○梅本説明員 ちょっと御質問の順序が狂うかと思いますが、まず
制度の根本から申し上げて参ります。
厚生省の
物資の
購入につきましての責任者と申しますか、支出負担行為担当官は会計
課長が一応
一般会計に関する支出負担行為担当官ということになっております。それから国立病院、国立療養所につきましては、二つに分れまして、国立病院は
特別会計でございますので、医務局長が支出員世行為掛三富ということになります。それから療養所は
一般会計でございますので、最終的には先ほど申しました会計
課長になります。それからもう
一つ関係いたしますのは、今度は現地にございます国立病院療養所というものが
物資を
購入いたしておりますので、その
庶務課長が
担当者になっております。それで
機構が複雑しておるようですが、それを簡素化するために本年の五月一日から
機構の改正をやりまして、国立病院療養所につきましては
原則として従来からおのおの現地で、病院、療養所で調弁いたしております。そのうち一定のものが従来中央で
調達をしておるのであります。これは
あとで御説明申し上げますが、中央
調達と
地方調達に分れておるということであります。それで中央
調達をやる部門は、国立病院、療養所で見ますと、一方は
特別会計、一方は
一般会計になっておりますが、先ほど申し上げました
機構でいきますと、会計
課長、医務局長と両方で買うという
制度になりますので、これを一本化し簡素化し、病院、療養所でアンバランスのないようにということで、
制度としてはっきりいたしましたのは、
一般会計の支出負担行為担当官である会計
課長、それから国立病院
特別会計の支出負担行為担当官である医務局長のおのおの分任を設けまして、分任支出負担行為担当官というものを
整備課長にしたわけでございます。私は
整備課長でございますが、
整備課長が会計
課長と医務局長の分任という
意味におきまして病院、療養所、
特別会計、
一般会計に分かれておるのを一本にして運営するという
制度にいたしております。
国立病院療養所用の
物資について申し上げますと、大体すべての
物資におきましては現地の国立病院療養所でおのおのその都度必要によりまして
調達をいたしておりますが、そのうち中央で
調達する品目を申し述べますと、まず中央
調達品目の選定の
基準につきましては、
施設に必要な
物資の中で大量に
使用するものという
一つの
基準をとっております。大量に
使用するものと申しますと、国立病院が七十三、国立療養所がライ療養所も令部含めまして百九十八、
物資の、配付対象がございますので、数から申しましても結核療養所が一番大量になっております。そうして入院患者の
状況から見ましても、やはり国立病院療養所を通じまして結核患者が非常に多いわけでございます。結核患者に必ず使いますストレプトマイシン、パス、病院療養所を通じまして共通にして大量に
購入する品目を申し上げますと、そういうことになるわけでございます。それが
一つの選定の
基準でございます。それからこれは
あとにも
関係するわけでありますが、中央
調達によりまして経費の節減を来たし得るもの、これは全般にかかる問題でございます。それから
規格の統一を必要とするもの、これはたとえば看護婦の白衣、予防衣、あるいは帽子の形であるとか服のデザインでありますとか、そういうものはやはり国立では国立の型がございます。そういう
意味で、同じ国立病院でありながらいろんな形のものを着られても困るというふうな問題、これは非常に卑近な例でございます。その他薬としましてもそういうふうな
関係のものがございます。それから外貨の割出
事務を必要とするもの、これは大小にかかわりませず、最近で申しますとラジウムのようなもの、これはベルギーから
購入しておりますが、こういう通産省といろいろ外貨割当の手続が要るものは、現地の国立病院、療養所では非常におそいということで、中央で一括話し合いをするということであります。例といたしまして中央
調達品目の点を申し上げますと、先ほど申しましたストレプトマイシン系統、パス系統、同じような薬でヒドラジットというふうなものが非常に大きな薬になっております。それから、高責薬といたしましてクロラムフェニコール、それからサイタリン系統の薬、もう一グループはDDTその他防疫剤、これはBHCも全部含まれておりますが、一くくりにいたしまして防疫剤、それから特別な薬といたしましてらい療養所に配付いたしますらいの薬、薬といたしましてはそういう分け方になっております。そのほか繊維
関係といたしまして、看護婦の白衣、医者の白衣というものを少量買っております。それから医療
機械といたしましてはエックス線
関係、これもポータブルのような小さな
機械は除きまして、据えつけて
あと国有
財産になるというふうな大きなエックス線
関係の
機械、それからエックス線フィルム、こういう項目に分れております。
それで
調達の
関係の
担当者といたしましては、先ほど申し述べました分任支出負担行為担当官として
整備課長が設けられまして、その
課長補佐、それから課の主任、
物資の係長、それ以下五名の職員でやっておるわけでございます。これですべての
購入の
事務をやりまして、
検収に当りましては、ただいま申し上げました職員のほかに、病院か療養所かにおのおの医者である技官というものもおりますので、そういう者、あるいは病院、療養所の薬剤
関係あるいは医務出張所の薬剤官というふうなものを、
検収の耳門家として医務旧長の指定によりまして
検収官に任命するというふうな
制度で運営いたしております。
業者の選定につきましては、
厚生省の内部に国立病院、療養所用の中央
調達物資に関しまして、
指名競争入札参加
業者選定
委員会というものを設け、その規定も設けまし、医務局長を
委員長としまして、
関係の
課長で
委員会を構成いたしまして、
指名参加希望
業者から
資料を取りまして、その選定
委員会にかけまして、
指名する
業者をきめるという
方式をやっております。
数字の方に入りますが、
特別会計の三十一
年度の総
予算額は、八十一億四千七十百二十九万三千円でありまして、そのうち中央で
調達するという
物資の
金額は一億九千五百二十八万一千五百円、こういう
関係になっております。