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久保等君
大臣、十分あまり経過を御存じないようですから、今日のところは私
大臣にあまり深い御
質問を申し上げることは遠慮したいと思うのです。ただ、
大臣の、今、建っちまったのだから今さらどうこうというような、何か御判断のもとに御答弁になっておられるのですが、実はもう少し私は実情を
大臣としても、まあ新任まだ日も浅い
関係から、よく御存じないのはわかるのです。しかし、そういう実は実情じゃないのです。先ほど私が劈頭にちょっと
通産当局にお尋ねした二万二千
平米の
申請を出したものに対して、一万一千
平米程度のものが
認可されたというような、
通産当局との
関係においてもそういう実情にあるのですが、問題はそれだけで実は終っておるのじゃないのです。特に
デパート側の方としても、もう少し
一つ何とかこの売場の広さを広めてもらえないのだろうかというような動きもあるのです。そういう点等も
考え合せますと、
一体じゃ駅というものはどの
程度の広さがなければならないのか、それからまた、先ほど
大臣の言われる交通、経済に稗益するところがあればいいという、そういう基本的な原則からいって、
池袋の問題は果してじゃ交通、経済に稗益するところがあるのかどうか、交通の面から
考えても、
駅舎としての機能を十分果せない、たとえば、長距離の引っ込み線を作るといいながら、また作る
計画があるのだといいながら、まだ今日の状態においては待合室もない、これは後ほど副
総裁にお尋ねして聞きたいと思いますが、そういう実情にあるのに、なおかつ、売場をもう少し拡げてもらわなければ採算がとれないという、実は非常に
デパート側の希望も強いし、そういう動きが顕著だそうです。また経済という問題も、先ほど来から
質問が出ておりますように、地元の経済の面から
考えて好ましいのかどうかということになりますと、これは京都の方の
丸物の出先といいますか、
丸物の資本で建てていっているのであって、地元はあげてそういうものは作ってもらいたくないと言う。また一般国民の消費者の立場からいって、
池袋に三も四つも
デパートがなければ、日常の必需品を購入するのに不便であるということも
考えられない。そうすると、どうも何といいますか、こういうことからしろうとが簡単に
考えてみますと、
国鉄の
民衆駅というのは、
一体どういう
考え方で
民衆駅を作っておるのか、どうも見ておると、どんどん
デパート側、あるいは京都あたりのそういう資本の入ってきた
丸物あたりの圧力に押されて、どんどんどんどん、本来許すべからざる
スペースまで譲っていくのじゃないか、また譲っていっているのじゃないかという非難も受けるし、同時に地元の商店の立場から見れば、まっこうから歓迎すべからざることだと、こういうことについて、運輸
大臣の先ほど来から言われておりますような御答弁からすれば、何か事がすでに終ってしまったのを、今さらどうこう言ってみたところでというような見解に立たれておるやに聞き取れるのですが、私はそういう実情じゃないと思うのです。もう少し
大臣の方でも現状について
一つ御
事情を御聴取いただくなり、また現地等をごらんいただいて、これだけ一年、二年と長い間社会問題化しておる問題でありますだけに、今後の
民衆駅の問題のあり方にも非常に重大な影響があると思いますし、事は卑近な問題で、
東京都内の中にすでに起きておるのですから、運輸
大臣としても、単に一
民衆駅という問題じゃなくして、今後の
民衆駅のあり方ということから御検討をいただく、監督官庁の立場から
一つお
考えをいただきたいと思います。また、今後当
委員会でも運輸
大臣に適宜御
出席を願って、
池袋の問題については所信もお伺いしたいと思っておりますので、本日はさらにこまかい御
質問を申し上げることは遠慮いたしますけれども、後日そういう方向でこの問題についての善処をお願い申し上げたいと思います。よろしく
一つお願いしたいと思います。