○橋本(登)
委員 大体の
気持はわかるのですが、ただもし、現在答申案を中心にしてといいますか、答申案を基礎として
放送法改正を行うという
考え方に当局の方針が統一できないということになれば、なぜこの
国会に出せないか、こういう議論が出て参ります。それでもしこの
国会に出さないという
決定ができるとすれば、それにはもっと別な理由がなくちゃならぬ、これを
一つ考えておいてもらいたい。というのは、答申案の内容というものは、前提条件として書いてあるように、根本的な問題はこの際は見送る、そうしてとりあえずこういうものを
一つ部分的に改正をしておきたい、こういう答申であります。その答申案が
政府当局としては妥当であるという見解ならば、見送る見送らぬという問題ではなくして、当然今
国会に出さなければならぬ。去年の七月の十三日にすでに答申案ができておるものを、今の
国会に出さぬのはおかしな話である。そして
政府当局の
考え方にも相違がある。
自分の方としてはこの機会に根本的な改正をしていく、こういう
考えであったが、審議会としてはなおこの点についてはもう少し時期をかす必要がある。これに重点を置くということになれば、当局としては
部分的な改正は将来根本的な改正をするときに一緒にやれるのであって、なお一年、二年現状のままでも運営ができないことはないか、そこで根本的な改正を
考えるから、この
国会にはこの問題の答申案を中心とする改正案を
考えておらない、こういう答えになるべきだと思うのですが、そういう点についての明確な
考え方のもとに、大臣から御答弁してもらわぬと、また論議が繰り返される、こういう結果になるので、その点
一つ十分に御
研究の上、
決定的な答弁と次会において大臣からされることを希望いたします。