○池田国務大臣
主計局長が好ましくないということは、食管会計に赤字が出るようなことは好ましくないというのでございまして、(「どうかな」と呼ぶ者あり)これは
主計局長からあとから答えさせてもよろしい。私の聞いたところでは、食管会計は赤字が出ないのが望ましい、赤字の出ることは好ましくないと言っているのであります。しこうして三十一
年度に起るべき赤字について、これをいつ埋めるかということの原則論になりますと、私は
財政法その他特別会計法から申しまして、附則の策二項にありますがごとく、食管会計において、決算確定して赤字が出たときには
一般会計から埋める、こういう規定があるのでありまして、決算確定を待って埋めるのが本筋じゃないかと思います。もしそれ決算確定を待たずに三十一
年度の赤字を本
年度の歳入によって埋めるときには、別に赤字を埋めるという
法律を出さなければなりません。別に
法律を出すということは、
財政法あるいは食管会計法に
予定しておることではございません。決算確定をしたならば
一般会計から埋めることができるということを規定しておるゆえんのものは、原則として決算確定後埋めることが本筋であるというふうにもとれるのであります。片方では、決算確定を待たずにやるときには
法律を設けなければならぬ、こういうことから考えますると、また昨日来申し上げておりますがごとく、昭和三十一
年度の赤字云々の問題については、特別調査会のどういう結論が出るかわかりませんが、そういうことによってもある
程度動き得るのでございますから、私は決算確定を待ってやるのが考え方としては至当ではないか、こう言っておるのであります。