○中平
政府委員 ただいま私の説明が少し不十分で申しわけなかったのでございますが、どのくらいの人間で、どれくらいの給与を出すかというお話でございましたので、五十五人と二十五人合計八十人ということを申し上げたのでございます。もちろんこれは五十五人全員雇った場合の一年間の給与を申し上げたわりでございまして、かりに三十三年度幾ら出すかということになりますと話が少し変るのでありまして、九カ月分を予定いたしますと、約五千万円として少し金額が減るわけでございます。ですから、ただいま森
委員のお話で、手当とかなんとかそのほかにもあるのじゃないかというお話でございますが、これは人件費と事務費全部を含めての
計画でございますから、管理費としては、これ以上ふえるということはないわけであります。三十三年度といたしましては五千万円というわけであります。この金額は、かりに
資金が三億円でありましても五億円でありましても、あまり変りないと
考えている次第でございます。なぜかと申しますと、この五十五人という人間は会社が動きますための最小限度の人数と
考えているわけでございまして、かりに三億円でも、やはり管理費用としてはあまり変りないということになるわけでございます。この点につきましてはあとで
資金計画のときにお話し申し上げますが、そういう次第でございます。なお、この五千万円と申しますのも最大限度の数字を言っているわけでございまして、実際に雇い入れます際は、初日から五十五名全員雇うというわけではもちろんございませんので、ただいま長官のおっしゃいましたように、時期に応じてと申しますか、そのときどき必要に応じて雇うわけでございますから、実際に支出する金額はもっと減るわけでございますが、一応
計画を立てます際には最高限度で立てた方が間違いがないと思いまして、金を出す方でございますから、出す方は最悪の場合を
考えて、大きい方の金額をとって計算してみたわけであります。
それでこの会社の事業
計画、
資金計画がどうなっているかという御質問でございますが、もちろんこの会社は御
承知の通り
政府出資で作るわけでございますから、発起人におきまして定款というようなものを作った上で会社を作る、そして事業
計画を作って認可を受けるわけでありますので、私たちはこういう
計画でやりますということを確約はできないわけでございますけれども、一応こういうものを作る以上は、事務当局として十分
考えておくということはもちろん必要でございますので、事務的に計算してみたものはございます。それにつきましてお話しいたしたいと思いますが、まずこの会社の事業
計画を作ります際に一番
考えなければなりませんことは、
北海道においてどの程度の
ボーリングが必要であるかということが前提になるわけでございます。いたずらに
資金計画、事業
計画を先に作りまして、それに応じて仕事をさせるというのも、この設立の趣旨から見ましておかしいわけでありまして、
北海道地区においてどの程度の
ボーリングの需要があるかということをまず
考えてみたわけでございます。そのために通産省その他の
関係方面でお調べになりましたものを見てみますと、
北海道における
ボーリングの実績というものがございますが、石炭におきましては毎年非常に
ボーリングの量がふえておりまして、昭和二十八年に二万七千五百メートル
北海道で
ボーリングをいたしておりますが、だんだん年々ふえて参りまして、三十一年度には四万七百メートルになっております。三十二年は五万四千五百メートルくらいと思います。三十三年におきましては八万二千メートル程度、これは炭鉱会社が自分でおやりになりましたものと、それから既設の
ボーリング会社に頼んでやらせるものと、含んでおるわけでございます。これが石炭の
関係であります。それから石炭以外の金属
関係におきましては、昭和二十八年は二万五千メートル、三十一年に五万五千メートル、三十二年には五万八千八百メートル、約五万九千メートル、三十三年度におきましては大体七万七千メートル、ざっと申しまして石炭もその他の方も八万メートル、合計十六万メートル、まあその程度の
ボーリングをするような見込みでございます。従いまして、十六万メートルということは、今までに比べまして非常に大きな数字でございますので、やはり現在の炭鉱会社並びに
ボーリング会社のやっておりますものだけでは非常な不足が
考えられますので、
地下資源会社を設立いたしましても、
相当ボーリングの需要はあると見られるわけでございまして、そういうことから、どの程度やったらいいかということになりますが、初年度のことでもあり、幾ら働いても九カ月、ことに冬季になれば非常に仕事がしにくいわけでございますので、先ほど申しました通り二万八千メートル程度のもの
——二万八千メートルがいいか、三万メートルがいいかということも、非常にむずかしい問題でございますけれども、一応その程度。
資金の面とにらみ合せまして、二万八千メートル程度やったらどうかと
考えた次第でございます。それで二万八千メートルをやりますためには、どうしても逆に五億円程度の
資金が初年度において要るということになるわけでございまして、なぜ五億円要るかと申しますと、結局これは事業遂行に伴う支出の
状況から起ってくるわけでございますが、その支出についてまず御説明申し上げますと……。