○八
藤説明員 毎年
国会の決算
委員会で、検査院の検査報告等の御審議があるわけでございますが、各官庁の中で、部内職員その他、ともかくその省所管の犯罪、非違というものの数の多い官庁として、幾つかの官庁が毎年話題になるわけでございますが、その中で、遺憾ながら
郵政省はいつも件数として最も多発しておるというふうなことが、よく衆議院、参議院でも決算
委員会で論議されているわけであります。これに対しましては私どもまことに申しわけないこととして、いろいろと日夜手段を講じて不正、非違等の犯罪を防止しているわけでございます。いろいろ他の官庁のやり方等も伺ってみたりしておりますが、今までそういうふうな職員の事故、犯罪が多いという中に、よく税務署などが
郵政省と並び称されておったのでありますが、事業の実態からいいまして、金銭
関係を多く扱っておる、それから官庁がたくさんある、職員が大ぜいおる、みんなそれが現金その他を扱うというところから、結局多発するような趨勢にあったのでございます。それが近年税務
関係では非常にその件数等においてめきめきと向上しているようなことにも承わっておるのでありまして、私どもとしていろいろそういうことも研究してみますと、その中に、たとえば税務
関係では、駐剳割監察といいますか、ちょうど郵政局に該当するようなところから地方の税務署の方に職員を出して、そこで若干駐在せしめて、それで業務の正常運行を指導するというような構想で、すでにやっておるということを聞いたわけでございます。これらにもヒントを得まして、私どもといたしましては、まず犯罪は起きてから取り締る、起きてからそれを取り調べるというよりは、郵便同等において業務が日常的に行われるように極力指導していきたい、予防していきたい、こういうふうなことのために現在職制といたしまして、
郵便局長あるいは課長あるいは主事、主任等があるのではございますが、さらにこの際、在来
郵政監察局では御
承知のように駐在監察官制度をとっております。これは人数の
関係その他から、一県に一カ所くらい駐在させるというふうな仕組みになっておるのでございますが、それをさらに県内にもう少しルートを延ばして、駐在制の妙味を活用してみたならば、業務の日常的な運行ができるのではなかろうか、少くともそういうようにするようにしていきたいというふうなねらいが構想の大体のことでございます。一応
予算上の
説明を申し上げました。