○矢嶋三義君
アメリカの
上院の小
委員会の、
国内治安特別
委員会のモーリス議員と、ジェンナー議員というのは名だたる共産党ぎらいの、赤狩りに興味を持っておられる議員だということが定評になっておるわけですが、この問題は私は相当悪質だと思うのです。今後の
事件の発展を見守らなくちゃなりませぬが、発展次第では十五年前の問題で
召喚して、そうして結果としては、それは
速記録を見なければ、
都留さんがどういうことをお話しになったかわからないけれ
ども、
日本の交換
教授である
都留教授は、その人は
アメリカの最近の、力による世界政策並びに対日政策については学者として批判を持っておられた方です。みずからも
証言されておるように、決して反米主義者じゃないけれ
ども、
アメリカの今の政策については批判をされておる方です。その方がその
上院で
証言された結果、
アメリカの
国内の
教授を次々に召換して思想
調査をするように問題が発展していけば、これは見方によっては、わざわざ
日本の
教授を向うに客員
教授として呼んでおきながら、ちょっと
都留さんを利用した形にならないとも私は限らないと思う。これは
日本国民として感情的にも許せない。また日米両国民の友好
関係にも私は大きなみぞをこしらえると思うのですね。そういうふうに
考えざるを得ないわけで、事はきわめて重大だと思います。従って先ほどから
湯山委員も約束されておりましたが、
通り一ペんの抗議では了承できません。強力なる抗議をしてもらいたい。そうして回答をそのまま出されない、外交慣例として出されないとすれば、
内容を正確に伝えて下さい。その結果によってはまたわれわれはただしたいし、また
アメリカの
国会と
日本の
国会と、院と院との
関係として私はこの問題を発展さしてもいい
内容をもっておると思います。その点強く要望しておきます。
もう
一つ私は、ちょうど
議題になっておる
関係でお伺いしたいのですが、それは、ちょうど私党務の
関係でここに
出席するのがおくれて、先般
委員長に要請しておきました
茨城県の北富田小
学校の問題は、すでに
高田委員によって
質疑が行われたと申しますから、多くを聞きませんが、
都留さんの問題と関連して
一つだけ聞いておきたい。それは、この
都留さんの問題は、これは
アメリカの赤狩りの一環として国際的な背景をもって出てきたということに間違いないと思う。これは私何とも否定できないと思う。それでなければ何のために十五年前の客員
教授をこんなに呼びますか。間違いないです。赤狩りの手段としてやったに違いない。それから
茨城の北富田の小
学校の
校長さんはそのまま現職にあるという話です。そんなことで
文部省は何しているのですか。これは、こういうふうに
教育の
中立性を侵している、
校長の
権限を越えた越権じゃないか、
校長は部下を監督するとありますが、
本人から私に詳しく手紙が来ている。はっきりと
誓約書を書かせている。時間がかかるから言いませんが、
高田委員から指摘されたでしょう、教職員の前で誓わせて、そうして焼かれているじゃありませんか。これは憲法の各条項に反しますよ。
人権侵害でもありますよ。そういう
校長さんが新しい
教育委員会法によって人事について内申権を持つというのは、ナンセンスです。そんな人間に内申権を与えられますか。当然
校長さんに対しては
文部省としてはそういうのは好ましくないという
解釈を出して、全国にこういう
事件が起ったから、注意しなければならぬということを各県
教育委員会に通牒を出し、
校長さんには反省を求めると同時に、しかるべき取扱い方をしなければ、
教育は曲ってしまいます。何らその後取り扱いせず、われわれはきょうはどういう処置をされているか、今どうなっているか、
報告を聞くということだったのです。ところが、
報告を聞いた結果を間接に承わると、何にもつかんでおられない。そんなことで政治的
中立なんか守れますか。早急に処置しなさいよ。そうして本を焼かれた教師がちゃんと顔が立つようにしなさい。次の
文教委員会に
報告してもらいたい。電話
連絡は不十分ならば、
茨城県は近いのですから、あなたのところの所管局の担当官を派遣して、
茨城教育委員会との
連絡をとり、早急に処置して、その結果を
報告してもらいたい。
お答え願いたい点は、あの
校長の態度が行き過ぎであったのかどうか、そのままでいいのかどうか、どういう
見解を持っておられるのか、それをお答え願うとともに、係官を派遣して
調査し、その結果を早急に
報告できるかどうか、その二点をお答え願いたい。