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政府委員(
植田俊雄君) ただいまの石井
委員の
お話にございますことは、私もこの
仕事をしない前におきまして、この
仕事が旧安定本部の
仕事でやっておりまして、私は建設省の会計課長の当時にその点を痛感した問題でございます。私はその地位につきまして、しかも先ほど申しましたように毎年度の
予算さえ執行できない
状況になりましたときに何らかの
解決策を講じなきゃならぬと思って微力でございますが、やっとここまでの
改正しかできなかったわけでございますが、これで相当の程度の
解決にはなると存じております。しかしながら
国土の
調査というものは、特に
地籍調査だけをとりましても、先ほど国勢
調査の話がございましたけれ
ども、やはり一どきにぐっと金を出しまして、数年の間に仕上げてしまうという方式が一番いいんじゃないかと
考えます。しかしながらこれを今さら言ってみても実は始まらないわけでございまして、二十七年の
法律を作ったときに、四分の一の
補助でスタートしたこと自体が
考えればおかしいわけでございます。あの当時、国の
仕事でやりますか、もっと
負担率を高くいたしまして一緒にやればできたわけでございますけれ
ども、何しろ
国土調査という
仕事、このほかに
土地分類
調査、水
調査という非常に広範な
調査でございます。広範な
調査でございまするから相当資金もかかるわけでございますが、これをやります当初に、そこまでの資金の手当がつけばよかったわけでございます。その資金の手当も十分でないままに始めたわけでございまして、これがだんだんと沈滞ぎみでありますのを、何とかこの際回復いたしたいと
考えておるわけでございます。
それからついででございますが、最近
国土調査という問題につきまして特に関心を持たれておりますのは、新農村建設運動でございます。新農村建設運動といたしまして、
各種の小規模な統計
事務もございますが、やはりこれは農村の二三男なりあるいはその農村に住みつく長男の郷土愛の精神を植えつける
仕事としては適当ではなかろうかということで、三十一年度以来
農林省も非常に熱心にやってくれることになっております。また今回
予算が
農林省に計上になりました郷土青年対策でございますが、その一翼といたしましても、この
地籍調査、特に
測量技術等の研修をいたしまして、そういう
人たちが
自分の
町村に帰れば、
地籍調査の中堅になるような養成もいたしたいと、かように
考えております。また自治庁でやっています新
町村建設の運動におきましても。こういう
仕事はちょうど格好な
仕事じゃないか、こういうふうな気持で、機運的には相当
各種の運動で取り上げられるような形勢になっておりますので、あるいは現在の十年
計画で三万五千万
キロという小さな
計画が、一、二年ならずしてもっとこれを大きくして
全国的な問題にしたらいいじゃないか、こういう機運が盛り上ることを期待しておるわけでございます。