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1956-12-12 第25回国会 衆議院 議院運営委員会 第16号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十一年十二月十二日(水曜日)     午後四時八分開議  出席委員    委員長 椎熊 三郎君    理事 荒舩清十郎君 理事 園田  直君    理事 長谷川四郎君 理事 福永 健司君    理事 井上 良二君 理事 野原  覺君       荻野 豊平君    薩摩 雄次君       山中 貞則君    池田 禎治君       石山 權作君    栗原 俊夫君       小牧 次生君    小山  亮君  委員外出席者         議     長 益谷 秀次君         副  議  長 杉山元治郎君         事 務 総 長 鈴木 隆夫君     ————————————— 十二月十二日  委員臼井莊一君渡邊惣藏君及び小林信一君辞  任につき、その補欠として鹿野彦吉君小牧次  生君及び小山亮君が議長の指名で委員に選任さ  れた。     ————————————— 本日の会議に付した案件  議員伊藤好道君逝去につき弔詞贈呈の件  本院予備経費支出承認に関する件  決議案取扱いの件  結核予防審議会委員任命につき国会法第三十九  条但書規定により議決を求めるの件  売春対策審議会委員任命につき国会法第三十九  条但書規定により議決を求めるの件  日本政府代表及び同日本政府代表顧問任命につ  き外務公務員法第八条第三項の規定により議決  を求めるの件  国会議員歳費旅費及び手当等に関する法律  の一部を改正する法律案起草の件  本日の本会議議事等に関する件     —————————————
  2. 園田直

    園田委員長代理 これより運営委員会を開きます。  一昨日来より両党において、国会を正常なる運営に戻すに努力中でございましたが、本日、両党首会談を開いた結果、次の通りの申し合せができました。   自民、社会両党は、二大政党下国会運営につき、過去を反省し、国会運営能率的正常化をはかるため、次期国会において次のような諸点につき、国会法改正その他所要の措置を講ずることとし、両党においてすみやかにその具体的成案を得ること。  一、議長の権威を高めるための措置  二、懲罰事犯取扱い措置  三、両党の対立紛争の場合の措置  四、会期延長案取扱い措置  五、国会運営能率化のため、議運委    員会のあり方についての再検討 以上の申し合せができましたので、これに基きまして、理事会を開き、いろいろ御相談の結果、国会を正常なるルールに乗せ、運営を進めて参ることに決定いたしました。  この際、一言あいさつ申し上げます。本国会の末期に当りまして、不肖私が委員長代理として、その職務を代行いたしました。この間、いかなる場合におきましても、与野党間の円満なる運営をいたしたいと、必死の努力をいたしましたが、御承知通り代理として不行き届きでございまして、その間、与野党並びに議長に対しまして、いろいろ不行き届きの点があったことを深くおわびを申し上げます。特に最後の段階におきまして、休憩を宣しまして以後、通常にない、予鈴のない振鈴、直ちに本会議を開くという段階に、緊迫した段階ではございましたけれども、まだ形式上は両党の議運が引き上げた段階ではなくて休憩段階でございました。当然この際におきましては、そういう本会議を開く場合には、委員長代理は、各党の方に御通告、ごあいさつ申し上ぐべきはずだった点を、手落ちのありましたことは深くおわびいたします。以後十分注意いたしまして、皆さんの驥尾に付しまして、国会運営の円満なる遂行に努力いたしたいと思いますので、御了承を願います。  この際、議長より発言を求められております。益谷議長
  3. 益谷秀次

    益谷議長 一言あいさつ申し上げます。私、議長に就任以来、常に国会の威信の保持と国民信用の回復を念願いたして参りました。議会政治話し合いによる政治であり、国民信用を得ることが第一の要件であることは申し上げるまでもありません。それゆえに、私はできるだけ野党の言い分に耳を傾け、与党には寛容と忍耐を求めて参っておりましたることは、諸君の御承知通りであります。しかるに今回の会期の問題について、両党の間についに話し合いがつかなかったことは、まことに遺憾でありました。私としては、この間にあって、できるだけのことはいたしたつもりでありまして、会期決定は、参議院事情承知いたした以上は、本院としてはやむを得なかったことと存じます。しかし、そのときの議事運営については、事情やむを得なかったとしても、かかる事態に立ち至ったことは、はなはだ遺憾でありますので、今後は再びかかることを繰り返すことのないように、なお一そう正常にして円満なる議事運営努力いたしたい所存であります。各位におかれても右御了承の上、御協力をお願いいたしたいと思います。(拍手)
  4. 井上良二

    井上委員 この際、一言あいさつ申し上げます。ただいま委員長代理並びに議長から、きわめて御丁重なるごあいさつがありました。かねがねわれわれ社会党は、本議運運営は、両党下における国会でありますので、できるだけ話し合いの場を作って、円満なる議事運営をはかるということに念願をして参り、特にこの間に処して益谷議長は、従来にない名議長として、よく両者意見をそんたくされ、国会が非常に困難な事態に当面しましても、その冷静なる判断をあやまたず、適宜な処置によりまして、幾たびか国会の異常なる事態正常化努力されました。その名議長ぶりには、われわれ日ごろから敬意を表しておったのであります。たまたま先般会期延長問題を契機といたしまして、両者意見対立が、再び議長に大へんな御配慮をわずらわすことになり、事態やむを得ざる結果、議長職権によって本会議を開くことになったのでありますが、時の事情がやむを得ないという、ただいま議長のごあいさつにもあります通り、われわれもまた、時の事情上やむを得ない事態を作らないように、全力をあげなければなりませんし、なおかつ六日の本会議開会手続慣例等には、いろいろ問題がございますけれども、今後議長は、一そう国会の正常なる運営をはかることに全力を注がれ、またそのために、各党協力も求められております関係もございますので、われわれはこれ以上何を申すこともありません。われわれ微力でありましたために、議長初め与党皆さんにも大へんな御迷惑をおかけをいたし、非常な紛争を巻き起しましたことは、私どもの全く至らぬところでございまして、今後、議長のごあいさつ趣旨をわれわれはそんたくいたしまして、身をもって国会の、成規ルールの上に立って正常な運営をいたすことに全力を注ぎたいと存じますから、何分よろしくお願いいたしたいと思います。
  5. 福永健司

    福永(健)委員 ただいま議長及び園田議院運営委員長代理からのごあいさつがあり、これに対して社会党井上さんからの見解の表明もあったわけでありますが、いずれも御丁重なるお言葉で、私どももこれについては深く考えなければならぬと思う次第でございます。議長及び委員長代理は、ああした御発言をなさいましたが、私どもから申しまするならば、あの挙に出ざるを得なかったような事態において、善処されるということについては、非常な御苦労があったわけでありまして、まことに御苦労さまな、また恐縮に存ずる次第でございます。井上さんから、今後の国会運営等と関連いたしまして、社会党はかくありたいということを申されたことについても、全く私どもといたしましては、その善意ある御要望に対しまして、心からなる了承をいたすものであり、私どもも同様、ああした事態は今後招きたくないし、りっぱな、正常な姿においての円満なる国会運営ということに、今後ともより一そうの努力をいたしたいと存ずる次第であります。
  6. 井上良二

    井上委員 この際、社会党から提出いたしております議長不信任案及び椎熊議運委員長に対する解任決議案は、円満に話が妥結をいたしましたので、撤回をいたします。
  7. 福永健司

    福永(健)委員 ただいままでの経緯にかんがみまして、わが党といたしましても、副議長不信任決議案、また数名の委員長解任決議案等は、いずれも撤回をいたします。
  8. 園田直

  9. 椎熊三郎

    椎熊委員長 ちょっと速記をとめて下さい。   〔速記中止
  10. 椎熊三郎

    椎熊委員長 速記を始めて下さい。  そこで本日の本会議について御相談申し上げます。先般、社会党政策委員長でありました伊藤好道さんがおなくなりになりました。まことに哀悼にたえない次第であります。本日の本会議劈頭弔辞演説をし、なおまた、院議をもって弔詞決定したい、こう思いますが、いかがでございますか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  11. 椎熊三郎

    椎熊委員長 弔辞演説は、本日本会議劈頭に行うこと、弔詞の案文がお手元にございます。朗読してみます。   衆議院ハ議員伊藤好道君ノ長逝ヲ  哀悼シ恭シク弔詞呈ス前例通りでございます。そのように決定してよろしゅうございますか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 椎熊三郎

    椎熊委員長 御異議なしと認めまして、さよう決定いたしました。  弔辞演説者は、同じ選挙区から出ておる小林かなえ君であります。     —————————————
  13. 椎熊三郎

    椎熊委員長 次は弔慰金支出の件、いずれも前例通りに計らいたいと思います。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 椎熊三郎

    椎熊委員長 次は、議員一同から、前例通り香典を贈呈したいと思います。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 椎熊三郎

    椎熊委員長 御異議なしと認めまして、さよう決定いたします。     —————————————
  16. 椎熊三郎

    椎熊委員長 決議案扱い等は、ただいま両党から申し出があって、一切解決いたしました。新たに決議案が出て参りました原爆障害者治療に関する決議案、印刷が手元にいっております。それから、日中貿易促進に関する決議案大学教育充実に関する決議案、この扱いはどういたしましょうか。
  17. 福永健司

    福永(健)委員 先刻理事会決定通り、いずれも本日公報掲載議案議了後において、緊急上程することが適当であろうと思います。
  18. 椎熊三郎

    椎熊委員長 さよう決定してよろしゅうございますか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  19. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それでは、さよう決定いたします。  そこで、日中貿易促進に関する決議案趣旨弁明は、加藤高藏君、討論申し出があります。賛成討論、細迫兼光君、それからこれに対して石橋通産大臣発言を求められておりますから、これを許します。原爆障害者治療に関する決議案趣旨弁明古川丈吉君、討論申し出があります。賛成討論今村等君、社会党、これに対して山下厚生政務次官発言を許すことにいたします。次は大学教育充実に関する決議案坂田道太君の趣旨弁明池田禎治君の賛成討論清瀬文相発言があります。以上三決議案討論は、いずれも十分程度でいかがでしよう。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  20. 椎熊三郎

    椎熊委員長 さよう決定いたします。     —————————————
  21. 椎熊三郎

    椎熊委員長 日程第一、結核予防審議会委員任命につき国会法第三十九条但書規定により議決を求めるの件、先般来懸案となっております勝俣稔君、それから売春対策審議会委員任命につき国会法第三十九条但書規定により議決を求めるの件、一松定吉君と藤原道子君、日程第一、第二が終りました後、政府から出ておる申し出がございます。左記の者に、アメリカ合衆国ニューヨークにおいて開催国際連合第十一回総会に出席するために、日本政府代表または同日本政府代表顧問を命じたいので、外務公務員法第八条第三項の規定に基き、院の議決を求めます。すなわち、アメリカ合衆国ニューヨークにおいて開催国際連合第十一回総会に出席するための日本政府代表参議院議員佐藤尚武君、それからアメリカ合衆国ニューヨークにおいて開催国際連合第十一回総会に出席するための日本政府代表顧問衆議院議員植原悦二郎君、同じく顧問北村徳太郎君、同じく顧問松岡駒吉君、同じく顧問参議院議員岡田宗司君、同じく顧問参議院議員黒川武雄君、以上六君の政府代表並びに顧問の御承認議決していただきたいと思います。その通り議決するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  22. 椎熊三郎

    椎熊委員長 さよう決定いたします。  その次は、日程第三でございます。旧軍人等の遺族に対する恩給等の特例に関する法律案、これは、両党全会一致で上ってきております。それから第四は、一般職職員給与に関する法律の一部を改正する法律の一部を改正する法律案、もう一つは、一般職職員給与に関する法律の一部を改正する法律案、これの緊急上程をして、三案を一括して内閣委員長報告を求め、全会一致でございますから、議決していただく。  日程第五、関税及び貿易に関する一般協定譲許の追加に関する第六議定書の受諾について承認を求めるの件、これも全会一致で、外務委員長報告がございます。     —————————————
  23. 椎熊三郎

    椎熊委員長 その次に、国会議員歳費旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案が出て参りました。お諮りいたします。国家公務員期末手当支給率改正に伴い、国会議員及びその秘書についても同様にいたす必要がありますので、事務当局において作成いたしました改正案を、本委員会提出とすることに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  24. 椎熊三郎

    椎熊委員長 御異議なしと認めまして、さよう決定いたします。  なお本案提出手続に関しましては、委員長から、内閣意見を求めることに御一任を願いたいと存じます。御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  25. 椎熊三郎

    椎熊委員長 さよう決定いたします。     —————————————
  26. 椎熊三郎

    椎熊委員長 これが終りましてから、先刻お諮りいたしました決議案を三案上程することにいたします。  そこで本会議の時間ですが……。   〔「五時」と呼ぶ者あり〕
  27. 椎熊三郎

    椎熊委員長 五時。十分前に予鈴をいたします。それだけでございます。  なお明日は、最終日でございますから、午前十時から本会議を開き得るように御了解を願います。その以前に御連絡申し上げて、議運理事会並び議運を開きたいと思います。   本日は、これをもって散会いたします。    午後四時三十分散会