○
石井国務大臣 会社はできたが、
仕事ができないようでは何もならないのでございまして、これは御
承知の
通りでございます。私
ども初め
説明を承わって、十億の
会社で
出発する。九億を
政府が出して、一億を
民間から出してもらう。
民間に加入していただく
心持は、今あなたのおっしゃったような
心持で、
民間の
人たちにも、これに一口乗っておるのだという
心持で熱を入れてもらって、この
仕事が
官民一体のいい
仕事となっていくようにという
心持でお願いをするにとにしたわけでございますが、実際問題として
折衝をやって参りますと、なかなか話がつかないのであります。
それでは、三十三年度から
出発するとして、
最低どれだけの金があったら、
一つの単位といいますか、スタートできるだろうか、それくらいのものだったら、やったって初めからだめだという
限度もあるのだろうが、どのくらいだということを聞きますと、まあ五億の金が使えれば、一
通りのことが思うようにやっていけるだろうというような話もあったのでありまして、これは私は非常にラフな勘定だと思うのでございますが、五億円でいこう、これは九対一の
割合であったのだけれ
ども、
一つ民間は、お願いして一そのままにして、四億出してくれぬかということで、大蔵省と
折衝もやったわけでございますが、
最後の日までなかなかきまらない。何としても、ことし
出発させないと、さっき申したような
心持も、第二次五カ年
計画に対する
心持もありまして、どうにもならぬのでありますから、私は
最後の日まで押しておりました。
最後になりまして、
政府はそれじゃ設立には賛成するが、金のやりくりもなかなか困難になってきた
——最後の
段階でもありましたが、
政府もどうか二億にして、
民間一億というようなことで、三億でスタートしてもらえぬかというようなことでありました。しかし三億ではだめだ、五億なくてはだめだというので、押したり引いたりいろいろいたしましたが、どうにもそれ以上打開ができませんので、それでは
政府出資二億、
民間は一億
一つ願ってみるということで、
最初の年は二億の金をどこからか借りる。これは必要に応じて借りればいいわけでありますが、借りることに
政府も協力するということで、五億の目途をつけて、それでも非常に不満でありますけれ
ども、これで
出発をしよう、そうして来年は来年のことにしようということで、五億、その二億は
政府出資、二億は
融資を受ける、それから一億は
民間にお願いしようということで、始めたわけでございますが、
民間の方はその後いろいろ
お話を続けまして、大体一億は近くまとまるだろう、こういうふうに思っております。
融資の二億は
北海道東北開発公庫の方から
融資をしてもらうということで、
出発をしようと思っておるわけでございます。