○森山欽司君 だいぶ長時間お疲れだと思いますが、二問ほど聞かしていただきたいと思います。先ほど来井手
委員を初めといたしまして、社会党の
委員諸君から、
タバコ耕作組合にとって有益な御
意見があって、御参考になったことと私は思います。その中で、私
どもの
立場からはいろいろ
意見があるのであります。たとえば
組合百が平均大体千七百円だという点、これは去年の調査だろうと思います。最近の調査では、千五百二十五円くらいになっていて、前年に比して一割方くらい安くなっている。これは、他の
組合に比較してみましても、反当総収入に対しては、養蚕
組合でも一・七から三・四%、ホップ栽培
組合が一%から三%、これに対して
タバコ耕作組合品は一・三から三%というので、反当収入に対して
タバコ耕作組合の賦課金というものがべらぼうに高いとは私
どもは思わない。しかし、
組合の賦課金というものは、
組合員の汗の結晶からにじみ出た貴重なものであります。大事に使っていかなければならない、飲み食いにむだに使ってもらっては困るという点については、私
ども同感であります。そうしてできるだけ
組合費の節減について努力することも必要だと思います。それだからといって、
組合費がべらぼうに高いのだというような言い方は、私
どもはいたしません。今あなたのお
立場でも、そういうことにはきょうはお触れにならなかったようでありますが、こういうことに似たような見地で、
肥料の問題についても、あなたは
農協その他のものより勉強してやっておると、こう言われる。しかし、井手
委員その他の
お話を伺うと、
耕作組合のルートで回されたものよりは、
耕作者の自由の
立場で
農協等から買った方が、反当千円ないし千百円も安いのだ、こうおっしゃる。一体どちらがほんとうなんだということで、これも私
どもは、もう少し検討してみなければならぬと思っているのです。しかしその中でも、たとえは先ほど井手
委員の
お話で、
農協方面から買えば、
タバコ組会では油かすは十貫千二百五十九円くらいするものが千五十円で、安く買えるとおっしゃる。しかし、私もこの間郷里で調べてみますと、
昭和三十二年度のある
タバコ耕作組合の購入
価格は、十貫にいたしまして千二十五円である。そういうことで、千二百五十九円で
タバコ耕作組合が買った、それが千五十円でできるというが、現実に私の地元のある
組合は千二十五円で買っておる、もっと安いのだというようなことで、一体どういう根拠でこういうことが出るのかという点についても、いろいろ問題があります。また同じ
地区でございますが、その
地区で、菜種油かすも、
タバコ組合では一部メーカーを指定して、
農協から購入しておったのであるが、
昭和二十年の八月末
農協が契約したところが、値上りのため入荷がおくれて、九月に延ばした、十月に延ばした、さらに十一月末に至ってまた延びた。しかも契約
価格より十貫一俵四百五十円も高くなった。最後の納期に納入しないために契約を破棄した。それで
タバコ組合が自分の方で買ったところ、
農協の方に十二月の十日ごろになって、三十トンくらい入荷した。
農協から買ってくれといわれたが、すでに買っちゃったから、これはもう買えない、ところがその管内の
農協の二カ所ばかりに各一車ずつ入れまして、しかも時価より一俵百円以上の損失をして売却をした。そのために、その管内の産地が撹乱して非常に迷惑を受けたので、その後もうそういう
取引をやめて、直接メーカーと
取引して、今年はあるメーカーの窒素含有量六%のもので全管実施した、こういう話もあるのです。こういう話を聞いておりますと、どうも私
ども油かすの問題でも、御議論は一方的ではないか。しかし、それでは一体こんな値段で
農協が
全国全部買っておるか。私はそうは思わない。こういう
農協もあるかもしれぬ、しかしそれはむしろ例外である。油かすを取り扱う場合において、多くの
農協はもっと能率的にまじめにやっていると私は思います。ただ今日の御議論を聞いておる過程において、何か
タバコ耕作組合のやることは、安く買えるものをばかばかしく高く買っておるじゃないかというような
一般的な印象を与えられることを私はおそれる。そこで私は、あなたにお伺いしたいことは、あなたの御見解によると、
農協その他のものより勉強してやっておるとおっしゃる。だから私
どもは、一応それを信用するといたします。そこで、現在
たばこ耕作組合法の問題の中心点は何か。これは
タバコ耕作に必要な
肥料その他の
資材の
共同購入ということが中心になっておる。この
肥料の
共同購入について、
農協側の御
意見を伺いますと、
共同購入を削ってくれ、
あっせんにしてもらいたい、こう言っておられる。私は、事実
農協を経由して、
農協に頼んで買ってもらっておるところもあるということを知っております。また自分で
共同購入しているところも知っておる。しかし、それを
あっせんに統一してくれと
農協の方が強くおっしゃる。しかも、あなた方の方から
耕作者が高いものを買うとすれば、これは
あっせんぐらいにしてもいいのじゃないかというような感じを、もしそういうことが事実であるとするならば、感じるわけです。この
共同購入の問題が目下問題となっていることについて、あなたはどんな御見解を持っておられるか、一番中心の点でございますので、はっきりあなたの態度を明確にしておいていただきたい、
あっせんでよろしいかどうか。ぜひとも
共同購入ということにしてもらいたいというならば、なぜそういうふうに言われるのかという点について、あなたの御見解を聞きたい。