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本名説明員 現在までの
澱粉の
生産工場は、どちらかというと非常に幼稚な設備でやっている工場が多いようであります。これはお説の
通り、ひいては
原料生産者に
しわ寄せされるということになる。すなわち合理化されていないところにコスト高その他の問題が起きてきますから、これを合理化するためにはどうするか。今
お話のように設備を改善する、そのために資金が要るということになると思います。
北海道あたりでもいろいろ進んだ設備に対しては、組合の工場は中金から、あるいは一般の工場は開発公庫から融資のあっせんをいたしている。しかしそれだけではやはり満足ではないのでありまして、特に小さい
澱粉工場は、一般金融機関から融資を仰ぐといって毛なかなか容易じゃない
実情ですから、これは何とかしなければいかん。そこで実は今まで
澱粉工場の資金が通産省
関係といいますか、商工中金やあるいは中小企業金融公庫の方から流れる筋でありましたが、何とかこの際一農産物を加工する工業に関する限り中金の金も使えるようにしたらどうかということで、御案内かもしれませんがその方に盛んに計画を立てまして、積極的に
澱粉工場の改善の融資の道をとるつもりでその準備をいたしております。そのようにしてまず金融の道をつけて、設備改善の意欲のある企業に対しては積極的に
一つ融資あるいはまたさらに機械のかなり優秀なものが海外にありますので、そのものの入手に対しても努めて優先的にこれが入手できるような
方法をとって金融と相待って設備の改善に全力を尽していくつもりでございます。こういうことをやりやすくするために、ぜひ
一つ今後ほんとうの安定
対策を
価格の面からばかりでなく総合的にとっていきたいというのが、このたびの
価格をきめますについての
一つの大きな裏打ちと申しますか、腹がまえのもとに出発をしたわけでございます。