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穗積委員 野党を代表いたしまして、新
委員長の歓迎並びに前
委員長のお
別れのご
あいさつをいたしたいと思います。
当
外務委員会は、言うまでもなく
外交問題に対しまして論議するのでありますから、国民の前にその所論を明らかにするのみならず、特に
衆議院の
外務委員会の
言論は、国際的に非常に注目されるところであることは言うまでもありません。従って
与党野党を問わず、当
委員会の
運営並びに
発言というものは非常に民主的にかつ良心的にこれを尊重いたして
運営して参りましたことは、われわれ
委員の人といたしましても、いささか多とする感を持っておるものでございます。日本の
政党政泊は遺憾ながらまだ十分な成長をいたしておりませんので、ときに
与党多数党の方は、多数をもって
野党の
言論を封殺するかのごとき挙に出らるることも見受けるのでございますが、当
委員会に限りましては、理の通らざるところは多数といえどもこれを通すわけにはいかぬ、という
態度で臨んで参りましたし、また
野党といえども、
与党の提出されました
条約、
法律案等々について、反対するために反対をするというような
態度はとって参りませんでした。すなわち
委員長は常に
党派を超越されまして、民主的に特に
野党の
言論は尊重して、十分その
発言を許される
慣例で参っております。また
野党も特に
国際的関係のあります
条約等の取扱い方につき、しては、今申しました
党派にとらわれてこれを私することなしに、
協力して参ったのでございますから、その点を、新
委員長におかれましては、特に良心と良識をお持ちになった
野田委員長を迎えてわれわれ今後のこの
委員会の
運営に期待するところが多うございますので、心から新
委員長を歓迎するとともに、今後の
運営について、
委員長を初め、特に
与党の
理事、
委員の
各位の御了承を得ておきたいと思います。
さらに、
前尾前
委員長は、先ほど謙遜されたご
あいさつがありましたが、その所属される党の政策あるいは党内の
事情等を超越されて、先ほど申しましたような、非常に公平にして民主的な
態度をもってこの
委員会を
運営され、特にそのお人柄が非常に寛大にして親しみの持てる
態度をもって臨まれまして、この
委員会が
衆議院内におきまして、他の
委員会に比べますならば、最も民主的な
委員会として尊重されるその歴史をそう発揚されてこられたことに対して敬意を表します。今目新しい
国会が始まりまして、前
委員長がお去りになることははなはだ愛惜の情にたえませんが、
委員の人としてとどまっていただいて、
外交問題並びに当
委員会の運について
協力していただけることを大いに期待いたしまして、はなはだ簡単でございますが、お
別れのご
あいさつといたしたいと思います。(
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