運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1957-03-08 第26回国会 参議院 予算委員会 第6号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
三十二年三月八日(金曜日) 午後一時四十三分開会
—————————————
出席者
は左の
通り
。
委員長
苫米地義三
君 理事 迫水 久常君
左藤
義詮君 堀木 鎌三君 安井 謙君
天田
勝正
君 森 八三一君
委員
青木 一男君 石坂 豊一君 泉山 三六君
木村篤太郎
君
小林
武治君 関根
久藏
君
土田國太郎
君 成田 一郎君 野本
品吉
君 林田 正治君 一松 定吉君
前田佳
都男君 内村 清次君
小林
孝平君 中村 正雄君 山田 節男君 湯山 勇君 梶原 茂嘉君 田村 文吉君 千田 正君 八木 幸吉君
政府委員
農林大臣官房長
永野
正二
君
農林大臣官房予
算課長
昌谷
孝君
食糧庁長官
小倉 武一君
事務局側
常任委員会専門
員 正木 千冬君
説明員
大蔵省主計局主
計官 大村
筆雄
君
食糧庁総務部長
武田 誠三君
—————————————
本日の
会議
に付した案件 ○
昭和
三十二年度
一般会計予算
(
内閣
送付
、
予備審査
) ○
昭和
三十二年度
特別会計予算
(
内閣
送付
、
予備審査
) ○
昭和
三十二年度
政府関係機関予算
(
内閣送付
、
予備審査
)
—————————————
苫米地義三
1
○
委員長
(
苫米地義三
君) ただいまより
委員会
を開会いたします。
昭和
三十二年度
一般会計予算
昭和
三十二年度
特別会計予算
昭和
三十二年度
政府関係機関予算
を議題といたします。 まず、
農林省関係予算
について
説明
を求めたいと思います。
永野正二
2
○
政府委員
(
永野正二
君) 昭和三十二年度
農林関係予算案
について、その概要を御説明申し上げたいと思います。 まず、
一般会計
における
農林関係予算案
の全体について申し上げます。
農林省所管合計
といたしましては、八百十二億一千四百万円となっております。これに
総理府所管
の
農林関係公共事業費
七十九億四千九百万円及び
原子力平和利用
に要する経費九千三百万円、
労働省所管
の
農林関係公共事業費
一億六千百万円並びに
建設省所管
の
農林関係営繕費
六千七百万円を加えました
農林関係予算
の合計は、八百九十四億八千三百万円となり、前年度に対し十七億二千百万円の増となっております。 次に本
予算案編成
の重点について申し上げますと、第一は、
生産基盤
の拡充と生産性の向上でございます。第二は、新
農山漁村建設
の推進と
農林漁業経営
の
安定対策
であります。第三は、
農林漁業団体関係
及び
農業災害補償制度等
であります。 以下、この重点に従いまして、
主要経費
について簡単な説明を申し上げたいと存じます。 まず、第一に
生産基盤
の拡充と生産性の向上でありますが、そのうち第(一)は
食糧増産対策経費
についてであります。 1
土地改良
、
開拓事業等
の農地の
拡張改良
による
食糧増産関係予算
としましては、二百七十億八千三百万円を計上しております。 (イ)
土地改良事業
に百二十四億四千三百万円を計上いたしておりますが、このうち
新規国営灌漑排水事業
につきましては、国営及び代行の
干拓事業
とあわせてその
国庫負担分
を新しく設けますところの「
特定土地改良工事特別会計
」に繰り入れまして、
地元負担分
は同
特別会計
において別途
財政資金
の借り入れによることとして、短期かつ計画的に工事の促進をはかることといたしました。またその他の
灌漑排水事業
につきましては、相互に関連を持たせて実施するほか、他事業との
関連工事
については特に重点的に工事を推進することといたしました。 また
防災事業
につきましても、前年より増額いたしまして、
早期完成
に努めております。 (ロ)
開拓事業
につきましては七十八億三千二百万円を計上いたしました。このうち国営、代行の
干拓事業
につきましては、その
国庫負担分
を前述の
特別会計
に繰り入れて実施することといたしております。
開墾建設工事等
につきましては、入植者の開墾進度に逐次あわせるよう工事の進度を考慮いたしました。 (ハ)次に
耕地整備事業
につきましては二十二億七百万円を計上いたしております。特に
寒冷地対策
として暗渠排水、客土等の工事の促進をはかることといたしております。 (ニ)
開拓実施費
につきましては、新規に四千戸の入植を予定いたしまして二十二億二千六百万円を計上いたしました。 (ホ)
農業機械整備費
は、二億九千四百万円を計上いたしております。 (ヘ)以上のほか、
外資関係事業
としましては、
愛知用水事業
に四億円、上北、
根igeta
の両地区に六億四千万円、
篠津開発
のための経費として八億五千万円をそれぞれ計上いたしております。 2
災害関係事業費
といたしましては、
災害復旧事業費
七十二億三百万円、
災害関連事業費
七億六千六百万円及び
鉱害復旧事業費
三億五千七百万円を計上いたしました。 3 なお、
公共事業
の行われにくい農山村
後進地域
を対象とする小
団地開発整備事業
につきましては、引き続き計画的に実施いたすことといたしまして、これに要する経費三億円を計上いたしております。 4 次に
耕種改善
による
各種農産物
の生産の
増強対策
について御説明申し上げます。 (イ)まず
主要農作物種子対策
につきましては、その種目、
事業量等
についてはほぼ前年度同様でありまして、これがため二億七千六百万円を計上いたしました。 (ロ)次に
耕土生産力増強対策
につきましては、
低位生産地
の調査費として五千九百万円を計上するとともに、
大豆作地帯等畑作地帯
の
耕土改良
のため三千二百万円を計上いたしております。 (ハ)次に、
植物防疫事業
につきましては、
農薬備蓄制度
とあわせまして、
病害虫発生予察事業
及び防除組織の整備、特に市町村における防除器具の
計画的整備
に努めることとし、二億九千六百万円を計上しております。 (ニ)以上のほか、
耕種改善事業
として
特殊農作物
及び
園芸農作物
の
生産改善
の経費として八百万円を計上しております。 第(二)に
治山治水事業
と
林業振興
に要する経費についてであります。 1、先ず
山林公共事業費
につきましては、
治山事業
に四十二億九千六百万円、
造林事業
に二十九億六千八百万円、
林道事業
に十九億千五百万円及び
災害復旧等
に五億九千万円を計上いたしております。 特に
林道事業
につきましては、未開発林の開発とも関連いたしまして、その
整備拡充
に努めましたほか、
造林事業
については本年より
林種転換
及び新伐造林に重点を置いて推進することといたしました。 また、
森林開発公団
につきましては、前年実施した
林道事業
に対する
国庫補助
一億円を別途計上いたしました。 2、
林業振興
に要する経費につきましては、その事業の必要性に応じ、
保安林整備計画実施
に二千八百万円、
森林病害虫等防除
に一億九千二百万円、
有益鳥獣増殖
に七百万円を計上いたしますとともに、
森林計画
に新たに
公有林経営計画
を加えて三億三千五百万円を、
毬果採取等優良種苗確保
のため四千三百万円をそれぞれ計上いたしましたほか、新たに
林木品種改良事業
に千八百万円を計上いたしました。 第(三)に
水産振興
に要する経費についてであります。 1、新漁場の開発並びに
水産生物資源
の調査につきましては、沖合未
開発漁場
の
積極的開発
を行うため五百万円及び
国際漁場
の開発のため三千四百万円、
中南米漁業調査
のため一千九百万円を計上いたしておりますほか、
国際漁業生物調査関係等
に六千七百万円を計上しております。 2、沿岸及び内水面漁場の維持及び増殖につきましては、二億一千五百万円を計上いたし、漁場の
維持培養
と
沿岸漁業
の振興に特段の努力をはかりますとともに
漁業調整
に一億二千六百万円、
漁業取締指導
に八千九百万円を計上いたしました。 3、なお、
国際漁業関係
の
取締り指導
について三億三千七百万円を計上いたしております。 4、
漁港施設
の
整備拡充
につきましては、三十一億二千五百万円と大幅に増額いたしましたほか、
災害復旧事業費等
に十五億七千万円を計上いたしております。 第(四)に
畜産振興
に要する経費についてであります。 1、家畜の導入及び
改良増殖
について二億九千二百万円を計上いたし、
都道府県
に対する
種畜購入補助
、
世界銀行資金
による
ジャージー種乳牛
二千五百頭の導入及び
有畜農家創設事業
による家畜の導入を実施して参る所存であります。 2、次に
自給飼料対策
でありますが、まず、
牧野改良対策
として
草地改良
に一億七千二百万円、
牧野改良センター
に一千七百万円を計上いたしましたほか、
飼料自給度
の
向上対策
といたしまして、三千六百万円を計上し、
飼料自給経営施設補助
及び
飼料作物
原採種圃等の事業を実施することといたしております。 第(五)に蚕糸業の振興に要する経費についてであります。 1、まず、生糸の
需要増産
につきましては、九千万円を計上し、従前の
海外宣伝事業
を強化拡充するほか、ニューヨークに
シルクファッションセンター
を設けることを予定しております。 2、これと相待って、国内における繭の
合理的増産
と
養蚕経営
の合理化の措置として、前年に引き続き
技術改良対策
及び
桑園能率増進対策
を講ずるとともに、新たに千九百万円を計上して、凍
霜害対策用
の稚
蚕共同桑園
の
設置補助
を行うことといたしております。 3、次に、生糸設備の処理に要する経費として、新たに五千百万円を計上いたしております。 第(六)に
農林水産関係調査研究
並びに技術の向上に要する経費についてであります。 1、
農林水産業発展
の基盤となる
試験研究
につきましては、
農林水産技術会議
を中心として、中央・地方を通ずる
試験研究機関
の活動の強化と施設の
拡充整備
をはかるため、国の
試験研究機関
の諸経費三十一億七千七百万円、
都道府県
の補助費二億九千五百万円、
民間試験研究
の助成九千万円を計上いたしておりますが、特に前年度に引き続き、
技術会議
に、
新規研究費
一億五千六百万円、施設費二億五千六百万円を一括計上いたしました。なお、
原子力関係予算
につきましては、九千三百万円を別途
総理府所管
に計上いたしております。 2、
試験研究
の成果を急速に浸透するためには、農業、畜産業、養蚕業、林業及び水産業における
技術改良普及事業
の強化をはかることが緊要でありますので、これがため二十七億三千三百万円を計上いたしております。 3、
農林漁業関係
の統計、調査に要する経費といたしましては、四十一億五千三百万円を計上いたしましたが、新たに
緊急畜産センサス等
を行うことといたしております。 第二の重点として新
農山漁村建設
の推進と
農林漁業経営
の
安定対策
について御説明申し上げます。 第(一)に、新
農山漁村建設総合対策
に要する経費についてであります。 新
農山漁村建設総合対策
につきましては、前年度に引き続きその事業を計画的に拡充いたすこととし、
計画樹立地域数
を新規九百地域、
事業実施地域
を継続五百三十四地域、新規九百六十六地域、計一千五百地域とするため
特別助成費
二十七億六千八百万円を計上いたしております。 第(二)に、
農山漁村青年総合対策
に要する経費についてであります。
農山漁村振興
の中核となる青年を対象として、各種の
実践活動
及び、研修への参加や
内外先進農業地域
への留学等を行わせるため八千七百万円を計上いたしております。 第(三)に、
寒冷地農業振興対策
についてであります。 北海道、
東北等寒冷地帯農業
の安定とその振興をはかることが急務でありますので、
土地条件
の整備と並行いたしまして、
有畜経営
への転換を促進する目的で、
展示農家群
に対する乳牛及び役肉牛の
国有貸付制度
を創設するとともに、これら農家群を中心として
畑作経営
の合理化と畑地土壌の
維持培養
をはかるため、
国有トラクター
の貸付を行い、
寒冷地道県
に
農業機械化センター
を設置せしめるほか、
寒冷地特用作物
の
生産振興
及び
寒冷地試験研究
の強化等の措置を講ずることとし、これに要する経費四億九千万円を計上いたしております。このほか
冷害恒久対策
として北海道を中心に
公共事業費
三億円が計上してありますことは、先ほど述べました通りであります。 第(四)に、
農地制度
の
維持発展
と
中小農家
の経営安定の経費であります。 1、まず
農地制度
については新たに転用基準を設定し、
農地壊廃防止
の徹底を期するほか、
自作農創設維持
に要する経費として、五億二千六百万円を計上いたしますとともに、
農林漁業金融公庫
の
自作農維持資金
を増額して、五十億円といたしたのであります。 2、なお新たに
中小農家
の
振興対策
といたしまして、和牛、豚、
めん羊等
の家畜の導入を奨励するための経費として、二千八百万円を計上しました。 第(五)に、
開拓営農
の安定に要する経費であります。
開拓地営農指導等
に七千三百万円、
開拓融通保証協会
の出資増加に三千万円、
開拓者資金融資特別会計
への繰り入れに九千八百万円等を計上いたしたのでありますが、このうち特に
開拓者営農特別振興対策
として、旧債の借りかえを行うための
利子補給
の助成として一千五百万円を見込んでいるのであります。 第丙に、
農林水産物
及び
生産資材
の
流通改善
と価格安定に要する経費についてであります。 1、まず
化学肥料
については、
臨時肥料需給安定法
に基く
需給調整
のため七千五百万円を、農薬については、中央段階の保管に重点を置いて、
所要経費
六千七百万円をそれぞれ計上しておりますほか、
購入肥料
、
テンサイ糖
及び
農産物価格安定法
に定める
各種農産物
につきましては、
食糧管理特別会計
において価格の安定をはかることといたしております。 2、乳製品につきましては、
国内産脱脂粉乳
及びバターの
学童給食等特定用途向け
の利用を奨励することとし、これに必要な経費一千万円を計上いたしております。 3、
農林水産物
の
輸出振興
に要する経費としては、先に生糸の
需要増進
で申しました九千万円のほか、前年度に引き続いて通産省に計上された予算をもって、まぐろ、
みかん等農林水産物
の
市場開拓
の事業を行うこととしております。 第(七)として、
農林漁業経営
のための
所要資金
の確保に要する経費についてであります。 1、三十一年度に発足した
農業改良資金制度
につきましては、
技術導入資金
の貸付額を十二億八千四百万円、
施設資金
の融資額を二十二億七千八百万円といたしますため必要な資金の造成に努めますとともに、新たに
施設資金
についての
利子補給
に対する助成を行うことといたし、これらに必要な経費五億七千五百万円を計上いたしております。 2、
農林漁業金融公庫
につきましては、
産業投資特別会計
よりの出資七十億円、借入金百八十億円、
回収金等
百億円、合計三百五十億円の原資をもって融資を行う予定にいたしております。 3、(イ)
農林水産業
における
組合系統資金
の
積極的活用
に関する措置といたしましては、
中小漁業融資保証保険特別会計
において年間百億の保証を予定しておりますほか、
農業改良資金制度
により二十二億七千八百万円、
開拓融資保証協会出資
三千万円により、従来の資金量に加えて一億八千万円、
有畜農家創設特別措置
により十二億八千三百万円、
開拓営農振興特別措置
により約四億円が予定されております。 (ロ)なお、
一般会計
による
利子補給金
といたしましては、以上述べましたほか、過年度における
各種災害
のための
営農資金
に対する
利子補給
及び昭和三十一年度
北海道冷害
による
概算金返納措置
に伴う
利子補給金
等合せて十二億六百万円を計上いたしております。 第三の重点として、
農林漁業団体関係
の経費及び
農業災害補償制度等
について御説明申し上げます。 第(一)に、
農業委員会関係
に要する経費についてであります。
全国農業会議所
、
配道府県農業会議
に対する
事業活動促進
に必要な助成費を前年と同様一億一千万円計上しておりますほか、
市町村農業委員会費補助
につきましては、新制度の発足が予定される昭和三十二年八月以降は、新制度に基く
農地関係事務処理等
の実情を考慮して、従来は職員三分の二人に相当する分を負担していたのに対し職員一人に相当する分を負担することといたし、他方、町村合併による
委員会数
の減少等を考慮して九億八千五百万円を計上いたしております。 第(二)に、
農業協同組合等農林漁業関係組合
に要する経費についてであります。
農業協同組合中央会
の、
事業活動促進補助
のため、前年同様六千万円、
農林漁業組合
の
検査指導
のため一億四千百万円を計上いたしますほか、
農林漁業組合連合会整備促進事業費
として、五億七千七百万円を計上いたしております。また、不振農協の
整備強化対策
といたしまして、一億七千百万円を計上しております。 第(三)に
農業保険等
に要する経費についてであります。 1、
農業災害補償制度
につきましては、かねてから
制度改正
につき鋭意検討を続けて参りまして、本国会に
農業災害補償法
の一部
改正法律案
を提出いたす予定でありますが、昭和三十二年度予算案におきましては、
現行制度
に基き、
農業災害補償制度
に必要な経費百七億二千六百万円を計上いたしております。 2、なお、
漁業共済制度
につきましては、
自然的条件
に左右されるところの多い漁業の実態にかんがみまして、なお慎重に検討すべき事項も残されておりますが、昭和三十二年度においては一部試験的に実施いたさせることとし、これに要する経費七百万円を新たに計上いたしております。 次に、昭和三十二年度の
農林関係特別会計予算案
について御説明申し上げます。 第(一)に、
食糧管理特別会計
につき申し上げます。 この会計の歳入、歳出は、ともに八千六百四十三億二千二百万円となっております。 この会計の予算の編成に際しましては、種々論議のあったところでありますが、今後の運営方針、特にその合理化につきまして、新たに
特別調査会
を設けまして、十分に有識者の御論議をいただいた上善処いたすことといたしました。 (イ)米及び麦類につきましては、従来の方針を継続して参りますが、三十二年産米の集荷数量は二千七百万石、
国内産麦
の
買い入れ数量
は百二十二万トンと予定いたしております。
外国食糧
の輸入については、需給上必要な限度で、良質廉価なものの確保に努めることといたしました。 (ロ)食生活の改善につきましては、
学童給食用小麦
の
廉価払い下げ
に伴う
損失補てん金
として、十三億円を
一般会計
より受入れることといたしております。 (ハ)米麦以外の
農産物等
につきましても、前年に引き続きでん粉、
テンサイ糖
、
甘藷生切干
、なたね、飼料の
買い入れ費
を計上しております。 第(二)に、
農業共済
再
保険特別会計
について申し上げます。 この会計の各勘定を通じまして、
歳入歳出とも
に百七十一億四千四百万円となっております。 このうちまず
基金勘定
につきましては、その歳入、歳出はともに二十九億三千九百万円を計上しております。 次に
農業勘定
でありますが、
歳入歳出とも
に、百十四億千九百万円を予定しておりまして、七十八億二千五百万円を
一般会計
から受け入れることとしております。 次に
家畜勘定
につきましては、
歳入歳出とも
に二十七億八百万円でありまして、五億四千四百万円を
一般会計
より、受け入れることとしております。 第(三)に、
森林火災保険特別会計
について申し上げます。 この会計の
歳入歳出
は、ともに四億六千八百万円でありまして、前年同様の事業を実施することといたしております。 第(四)に、漁船再
保険特別会計
について申し上げます。まず
普通勘定
につきましては、
歳入歳出とも
に十六億四千三百万円と前年に比し増加をいたしておりますが、これは
加入漁船数
の増加によるものでありまして、このため
国庫負担分
三億七百万円を
一般会計
より受け入れることといたしております。
特殊保険勘定
は
歳入歳出とも
に四億二千七百万円を計上いたし、再保険金の支払に充てることといたしております。 また、
給与保険勘定
につきましては、
歳入歳出とも
に一億二千百万円を予定いたしております。 第(五)に、
自作農創設特別措置特別会計
につき申し上げます。この会計の
歳入歳出
は十三億八百万円でありまして、
開拓用地等
の買収及び売り渡しにつき必要な経費を計上いたしております。 第(六)に、
開拓者資金融通特別会計
につき申し上げます。 この会計の歳入、歳出は二十五億三千百万円でありまして、
新規入植戸数
、四千戸を予定して、
営農資金
及び
共同施設資金
八億八千百万円を貸付けることといたしております。 また、開拓者に対する
家畜資金
として四億九千六百万円を計上いたしております。 このほか、営農不振の地区に対しましては、その
振興対策資金
として一億六千百万円、累年の災害を受けた入植者に対しては、
農機具購入等
の
営農改善資金
として一億九千六百万円を計上いたしております。 次に、
国有林野事業特別会計
につき申しあげます。 この赤い計の歳入、歳出は四百二十九億八千八百万円であります。 本会計においては、木材の
需給計画
に基く国有林よりの
必要供給量
はこれを確保し得るよう措置することとし、北海道の風倒木については三十二年度をもって処分を完了することといたしました。また、従来
一般会計
で実施していた
水源林造成事業
を、
都道府県
における
既契約地
を除き、
官行造林事業
として実施するほか、
一般造林事業費
については、
北海道風倒木
の
跡地造林
に主力を注ぎ、
林道事業
については
既設林道
の改良に重点を置いてそれぞれ実施することといたしました。治山のための
民有林買い上げ
については、前年同様十億円を予定しております。 なお、
林木品種改良事業
として
一般会計
と相応した計画のもとに、育種場を設けることといたしました次第であります。 次に、
糸価安定特別会計
につき申し上げます。 この会計の歳入、歳出は、五十四億九千二百万円でありますが、これにより最低価格による生糸の
買い入れ量
を一万俵、
輸出適格生糸
の
特別買い入れ量
四千俵、及び繭の保管数量百万貫を予定し、これらに要する経費については前年度剰余金のほか、
糸価安定特別会計法
の運用により、三十億円を限度とすることといたす方針であります。 次に、
中小漁業融資保証保険特別会計
について申し上げます。 この会計の歳入、歳出は、七億二千九百万円でありますが、これにより三十二年度は保証額を百億円、これに伴う
保険金支払い
は三億三千四百万円を予定しております。 最後に新たに創設いたしました
特定土地改良工事特別会計
につき御説明申し上げます。 この会計は
歳入歳出
四十二億四千四百万円をもって、
国営灌漑排水事業
のうち、
新規着工分
と、国営、代行の
干拓事業
を経済速度をもって実施いたすこととし、従来は
地元負担
も含め、全額国費でまかなってきたのを改めて、
一般会計支出
は国の
負担分相当額
にとどめ、
地元負担額
は借入金をもって調達することとし、これにより事業の
早期完成
と、施行の効率化をはかることといたしました。 以上をもちまして、
農林関係一般会計予算
及び
特別会計予算案
の概要の御説明を終えます。 よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
苫米地義三
3
○
委員長
(
苫米地義三
君) ただいまの
説明
に対して御質疑がございましたら……。
天田勝正
4
○
天田勝正
君 まず、
用排水等
に対する、
地方公共団体
が
なす用排水
の
整備等
については、どの費目から出しますか、
食糧増産対策費
の中からだと思うのだけれども一。
永野正二
5
○
政府委員
(
永野正二
君)
地方公共団体
がいたします
土地改良事業
としての
用排水事業
、
普通灌漑排水事業
、こういっておるわけでございますが、それが結局最初の
食糧増産対策経費
二百七十億八千三百万円という中から、
補助金
として出ておるわけでございます。
天田勝正
6
○
天田勝正
君 大まかにはさようでございましょうが、区分した中からはどこから出て参りましょうか、(イ)ですか。
永野正二
7
○
政府委員
(
永野正二
君) (イ)でございます。実際この
予算
の中から、
国営
事業
、それから県営、団体営等に、どういう区分をして出すかということについては、一応の目安がございますけれども、これはなお今後
事業
の実際に伴って決定して参るわけでございます。
天田勝正
8
○
天田勝正
君 そうしますと、今度の
土地改良事業
百二十四億四千三百万円、「このうち、
新規国営灌漑排水事業
につきましては」、以下云々という
説明
がしてありますが、今回は「
特定土地改良工事特別会計
」、こういう
特別会計
ができるという前提に立って、この
特別会計
からそうした
補助金
も何も支出していく、こういう
予定
でございますか。
永野正二
9
○
政府委員
(
永野正二
君) この百二十四億四千三百万円の中で、ここに書いてございます
新規国営灌漑排水事業
以下、その
特別会計
でやる
事業
につきましては、
特別会計
の方に
一般会計
から繰り入れまして、
特別会計
の方は、この
一般会計
の繰入金と、それから別途
借入金
と両方合せまして、先ほど御
説明
をいたしました四十二億の基金を作りまして、これをもって
事業
を実施いたすわけでございます。
天田勝正
10
○
天田勝正
君 先にお答えになりましたこまかい実施方法等については、これから決定していくというお話でしたが、さっそく田植え時期も迫って参るわけですが、早く決定してもらわないと困りますが、その準備はもうすぐできるようにはなっておりますか、まず灌漑が初めですからね。
永野正二
11
○
政府委員
(
永野正二
君) この
土地改良事業
につきましては、御承知の
通り
事前の
調査
及び設計を、数年にわたってやっているわけで、ございまして、三十二年度から
事業
費が
新規
につくという
地区
は、きわめて数は少いのでございます。大部分の
地区
については、従来
事業
が継続しておったものを、継続的に施行して参るものでございます。
天田勝正
12
○
天田勝正
君 ちょっとあまりこまかすぎるからやめましょう。そうでない例があるからお聞きしようと思ったのですが。 それから
耕土生産力増強対策
という項目がありますが、これはすでに
低位生産地
というものは、たとえば田でいえば秋落ちだとか、各府県庁においても、
試験研究機関
においても、ほとんど私は捉えられているだろうと思うのですが、ここに新たにまた
調査費
というのは、つまり全体的に
調査
するとすればまた少いという、こういうことになるので、中途半端な数字ですが、どういうところを
調査
するのですか。
永野正二
13
○
政府委員
(
永野正二
君) ただいま御指摘のように、火山灰地帯、その他いろいろな特殊土壌で、
低位生産地
として考えられている地帯がございますので、それらにつきましての
調査費
として、五千九百万円を計上いたしておるわけであります。
天田勝正
14
○
天田勝正
君 そういたしますと、すでに私が指摘した、多分わかっておるだろう、私落田とか、そういうところはもう
調査
するのではない。これは
地方公共団体
としても、すでに研究機関でも農林省としてもなさっておるから、さようなことは全然別だ、こういうふうに解釈していいんですね。つまり補足しますが、私が聞くのは、全体的に
調査
をするということなら、いかに腰だめの数字でも五千九百万円などでは幾ら初年度であってもとうていできない。ですからごく私は小部分を
調査
される数字だと、こういうことを頭に置いてお聞きをしているわけです。しかし
低位生産地
と言えば普通に言えば、まず食糧の大宗である米、この米ということになれば、すぐ考えられることは秋落田である、こういうことが考えてこられるわけですね。そうすれば、そういうものを
調査
するのだったらこれはえらい膨大な
計画
になってくるだろう。それでは中途半端な数字であるから、ごく限られたところを
調査
するのだろう、こういうまあ回った前提に立って質問しているわけです。
永野正二
15
○
政府委員
(
永野正二
君) ただいま御指摘のございますように、日本の耕地全般につきましての
生産
力がどうであるかという実質的なと申しますか、土壌的な
調査
を網羅的にやるということに相なりますと、これは非常に
経費
がこういうものではとてもできないのでございます。ただ、従来すでに特殊土壌地帯で
生産
力が悪いというような地帯が大体常識的にございまするので、それらの各地帯におきまして、どういう方法によってその土地の
生産
力を上げていけるか、どういう作物をどういうふうに栽培して経営していったらいいかというような点につきましての、各地帯別の
調査
をこの
経費
をもって行なっていくわけでございます。
天田勝正
16
○
天田勝正
君 次に、
畜産振興
の方をお聞きします。
自給飼料対策
という項がありますが、問題は、私は日本の草地を
改良
しなければ、いかに
畜産振興
と言うてもとうてい目的は達せられない。秋になって木が枯れ紅葉するということになれば、下の草もとに枯れていくというような野草であっては、これは安定した牧畜などできるはずはないので、野も山も雪におおわれたり紅葉しても、その下の草というものはやはり青青と茂っている、こういう野草即牧草というところまでいかなければこの狭い国土で牧畜の
振興
などは実際は不可能である、こういうふうな考えを持っております。現実に世界においてもそれに成功しているところはたくさんあるのだから、日本でもそういう道を進まなければならぬ。そういたしますと、
牧野改良センター
に一千七百万円などというのは、これは一体どういう規模でやるのか。何としてもちゃちだと思うのですが、これは一カ所くらい作ろうというのですか。それとも
補助金
で何カ所かへそういうところを作って、他は
地方
団体の負担によって
事業
量をふやしていく、こういうことですか。
永野正二
17
○
政府委員
(
永野正二
君) ただいま御指摘のように日本の国土を高度に
利用
するという意味からいきまして、草資源と申しますか、草地の
改良
ということは、近来農林省としても非常に
重点
を置いておる事項でございますが、この
牧野改良センター
というのは、すでに既設の場所が八カ所ございまして、そこにおきます継続的な
事業
の
経費
でございます。 なお、農林省といたしましては、来年度から特に寒冷地帯とその畑地の畜産の
振興
ということを結びつけまして、先ほども御
説明
を申し上げましたように、まず
土地条件
を変えていくこと、それから変えられた
土地条件
によって草と
家畜
を
導入
すること、これによって、従来の
米麦
中心
の
農業
からこういう気象的な悪条件に耐えられるような寒地
農業
を確立したいと思って新しい
経費
も計上いたしておるのでございまするが、問題は、どういう草を植えて、どういう
家畜
をどういうふうに
導入
した場合に、農家の経営がどうなるか、労力の関係はどうなるか、あるいは機械に対するコスト等はどういうふうにまかなっていけるかという経営の問題に触れる問題でございますので、なかなか短日月でいきなり結論にいくかどうかは問題があると思うのでございます。いろいろな意味での
試験研究
をあわせてやっていかなければならない重大な問題だと考えておりますが、そういう方向でできるだけ努力をいたしたい、こう考えておるわけでございます。
天田勝正
18
○
天田勝正
君 あまりこまいことを聞いて他の
委員
諸君にも迷惑になりますから、私は資料を一つ要求しておきたいと存じます。 それは、今の問題もそうでありますし、次に聞こうと思っておりました
桑園能率増進対策
、この問題も同様でありますが、こうしたものについて、額は少いけれども、使い方によっては非常に効果を上げるこれは項目なんです。下手に使えばまことにただ捨てたという結果にもなる。で、まあ
技術
関係の人に私は聞いてもらいたいと思うわけですが、たとえば、凍
霜害対策用
の稚
蚕共同桑園
、こういうことで力を入れられるのは大へんけっこうであります。ただし、これが共同桑園といたしましても、要するに桑というものは用途別の桑といいますか、金肥を用いない桑をくれなければ、大きくなって軟化病にかかる率が多い。学者が何と言おうと事実がそうなんです。これは小さいときは天然生のような桑をくれ、大きくなればふさふさとした桑をくれればさして病気にはならないというようなことで、これは一例をあげたわけですが、そういう向きにやれば非常に効果が上るのだ、私はそういう意見を持っているわけです。ですから、さっき聞きました畜産関係とか、あるいは
蚕糸業
の関係とかについてはどういう面に使うのか、これは簡単ですから一つ次までに資料として私はちょうだいできれば幸いだと思うので希望しておきます。
苫米地義三
19
○
委員長
(
苫米地義三
君)
天田
君の希望するような資料を用意して下さい。
永野正二
20
○
政府委員
(
永野正二
君) ちょっと御
説明
してみましょう。ただいま御指摘の、ございました資料、は早急に整えましてお手元へ届けることといたしますが、後段のお尋ねの凍霜害対策の方の稚
蚕共同桑園
でございますが、これは、昨年の春非常にひどい凍霜害がございました。その後の経験として、こういうことをやったらよかろうという要望が非常に強かったのでございます。要するに霜道と申しますか、非常な低温が襲っても割合安全な地帯に桑園があるような、これは特別な場合だと思いますが、その特別の場合に、そこに共同の桑園を設置いたしておきまして、凍霜害があっても、稚蚕の間だけはそこの桑でもって飼える。もう少し齢が進みますと、今度は一般の桑園が芽を吹いて参りますので、最初から養蚕はあきらめなくても済む。特別な場合にこういう桑園が設置されるということになります。なおこれは年度
計画
をもって実施したいと思いますので、金額はこの程度になっているわけでございます。
苫米地義三
21
○
委員長
(
苫米地義三
君) 他に御質疑がございましたら御発言を願います。
森八三一
22
○森八三一君 質問ではありませんが、資料としてこういうものがまとまるかどうか、お伺いしたいと思います。それは
農業災害補償法
に基く関係でありますが、
昭和
二十六年からになりますか、三十年まで、最近五カ年間の政府の
予算
に組まれた、もちろん補正も命めます
一般会計
、
特別会計
、それも
合計
でけっこうです。
予算
額は幾ばくであったか、これはもうわかりますわね。
永野正二
23
○
政府委員
(
永野正二
君) はい。
森八三一
24
○森八三一君 それが一つ。 それからこの
事業
のため、法律に基く共済組合なり連合会があるわけでありますが、そういうような組織に対して農家が負担した負担金の
合計
は、各年次別に幾らであったか、その内訳として、事務費の負担分が幾らで、保険料の払い込みが幾らかという区分がほしいのであります。 それから第三に、年次別
災害
に対して補償保険料として給付せられた総額は幾らであったか、その金額、それからその給付せられた額が全額被災者に形の上では及んでおりましても、それがさらにいろいろな名目で寄付金その他の形で吸い上げられておるといったような事態があるといたしますれば、そういうようなことで吸い上げられた額が幾ばくであったか、これは非常にむずかしいと思いますが、そういうような資料がございましたら、そういう資料をちゃうだいいたしたいと思いますが、できますかできませんか。
永野正二
25
○
政府委員
(
永野正二
君) 政府が
特別会計
をもって運用しておりますその収入支出の関係でございますと、これは正確な数字が出るかと思うのでございます。ただ末端の最末端の組合と組合員の間におきますと、どういう形でどういう金額が出ておるかということでございますが、この点につきましては、掛金等、明瞭なものもあるかと思いまするが、なかなか事務費の負担等につきまして正確な数字を出すことは実はちょっと困難ではないかと、こういう感じもいたすのでございますが、なお御趣旨によりまして、十分になるべく御希望に近いような資料を整えまして差し出したいと、こう存じます。
八木幸吉
26
○八木幸吉君 農林統計
調査
の費用は四十一億五千二百万円と出ていますが、これは統計
調査
事務所の人件費等も皆入っていますか。
永野正二
27
○
政府委員
(
永野正二
君) お説の
通り
でございまして、人件費約三十億をこの中に含んでおります。
八木幸吉
28
○八木幸吉君 次に、食糧事務所の費用はどれくらいでございますか。
永野正二
29
○
政府委員
(
永野正二
君)
食糧管理特別会計
に計上されております人件費、及びこれに付帯いたしました
経費
がございますがこれが大体百億と御承知いただきたいと思います。このほかに食糧庁には
一般会計
の
職員
もおるわけでございますが、この方は数が非常に少うございます。
八木幸吉
30
○八木幸吉君 次に、やみ米を大体昨年どれくらい流れておるとお考えになりますか。
苫米地義三
31
○
委員長
(
苫米地義三
君) 八木君にちょっと御相談申し上げますが、このあとですね、食糧庁の
予算
の
説明
を聞くつもりでございますが、その方の関係が強いのじゃないですか。
八木幸吉
32
○八木幸吉君 私の質問はそれが大部分でございますから、食糧庁の
説明
を伺ってから伺っていいと思います。
苫米地義三
33
○
委員長
(
苫米地義三
君) それじゃ御質問がございませんでしたら、食糧庁関係の
予算
の
説明
お伺いしたいと思います。今、食糧庁の総務部長武田
説明員
が来ておりますから、
説明
を願います。
武田誠三
34
○
説明員
(武田誠三君) 食糧庁関係の食管
特別会計
に関します
予算
の
概要
を御
説明
申し上げます。 食糧庁の食管
特別会計
の
予算
の
歳入歳出
につきましては、先ほど官房長から概略を御
説明
を申し上げておるわけでございますが、この食管
特別会計
の
予算
を
編成
いたしました際の前提条件として、国内の米の買い入れ、その他買却等につきましての数量等の概略の前提を申し上げます。 最初に
買い入れ数量
でございますが、
買い入れ数量
につきまして、内地米につきましては、本
年産米
について二千七百万石の一応集荷を前提にいたしております。で、昨
年産米
の四月以降に買い入れます分と、それから三十二
年産米
、本年の秋にとれます米の
買い入れ数量
と両方合せまして、両方の数字を二千七百万石というように押えておるのであります。 それから内麦、(「何ページですか」「資料はないのか」と呼ぶ者あり)資料は差し上げてないようです。(「資料をこしらえて出して、それからやるといいんだ、君一人わかってもこっちはわからぬ」と呼ぶ者あり)まことにどうも申しわけありませんでした、簡単な資料でありますが、今お配りいたしまして、その上で御
説明
いたします。きわめて簡単な資料でございまして、申しわけありませんが、これに基きまして御
説明
を申し上げます。 これの三枚目のところが三十二
会計
年度におきます
歳入歳出
予算
の
概要
でございます。で、右側の
歳出
関係、食糧の
買い入れ費
四千百七十七億という数字が計上をいたしてございますが、これが先ほどちょっと申し上げました内地米の買い入れ、それから内地麦の買い入れ、さらに輸入食糧の
買い入れ費
の総額に相なっておるわけでございます。この中で内地米の占めておりますウエートが、先ほど申し上げましたように二千七百万石の買い入れを前提にいたしまして、計上をいたしてございます。それから内麦につきましては、おおむね前年程度の買い入れということを前提にいたしまして、大麦、裸麦、小麦合せまして約百二十万トンの買い入れを前提にいたしております。それから輸入食糧でありますが、これにつきましては昨年並びに一昨年の豊作、それに伴います国内の供給力の増、かつまた従来の外米の手持ちが現在相当大量に残っておりますので、それらも勘案いたしまして、買付数量はできるだけ減らすということで、外米につきましては総計で三十八万トン程度、それからそのほかに砕米、ブロークンでありますが、これを二万五千トン程度、
合計
いたしまして、四十万七千トン程度の買い入れを前提にいたしております。なお、三十一
会計
年度におきます外米の輸入の見込みは、約七十万トン程度でございます。それから大麦小麦いわゆる外麦の輸入でありますが、これはおおむね大麦につきましては、平年程度ということで、八十七万トン程度、さらに小麦につきましてはこれも平年程度の二百二十万トン程度のものを
予定
をいたしておるのであります。で、それらのものを買付をいたしますのに必要な
経費
といたしまして四千百七十七億を計上をいたしております。 その次に、
農産物等
の
買い入れ費
でありますが、これは
農産物価格安定法
に基きますカンショ、澱粉、バレイショ澱粉、それからカンショなま切りぼし、菜種、大豆、こういったものの買い入れ、それからテンサイの
生産振興
法に基く
テンサイ糖
の買い入れ、さらに
飼料
の
需給
安定法に基きます輸入
飼料
の買い入れに必要な
経費
を計上いたしております。これらはそれぞれの
生産
見込み並びに
需給
の関係から割り出しました数量を前提にいたしまして、それに必要な買い入れ
措置
として二百四十四億のものを計上いたしております。 それからその次に、食糧管理費でありますが、これは二百六十三億になっております。これのおもな内訳といたしましては、
保管
料と運搬賃が大部分でございますが、食糧の
米麦
並びに
外国食糧
、これらの
保管
料並びに運搬賃は、それぞれ約百億程度のものを見込んでおります。それからそのほかに
米麦
の買い入れをいたします際の集荷指定業者に支払っております手数料の
経費
、それからそのほかに予約集荷の奨励費といったものがこの中のおもな
経費
でございます。 それからさらに、
農産物等
管理費に十一億計上してございますが、これは先ほど申し上げました澱粉なり、えさなり、そういったものの主として
保管
経費
でございます。 それからその次の事務費九十九億、これは人件費、旅費、庁費、食管
特別会計
に属します
職員
関係の事務費でございます。 それからサイロ及び倉庫運営費一億一千万円が計上してございますが、これは横浜と名古屋にございます政府サイロ、それから東京、大阪、名古屋、門司、あるいは山形の酒田そのほかの産地にございます政府倉庫を運営して参りますための事務、人件費を計上をいたしております。 以上が大体
歳出
のおもな点でありますが、他
会計
への繰り入れば、これは三千五百四十五億、これは食糧証券の返還並びにそれに伴う金利の国債整理基金
特別会計
への繰り入れであります。 そのほか予備費三百億を見込みまして、八千六百四十三億という
歳出
規模に相なっております。 これに見合います
歳入
といたしましては、食糧の売払代四千八百七十七億、これは米と麦の売払代の見込みでありますが、米の売り払いにつきましては、この十月まで三十一米穀年度におきましては、基本配給といたしまして、消費県におきましては内地米を八日、準内地米を二日、それから中間県におきましては、内地米を九日、準内地米を一日、それから
生産
県におきましては、内地米を十日の配給
計画
といたし、またそのほかに希望配給といたしまして、全国一率に十日の希望配給を行う。そのほかに普通外米につきましては、これも一率に月一人当り五キロの範囲まで希望があれば、これを売り渡しをするという前提のもとに、米の所要量を有効需要等から算出をいたしまして、それの売払代、それから麦につきましては、大体例年の、ベースによりまして需要量を見込みまして、それの売払代というものをおもな収入源にいたしております。そのほかに加工用といたしましての酒米あるいはみそ、その他に対します原材料用の売り払いというものが加わるわけでございます。 それから
農産物等
の売払代につきましては、これは澱粉、えさ、テンサイ等の売り払い代でございます。 それからその次にございます
一般会計
よりの受入十三億、これは学童給食のための小麦粉の安売りをいたしておりますので、それに関します
一般会計
からの繰入金でございます。 それから検査印紙収入四億二千万円、これは政府の買い入れます
米麦
以外の農産物につきまして、
国営
検査を実施をいたしておりますが、その検査に伴います検査手数料の収入でございます。 それからその次の雑収入二十六億がございますが、これの大部分は
米麦
の延納をいたしておりますが、その延納金利の収入でございます。 で、そのほか運用の
資金
として、食糧証券及
借入金
収入三千四百六十七億、
合計
いたしまして、八千六百四十三億という
歳入
を見積っておるわけでございます。 で、その結果といたしまして、年度末の糧券残高は、本年の三十一年度末は三千四百二十億でありますが、三十二
会計
年度末におきましては、四十七億ふえまして、三千四百六十七億というように
予定
をいたしております。 大体の食管
特別会計
の
歳入歳出
の規模は以上の
通り
でございますが、来
会計
年度におきまして、今申し上げましたような買い入れ、売り渡しを行い、また消費者
価格
につきまして、現行ベースをそのままということで損益を計算をいたしますると、一ページ目の利益の方の一番下にございます百四十一億八千数百万円という赤字が出るという見込みを立てておるわけであります。 大体きわめて大ざっぱでありますが、食管
特別会計
の
概要
は以上の
通り
でございます。
苫米地義三
35
○
委員長
(
苫米地義三
君) ただいまの
説明
に対して、御質疑がございましたら御発言を願います。
八木幸吉
36
○八木幸吉君 先ほど言われたのですが、この事務費の九十九億、これは先ほどお話のあった食糧事務所の
経費
は約百億、その意味でございますか。
武田誠三
37
○
説明員
(武田誠三君) 先ほど官房長から約百億と申し上げましたものが九十九億という数字でございます。
八木幸吉
38
○八木幸吉君 次にやみに流れる米は、大体どれくらいのお見込みでありますか。
武田誠三
39
○
説明員
(武田誠三君) やみに流れております数量の推定は、これは実はなかなかむずかしいので、的確な数量ということはちょっと申し上げられませんが、大体いろいろな統計から推定をいたしまして、八百万石ないし一千万石程度ではないかというように考えております。
八木幸吉
40
○八木幸吉君 政府が発表されておる収穫高に、この八百万石ないし千万石というものをプラスしたものがほんとうの実収高と、こう見ていいのですか。
武田誠三
41
○
説明員
(武田誠三君) 私の方は実はそうは必ずしも考えておりませんので、たとえば三十
年産米
で申しますと、七千九百万石余りの実収統計が出ております。それに対しまして、政府の買い入れました数量が、約三千二百万石足らずでございます。で、それを差し引きいたしますと、四千七百万石余りのものが農家の手元に残ったと、こういうことに相なるわけでありますが、農家の消費量は必ずしもそこまで達しておりません。従いまして
生産
統計に出ております数量のうちで、相当量のものが農家の余剰の手持ちになっておるそれがやみに流出しておるというのが大部分ではないかというように考えております。
八木幸吉
42
○八木幸吉君 そうしますと、農林統計以外、ほんとうの実収ですね、大体どれくらいに見ていらっしゃいますか。
永野正二
43
○
政府委員
(
永野正二
君) 供出割当
制度
当時この統計に出て参ります
生産
高と実際の
生産
高とには相当差があるんではないかという御議論が、しばしばあったのでございますが、当時は確かにそういうこともあったと思うのでございます。しかし最近この
制度
も、予約
制度
というような
制度
に切りかえましたし、また統計
調査
の方も、その後逐次精密を加えてきておると申しますか、努力をいたしておりますので、私どもといたしましては、政府の収穫統計に出てくる以外に千万石もあるとか、七、八百万石もあるとかというふうに大きなものとは考えておりません。ただこれが幾らあるかということは、ちょっと私ども一としては、これは何万石くらいであろうということを申し上げることは非常にむずかしいのでございまして、御了承いただきたいと思います。
八木幸吉
44
○八木幸吉君 総理府の統計局の世帯
調査
の調べによると、三十年度で、都市においてやみ米への依存度が約四〇・〇七%、こういう数字が出ておるんですが、その辺から逆算して、大体のお見込みはついておるんじゃないですか。
永野正二
45
○
政府委員
(
永野正二
君) 総理府の消費者家計
調査
その他は、確かに一つの算定のスタートにはなるかと思いまするが、これ自体にも全国の消費者をほんとうに代表できるかどうかという点の議論もございましょうし、また先ほど申し上げましたように、農家という、非常に大きな、何と申しますか、数量の上の緩衝地帯があるわけでございまして、消費の側から全体の供給量を推算するということは、非常にむしろ困難なことじゃないか。やはり全国の水稲、陸稲の作付けられております面積から、その反収というものを
調査
いたしまして計算をいたしております農林省の
生産
統計というものが、やはり基礎になるんじゃないか、こういうふうに考えるのでございます。
八木幸吉
46
○八木幸吉君 この間岐阜の食糧事務所へ伺ったときに聞いたんですけれども、食糧事務所の推定収穫高、実収高と、統計
調査
事務所の、同じく予想並びに実収高の統計には、相当な開きがあるわけであります。そこで農林省にきておるのは、むろん統計
調査
事務所の報告だろうと思いますが、食糧事務所の方からの統計と、全国的に見てどれくらいの、何パーセントくらいの開きがございますか。
武田誠三
47
○
説明員
(武田誠三君) 食糧事務所を通じましての実収高の見込みというものは、実は私どもの方は、食糧庁としては取っておりません。で、もしありといたしますれば、食糧事務所におきまして、各検査員の見込みの数量を単に集計をしたというものがあればあるのであろうと思います。そういうことで今お尋ねのような実は比較もいたしておりませんし、また食糧事務所を通じまして実収を
調査
するというようなことも実はやっておりませんので、御了承を願いたいと思います。
八木幸吉
48
○八木幸吉君 三十一年度の十一月一日現在の在庫高は、古米、新米、外米、この三つを合せてどれくらいでございますか。各別におっしゃって下さい。
武田誠三
49
○
説明員
(武田誠三君) 十月末現在の古米の政府の持ち越しでございますが、これは実はまだ確定を……全部の突き合せを終っておりませんが、大体の概数で、三十
年産米
の政府の手持ちは約七十万トン程度と考えております。
八木幸吉
50
○八木幸吉君 二十九年度の分がまだあるでしょう。
武田誠三
51
○
説明員
(武田誠三君) 二十九
年産米
ですか。二十九年のものはございません。
八木幸吉
52
○八木幸吉君 新米は……。
武田誠三
53
○
説明員
(武田誠三君) 新米は約百五十万トンないし百五十五万トンくらいになっていると思います。
八木幸吉
54
○八木幸吉君 外米は……。
武田誠三
55
○
説明員
(武田誠三君) 外米につきましては、全部で約六十万トン程度でございます。
八木幸吉
56
○八木幸吉君 次に伺いたいのは、この間いただきましたこの食糧庁の
予算
要求の提
出資
料についてでありますが、この中に、
生産
費をお調べをいただいたのでありますけれどもこれによりますと、三十年度の全国の総
生産
、第二次の
生産
費は、反当が五千九百七十二円ということになっているわけなんですが、これで平均していって、全部
生産
費をまかない得るということに見ていいのでございますか。
武田誠三
57
○
説明員
(武田誠三君) これはまことに申しわけないのでありますが、一番下の反当第二次
生産
費と書いてありますのは、石当り第二次
生産
費の間違いでございますので、御訂正いただければ幸いでございます。
八木幸吉
58
○八木幸吉君 そこでこの石当り五千九百七十二円なんですが、かりに八千円で区切ってみれば、全国農家の何パーセントくらい
生産
費が償うということができるのですか。
永野正二
59
○
政府委員
(
永野正二
君) この
生産
費が農家の個々の経営における
生産
費をどういうふうに償っているかという点は、実はいろいろむずかしい問題があるわけであります。と申しますのは、この
生産
費自体が数字の連続性という意味におきまして一つの約束をずっとそのまま据え置いたままで参っております。たとえば、農家の自家労力の評価をどういうふうにやるかという点につきましても、この付近の日雇い労賃というようなものを基礎にいたしております。そういういろいろな約束から申しまして、これを、米価をきめます際の、いわゆる
生産
費を償っているかどうかという議論と直接結びつけるためには、たとえば労賃をもっとほかの標準で見るべきではないかというようないろいろな問題があるのでございましてこれはあくまでもこの
生産
費
調査
の約束に基いて計算すると、こういう数字が出るというふうに御理角をいただきたいのでございます。
八木幸吉
60
○八木幸吉君 今の御
説明
よくわかりましたが、そうすると、つまり食糧庁が妥当と見る
生産
費というのは、一体これではないということになりますか。もしくはこれに対して何割くらい増せば、それがまず常識的に言って
生産
費と見なせるか。農林省が見たその主観的な、妥当性を持った
生産
費というのは、一体どれくらいということになりますか。
永野正二
61
○
政府委員
(
永野正二
君) この点はよく御承知のところであると思いまするが、この平均の
生産
費が出ます元のデータというものは、非常に低いところから非常に高いところまで幅があるわけでございます。それに対しまして、現在のような米の統制の
制度
で、政府としてはその
生産
費のどこまでを償った点で米価をきめるかという点は、これは毎年非常に論争の、議論のあるところでございます。農林省といたしましては、そういう点の意見をどうこうというよりは、やはり従来の政府としての米価決定の方式と申しますか、従来の実現された米価に、パリティー指数をもって代表される農家の支出の上り下りという係数を基礎といたしまして米価をきめるという方式を、従来はとっておるわけでございます。本
年産米
についてどういう方式をとるかということは、これはまだ実はいろいろ検討をいたしておりますが、決定いたしておりませんので農林省としてどの点ならば
生産
費が償えるというお答えを申し上げることは、ちょっとただいまの段階では控えさせていただきたい、こう思います。
八木幸吉
62
○八木幸吉君
生産
費の問題はなかなかデリケートですから、その程度にして、今度は今の表の六ページ目にロス石当り六十三円、こういう数字が出ているのですが、このロスの内容はどういうのですか。
武田誠三
63
○
説明員
(武田誠三君) この六十三円のロスは、政府の
保管
輸送途中等におきます、政府段階におきますロスでございます。
八木幸吉
64
○八木幸吉君 あまり私ばかり質問して恐縮でございますが、この古米、外米等の
保管
料は、年間を通じて幾らくらいになりますか。
武田誠三
65
○
説明員
(武田誠三君)
保管
料についてのお尋ねでございますが、先ほども申し上げました食糧管理費の中に、約百億入っておるというふうに申し上げたのでございますが、総額で百十一億になるのでございます。で、このうち、産地におきます
保管
料が約五十七億、消費地におきます
保管
料が約五十四億円を要しております。そのうちで内地米の
保管
料といたしましては、産地、消費地、両方合せまして約六十八億程度に相なっております。
八木幸吉
66
○八木幸吉君 病変米の
保管
料はずっと累積して幾らになっているのです。
武田誠三
67
○
説明員
(武田誠三君) 病変米につきましての
保管
料は、現在手持ちをいたしておりますものが、発生いたしましてから約十億七千万円程度に相なっております。
八木幸吉
68
○八木幸吉君 資料の要求をして私の質問を終りますが、この三十二年度の食糧売仏代、四千八百七十七億三千八百万円、これの配給日数、単価、数量、希望配給、すべてを詳細に内容を書いてある資料を一つお出しいただきたいと思います。これで終ります。
苫米地義三
69
○
委員長
(
苫米地義三
君) ほかに御質問ございませんか。
湯山勇
70
○湯山勇君 この学校給食に充当する
一般会計
からの受け入れですが、これは一昨年、昨年、ことしとだんだん該当児童生徒はふえておるのに、
予算
はだんだん減っておりますが、これはどういうわけでございますか。
武田誠三
71
○
説明員
(武田誠三君) 従来学校給食関係の
一般会計
からの繰り入れば、小麦粉に対します安売りの分と、それから脱脂粉乳の分と両方入っておったわけでございます。本年度の
予算
におきましては、脱脂粉乳の関係は畜産局の方についております。
食糧管理特別会計
の方の受け入れにつきましては小麦粉関係だけでございます。それから従来からの
予算
上繰入額に比べまして実績は下回っておりますので、来年度は十三億ということの繰り入れで計算をいたしておりますが、本年度の実績よりもさらに学校給食は伸びるということを前提にいたしまして、十三億程度で十分であるという計算をいたしております。
湯山勇
72
○湯山勇君 では従来は粉乳もこの中に入っておったのが、今度はそれは抜けておるということと、それから実績からいってこれで十分だというお話ですけれども、子供の数がふえれば、ふえるはずなんで、これは昨年あたりは十七億くらいあったと思うのです。それよりもずいぶんふえたにもかかわらず、十三億になったというのは、これはどういうわけでしょう。
武田誠三
73
○
説明員
(武田誠三君) 私ちょっと思い違いをいたしておりました。説脂粉乳の関係は別でございます。従来から小麦の関係だけで十六億なり何なりの数字が計上されております。これにつきましては、学校給食の粉につきまして、例の余剰農産物のプラン等、その他との関係もございまして、学童に対して百グラム一円ということで繰り入れをするということに方式を文部省の方ともお打ち合せをいたしまして、昨年からそういう方式をとっております。従いまして来年度の所要量というものを、そういうことを基礎にいたしまして算定をいたしておる、で、本年が大体十二万トンあまりの需要になっておりますが、来年は十三万トン前後ということに
予定
をいたして算定をいたしておるわけであります。
湯山勇
74
○湯山勇君 昨年からこの繰り入れのやり方が変ったと言われるのですが、それまではどういう方式でやっておられて、昨年からどういうふうに変えたか、その点もう少し御
説明
願いたいと思います。
大村筆雄
75
○
説明員
(大村
筆雄
君) 大蔵省でございますが、かわりに答弁さしていただきます。昨年度の食管
特別会計
の繰り入れば、十五億四千万円、三十二年度は十三億円でございます。これが減りました原因は、一つは、三十一年度
予算
に実は繰り入れ不足が約八千五十万円計上してございましたのが、それが今年度はそういう不足がないということであります。逆に前年度の金で手当をする分が約九千万円別にございますので、そこで一億七千万円ほどが違って参ります。 それから保育所の関係の給食人員が約五十七万人程度と推定いたしまして、二千六百万円を前年度計上いたしておりましたが、これが実は厚生省関係の保育所につきましては、アメリカの宗教団体等から無償の贈与が
予定
されておりますので、その分が計上いたしてございません。 それともう一つは、三十一年度の小中学校の給食人員の
予定
人員は、約七百六十万人くらいと
予定
されておりますが、実績はそれほどいっておりませんので、本年度は実績に基いて算定いたしまして、六百七十万人程度と見込んでおります。そういう関係で全体として減っているわけです。
湯山勇
76
○湯山勇君 今の点、大綱は大体わかりましたのですが、それよりも前の三十年度ですか、それと、それから昨年、今年とやり方が変ったのでございますか。何か十七億近く組んだことがありましたね、三十年度ですか、二十九年度か……。それでまだ足りないというようなときもあったはずです。で、余剰農産物の贈与の関係でそうなったというのなら、それは話はわかりますけれども、こんなに減るというのは、その時代からずいぶんふえたわけですから……。
武田誠三
77
○
説明員
(武田誠三君) 従来からの経緯につきまして、詳細に取り調べまして、別途にまた資料を差し上げるなりいたしたいと思います。
湯山勇
78
○湯山勇君 けっこうです。
苫米地義三
79
○
委員長
(
苫米地義三
君) ほかに御質疑ございませんでしたら、本日はこれにて閉会いたします。 午後三時十八分散会