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山田節男君
あとの祭の話になりますけれども、これは私
塚田十一郎君が
郵政大臣時代からも、
チャンネル・
プランについては非常に、しかも、
郵政大臣の活動としても筋をつけなくてはいけない。今、
大臣の御
説明がございまして、それはわかりますけれども、大体これはどの波といえども
周波数というものは有限なもので、無限なものではない。だからどうしても配分ということを
政府は
考えなくてはならない。しかも、
テレビとか
ラジオだけでなくて、ほかのものにも、
通信あるいはその他のものにも使うのですから、だからそこに確固たる——限られたものを、それに必要なものにいかに有効に割り当てるかということになれば、やはり
郵政大臣は国の大きな政策として今のような
チャンネルが、六つが十一になったというが、
希望者はもっと多いのですから、
テレビだけでなく、そうすればやはり
VHFの大きなものをどういうように有効にやるかということになれば、これはまあ
人口の
稠密地には
UHFを使わして、その他のところには
VHFを使わせるとかいうように各国やっておるのです。アメリカのごときは今からは非常にむずかしい。幸い
日本は
処女地であるから、
政府は困っていることであれば、そういうようにして断固としてやる。これは
VHFの波をみんなとられたということは、その裏には政治的なものもあるだろうし、
日本の技術的ないろいろむずかしい点があるからそうなったじゃないかと思いますけれども、しかし、私は今
大臣の御
説明ではこれはやむを得なかったという御
説明であって、
国策としては正しいとは言えない。この点はここに
電波監理局の
専門家がおりますけれども、これは
プランを立てておったが、これは
大臣なり次官なりというものは、ああいうものの処置ということになってくると、
大臣そのものもそういう公平というか、将来思ったような
割当ができないというところに私は今日の
郵政大臣の苦衷が存すると思いますが、これは私は長い目で見た
国策としますと、こういうものが積み重なってくるとどうにもこうにもならなくなってしまって、最後の、後に来る
大臣ほど困ってしまう。ですからこれは
青年郵政大臣である
田中さんが、そのことを思い切ってきちっとやっておかないと、またあなたの
後任者が、あなた以上に
決断力を持っておられればいいですが、そうでない場合もある。これはむしろ悪くなる。よくはならない。だから私はまたこういうことをしつこく申し上げておるのですが、いろいろな
理由があっても、私は今回の
テレビジョンの
VHFの
予備免許の与え方は、長い目で見てこれは必ずしも
得策ではない。やむを得なかったかもしらぬが、しかし、
得策ではなかったということを確信を持って申し上げます。だから今申し上げておるように、
公共放送は、
教育放送だけならこれは別問題として、これは
UHFでやるというならこれは別問題です。あまねくやるという場合に
UHFを使う、今のところは
VHFだと、これは逆になっておるということを申し上げておきます。これは
あとの祭になりますけれども、今度
FMの
放送の場合においても、私はこれはただ単に音楽を聞くとか、
教育放送として使う、新聞、
通信社が使うということになると思いますけれども、その他にも用途はたくさんありますから、やはり今後
FMをどうするかということを
政府が
考える場合においては、今までのような轍を踏まないというだけの
大臣の確信がないと、私は問題を将来に残すと思いますから、しつこく申し上げております。この点は今
大臣から伺いますと、
政府はまだ具体的な
プランを持っていないということですけれども、少くともこれは
電波監理局としては早急にそういうものを、私はきわめて粗野なものでもいいからやはり立てられて、これを
大臣に諮られると同時に、われわれ
委員にも、
政府がどういう腹がまえであるんだということくらいは
一つわれわれに示していただきたい。これは
宮田委員長のもとに、これは前の係にお願いいたしましたけれども、
資料としてラフなものでよろしゅうございますから、われわれに示していただきたいとお願いするものであります。