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政府委員(緒方信一君) それではこの資料につきまして御
説明申し上げ、また御了解も得なければならないと思っているところでございますが、それから先にいたします。
御要求といたしまして国立、私立について文理系統別にまず在籍者の数というものを出しております。これは第一ページにございます。この表をごらんい
ただきたいと思います。
まず、ここでちょっと
説明を加えますと、文科系、理科系、これははっきりいたしますが、「その他」とございます。これは
教員養成、あるいは芸術、体育といったような教科のものがここに含まれております。これはいずれも両方に分れるのでございますが、分けることはむずかしいので「その他」といたしました。
それから第二ページでございますが、これは
私立学校の、これも文科、理科系統別に国費の
補助をしているその一人当りの金額を出すようにという御要求でございましたが、直接
私立大学に対しまして
補助金として出しておりますのは、ここにあります
研究基礎設備助成
補助金三千八百万円—三十一年度の金額でございます。これは
ただいまこの
法律について御
質疑を願っている資料であります。
次は
私立大学に対する理科特別助成
補助金五千万円でございます。この二つを合せまして八千八百万円になりますが、これを文科系、理科系に分けまして、そうしてその学生数で割りましたものがこの数でございます。この三千八百万円の方が文科の方にも参りますので、それを割ったものがこの金額でございます。
それから次のページでありますが、この上の表は
私立大学の理科系学生の一人当りの学費の
負担であります。一番左に
学校納付金というのがありますけれ
ども、これはこの注に書いてございますように、各大学の昭和三十二年度の入学案内からとりました授業料、あるいは入学金というものであります。
それから修学費、食住費、日常費その他、これは特に理科系ということじゃございませんけれ
ども、
文部省で調べておりました「学生の経済生活の実態」からの調べでございます。
それから一番下の入学に対しまする
寄付金でありますが、これも御要求がありましたので調べてみたのでございますが、やはり三十二年度の入学案内から、わかっ
ただけのものをとってここに掲げました。入学案内は(1)の下の注釈にございますように、これは二十二大学のものでございまして、これだけのものがはっきりいたしておりましたから、これからとったわけでございます。非常に制限された資料でございますけれ
ども、その範囲におきまして調製いたしましてお出し申し上げてあります。
それからなおそのほか、
ただいまお話のありましたように、国立
学校、
私立学校の文理科別に、学生一人当りの
教育費を出せというお話でございました。これにつきましていろいろ
努力をいたしてみましたけれ
ども、国立の学生につきましては私はすぐ出るかと初め思いましたけれ
ども、御承知のように
予算の組み方が非常に入り組んでおりまして、文科、理科別に一人当りということは非常に出にくいわけでございます。それで一つの
方法といたしまして、文科関係、あるいは理科関係の単科大学をあげまして、それを学生数で割るといったような作業をいたしてみましたけれ
ども、どうもこれは代表的な計数にはなりませんので、なお
研究いたしております。
それから私立の方はなお一そうわかりにくいので、資料といたしますことは困難でございまして、
ただいまなお作業いたしておりますが、今日は出てきておりませんことを御了承願いたいと思います。資料につきまして以上申し上げました。
先ほど高田
委員の御
質問でございますが、
私立大学におきましては御指摘のように文科、理科系の比率が七三%対二四%となっております。
その原因は、今も御指摘のありましたように、いろいろあるかと存じますけれ
ども、一つの原因といたしましては、これもやはり御指摘のように、やはり施設、設備、
研究設備等に理科の方は経費を要しますが、文科系の方は比較的その関係が軽くなりますのでやりやすいという点があると存じます。