運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1957-01-29 第26回国会 参議院 議院運営委員会 第3号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十二年一月二十九日(火曜日)    午後二時十六分開会   —————————————  出席者は左の通り。    委員長     石原幹市郎君    理事            寺本 広作君            宮田 重文君            小酒井義男君            藤田  進君            上林 忠次君    委員            白井  勇君            高野 一夫君            田中 茂穂君            西田 信一君            横川 信夫君            坂本  昭君            柴谷  要君            田畑 金光君         —————    議長      松野 鶴平君    副議長     寺尾  豊君         —————   事務局側    事 務 総 長 芥川  治君    参     事    (事務次長)  河野 義克君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君    参     事    (記録部長)  丹羽 寒月君    参     事    (警務部長)  佐藤 忠雄君    参     事    (庶務部長)  渡邊  猛君   法制局側    法 制 局 長 齋藤 朔郎君   国立国会図書館側    館     長 金森徳次郎君    副  館  長 中根 秀雄君    参     事    (管理部長)  山下 平一君   裁判官弾劾裁判所事務局側    参     事    (事務局長)  隈井  亨君   裁判官訴追委員会事務局側    参     事    (総務課長)  川崎彌三郎君   説明員    内閣官房長官  石田 博英君   —————————————   本日の会議に付した案件今期国会における内閣議案提出予  定等に関する件 ○開会式に関する件 ○参議院予備金支出に関し承諾を求  めるの件 ○参議院裁判官訴追委員会及び裁判  官弾劾裁判所昭和三十二年度予定  経費要求に関する件 ○国立国会図書館昭和三十二年度予  定経費要求に関する件   —————————————
  2. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) ただいまより議院運営委員会開会いたします。  官房長官から発言を求められております。これを許します。
  3. 石田博英

    説明員石田博英君) 先般、この議運の席上におきまして、予算案はおそくとも三十日には提出したいということを申し上げておって、はなはだ面目ないのでありますが、予算編成方針の一部を変更いたすことになりましたために、編成に意外の時間がかかりまして、印刷その他に要する日数を非常に短縮いたしましたのでありますけれども、なお二日までかかることとなりました。二日には提出をいたすことができると存じますが、そういう事情になりましたので、昨日、本院にお伺いをいたしまして、議長及び運営委員長初め、おいでになりました方々にその旨を御報告を申し上げ、おわびを申し上げた次第でありますが、今日も一つ、まことに予定通り参らなかった点は重々責任を感じますが、ただいままで申し上げましたようなわけ合いでありますので、御了承のほどをお願い申し上げる次第であります。
  4. 藤田進

    藤田進君 たしかこの前の二十一日の議運における官房長官の自信に満ちた御答弁は、従来になく非常に予算提出がおくれているという点からしても、おそくとも三十日には提出をしたい、できれば三十日を待つまでもなく、印刷その他を督励をし、さらに切り上げて早い機会に提出をいたしたい、こういう意思表示がなされたわけでありますが、ただいまのお言葉によりますと、予算の一部を変更したということで提出がおくれるということのようですが、これからあと衆議院先議を受けて参議院としては予算案ととっ組むわけでありますので、非常に審議日程が立ちにくい事態に遺憾ながら立ち至っていると思うわけであります。  まず第一にお伺いしたいのは、この予算閣議には総理も出ておいでにならなかったというような中にきまったやに報じられておりますが、果してこの予算案は、しからばいつ何どきごろ提出なさるのか、これもまた延びれば、まことに見通しの立たない今次通常国会になるようで遺憾なわけでありますが、絶対に間違いのないというその提出時期をまだわれわれ聞いていないものでありますので、明三十日に開会式をするということは、三十日には予算案提出されるということが大前提になって、異論なく、この点三十日にきまったわけでありまして、しかし予算案提出はいまだなされていないし、明日なされないということであれば、開会式後における院の運営予定というものは非常に立ちにくいわけで、官房長官責任をもって、この際、今度こそ間違いのないという時日をお知らせいただきたい。
  5. 石田博英

    説明員石田博英君) 二日には間違いなく提出いたしたいと存じます。二日、会議が始まる時刻、十時ごろまでにはお手元へ配付する予定でございます。
  6. 藤田進

    藤田進君 もうすでに印刷には原案はお回しになっておるのですか。
  7. 石田博英

    説明員石田博英君) そうです。
  8. 藤田進

    藤田進君 そとで二日の予算案提出ということになれば、自後、引き続いての施政方針演説なり何なりおやりになるのかならないのか、まだ院としてはその連絡に接していないようであります。もしそうであるとすれば、いつを希望せられているか。総理大臣自身、聞くところによると病気とのことですが、明日の開会式にも御出席になるのかならないのか、ひいては施政方針演説等の時期、また御出席になるかどうか、そういう点について政府希望をこの際承わっておきたいと思います。
  9. 石田博英

    説明員石田博英君) 総理病気は風邪でございますが、医師の話によりますると、肺炎になる危険があるから静養をするようにということでありますので、今そういう危険のないように静養をいたしておる次第でございます。おかげさまをもって次第に食欲もついて参りましたのでありますが、なお用心はいたしておりますが、現在のところでは、二日には施政方針演説をなるべくしたいと思って病気回復に努めております。しかし先般もお話し合いが出たのでありますが、四日、三日の日曜一日余裕をいただきまして、四日ならば非常にこちらとしてはありがたいということを先般申し上げておきました。何分病気のことでありますから、これはまあしかとしたことは申し上げられないのでありますけれども、四日に施政方針演説をやらしていただくことを政府といたしては希望する次第であります。
  10. 藤田進

    藤田進君 石橋内閣初国会でありますが、明日予定している開会式には総理出席はありますか、ありませんか。
  11. 石田博英

    説明員石田博英君) 今のところは静養したいと思いますので、出席いたしかねるようであります。
  12. 藤田進

    藤田進君 施政方針演説希望としてはどうなんですか、二日を政府として希望したようにも響くし、また四日の方がいいようにも響くわけですが、政府はどちらが希望なんですか。
  13. 石田博英

    説明員石田博英君) 言葉が不明確で申しわけありませんが、二日を目当てに一生懸命努めて療養しておりますが、政府といたしましては四日にしていただくことを希望いたしております。
  14. 藤田進

    藤田進君 当院では今朝来、理事会等を開いて、いろいろ運営についてススジュールを立てつつありますが、今回、政府がなさんとする演説総理以下どういう方でありますか。
  15. 石田博英

  16. 藤田進

    藤田進君 これはいつごろ成規手続をおやりになりますか。
  17. 石田博英

    説明員石田博英君) 一日にやりたいと思います。
  18. 藤田進

    藤田進君 今度の予算案提出が非常におくれてきたという点について責任を感じているとのことですが、これはまさに感じてもらわなければなりませんが、ただ受けて立つ議会側としては、ことに参議院の後議を承わるところとしては、非常に予算提出のおくれておるという点が、ひいてはこれとうらはらをなす法案提出に関連して、これまたおくれてくると思われるわけです。しかも前回の御答弁では、どんなことがあっても暫定予算は組まないのだ、こうおっしゃると、非常に審議日程を短縮しよう、しゃにむにとにかく成立させるんだというふうに考えるわけでありますが、これらの点については、あげて院に運営をおまかせになると思いますけれども、政府としては、今日この時点に立って、なお二月二日、しかも本格的には施政方針演説以下大臣発言が終って、それぞれ両院において質疑が行われる、そうすると、どう計算しても六旧以後になります。七日以後に委員会付託の問題が出てきて、かなり貴重な時間を浪費することになるわけです。この点、予算案の今後の見通し暫定予算等、その他との関係において、いまだに政府前回答弁そのままを修正しないのが、若干の含みを持つのか、その点をお尋ねいたします。
  19. 石田博英

    説明員石田博英君) 院の運営はもとよりあげて両院にお願いをする以外はないのでありますが、政府といたしましては、お示しの点は重々責任を感じますが、あとう限り暫定予算を作らないで済むように一つ審議を願いたい、こう希望いたしておる次第でございます。
  20. 藤田進

    藤田進君 先回要求いたしました提出案件資料がここに出て参っておりますが、これは従来聞きますと、会議劈頭の御説明では、かなりあいまいとしたものが過去のそれぞれの内閣では多くあったわけですが、これも聞いてみなければわかりませんが、かなり重要なもので出るだろう、出すということで資料が出ているが、実際には出なかったり、途中でひょっこり与野党関心の深い、いわゆる重要なものが出てきたり、提出時期がおくれたり、そういうことでありますが、今回は一つ官房長官から、この資料にはいつごろ提出するということが前置きもないし、日付もないので、詳しく御説明を承わりたいと思います。
  21. 石田博英

    説明員石田博英君) お手元に配付してありますものは、ただいま各省から提出希望のものを取りまとめ整理をいたしたものでありまして、まだいずれも閣議決定を見るに至っていないものでございます。従ってこの中から若干部分は、ただいまおっしゃいましたように変更があるかもしれません。またそのどの部分についてはどうだということについて、ただいま御説明を申上げられる段階に立ち至っていないことを御了承をいただきたいと思うのであります。しかし法律案提出時期等につきましては、院の御審議支障を来たさないように極力早めていたすつもりでございますし、ここに明示していない重要法案をもし出すような場合におきましては、できる限り事前に御了解を求める等の手続をとりたいと存じておる次第であります。  なお、立ち上ったついでに申し上げておきますが、前国会から継続審議になっております案件が二十四件、衆議院二十二件、参議院二件ございます。このうち大部分は、まあ大部分と申しますか、案件の件数から申しますと、必らずしもそうならないと思いますが、大体は継続審議していただく意向でありますが、一部につきましては、なお閣内におきまして検討中のものがございますので、これも追って決定いたし次第、両院に御通知申し上げるはずでございます。
  22. 藤田進

    藤田進君 そうしますと、ここに出ているこの法律案なり条約承認案件等は、注として、今後若干の増減はあり得るということで、どうも院に出される資料としては、しかも今の時期に出される資料としては、まことにどうも不手ぎわというか、手回しがおそいというか、これではさっぱりどれが一体ほんとうに出るのか出ないのか、うわさに上っているようなものもあるのですが、これはまさに今の内閣の実情として、予算案こそは出したが、どれを出すか出さないのか、閣議決定も何もないわけですが、これはどうなんですか。
  23. 石田博英

    説明員石田博英君) まだ一件も閣議決定をいたしておりませんが、従って閣議決定も済んでいませんから、若干の増減があり得ることになるわけでございます。すみやかに閣議決定をいたしまして、院の提出に間に合うようにいたしたいと思います。
  24. 藤田進

    藤田進君 政府決定とされては、こういう二百件に余る案件をお持ちで、しかも出したいという意欲があるように見受けられる。しかしこれには先ほど触れられた継続案件を新内閣が継承するかしないかの問題も実はある。ところが参議院としても、衆議院もそうでしょうが、開会式は明日やる。すでに国会は十二月の二十日から開かれていて、内閣もっとに成立をして予算案を出しておる。ところが法律その他の案件については一件もまだ閣議決定がないし、一体海のものとも山のものともわからないというようなことであっては、これはいまだわれわれはそういう事例に触れたことがない。どういう政府としてはスケジュールをお持ちなのか、この案件についての閣議はいつごろ持つか、いつごろこういうものを出す出さないのけじめをつけるのか、開店休業の形に、事実問題として、これじゃなると思いますが、こういうことについて伺いたい。
  25. 石田博英

    説明員石田博英君) ただいま法制局の方へ参っております案件が三十件ほどございます。その法制局に参っておりますものを、整理ができましたら直ちに閣議決定してお出しするつもりでございますから、あとう限りすみやかに御趣旨通り、御趣旨に沿うように努力をいたすつもりでございます。
  26. 藤田進

    藤田進君 そうしますと、今お尋ねしても、今のところ諸案件についてはいつごろ、閣議はきめ次第、きめ得るものを逐次きめていく、その第一回の閣議はいつごろだとか、院の方でもそのつもりで各委員会も待っておってくれとか、そういうことも全然わかりませんか。
  27. 石田博英

    説明員石田博英君) できるだけすみやかにいたすつもりでありますが、明確に日にちを申し上げることができないのははなはだ申しわけないと思っております。
  28. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) ほかにどなたか……。
  29. 田畑金光

    田畑金光君 三十二年度の本予算については、すでに閣議決定されたということをわれわれも新聞で承知しておりますが、補正予算についてはどういうことになっておるのか、御説明願いたいと思います。
  30. 石田博英

    説明員石田博英君) 補正予算はただいま編成中でございますので、これはまだ閣議決定を見ていないような次第でございます。
  31. 田畑金光

    田畑金光君 二日の日に予算国会に出されるという先ほどの答弁でありますが、それは補正予算も同時に二日に出されるというのであるのか、あるいはまた補正予算はまだ閣議決定していないといたしますと、いつごろまでに閣議決定を経て国会に出されるというのか、政府方針を詳しく述べてもらいたいと思います。
  32. 石田博英

    説明員石田博英君) 補正予算の中で処理すべき案件について、まだ審議中の件がございますので、同時に提出ということはいたしかねるのであります。しかしこれも三十二年度予算案の御審議関係がございますから、なるべく御支障のないように、できるだけ早くいたしたいと存じております。
  33. 田畑金光

    田畑金光君 できるだけ早くということではいささか……、三十二年度の予算提出も二日ということにはっきりきまっております以上、当然この予算審議補正予算との関係において審議が進められるものと考えられるわけであります。従って補正予算についても、相当、政府部内においては意見の集約等も進められているものと見るわけでありまして、今朝の新聞等でも、その内容等についていろいろ報道が載せられているわけであります。できるだけすみやかということでは、これはこの段階における答弁としては不親切と思うのでありますが、大体どういう目標を立てておられるのか。また当然補正予算が出て参りますと、本予算との審議日程との関係もありましょうし、先ほどの御答弁によりますと、暫定予算というものはできるだけ避けたいという政府の意図であるといたしますならば、そういう本予算審議日程との関係もありますので、補正予算についてもう少し具体的にお話し願いたい。少くとも本予算の提案の時期と相前後してやられるのかどうか、この辺の事情についてお話を願いたいと思います。
  34. 石田博英

    説明員石田博英君) 補正予算の御審議は、もちろん本予算の御審議関係するわけでございますから、御趣旨としては、まことにごもっともでございますが、決して不親切とか何とかいうことでなく、実際まだ問題が残っておりますものを審議中でございますので、一生懸命急いで提出いたしたい希望を持っておりますので、御了承願いたいと思います。
  35. 田畑金光

    田畑金光君 委員長は了解されたようでありますが……。もう一つお伺いしておきたいことは、これも新聞で、私たちは政府方針見通し等を知っているわけでありますが、聞いておりますが、今なお国会再開を明日に控えて、防衛庁長官あるいは政務次官等選任がなされていないわけであります。防衛庁長官総理が兼務でやっておられまするが、こういう最も重大な予算編成の時期において、防衛庁担当の国務大臣が欠けているということは、今後、政府は防衛問題についてどういう方針をとって行かれようとするか、あるいは自衛隊等についても、政府は今後相当再検討して、世界の情勢に即応するように、漸減の道を考えられているのか、こういうわれわれは推測も持つわけであります。ことにまた防衛庁長官の問題のみならず、政務次官問題等については、いやしくも最も大事な予算編成の時期であり、政務次官等においても、十分それぞれの各省庁政策等について大いに検討し、進めてもらわなければならない時期であるわけでありますが、それもなおかつ今日選任を見ておらない、こういうわけであります。ところが新聞報道によりますと、政府としては国会再開までには必ず任命をする、こういうような御答弁であったようにお見受けするわけでありますが、この点はどうなっておるのか、お聞かせ願いたいと思います。
  36. 石田博英

    説明員石田博英君) 防衛庁長官は先般申し上げました通り総理国会審議が実質的に開始されますまでには必ず間に合わせたいという方向で努力いたしておるところであります。それから政務次官の人選は今明日中にでも行いたいと思っております。
  37. 田畑金光

    田畑金光君 防衛庁長官任命については国会審議が始まるまで、と申しますと、先ほどの政府希望通りに四日に総理以下の施政方針演説が行われる、そうしておそらく質問戦が展開されるものと見ておりまするが、そうしますると、三日までには、あるいは二日までには任命されるということであるのか、特に私は政務次官等について、どういうわけで、内閣ができてから一カ月もたつのに今なお任命されないままになっておる、これは希望者が少いのでこういうことになっておるのか、あるいは希望者が多過ぎて調整にお困りになっておるのか、われわれとしては推測の限りでないわけでありますが、どういう事情でこのように遅れてきておるのか、政府としては三十二年度の予算案がきまったならば、そのあとにこういう政務次官等選任はやりたい、こういうわけでありますが、われわれから言わしめますならば、予算案をきめる前にこそ、こういう重要なポストについてはそれぞれ任命されて、りっぱな各省庁予算が総合的にでき上ることこそ、政府施策を円満に進める道であると、こう見ておりますが、どういうわけでこうおくれておるのか、一つ教えていただきたいと思うのであります。
  38. 石田博英

    説明員石田博英君) おくれておりましたのはまことに申しわけなく存じておりますが、これは決して体裁のいい姿だとも思っておりません。事由等についてはいろいろ理由はありますが、予算案編成途上にありましたということもその一つであります。今御質問の中にありましたこともまた一つ理由でもございます。その点は御推察の上ごかんべんを願います。
  39. 小酒井義男

    小酒井義男君 蛇足ですが、官房長官予算期日内に成立することを希望しておると言っておりましたが、質問が終って予算審議に入る日程からずっと先を読んでいきますと、三月一ぱいだと五十日余りになりますね、五十日の間に衆議院がよほど早く審議を終えてこちらに持ってくれば別ですが、そうでないと非常に私無理だろうと思います。そういう点で期日内に無理に審議をこちらに持ってこられても、また予算委員会としても責任上困るでしょうし、そういうことがあってもこれはやはり国会責任じゃない、政府提出が非常におくれておるのですから、そういう点はあらかじめ政府としても考えておっていただく必要があると思います。この点を説明していただきたい。
  40. 石田博英

    説明員石田博英君) 当初の予定より予算案提出がおくれました点についての責任は十分感じております。ただ諸般の事情上、政府は三月一ぱい予算案成立をすることを希望いたし、熱望をいたしておる次第でございます。
  41. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 官房長官に対する質問がなければ退席を願いたいと思いますが、よろしうございますか……。   —————————————
  42. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) それでは引き続いて日程に入りたいと思いますが、まず第一に、開会式に関する件を議題に供したいと思います。  日時、それから式辞案及び式次第等資料としてそこにお配りしてございますので、事務総長から御説明申し上げます。
  43. 芥川治

    事務総長芥川治君) 開会式日時は明日三十日の午後一時から参議院の議場においてとり行う。それから式次第はお手元にお配りしております通り、時間が午後一時、従来、通常の場合には午前十一時でありますのが、午後一時になります関係で時間だけが変っております。そのほかは全部前例通りであります。  それから式辞でありますが、これもお手元にお配りしてありますが、朗読いたします。   天皇陛下の御臨席を仰ぎ、第二十六回国会開会式を挙げるにあたり、衆議院及び参議院を代表して、式辞を申し述べます。   今や、わが国は、国際連合に加盟し、世界平和と人類福祉のため、国際連合憲章理想達成に、重大な責任を持つにあたり、各般の体制を整備充実し、諸施策の推進に万全を期すべき緊要な時機にあることを痛感いたすものであります。   われわれは、このときに際し、外、いよいよ、友邦との交誼を厚くして、その信頼を高め、内、ますます、国民生活安定向上に努め、国運の興隆を図らなければなりません。ここに、開会式を行うにあたり、われわれに負荷された重大な使命にかんがみ、日本国憲法の精神を体し、おのおの、その最善を尽して任務を遂行し、もって、国民の委託に応えようとするものであります。  以上であります。
  44. 藤田進

    藤田進君 これは衆参両院合同理事会において話し合いをまとめるべきものですが、しかし今回特に先例としないで、本件式辞については衆議院案通り参議院ものむこととして、特に今回に限り合同理事会は持たないできめて行くという理事会の申し合せに異議ありませんが、衆議院はその後、議運等の正式な議を経ているのか、どうなのか、事務当局でもし確めていれば、この際明らかにしておいていただきたい。
  45. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) ちょっと速記をとめて下さい。    〔速記中止
  46. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 速記をつけて。  ただいま事務総長から御説明申し上げました通り決することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  47. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。   —————————————
  48. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 次に、参議院予備金支出に関し議院承諾を求めるの件を議題に供します。  資料に基きまして事務総長より御説明いたします。
  49. 芥川治

    事務総長芥川治君) お手元にお配りいたしました印刷物にあります通り、本院の予備金支出金額は三十年度が百八十七万二千円、それから三十一年度分二百九十万八千円、合わせまして四百七十八万円でありまして、これは支出の必要が生じましたそのつど、本委員会の御承認を経てしたのであります。国会予備金に関する法律第三条に基いて、次の常会の初めに議院運営委員長報告して承諾を求める、こういうことになっておりますので、本委員会の御承認を得たいのであります。
  50. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 御質疑ございませんか……。事務総長報告通り処理することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  51. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 御異議ないと認め、さよう決しました。   —————————————
  52. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 次に、参議院裁判官訴追委員会及び裁判官弾劾裁判所昭和三十二年度予定経費要求に関する件を議題に供します。  資料に基きまして庶務関係委員長から御説明を願います。
  53. 横川信夫

    ○横川信夫君 参議院裁判官訴追委員会及び裁判官弾劾裁判所昭和三十二年度予定経費要求に関する件につきまして、庶務関係委員会における審議の結果を御報告いたします。  まず、参議院の要求について申し上げますと、要求の総額は十三億四千三百三十三万七千円でありまして、昭和三十一年度予算額に比較いたしますと、一億五千百八十四万六千円の増加となっております。  その内訳は、まず国会運営に必要な経費十一億六千五十一万一千円でありまして、本院の議員に要する歳費、通信手当、秘書手当、応召手当、滞在雑費、秘書滞在雑費、立法事務費等と、事務局、法制局、常任委員会に要する職員の人件費、事務費、立法調査研究のための旅費、委員及び専門員等の調査旅費、証人等の旅費、議案類印刷費、光熱及び水料、通信費、速記者養成に要する手当、議員会館、議員宿舎の維持管理並びに庁舎及び付属建物の修繕等に必要な経費でありまして、これを前年度に比較いたしますと、五千六百七十二万円の増加となっておりますが、これは主として衛視二十名増員に要する経費並びに議員秘書及び職員の給与改善、外国旅費の増加及び自動車の更新等に要する経費であります。  次に、参議院の営繕工事に必要な経費一億七千七百八十二万六千円は、本院庁舎の増築並びに庁舎その他建物等の維持補修費と、新たに議員宿舎増築、議場の冷房装置改修費等に要する経費であります。また予備金は前年度と同額の五百万円を要求いたしました。  第二に、裁判官訴追委員会の要求について申し上げます。  要求額は九百三十三万円でありまして、前年度予算額に比較いたしますと五十万六千円の増加となっております。その内訳は、裁判官訴追委員会運営に必要な訴追委員の職務雑費及び調査旅費等並びに事務局の人件費、事務費及び調査旅費であり、増加の分は職員の給与改善等に要する経費であります。  第三に、裁判官弾劾裁判所の要求について申し上げます。  要求額は七百二十八万三千円でありまして、前年度予算額に比較いたしますと五十四万八千円の増額となっております。  その内訳は、まず裁判官弾劾裁判所運営に必要な経費六百六十九万九千円は、裁判所の運営に必要な裁判員の職務雑費及び調査旅費並びに事務局の人件費、事務費及び調査旅費等でありまして、前年度に比較いたしますと五十四万三千円の増加となっておりますが、これは職員の給与改善に要する経費であります。次に、裁判に必要な経費五十八万四千円は、裁判官弾劾法に基く裁判官の弾劾裁判に直接必要な旅費、庁費、裁判員の職務雑費等であります。  以上が参議院裁判官訴追委員会及び裁判官弾劾裁判所昭和三十二年度の予定経費要求の内容でありますが、本要求の前提たる概算要求につきましては、本委員会において庶務関係委員会に一任されましたので、小委員会を開いて慎重審議するとともに、大蔵省主計局係官の出席を求め、必要経費の要求について詳細に説明をいたしたのであります。本月中旬、概算要求に対する政府の原案が示されるに及び、急遽小委員会を開き、主計局係官の説明を求めたのでありますが、不満足なものがありましたので、強く再考を求めた結果、大体におきまして以上申し上げましたように、本院要求の趣旨を認めて以上の結果をみたのであります。  以上、御報告申し上げます。
  54. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 別に御発言もなければ、小委員長報告通り決することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  55. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。   —————————————
  56. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 次に、国立国会図書館昭和三十二年度予定経費要求に関する件を議題に供します。  資料に基きまして、便宜、事務総長から御報告を願います。
  57. 芥川治

    事務総長芥川治君) 国立国会図書館昭和三十二年度予定経費要求に関する件につきまして御報告をいたします。  理事会におきましては、概算要求について慎重な検討の後、大蔵省関係官に再三出席を求め、また衆議院側とも連絡、調整いたしました結果、おおむね次のような内容に決定したのであります。  まず、要求総額は七億七千四百二十四万一千円でありまして、これを前年度予算額に比較いたしますと、一億九千五百六十二万一千円の増加となっております。  次に、その内訳を申し上げますと、まず国立国会図書館の管理運営に必要な経費は三億七千四百二十四万一千円であります。これを前年度予算額に比較いたしますと、三千三百六十二万一千円の増加となっております。この経費は、図書館の管理運営に要する人件費、事務費及び図書その他の資料購入費等であります。また増加の主なるものは、職員の給与改訂のための人件費、東南アジア関係資料収集のための図書購入費等であります。  次に、国立国会図書館営繕工事に必要な経費は四億円であります。これを前年度予算額に比較いたしますと、一億六千二百万円の増加となっております。その内訳は、庁舎新営に要する工事費三億九千六百万円、事務費四百万円であります。  以上、御報告申し上げます。
  58. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 速記とめて。    〔速記中止
  59. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 速記をつけて。  別に御発言もなければ、事務総長報告通り決することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  60. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 御異議ないと認め、さよう決します。  明日は午前十時から理事会、十一時から運営委員会を開くことにいたしたいと思います。  本日はこれにて散会いたします。    午後三時一分散会