○
説明員(戸沢
政方君) この現員表の資料をごらん下さいますとわかります
通り、初めに国立病院の現員表、うしろに結核療養所の現員表がございますが、これでごらん願いますように、院長が現在十二級から——十一級が一人ですが——十五級まで、いろいろ分れておりますが、それから副院長、医長、医師についても、何級かの
級別定数にまたがっておるわけでございます。これを大体どんなふうに切りかえていくかということは、今後一
人々々について調べていくわけでございますけれ
ども、たとえば、院長につきましては、現在十五級の院長が六人おりますが、こういう人は、もう無条件でもって一
等級に格づけしていただきたい。それから十四級の院長につきましても、その上位にある者、もう十五級に近いような人で、経験年数、卒業年数等から見まして古い人は、もうできるだけ一
等級の方に組み入れてもらいたいというふうに
考えておりまして、院長、それから所長につきましては、大ざっぱに見まして、二十名前後くらいは一
等級に入れてほしいという気持を持っております。それから院長の二
等級は、大体大部分の国立病院長は二
等級でございまして、十二級以下の低い人が格づけとして暫定的に三
等級になることもあるかと思いますが、あとは大部分みな二
等級であります。それから療養所長の方は、この表でおわかりの
通り、低い
俸給の所長もかなりございますので、まあ半々くらいになりますか、もう少し二
等級の方が多くなりますか、そんなところでもって分けていくようになるかと思います。それから病院の副院長は療養所の医務課長に該当いたしますが、その副院長、医務課長につきましては、現在十四級職の副院長、医務課長は、もうみな二
等級に入れると、それからさらに、十三級の者でも、経験年数等から見まして上位にある者、長い者、そういう者は、できるだけ二
等級の方に格づけしたい。それからそれ以外の副院長の全部は三
等級、それから医務課長につきましても、十二級以上の医務課長につきましては、上位にある者はなるべく三
等級に入れると、それ以外の医務課長は四
等級になるわけでございます。それから医長につきましては、大体医長は、原則として四
等級になっておるわけでございますが、やはり上位号俸の者で古い人、あるいはその診療科の規模
内容等から見まして、たくさんの医者をかかえておるような診療科、
内容が特殊な性格を持った診療科、そういった医長は二
等級、三
等級の方にもできるだけ入れたい。大体まあ十三級相当者、それから十二級の七位にあるような人、こういった人をできるだけ二
等級か三
等級の方に組み入れてほしいという気持を持っております。それ以外の医長は四
等級になるわけであります。それから平医員につきましては、原則は五
等級でございますが、これにつきましても、個人的に救済する
制度になっておりますので、特殊な事情にある格の高い人は、二
等級、三
等級の医師も——まあ二
等級は少いと思いますが、三
等級あたりの医師も作りたいという気持を持っております。それから医師の大体四
等級は、現在の
俸給制度に比べてみますと、十級以上になっておりますので、十級以上のお医者さんにつきましては、高い人は四
等級の方にできるだけ組み入れる。先ほど
永岡先生の方から
お話がありましたが、昇給期間が十二カ月から十五カ月に寝るところ、ああいったところまできておるようなお医者さんは、できるだけ四
等級の方に、上位
等級に組み入れたい。残りの人が五
等級になる。大体
考え方としてはそんなところで、
人事院と折衝したいと
考えております。