○内田
委員 小
委員長にかわって御
報告を申し上げます。
国会図書館の建設用地に関する問題につきまして、金森国立
国会図書館から御相談を受けましたので、昨日図書館
運営小
委員会を開きまして館長の説明を聴取し、小
委員でいろいろ相談をいたしましたので、その内容を簡単に御
報告申し上げますと、次の
通りであります。
お手元に資料を差し上げてありますが、
国会図書館新庁舎の建設工事の予定敷地の中の、その一角に、自治労会館の建物並びにその敷地が現在ありまして、自治労会館からその敷地の買収の要求がありました。これは図書館といたしましても、将来この自治労会館の現存するところまで図書館の工事が及びますし、また自治労会館といたしましても、御
承知のように現在あそこに工事中でありますために、その工事のために非常な迷惑を受けておるので、この際買い取りの
意思があれば、すみやかに買い取ってもらいたい、こういう
申し出が館長の方にあったそうであります。この点につきまして図書館側から当
委員会に御相談がありましたのは、まず第一に、これを買い取るためには、現在その目的のための
予算がないので、昭和三十二年度
国会に提出されております
予算案では、御
承知のように建築工事費が何億ですか計上されておりまして、この敷地を買い取ります場合には、その建築工事費の
予算を流用しなければならないので、その流用について大蔵財務当局と協議をしたいが、その点についての御相談と、それから第二には、買います場合には、価額の問題が出てきますが、これは双方、それぞれ希望価額等がありましょうから、図書館の交渉にしばらくゆだねてもらいたい、さような趣旨の御相談でありました。小
委員会におきましては、この問題を検討いたしましたけれ
ども、この
事態を解決することが適当と
考えましたので、図書館長の善処におまかせいたしまして、またその結果を当
委員会に御
報告願うということで、一応散会いたした次第であります。
なお、ちょっとその数字を申し上げますと、今日自治労会館が建っておりますあの建物は自治労会館の建物で、その敷地が五百数十坪あるようでございます。これはもっと早く買い取っておったならば、よかったろうと私
どもは思いますけれ
ども、いろいろの
事情で、ことに図書館建築の
予算のうちに、この敷地買収費が認められておらなかったというような
関係もありまして、今日に至ったようでありますが、たまたますでに同じような敷地につきまして、一部は買い取った土地もありまして、その際その
予算の余り等を――千代田区の六番町でありますが、そこに三百坪余りの土地を国立
国会図書館で持っておるので、従って、この自治労会館の土地を貰い取ります際にも、この六番町の土地をかえ地として提供して、いいかえますならば、交換の目的として、現に図書館の持っておる土地を提供して、そうして価額判定によりまして、もし差額が出ます、ならば、その差額を
予算流用の結果による賢い取り資金で相手方に支払う、こういうことに相なるだろうと思います。
なお、小
委員会の
結論といたしまして、館長におまかせはいたしましたけれ
ども、その際小
委員長から特に飢民に要望をいたしまして、これは買い取る方向で進むべきであり、価額の問題は、むろん双方折衝することが必要でありますけれ
ども、最も適正な合理的な価額で話を進めてもらいたいということと、もう
一つは、第三者が介入するようなことになりますと、いろいろの問題も生ずることをおもんばかりまして、この買い取りの問題は、自治労会館の当事者と図書館の当事者と直接交渉を進めることが望ましいから、この方向で進めてもらいたいということを希望いたしておきました。館長はこれを了承いたしました。一応御
報告申し上げておきます。