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1957-12-23 第28回国会 衆議院 決算委員会 第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十二年十二月二十三日(月曜日)     午前十一時十五分開議  出席委員    委員長 坂本 泰良君    理事 關谷 勝利君 理事 田中 彰治君    理事 田中伊三次君 理事 山本 猛夫君    理事 神近 市子君       加藤 精三君    中垣 國男君       山本 正一君    淡谷 悠藏君       小川 豊明君    細田 綱吉君       山田 長司君  委員外出席者         専  門  員 黒田 久太君     ————————————— 十一月十五日  委員野澤清人君、松岡松平君、八木一郎君、山  本正一君、細田綱吉君及び山田長司辞任につ  き、その補欠として福井順一君、中島茂喜君、  鹿野彦吉君田中龍夫君、川村継義君及び小川  豊明君が議長指名委員選任された。 同月十八日  委員鹿野彦吉君小川豊明君及び川村継義君辞  任につき、その補欠として八木一郎君、細田綱  吉君及び山田長司君が議長指名委員選任  された。 十二月十二日  委員加藤精三辞任につき、その補欠として山  手滿男君が議長指名委員選任された。 同日  委員山手滿男辞任につき、その補欠として加  藤精三君が議長指名委員選任された。 同月十九日  委員田中龍夫君、中島茂喜君、福井順一君、細  田綱吉君及び山田長司辞任につき、その補欠  として山本正一君、松岡松平君、野澤清人君、  川村継義君及び小川豊明君が議長指名委員  に選任された。 同月二十日  委員床次徳二辞任につき、その補欠として石  橋湛山君が議長指名委員選任された。 同日  委員石橋湛山辞任につき、その補欠として大  森玉木君が議長指名委員選任された。 同月二十日  委員長青野武一辞任につき、その補欠として  坂本泰良君が議院において委員長選任された。 同月二十三日  委員上林與市郎君及び川村継義辞任につき、  その補欠として細田綱吉君及び山田長司君が議  長の指名委員選任された。 同日  理事坂本泰良委員長辞任につき、その補欠と  して神近市子君が理事に当選した。     ————————————— 十二月二十日  昭和三十年度一般会計歳入歳出決算  昭和三十年度特別会計歳入歳出決算  昭和三十年度国税収納金整理資金受払計算書  昭和三十年度政府関係機関決算書  昭和二十九年度国有財産増減及び現在額総計算  書  昭和二十九年度国有財産無償貸付状況計算書  昭和三十年度国有財産増減及び現在額総計算書  昭和三十年度国有財産無償貸付状況計算書審査を本委員会に付託された。     ————————————— 本日の会議に付した案件  理事の互選  国政調査承認要求に関する件      ————◇—————
  2. 坂本泰良

    坂本委員長 これより会議を開きます。  ちょっとごあいさつを申し上げます。(拍手)  今回はからずも委員長に就任することになりました。まことに浅学非才で、また国会運営にも委員会運営にもなれておりませんが、せっかく委員長になりましたから、当委員会には、前委員長方々並びに多数の先輩その他の方々がおられまして、委員会運営にも非常になれて潤達な方がおられますから、委員皆さん方の御支持を得ましてその職務を遂行いたしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)     —————————————
  3. 坂本泰良

    坂本委員長 それでは理事補欠選任につきましてお諮りいたします。すなわち、理事でありました私が委員長に就任いたしましたため、理事が一名欠員になっておりますので、これが補欠選任を行わねばなりません。これは先例によりまして委員長において指名するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 坂本泰良

    坂本委員長 御異議なしと認めます。それでは理事神近市子君を指名いたします。     —————————————
  5. 坂本泰良

    坂本委員長 先ほど理事会におきまして御協議願ったのでありますが、国政調査承認要求の件につきましてお諮りいたします。すなわち、今国会におきましても、決算の適正を期するため、前国会におけると同様に国政に関する調査をいたしたいと存じます。  調査する事項といたしましては、一、歳入歳出の実況に関する事項ニ国有財産に関する事項三、政府関係機関の収支に関する事項とし、調査の方法は、関係方面より意見の聴取、資料要求等をいたしたいと存じます。以上の通り国政調査を行うことといたし、衆議院規則第九十四条に定めるところにより議長に対して承認を求めるに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 坂本泰良

    坂本委員長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。     —————————————
  7. 坂本泰良

    坂本委員長 次に参考資料提出要求についてお諮りいたします。本委員会における付託事件審査または国政調査のため、関係各官庁その他各方面に対して参考資料要求し、その他回答を求める必要あるときは、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  8. 坂本泰良

    坂本委員長 御異議なしと認め、さよう取り計らうことに決定いたしました。田中彰治君。
  9. 田中彰治

    田中(彰)委員 昭和三十年の六月と記憶しておりますが、当委員会において、軍艦「梨」にからむ不当事項が取り上げられまして、ここで相当論議されたのであります。今わが党の総務会長をしておる砂田氏が、当時防衛庁長官でおりましたので、自分責任を持って公正に処理するからというので、委員会も審議を打ち切って、それにまかしたような状態であります。その後それが補修されましたが、本来ならば、そういう問題の起きた軍艦でございますから、補修するにも、りっぱな入札制度というものがあるのですから、入札制度によって補修し、その後の取扱いについても、どこから見ても公明正大でなければならないのでございますが、どうもその後「梨」の取扱いについては、われわれ同じ党員でおりながら、同志でおりながらも、何らかそこに不明瞭な問題があるというように解される点が多々あります。特によそからも「梨」という問題について調べた方がいいというような投書等が相等ございますので、どうか軍艦「梨」について、理事会でお取り調べ願うように決定されたことでありますから、資料といたしましては、「梨」がその後どこの造船所で補修されたか、入札についてはどういう手続を踏まれたか、現在「梨」がどういう状態になっているか、一等初めの契約については、だれがその造船所にやれと指示したのか、また入札についてその指示された通りで何の意見も出なかったのが、意見が出たのを押えつけてそういうような勝手な入札に付したのか。金も第一期には三億四千万ばかり払われております。二期工事にも九千万程度のものがあるわけです。こういう状態ですから、ぜひそれに関する資料要求したいと思います。特に二十六日には防衛庁長官、それからその「梨」に関する係の責任の持てる人を呼んでもらいたい。それから会計検査院も呼んでいただきたい。その調べた結果によっては、われわれ現地調査もしてみたいし、また証人も呼んでみたい。あるいは刑事局長等を立ち会わして、徹底的にこれを一つ洗ってみたい、こういう工合に考えております。よろしくお願いいたします。
  10. 坂本泰良

    坂本委員長 今の御発言の点は、委員長においてそれぞれ取り計らうことにいたします。  なお発言の申し出がありますから、順次これを許したいと思います。山本委員
  11. 山本猛夫

    山本(猛)委員 今日農林省食糧庁で行なっております砂糖行政、この砂糖行政運営の円滑を欠く結果が、まず第一に全国の零細なる企業である菓子製造あるいは販売する業態に影響を及ぼして、中には倒産をしていく者が日に日に増大をしていく、こういうような重大な結果を生んでおります。たとえば全購連でありますとか、あるはその他の溶糖設備のないものに対しまして原糖割当を行なっている、あるいは第三国人で、食糧庁に言いがかりをつけてあばれ込んで、そうしてまた元食糧庁の出身である者を利用して原糖配分を受けておる、それを大阪製糖その他にただチケットのまま売っているというようなことを現実的に聞いております。またもう一つにはたった五十万円の資本金精糖会社が、わずか数年の間に何十億という資産を築いて、膨大な、考えてもみられないような利得を得ているという会社実情もあります。かような点から考えてみまして、現在の砂糖行政運営を当委員会を通じてしさいに検討し、国民疑惑を解く必要があると思われますので、まず第一に精糖工業会に属しております各会社資料要求いたします。とりあえず昭和二十六年から三十年までの五年間における食糧庁の原糖割当配分状況、同時に国税庁関係のこれら精糖工業会所属会社の以上申し上げました五カ年にさかのぼる消費税納税状況法人税等も含んでの資料要求したい。それから通産省のこれら原糖輸入に関します外貨関係資料要求いたします。  なお、あろうことかあるまいことか、全国零細企業であります菓子商所属をいたしております組合、その他の需給者団体原糖配分要求いたしますと、最近ではそれを断る理由として、精糖工業会から外務大臣を出しておる、おれたちは、非常にこれに圧力を加えられて、精糖工業会の鼻息をうかがわなければ原糖割当一トンもどうすることもできないのだといったようなことが、食糧庁の廊下を横行しているというような現状であります。何がゆえに外務大臣藤山愛一郎君とこの原糖割当の問題とがそういう因果関係を持つのであるか、これらに対しましても国民は重大な疑惑の焦点を置かざるを得ないということであります。もちろん藤山愛一郎君は、外務大臣に就任する前には、この精糖工業会所属をいたしました会社の社長であり、強力な存在力を持っておったのでありましょうけれども外務大臣藤山愛一郎君と砂糖行政配分と、そう密接不可分なものが今日続いておるのかどうか、しかもこれら精糖工業会からは政界に膨大なる政治資金が流れているとも伝えられておるのであります。なお不可解千万なことは、一部少数のこういう会社を庇護し、保護育成ということに名をかりまして、昭和二十九年の六月には新しい精糖に関する生産設備は一切認めないということを食糧庁がきめて、これが成文化する段階に入りましたにもかかわらず、その後富国精糖及び四国精糖という二つの精糖会社を、どこをどういうふうにいたしましたか、その生産機構を認めております。これらに対しましては某々政治家暗躍をして、圧力を加えた結果であるとも伝えられておる。まことに不可解千万であります。この資料に関しましては、国民疑惑を解くために、先般来私は農林省本名政務次官を通じて、食糧庁長官あるいは担当官であります食糧庁の第二部長、あるいはそれに所属いたします食品課長に対しまして、再三再四にわたって資料要求をいたしておりますけれども、その要求の期間が一年を過ぎる今日に至りましても、言を左右にしてわれらの要求する資料を提供して参りません。ここにも多くの疑惑をわれわれは持たざるを得ないのでございます。しかも現食糧庁の第二部長のごときは言語道断なふるまいをもって、政務次官要求などは一顧も触れないというような態度をとっておる。この不遜な第二部長態度を私は自分の目の前において見て参っております。これは国民を愚弄するものはなはだしきものであり、われわれはこれを看過することができないのであります。よって私は本日は当委員会の正式な機関を通じて、これら以上申し上げました資料要求する次第でございます。委員長において適当に計らわれんことを要望いたします。
  12. 坂本泰良

  13. 細田綱吉

    細田委員 全国の農村をトータルしてみますと、タバコ耕作面積とその数量並びに全農家に対する経済というものは、御承知のように非常に関係が深い。ところがこの農家に対してタバコ耕作をさしておる法律上の根拠は、明治三十七年の煙草専売法というまるで古物屋の店頭に掲げられたような古い法律のまま放置されておる。これというのも、問題は農家の問題であり、言いかえれば、実際の内容は農林省所管でなくてはならないが、事実このタバコ耕作組合所管、また耕作関係事務処理大蔵省ということになっておるので、こういうふうな珍しい現象がいまだもってそのまま継続されているということになっておるのであろうと想像されるのであります。しかしその問題は別として、最近のタバコ耕作状況を見ますと、なるほど反当収穫普通農作物収穫より収入は多い。けれどもこれに対する農家の非常に多くを要する手間、肥料乾燥設備並びに乾燥に要する経費というものを差し引きますと、普通の農家の作物に比べて格別高いことはない。しかもおかしな話には、一年限りの契約である。来年は作らせようと作らせまいと勝手である。しかし農家といたしましては、タバコ乾燥場、その他相当の投資をしてしまう。従ってこれを来年作らせないということになりますと、この投資資金というものはむだになってしまう。いやがおうでもタバコを来年継続して耕作さしてもらわなくちゃならぬという、率直にいいますと弱みを持っておるので、何でもかでも専売公社出張所職員の言うなり、タバコ耕作組合幹部の言うなりになっておるというのが現実です。ある耕作組合におきましては、どうも耕作組合幹部が横暴だ、一つ今年は改善しようじゃないかというと、いやもう改選も間近になる、まあなるべく一つ耕作組合の平和のためにというようなことで、個別的にそういう運動を阻止されてしまう。そうしてまた、それを横でじろりとにらんでおる大蔵官僚が、お前たち蠢動ずるなら来年作らせないぞという態度を暗に示すので、また去年の理事がそのまま継続してしまうというような、きわめて不合理な形が現在行われておる。一つの例を申し上げますと、茨城県下のある出張所長は、タバコ耕作民の預金は常陽銀行に預けろ、農業協同組合に預けるようなやつは来年から作らせない、何のために大蔵官僚がそういうことを言うか。また今申し上げましたように、タバコ耕作には他の農作物より肥料がよけいかかる、ほとんど倍近くかかります。そして取り上げた葉っぱの乾燥設備がかかる、また石炭が要ります。ところがこの石炭価格肥料価格は、その居村の農業協同組合の扱うものより一割ないし一割五分例年より高い。しかもおもしろいことには、来年の収穫を予想して、それを銀行から借り入れ、肥料会社に対して半年も前に肥料代金の先払いをする。そしてその利息は耕作農民に転嫁している。耕作農民としては、今年の肥料幾らになるのか、何を引かれるのか、さっぱりわからない。最後に収納代金からお前のところは幾らというようにこれから引いてしまうと、驚くなかれ三分の一ぐらい引かれてしまっている。これは決して過大な報告ではなくて、通常のあり方だという形であります。たとえば一つの例ですが、石岡市という全国でも一番小さい方の市でしょうが、その市のタバコ耕作組合専務理事が三千万円使い込んで、東京でめかけを持って待合を経営させている。その赤字を警察方面で調べ上げられるまで、耕作組合並びに農民は知らないというのだから、いかに理事というものが専断をきわめているかということは、この一事をもっても想像ができると思う。従ってこの問題について専売公社及び大蔵省を呼んで、これに関する諸法規並びに大蔵省専売公社農民に対する葉タバコ栽培及び収納に関する方針というものを聴取し、これに関する資料の提供を求め、さらにその出席を求めて詳細な答弁を求めない限りは、今申し上げましたように、明治三十七年のしきたりを依然として継続し、一単位耕作組合専務理事が三千万円も使って、それを知らないでけろっとしているというような不合理な経営が継続し、号の裏には、全国の大ぜいの農民がこの不合理に泣くという現象が、今改めるにあらずんば継続するというおそれが十分にございまするので、これに対して委員長の適当なお取り計らいをお願いいたしたいと思います。
  14. 坂本泰良

  15. 山田長司

    山田委員 最近セメントの需要が非常に増大してきており、用途につきましては今さら申し上げるまでもなく、建築用途なり、あるいは橋や、鉄道のまくら木等、数年以前には理解のできないほど用途増大しており、全国的にもこれが生産に従事する会社は各地に非常に増大をしている。そこで全国的に非常に製造網を持っている磐城セメント、あるいは吉沢石灰、これらの大会社がかなり多額の脱税をしているといううわさで、実は国税当局でもこれが調査に当り、しかも三十年以来その結論がいまだに出ずにいるという会社もあるやに承わるのであります。そこで当然これがほかの産業に従事している労働者あるいは農民、こういう人たちがもしもそういう歳月にわたって税の結論が出ずにおるという場合には、ぴしぴし処理されておるにかかわらず、吉沢石灰のごときに至りましたさ、この結論が三十年来出ずにいるというような実情であるようで、しかもこの春は新聞をかなり大々的ににぎわしている事実もあるのであります。こういう事態でありますので、ぜひともこれが資料提出をさせ、そしてこの結論を出さなければならぬと思うのであります。この資料に当っては、当然セメント製造に当って使用される粉炭の場合などは、これの持ち込み会社を調べれば、大体パーセンテージから堆してみて、その数量等は出なければならぬと思うのです。どうかそういうものも加味いたしまして、資料提出をお願いしたいと思うのです。委員長において十分なるお取り計らいをお願いしたいのであります。同時に関係者等も呼び出して、これが取調べをいたしたいと思うのであります。
  16. 坂本泰良

  17. 山本猛夫

    山本(猛)委員 先刻委員長を通じて資料要求をいたしました関連事項として、なお補足してお願いいたしておきます。テンサイ糖関係に、御承知通り国補助金の膨大なものが支出されておりますが、このテンサイ糖補助金関係資料要求いたします。  なおこのテンサイ糖補助金をめぐって、みにくい業者の暗躍が続けられ、農林省役人、ことに食糧庁役人が、テンサイ糖裁培現地などに、たとえば北海道等に旅行するというようなことがわかりますと、上を下への大騒動をしてこれを歓待し、また金品を贈与するというような疑惑も伝えられておりますので、この際テンサイ糖補助金関係等資料はできるだけ詳しいものを要求いたします。  さらに日本精糖工業会の黒幕といわれております外務大臣藤山愛一郎君を当委員会に出頭を命じ、藤山愛一郎君から直接この国民的な疑惑を解く端緒を得たいと思いますので、たとい閉会中といえども外務大臣藤山愛一郎君を当委員会に喚問することができるように、委員長において取り計らわれたいことをつけ加えて要求いたしておきます。
  18. 坂本泰良

  19. 神近市子

    神近委員 このほど問題になっておる官吏汚職に関する問題でありますが、「不正者の天国」という本が出ております。これに扱われている項目は、当委員会で扱いました国鉄あるいは防衛庁その他の項目を見ますと、大体において私どもが理解している真実がうたわれているということを感じます。ところがこの本が出たことが動機になって、行政管理庁事務官高田茂登男という人が首になっております。この行政管理庁任務はちょうど決算委員会任務とやや似ておりまして、ただ行政庁内での処理という点が違っておるかに思われますけれども、今日官吏汚職あるいは収賄ということがほとんど無数に現われておる。それでもまだ氷山の一角だといわれるくらいに腐敗堕落しておる。その真実内部におる人でありますから摘発した。非常に的確に調査が行われており、すでに今までに上役の不正、非常に目に余る不正、不当な行動があったので、それを部内で摘発して、これが首になっているということも事実として伝えられておるのです。その人を首にしなければならないという管理庁内規の解釈、これが非常に疑問でございますので、必要であればその内規を変えさせなければならぬという事態も起るのじゃないか。真実を言う者が罰せられて馘首されるということになっては、私どもが意図しておるような官界の粛正ということはとても達せられないと思いますから、この問題を一つのテスト・ケースとしてあげて、そうして内部のいろいろな機構の問題、あるいは行政管理庁というものが何の役に立つのかということ、そういうことを調査していただきたいと思います。資料といたしましてはそうたくさんはないと思いますけれども、その事情を一つ承わりたい。それからそのときに、行政管理庁あるいは人事院あたり人たちの解釈なり、あるいはそのやられたことなり、あるいは調査の見解の確定したもの、そういうものをそのときどきに関係者を呼んで御意見を承わりたい、これが私の要請であります。
  20. 坂本泰良

    坂本委員長 ただいま各委員から、それぞれ資料要求並びに関係者を当委員会に呼び出して調査をするようにとの要望がございましたが、いずれも適当なものでありますから、当委員会においてもしかるべく取り計らい、さらに理事方々にも御相談申し上げて善処いたしたいと御います。  本日はこの程度で散会いたします。次会は公報をもって御通知いたしますが、二十六日午前十時半の予定でありますから御了承願います。     午前十一時四十七分散会