○横川信夫君
参議院、
裁判官訴追委員会及び裁判
官弾劾裁判所の
昭和三十二年度
予定経費要求に関する件につきまして、庶務
関係小
委員会における
審議の結果を御
報告いたします。
まず、
参議院の要求について申し上げますと、要求の総額は十三億四千三百三十三万七千円でありまして、
昭和三十一年度
予算額に比較いたしますと、一億五千百八十四万六千円の増加となっております。
その内訳は、まず
国会の
運営に必要な経費十一億六千五十一万一千円でありまして、本院の議員に要する歳費、通信手当、秘書手当、応召手当、滞在雑費、秘書滞在雑費、立法事務費等と、事務局、
法制局、常任
委員会に要する職員の人件費、事務費、立法調査研究のための旅費、
委員及び専門員等の調査旅費、証人等の旅費、議案類
印刷費、光熱及び水料、通信費、
速記者養成に要する手当、議員会館、議員宿舎の維持管理並びに庁舎及び付属建物の修繕等に必要な経費でありまして、これを前年度に比較いたしますと、五千六百七十二万円の増加となっておりますが、これは主として衛視二十名増員に要する経費並びに議員秘書及び職員の給与改善、外国旅費の増加及び自動車の更新等に要する経費であります。
次に、
参議院の営繕工事に必要な経費一億七千七百八十二万六千円は、本院庁舎の増築並びに庁舎その他建物等の維持補修費と、新たに議員宿舎増築、議場の冷房装置改修費等に要する経費であります。また
予備金は前年度と同額の五百万円を要求いたしました。
第二に、
裁判官訴追委員会の要求について申し上げます。
要求額は九百三十三万円でありまして、前年度
予算額に比較いたしますと五十万六千円の増加となっております。その内訳は、
裁判官訴追委員会の
運営に必要な訴追
委員の職務雑費及び調査旅費等並びに事務局の人件費、事務費及び調査旅費であり、増加の分は職員の給与改善等に要する経費であります。
第三に、裁判
官弾劾裁判所の要求について申し上げます。
要求額は七百二十八万三千円でありまして、前年度
予算額に比較いたしますと五十四万八千円の増額となっております。
その内訳は、まず裁判
官弾劾裁判所の
運営に必要な経費六百六十九万九千円は、裁判所の
運営に必要な裁判員の職務雑費及び調査旅費並びに事務局の人件費、事務費及び調査旅費等でありまして、前年度に比較いたしますと五十四万三千円の増加となっておりますが、これは職員の給与改善に要する経費であります。次に、裁判に必要な経費五十八万四千円は、裁判官弾劾法に基く裁判官の弾劾裁判に直接必要な旅費、庁費、裁判員の職務雑費等であります。
以上が
参議院、
裁判官訴追委員会及び裁判
官弾劾裁判所の
昭和三十二年度の
予定経費要求の内容でありますが、本要求の前提たる概算要求につきましては、本
委員会において庶務
関係小
委員会に一任されましたので、小
委員会を開いて慎重
審議するとともに、大蔵省主計局係官の
出席を求め、必要経費の要求について詳細に
説明をいたしたのであります。本月中旬、概算要求に対する
政府の原案が示されるに及び、急遽小
委員会を開き、主計局係官の
説明を求めたのでありますが、不満足なものがありましたので、強く再考を求めた結果、大体におきまして以上申し上げましたように、本院要求の
趣旨を認めて以上の結果をみたのであります。
以上、御
報告申し上げます。