○中井委員 この点は、これ以上追及しませんが、私は今
大臣がおっしゃったようなことがやはり実情であろうと思います。そこで総合的な判断をするというか、一月一回集まって会議を持つとか、そういうふうな形のもので、そして受付は区役所なら区役所、どこならどこで、非常に簡易なものは即決するが、大きいものについては
関係省と月に何回か集まって議論するということでありませんと、各
管理者別に窓口を別にしてやっておるということになれば、また会議になっても、やらせるというのとやらさぬというのと対立ばかりして、なかなかむずかしい問題が起る。これは国費の面からいっても——これは先ほどから言いませんでしたが、非常に大きいものであるし、また最近の交通の面との関連においても大問題になっておるので、
一つ早急にりっぱなものを作ってもらわなければ困ると思うのです。
あと一点だけですが、これは先ほど
北山さんからもるる御質問がありましたから、私はもう結論的にだけお尋ねするのでありますが、大体
富樫さんの御説明の中にあったように、最近の交通は
長距離輸送が多くなった。これはまあそういうことでございましょう。
長距離輸送が多くなればなるほど、私は
地方負担はなくすべきものだと思います。
長距離輸送がないのならばいいですけれ
ども、そういう
考え方からいいますと、いつまで
国道を
地方負担というふうな、
地方団体の
府県等に経費を持たしていくつもりか。現在の
日本の
道路が今日まで荒廃をした大きな原因は、
建設省が怠慢であったこともありましょう。あるいは国の予算が
昭和二十八年ごろには百八十億くらいしかありませんでした。非常に貧弱なためでもあったでしょう。しかし最大の原因は、住民は
道路をよくしたくないなんというふうに
考えておるものは一人もおりません。学校の次は必ず
道路、その
道路がなぜできなかったかということは、これはかかって
地方財政難です。それを忘れて、国だけの予算をふやせばそれでいいという、この
考え方ならば、とうてい救えないし、
国道だけは舗装されても、起点と終点付近はがたがたの
道路であるというのでは、貨物の輸送にいたしましても、通るだけの舗装をやっておけばいい、道作りだけやっておけばいいというわけにはいかないのであります。やはりがたがた
道路も必ず通らなければならぬのだから、幾ら
国道が舗装されても
意味がない、こういうことになってくるのですが、この
地方財政に対する
建設省の認識ですね。私らに率直に言わせますと、そこに
大蔵政務次官もいらっしゃるようですが、国が全体として
地方に向いておるという形なら承服できるのです。ところが
政府の各
機関の内部でうまくいかないから、しようがないから
地方にやれというのでは、これは私は国の体系としてまことに遺憾千万だ。これは
建設省だけではございませんが、特に
建設省は、あなた方の
仕事は、
地方団体に
関係のないものは一件もない、全部
地方団体に
関係があるわけです。従って各市県の土木部あたりは、あたかもあなた方の下部
機関のごとき働きを現実にしておりますから、人間だけは送るが金のこことは一向
考えないという形では、私は
日本の
道路は、
国道だけは、東海道もまだできておりませんが、できたところでなかなか全国にはこれは進まない、こう思うのですが、そういうものに対する
建設大臣の認識、おわかりだ思うし、特に
大臣は東北の御出身であるからよくおわかりだと思いますけれ
ども、これは念のためにもう一度一押ししておきませんと、
直轄であなた方の職員がやる
管理等に至るまで、
府県から金をもらわねばできぬというような微力なことでは、私は
日本の
道路はなかなかよくならぬ、こう思うのですが、これはいつ、そういう
負担金なんというものはとらない、国の
直轄のものは全額何でもやるというふうになり得るか、これは来年になるか、そういう見通し等についても伺っておきたいと思うのです。