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坂本委員 そういう子供みたいな答弁をなさっちゃ困るよ。いいですか、この
事件は前に第一
相互銀行の
刑事事件があって、引き続きこれを
調査をしてわかったものなんです。そうしてこれはすでに本年の初めごろから私はこの嫌疑はあったと思う。だから二月の一日に三千万払って、そうして三月の二十一日に八千万払っておる。ところが二月の二十三日には、新聞によりますと、大石検事が急行して、そうして博多に到着した日ですよ。そうしていろいろな家宅
捜査その他をやって、二十六日には逮捕状が出て、二十七日には東京地検ですでに先ほど来の三名が取
調べを受けているのです。いいですか、三月の二十三日ですよ。向うに行ったのは、行くのには時間もあるし、そういうことがわかったから、第一
相互銀行も背に腹はかえられずに八千万円を送ったでしょう。それが三月の二十一日ですよ。だから返ったから幸いだなんといって、そういうばかなことはないですよ。こういう刑事問題が起きて、そうして
知事以下一齊に逮捕される、こういう情勢が来たから急遽この金は返したと思う。これは私たちのこの質問並びにあなたの答弁は全国民が聞くのであります。全国民の常識によってやるわけですよ。今の御答弁で幸いに金が返っている、被害がないから帰ってきましたなどと、そんな
調査官であなたどうするのですか。またあなた方はそういう鉄砲だまみたような、子供みたようなものを飛行機まで往復やって、そうして
調査をさして相済むと思うのですか。被害の点をあなたは今おっしゃったから、私はそう申しましょう。そういうふうで何も
調査をしていないでしょう。ことにおとといの
委員会の際は、午前中には
資料が出てくる、
資料を飛行機で送っておる、待てど暮せど来ない。二時過ぎに私は
発言を求めてまだ来ないかといったら、まだ来ないといい、きょうはまたなんですか、山木
事務官は欠席しておるのじゃないですか。そうしてこのわれわれの質問を回避しておるといわれても、これはやむを得ないと思う。ことにきょう出されておる
資料を見て
ごらんなさい。こういう
定款とか、こういうものは
自治庁にあると思うのですよ。これくらいのものは、わざわざ飛行機で往復して、そうして
調査をして、大げさに
調査の
資料がまだ来ないからやれない。出てきた
資料を
ごらんなさい。
定款とか、
住宅協会の何とかいう、ただ出されておるのはわずか十一ページのこの
報告書だけですよ。その
報告書があまりにもずさんであるから聞いておるのですよ。われわれは聞かぬでもいいぐらいに私は十分な
調査ができていると期待していたのですよ。それができていない。ことに私はいろいろの質問をするその前に聞きたいのは、一億円
預託をした、
——預託をした先は
組合のやることだから
関係はない、
調べる必要はないのだ、
知事が
理事長をしているからどうだと言われたら、遺憾ではあるというくらいでは済まないと思うのです。
調査に行ったのは 一億円の
預託が果して真正にやられたかどうか、
組合に
預託したならば、
組合が
住宅資金、その他の
資金繰りに使わずに、どうして一億円という金を一カ月内に三回にわたって第一
相互銀行のボロ
銀行に
預託したかどうか。これはただそういう形式をとっただけで、
福岡県の県
知事以下、
出納長、福
知事が共謀で、そうして第一
相互銀行にこれを
預託をして、そうして新聞に報ぜられておるように一千万円の
裏金利を取ったのじゃないかどうか。そういう形跡があるかどうか。私はいかに
山本専務官といえども、
知事に直接会ったならば、
知事からそれの片鱗くらいは聞き出すべきが、
自治庁から派遣されたほんとうの
調査員じゃないかと私は思う。さらに裏利の一千万円については、あるいは数百億円が土屋
知事の選挙費用の穴埋めに使われたんじゃないだろうかという評判が立っておるでしょう。また
福岡県の
知事以下の幹部が東京に来て、そうして東京の
銀行にその
裏金利の一部を
預金して遊興費その他に使ったんではないか、こういう風説も出ておるでしょう。七百万円の金は
福岡の
銀行に
預金をされて、ちびちびそれが出ておる。その数百万円が
知事の選挙費用の穴埋めに使われておる、あるいはその後のいろいろな費用に使われておる。それが正式の帳簿にも載らずに裏で使われておるのじゃないか、あるいはそれがまじめに使われておるかどうか、そういう点を
調査に行ったのが
山本調査員の職務であると思うのです。またあなた方はそのことをよく
調査しろと言って派遣されたかどうか、ただちょっと行って
調査してこいと、言ってやられたかどうか、その点を承わっておきたい。