○加藤(精)
委員 関連して。ただいま松平さんから提起されました問題につきましては、約一カ月ばかり前に、衆議院の商工
委員会の鉄鋼に関する小
委員会におきまして、特に鉄鋼材料の値上りの問題が指摘されました際に、
委員会の皆さんの御意思を代表いたしまして、本員より詳細に陳情いたしておるのでございまして、その席で
通産省から提示されました案の中で、中小企業その他の小品需要に対する鋼材倶楽部のあっせん量が月千トンずつのものを二千トンにふやす。また鉄鋼の緊急輸入に関連して、従来鋼材倶楽部に提供しておりました八幡、富士その他のメーカーの原価の鉄材を半分、輸入鋼材を半分、そうしてそれが五万二千トンにきまったのでありますが、その方のプールによる供給をもいたすというような諸多の対策が明示されたのでございまして、その点につきまして、自民党の
理事側は
文部省に常に連絡をとりまして、できるだけの努力をいたしておるのでございますが、その際の
通産省側の
態度は、どこまでも
文部省と十分な連絡をとりたいという熱意に燃えておるのでございます。なお、第二回目の小
委員会におきましては、商工常任
委員会の小笠
理事より特に発言を求められまして、
学校鋼材の優先に努められるように、
通産省当局に要望しているのであります。ただこの際ネックとなりますことは、鉄鋼業者といたしましては、従来の長年の得意に対して義理を立てるという観念が
一つあるのでございます。また鉄はがねがあまり使用されておらない時期に、無理に好意をもって鉄はがねを使ってくれた建築の足場、その他そういうところに対しては、特に鉄材の供給が不如意になったときには、ある程度の義理を立てなければならぬというような感じがあるやに存じております。新規用途優先と申しましても、屋内体操場、体育館等のごく鉄はがねを必要とする、従来から使われている用途に対しては、これは新規用途開拓の鋼材倶楽部の仕事の範囲から若干逸脱しておるというような気分があったのでございまして、新しく校舎を作る場合には、
学校の鋼材を優先するというような
考えがあったのでありますが、これらも文部当局の逐次の説得によりまして、
通産省側も、また鋼材倶楽部側も、相当理解をすることに至ったことについて、私は感謝をしているのであります。鋼材倶楽部のあっせんまたはプール鋼材のあっせん等におきまして、
学校鋼材が相当尊重されておりますのは事実でありまして、幾多の
学校がそんなコミッションなんか出さないで手に入れているのでありまして、若干事実に反することが先ほどの御発言にあったというふうに私は
考えているのであります。
それは私関連
質問でお聞きして、事情を明らかにしたいと思った点でありますが、私本日お尋ねしますのは三点であります。その三点は、
政府各省の間にもっと有機的な、統合的な行政の調整が行われてもいいのじゃないかと思うことに関連した問題でありまして、
教育におきましても合科
教育という
一つの主義がございまして、算術の先生も黒板に書く国語の字を間違えないように、数学の先生も出題をするのに、
道徳教育に資することができる事象があったらそれを活用するようにというような
考えがあるようでありますが、
政府部内の中にそうした
考えがもっと起ってよいのじゃないかということに関連した問題であります。
第一は身体虚弱な児童の
教育に関してであります。養護
学校の公私立の数が非常に少くて、過般の
法律等によりまして逐次ふえる傾向にあり、また養護学級数がだんだんふえつつあることは存じておりますけれども、これらはまだわが国の虚弱児童、ことに結核児童の養護及び
教育に関してはまだ十分なものであるということはできないと思うのであります。しかるに国の結核療養所または府県立、市立等の結核病棟には、相当たくさん結核児童を収容しておる児童専門の病室等があるのでございます。かかる児童の療養に専念することは必要でございますが、その療養と並行して、必要な
国民としての基礎
教育品を与えることが必要なことだと思うのでございます。これを養護
学校または養護学級に引き離すことはとうてい不可能であります。こういう場合に、ある養護
学校またはある養護学級を持っているところの
学校の分教室というような工合にして、十人、二十人等の集団しております病院収容の児童のために、その病院の中に養護
学校を開設して、その病院の病室を
学校の延長として取り扱って下さることができないか。厚生省及び
文部省両方に関係した問題でございますが、事務的な手続をまず初中
教育局長さんにお伺いをし、また将来の立法政策について
文部大臣にお尋ね申し上げる次第でございます。