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森本委員 昨年
程度をやったくらいでは、千円を
もち代としてやって、それが年末
手当のかわりだということが、これは
一般の
外務員から見ると、とてつもない差があるわけであって、今
次官はああいうふうに
説明をせられましたが、これは私もその当時
関係しておった一人であって、十分その
いきさつは知っているわけですが、表面はこれは確かに
希望者を募って、その
希望者以外のものはそのまま勤務してもよろしい、当分は
当該局の過員として残す、こういうことによってその表面的な通知は行いましたけれども、実際は全部これは強制的に退職させたと同様のことになっているわけです。それは
当該局長がすべて自分の局が過員になることをおそれて、将来の業務の運行ということを考えて、みな
一つこの際やめてもらって
請負集配人に切りかわってくれぬか、そのかわり
収入は現在の総
収入よりも下回ることはしない、こういうことで、その当時その人のもらっておった総
収入よりも若干上回る
程度の
収入を与えて、それでぞれに対して
退職手当も出すからということで、どうにかこうにか、いわゆるうまいことを言って首を切ったのが事実なんです。そうやっておいて、その
請負料というものは今回まで据え置かれている。そうなってくると、いわゆる
共済組合その他
公務員が受けるところの
利益というものは全然受けておらぬ。ところが
仕事というものは、これは同じような
仕事をやっている。言いかえますならば、当時
吉田内閣が、
行政整理を行わなければならぬ、それで
郵政省に対しても何千人かの
割当があった。その
割当があった場合に、
郵政省としてはこの
行政整理をどうしよう、どういうところで首を切ろうということを考えたあげくに、ついに、先ほど
次官が言ったように、今まで若干
もとからの
請負集配人というものがおって、その
もとからおった
請負集配人が少かったものですから、それに対する
駐在集配を正規の
公務員としてやっておったものをこの際落した場合には、ちょうどこの
郵政省の
行政整理が間に合う、こういうことの犠性において行われた
いきさつがあるわけです。そういう
いきさつについては、逆にこれは私の方が詳しいかもしれぬわけですが、とにかくそういうような
いきさつにおいてなされた、今日非常に苦労しているこの
駐在集配人に対して、千円の
もち代が出たのは実は昨年初めてなんです。しかも昨年初めて千円出たというのは、当
委員会においてもやかましく言ったし、また
郵政当局もそれについて若干考えたかどうか知らぬが、去年初めてその千円というものを出した。それが
基準になって
——大臣、これはよく聞いてもらいたいが、その去年初めて出した千円が
基準になって、今年もその千円でがまんしてもらいたいということは、これはちと酷じゃないかと思う。たから私はもう一回この問題については
郵政省内においても十分に
一つ親心をもって考えてやってもらいたい。これは本来ならば
もとの
公務員の
制度に戻すのが当然なんです。ところが今日の
定員法の内部においては操作ができないので、このまま置かれているわけですが、もう一ぺん再考を願いたいと思うのです。私はここでその額がどうだこうだということで、その額を何ぼにしろ、こうしろということは言わないけれども、昨年と同じようなことでなしに、昨年よりも
一つ大いに努力してみましょう。それは
郵政当切において努力して
——予算がなければやむを得ぬけれども、
予算の範囲内において大いに努力してみようということは十分考えてもらいたいと思うのです。