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正力国務大臣 ただいま
岡委員から御
質問がありましたが、
お話の
通り、今度
人工衛星の問題が非常に世間の注目を引き、
ソ連が
アメリカに先んじて
人工衛星を放ったことは、これは全く
世界の驚異となっております。これを要するに、
電子技術の
進歩発達がここに来たものと思います。従って、この
電子技術についてはもちろん十分にやりますが、それについてはまず
機構の
整備をする。現に
ソ連が今度
人工衛星を放ったについて、
アメリカは今まで陸軍、海軍、空軍がみな別々に研究しておったのは間違っておった、これを
一つにしなくちゃならぬということを言っておりますが、この点については、私ども大いに考えなければならぬと思います。従って、
電子技術の
振興につきましては、その
機構について、一大改革を加えなくちゃならぬと思うております。いずれにしても、
電子とか
原子は、
日本が
戦争に負けて以来、ずいぶんおくれておるのであります。幸い
原子の方は、
原子力委員会が設けられまして、
皆さんの
協力のもとにだいぶん取り返しつつありますが、
電子の方は前からやっておるとはいえ、これもやはり
戦争の打撃を受けて、まだまだ大へんおくれておると思いますから、この
電子技術のための
機構も改革しなくちゃならぬと思います。とにかく今は
国民もそういう気になっており、そうして私も
機構改革には最もいい時期と思いますから、
一つ皆さん方の
協力のもとに、大いにやりたいと思っております。