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藤田進君 いや、私はそれがいいとか悪いとか、副
議長である
寺尾豊氏がいいとか悪いとか、そういう判断は、これからお尋ねして最後に判断をいたしたいと思います。まだそこの結論は
出していないのです。副
議長はかねて
辞表を出そうと思っていたとおっしゃっておる。そこで
議長を訪れたところ、
議長、副
議長の間には打ち合わせはないとおっしゃるんですから、これは新事態です。そうだとすれば、
議長のところに昨夜七時お行きになって、これは向うが、
議長の方が先手を切ったに違いない。副
議長頼むよ。ひょっと見て
責任を感じたので
出しおくれたのでしょう。あるいはおそらくあなたが
出しおくれたものでしょう。
ポケットに持っておっても
出しおくれた。あるいは
出していても引っこめたか、そこらの事情は見ておらぬから、これはニュース映画ででも見せてもらうより仕方がないが、いずれにせよ、その場合でも、実は
議長、私も
辞表を出そうと思って用意しておった。きょうはいい機会だから、これはぜひ出そうと思ったから、
議長受け取ってもらいたい、こういうのではなくて、そうですが、それでは私は受け取りましょう、こうなったのか、そこが、実はわからないものですから、
先例を残すことにもなるし、私
どもの主張としては、正副
議長ともに前日の十一日には
辞表をお
出し願って、そして院としては正副
議長がうまく行く
ように、院の
運営がうまく行く
ように、
参議院の信用がいやが上にも高まる
ように、そういう
見地から新しい正副
議長を選考したい立場に
社会党はあるわけです。そういう点からしてみれば、この際、
議長、副
議長のコンビも
考えなければならない。
こま切れにものをやっていって、なしくずしにものがきまった。そんな一党一派の戦略や戦術であってはならない。こういう態度をわれわれは持っている。これはもうすでに公式に与党に申し入れて、与党を通じて、正副
議長にお伝え願って、その
措置をお願いしたわけです。これは去る七日の日であります、
理事会の決定。そこで私は、第一の点は、聞いてびっくりしたのは、そこで
休憩前にお伺いしたのは、この正副
議長が、何らの打ち合わせなしに
辞表が取り運ばれた。そうして副
議長がこれを受け取った。そういうことについては非常に不自然さというか、同じ党から出ておやりになっておる、しかも二十四
国会も経てきておる正副
議長の間柄なんだ。
辞表をおれが出す、それじゃ私の方が受けておきましょうという
ような、何らの打ち合わせがなしにおやりになったということだが、そうだとすれば、その点が非常にまずいんじゃないか、その点をどう思いますか、思いませんか、これが私の第一の
質問だ。それは国民だれでもそう思いますよ。こんなときに打ち合せもないということはびっくりした、おかしいことだ。いいとか悪いとかいうことでなしに。第二の点は、あなたは副
議長から
辞表を託され
ようとするときに、副
議長としての
責任をとっさに感じられた。だから
自分の
辞表を出すことを思いとどまったと言われておる。そうだとすれば、
責任は、この院を背負っているのは何としても正
議長と
考えなければならない。正
議長を補佐し、正
議長に事故のあるときに副
議長が代理をすると
考えなければならない。そう
国会法は定めている。
責任の度合も違うと思う。精神的なその負荷も違うと思う。しかし副
議長は非常な
責任を、
辞表を出されて初めて感じた
ように感じられるのです、その
辞表に関する限りは。あるいはその後の院を背負って立つ
責任を感じたと解せられる。そうだとすれば、そういう
発言はあまりにも
議長は
責任を感じられなかった
ような印象を受けるわけです。私のこれは推定ですから、違うかどうかを御答弁いただきたいが、
議長はやはり
責任を感じながらも、これは
議長を
あとで呼べばわかる、感じながらも、やはり
あとどうする、こうするということはちゃんと
事務総長なり、道は開けている。
国会法を読んでみると。だからこの際の重要な
議長のとるべき態度というものは、これは
半数の
民意が反映せられた以上は、新しくここに
議長が選ばるべきである。新しく
議長が選ばれるということになれば、
自分が
辞任する以外にはない。
辞任しないうちに選ぶわけにはいかない。おれは
辞任する、こういうふうに出られたと私は解する。この趣旨というものは、やはり副
議長自身も、
議長を早く作るという
責任でなくて、
議長と同時に副
議長を、やはりりっぱなコンビで、ことに二十四
国会という国民の前には申しわけのない
ような事態を引き起したのだから、ここでどの党がいいだの悪いだの
議論はさておいて、正副
議長がうまくやって行けるし、院全体の各
会派間もうまくやって行ける
ようなものを作る、そのためには
自分がいたのではやはりだめなので、この際
議長と副
議長は、十二日のこの
劈頭の人事に当っては、自由にこの
議員の二五四十八名が選ばれる
ように、やはり
議長と同じ
心境に立って出されるのが至当ではないだろうか。この方が重いのではないか。
あとの
議長を作るということについては、今、
事務総長が答えた
ように
方法はあるのです。あるのだから、何も
議長を選ぶについては、
あと副
議長はどうするという
ような、そういう
こま切れでない、
一つの正副という組として、それで自由に選ぶという方がこれは重いのではないか、重要ではないか。この点については
議長の
責任とあなたの
責任については変りはないと思う。ちょうどお言葉によると、
自分だけは非常な
責任を感じて
やめようと思っていた問題を思いとどまった、こうおっしゃるので、重ねてこの点を聞くわけです。