○小川(豊)
委員 それではここで私の方で知っていることを申し上げますから、あなたの方でもう少し
記憶を呼び起してもらわぬと話にならぬのです。というのは、この松平というのは、松平頼寿という貴族院の副議長をやった方があるのですが、本人はその弟と称しておるけれども、弟ではないのです。おいになる方だと思うのです。この人は明治公司取締役という名刺と、それからこの点はちょっとはばかりますが、第二議員会館に事務所を持っておられる議員のところと事務所を同一にした名刺で、あなたの方にも再々行かれているはずなんです。
立川製作所に割り当てられた一万トンは、一切おれの方でやれるようになっておるから、おれのところでそれぞれ割当というか配分——これはでたらめですよ。別にあなたの方がまかせたというのではない。本人がそう豪語してやっていて、その後
立川製作所のが来ないで、別なのが来た。業者の方は別だとその当時は考えていない。とにかく一万トン入ってきた。そこでこの一万トンがくぎづけになっていて困るからというので、これを業者の方で早くほしいというので、業者から運動費を出させて、早くこの通過の
手続が出るように運動した。この運動が成功したのかしないのか私はわからぬが、あなたの方には、ひとり松平だけでなしに、相当の方々からそういう
手続ができるようにしてやったらどうかという話があったはずなんです。それをあなたの方では、今の御答弁では、そういう話は数次受けた覚えはあるけれども、どなたが来たかわからないという御答弁で、それはあなたが
記憶を呼び起す以外にないのだけれども、どういう人を頼んでいったかということは、あす
参考人も来ることなんで、私がでたらめなことを言うようでもいかぬから、あす見えられる
参考人から聞こうと思いますが、どうかあなたの方もあすまで時間があるのですから、どういう方が来たか、非常に重要なことなんですから、どういう人が来てどういうことを頼まれたということは、私はおわかりにならないはずはないと思うのです。というのは、とにかく八カ月たとうとも何であろうとも、そこでそういうふうに通過ができるように、便宜であるかないかは別としても、やって
砂糖というものが国内に引き取られた。そうしてそれぞれの業者に渡っているわけなんです。問題は二重に出てくるのです。
一つはその運動費をだれが出してどう使われたかということ、いま
一つは、その割当をもらえる——あなたの方とは
関係がないと思うのだが、松平という人は相当知名の人の名前を使って、この割当はもらえると思って、業者が松平にかなりの運動費をとられておる。こういう二つのケースが出てきているのです。先般から申し上げておるように、
砂糖の行政についてもっと納得のいく筋の通ったやり方をしなければいけないと思うから、私は遺憾ながらこの点はもう少し突っ込んで究明していかなければならぬと思いますが、ただ人の名誉に関することでもありますから、私自身が自分のあれでうかつにやってもいけませんから、あす
参考人からこの点を聞きたいと思います。