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福田説明員 一応経過だけを……。(
吉田(賢)
委員「長くなるならあとにして下さい」と呼ぶ)それでは簡単に要点だけを申し上げますと、援助金融機関側の要請によりまして、援助金融機関側では、こういうことを聞くならば援助をいたしましょう
——相互銀行業界のために、破綻に追い込んでしまうことは非常に困るので、何とかそういう方向でわれわれも援助してぜひ再建に協力したいということであって、つまり、援助金融機関側の強い希望に基きまして私どもは、一方、堀口社長の方でも、
資金の手当がこれ以上われわれの方ではできないので、何とか
銀行は生かしてもらいたいというまた熱心なる御要請もございましたので、両方の仲立ちの役目を果す
意味におきまして、私どもその間の取次役ということをいたしたのでございます。その条件ということで、全役員の辞表を取りまとめて、援助金融機関側で希望した時期にいつでもやめますということと、それから株式の過半数を集めてもらいたい。この点につきましては、
銀行局長室におきまして、
銀行局長と私と当時の特殊金融課長の加治木君と三人で堀口社長のお話を聞きましてその際に、援助金融機関側の意向として堀口社長にお伝えしたわけです。それも書面にして出していただきました。その点はそういう事情でございます。
なお、その援助をする以上は、援助金融機関側からさっそく
資金が出るわけでありますから、その間における業務無常のあり方についても心配があると申しますか、重大な関心を援助金融機内側では持つわけだから、われわれの方で推薦する者に業務代行をせしめるように措置してもらいたいという話は同時にその際にあったわけでありましてそういう援助金融機関側の援助
資金を出すに当っての条件と申しますか、それを私どもが取り次いで、辞表も援助金融機関側に渡しましたし、株式につきましても援助金融機関側に渡すというふうに、私どもが数多い援助金融機関側の意向を中に立って取り次ぐという役目をいたしたわけでございます。