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説明員(磯崎叡君) ただいまの御
質問につきまして、私の申し上げ方が少し抜けておりましたために、誤解をなすった方もあろうかと存ずるのでございますが、私が申し上げましたのは、北海道につきましては、私の先週御
説明いたしました
原案の中では、青函の航路のキロ程を百キロ短縮することによりまして、それと見合いで北海道
関係の物資の割引を廃止いたしたいというふうに前回申し上げましたが、その点につきましては、北海道
関係の物資の値上りの
関係その他を見ました上で、やはり現在のまま存置する方が適当と存じましたために、存置することにいたしたのでございまして、全般的な遠距離逓減その他によります今回の各物資の運賃への影響につきましては、これは北海道だけでなしに、たとえば
お話のございました以西の問題にいたしましても、またあるいは九州の問題、あるいは山口県の
問題等にいたしましても、個々の問題といたしまして具体的に目下
検討中であるわけでございます。
なお、もう
一つの以西の一割の問題につきましても、実は目下
農林省の方とも御相談して
検討中でございますが、私
どもの
原案といたしましては、以西で一割の割引をいたし、また東北、北海道については五分の割引しかいたしておりません。逆に輸送の面から見ますと、むしろ東北、北海道の方が輸送力が非常に不足でございますために、市場列車、すなわち東京市場あるいは大阪市場へ直接入ります列車の数も、どうしても少くなってくる。以西の方は、山陽線にいたしましても、東海道線にいたしましても、東北、北海道方面よりは輸送力が、全線複線でございますので、輸送力が潤沢だという
関係上、輸送列車が非常に便利にできているというような輸送上のいろいろなハンディキャップもございますし、輸送上の
状態も両者異なっておるわけでございます。これらにつきまして、割引率が逆に以西の方が高いということにつきましては、いろいろ問題もございますし、また
業界からもいろいろ
お話も承わっておりますので、この際、現在やっております割引中いろいろ
検討いたしておりますが、以西の一割につきましては、これを東北と同じように五分に引き下げたいというふろに
考えております。
しかしながら、そういたしますと、先ほど
青山先生の
お話の中にもございましたが、以西
関係のものが今度等級の変更をやるわけでございますので、従いまして、一部その等級の変更にかかるものは、この一例をごらん下さいましても、むしろ下るものもございますが、その等級の改訂は今までの上級魚と下級魚の方の入れかえでございまして、これは御
承知かと思いますが、今まで上級魚の四級魚であったものを下級魚の二十二級に引き下げるというような措置もいたしますので、それらと関連いたしまして、以西につきましては全般的に高くなる。先ほどの
お話のように、非常に高くなるものと、それからむしろ一般より下るものというふうに、いろいろございますが、高くなるものにつきましては、別途の何か方法を講じたいということで、現在事務的に
検討いたしておる次第でございまして、まだ具体的に申し上げるまでに至っておりませんが、急激な変化を来たさないような措置を講じたいというふうに
考えているわけでございます。
なお、等級全般についてどう
考えているかという御
質問でございましたが、現在の等級制度は、御
承知の
通り、昭和二十八年に約一年がかりでもって作った等級制度でございます。いろいろ広範になりまして、緊急を要する
問題等も起きましたために、
予定を多少短かくいたしまして、現在の等級ができたわけでございますが、その後すでに五カ年を経過いたしまして、新しい品目が、たとえば化学工業
関係のいろいろな新製品がたくさん出回っております。また新製品の出回ることによりまして、現在までございましたいろいろな物の価格が下るということもございまして、そういったいろいろな見方をいたしまして、来年度早々にやはり等級
審議会というものを作りまして、これは私
どもの知識ではとてもできませんので、
関係の各省あるいは
関係の
業界の
学識経験者にも入っていただきまして、等級
審議会というものを作りまして、まあ現在の私の
考え方では約二年間、少くとも二年間くらい費さないと十分、八千品目くらいございますので、とても短期間にやりますと、いろいろな計算とか、あるいは相互の比較等の問題もございますので、必ずしも妥当な結果は得られませんので、大体二年計画くらいでもって根本的な等級の改訂を今後いたしたいというふうに存ずるのであります。従いまして、今回行います改正は、昭和二十八年度のときに、先ほ
ども申し上げました
通り、
調査が間に合わなかったもの等を主としていたしましたために、ごく小範囲にとどまっているわけでございます。