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政府委員(
安田善一郎君) 五百六十六名の
定員を増加要求いたしましたのは、愛知用水と、農業機械開発公団の公団業務がありますが、事業がだんだん着工、最盛期になって参りますと、その監督及び指導推進に当ってもなお四名、農業水利
実態調査には少くとも
専門知識者が一人要る。土地改良事業の監査につきましては官房に考査官がございますが、われわれが直営また代行補助の事業として行なっておりまする土地改良事業では、会計検査院の検査におきまして、まことに申訳ございませんが、件数が非常に多いと、最近若干の減少を示しておりますが、まだその
努力が足りないというために、監査を局においても特に力を入れて行うための十名。それから
先ほど御指摘になりました土地改良事業特別会計の出発に当りまして、御指摘になりましたような趣旨によりまして五名の要求をいたしました。これは本省の経理事務がおもでございまして、逐年事業は増加し、新しい事務も末端の事業所までふえるのでございますが、事業開始に当りましては、特別会計で採択をいたしまする事業を比較的少くまずしぼっておりますので、五名を要求いたしました。その他災害査定は、これも補助金の適正化に力をうんといたすべきであるというので、特に財務局や、いわんや会計検査院の事前査定を受けてやっておるのは、まことにりっぱなことではない。農林省の事項としてみずから査定を最終的に、できれば唯一の査定事務を行う官庁となるべきのが筋合いであるという建前から、災害査定官十二名をお願いしまして、なおこの補助金あるいは建設事務の適正化、資金の効率化をはかるために、
職員年々六百名前後は府県庁の
職員をも、農林省の
職員をも入れまして研修をして、設計過大見積りの誤まりなど、あるいは工事施行上の監督、竣工検査の適正化という技能を養いたいと思っておるのであります。現にもう行なっておりますがその
関係で十五名。八郎潟干拓では百六名。その他の
部分で、
常勤労務者でありながら、各事業所におきまして、ほぼ係長級の方が、
定員でなしに
責任ある
仕事を
常勤労務者でやっておりますことが、ここ数年来のことでございます。貴重な税金を使っております公共事業でありまして、また会計検査院の批難事項等のことも
考えまして、適当なるものと判断いたしましたので、四百六名を要求いたしたのでありますが、その計が五百六十六名、こういうわけであります。その結果といたしましてはまことに事務
当局としては残念でございますが、来年はぜひ公務員制度
調査室の結論を待って
定員の調整を行い、
行政管理庁のここにいらっしゃる岡部
管理部長な
ども、非常に理解をもって
考えて下さるふくみをもっていらっしゃる。大蔵省においても、
予算面でまず
定員予算を組むのは、本年度は一応全面的に押えるということでございましたので、
一つはそれぞれの事業につきまして、今の
定員を要求いたしましたこと、
常勤労務者を
定員化することにつきましても、
予算の結果が、
委員及び
予算をあわせて要求しておるときよりも、ある程度減少をいたしました。土地改良特別会計の新しい
やり方とか、事業の進展とかがございますが、事業規模としましては、
予算は
一般会計において二十一億、災害
関係は約三十億減少でございます。特別会計の事業としても七億増でございます。融資額を含めまして十五億増になりますので、八郎潟も最初は第一年度としまして約五年で完成するつもりで、第一年度は十六億くらいの
仕事をしたいと思っておりましたが、諸般の事情から四億に二割の借入金をつけて初年度はやるということになりました。それらの事情を勘案いたしまして、三十三年度及びそれ以降においては、政府全体の良識ある解決を期待することとして、遺憾ながら
定員増加をやめたのであります。その反面には、こういうことも私は了承して、業務の三十二年度の遂行のことを
考えた結果でございます。農地局は
定員が三千二十名、
常勤職員が二千六百二名でございまして、現在
定員をおのおの比較しますと、
欠員が
定員において五十名、常勤で百四十五名ございます。四月一日現在の
調査でございますが、合せまして御指摘がありましたように、新規の事業所を開くべき所は、国営灌漑排水におきまして鬼怒川その他の四カ所、干拓は八郎潟その他一カ所がございますが、三十一年度の完了地区は明治用水、碧南その他干拓においても開墾においてもございまして、事業所を廃止してもよろしい所がございます、と同時に三十二年度に、
予算面でもお示ししておりますように、国営灌排では三カ所、干拓でも三カ所、開墾でも三カ所の完了予定をいたしておるのであります。将来私
どもの方は資金の獲得を十分にいたしまして、事業の推進をする、その反面におきまして、事業所は冬期の厳寒期等を除いては、あるいは準備期間等を除きまして、フルに活動をしていただきたい、
職員もそういう気持でおると思いますが、
予算の
関係からいたしまして、年々それほどの多くの
仕事がございません。従って残余は
研究、設計等をいたしまして、
定員が足りないこともあわせまして、技術
職員が事務の
仕事等を行なっておることもございます。三十二年特別会計の設置、
一般会計による事業の施行に伴いましても、
予算を重点化してつける等の
予算措置が取られましたが、三十三年度以降はこれがますます発展すると思います。そういうこととあわせまして、三十一年度の完了事業所、三十二年度においても早期に完了した事業所で人をさき得る
部分、これと
先ほどの
欠員のことを
考えまして、かねて農林省は、
先ほど食糧庁その他について
お話がありましたように、充員の停止等の措置がとられておりましたが、率先して農林
大臣にも
お話を申し上げまして、すみやかなる充員と、事業完了地域における配置転換を、
実情に即して
職員の生活に支障を来たさない範囲におきまして、家庭の事情もよく見まして
充足したいと思っておるわけでございます。例を八郎潟にとりますと、四十名をこえる程度の
職員でも三十二年度の事業は遂行し得るという見通しを持っておりますが、それをもって足れりとしませんので、今後私
どもの方としても大いに
努力をしますし、
行政管理庁、大蔵省あるいは内閣の最高方針としての御理解を得るように、また得つつありますが、三十三年度を期して事業とマッチするように、また
常勤労務者が
責任を持った工事竣工の検査を、
定員でなしにやるような
事態を解消するように極力努めたいと思っております。事務折衝の過程ではその含みを十分に持って今回はがまんしていただきたい、政府の方針でもあるからということでございましたので、事業費
予算等の当初の要求よりは、きまりました
予算が減っておりましたこととにらみ合せますると、その他申し上げましたようなことにおいて、事業官庁の継続性と、
職員の業務を愛する御協力を得まして、不当な生活の圧迫をする配置転換等のないように、円満に
職員方と話しまして行いたいと思っておるのであります。ただ
お話の中にありましたように、配置転換を非常手段をもって行おうとしておることは、全然ございません。御了承願います。