○關谷
委員 きょうは先般要求をいたしました資料をいただいただけでありますので、その資料をよく検討いたしまして、
内容にわたる点、
問題点等につきましては、次会に
質問を譲りたいと思いますが、この問題を取り扱う上におきましての
大臣、あるいは
主税局長、あるいは
道路局長等のお心がまえということにつきまして、私は一言申し上げておきたいと思います。
今の
ガソリン税は高いということは、これは間違いはないのでありまして、これ以上負担をせよといいましても、
業界で負担ができないということは、私
たち絶えずその
業界と接触をいたしておりまする者といたしましては、よくわかっておるのでありまして、私は端的に申しますと、この増税には絶対に反対をいたします。どうしてもこれを阻止しなければならぬ。今
大臣や
主税局長はまだ決定しておらないのだから、それに決定した
段階においての
意見は申し上げられない、こういうふうに言っておられるのでありますが、私は上げてしまわれたのではそのときにはもう手おくれになってくる、こういうふうに考えますので、お考え方を変えていただきたい。今
社会党の
諸君からだいぶ反対のいろいろな
質問がありましたが、
社会党の
諸君だけが反対をしておるのではないのでありまして、よく頭に置いていただきたいことは、自由民主党の中においても非常に多くの者がこれに反対をしておるということを、よく頭に置いていただきたいのであります。先般の交通部会におきましても、すでにこの
ガソリン税の増税については反対であるという決議ができておるのであります。与党、野党がこぞって反対する中を押し切ろうとするようなことは、まずやめてもらいたい、このことを一番大きく頭に置いていただきたいのであります。
なお
大臣によく申し上げておかなければなりませんが、閣議等でいろいろきめられる場合にも、与党内の反撃が非常に激しいのだということをよく認識せられまして、軽々に閣議で御賛成にならないように、あなたがよくこういうふうなことは軽々にやっては大へんだということを言っていただきたい。必ずそういうことを言うていただきたいのが、私の
大臣に対する希望であります。
それから
道路局長に申し上げておきたいのでありますが、こういうふうな不確定な財源をもってこれで道路計画等を立てられましては、それは絵にかいたもちになってしまうのであります。せっかくあなたが苦心惨たんして計画せられた事柄は、すべて水泡に帰する、実現ができないのだ、あの
通り計画をしようと思ったけれ
ども、あの目的税の増税ができなかったからというようなことで、
大蔵省からけ飛ばされるようなことになりますので、あなた方も
予算折衝について財源はあの
ガソリン税が通ったらという前提ではないのだということで、よくこの点だけははっきりとした財源をつかまえて、そうして計画とマッチさせていただきたい。この点はよくあなた方も将来の見通しということをつけて、お考えをいただきたいのであります。計画を立てていただきたいのであります。
主税局長に申し上げておきますが、これはあなた方は通ると考えておいでになるかもしれませんが、この増税案は、案はまだ出ておりませんが、憶測せられておりますところの案というものは、必ず
通りません。私が今から断言をしておきます。私
たちは通さぬように
努力をする一人であります。必ず通さないのでありまして、これは決して通らない。あなたは実際良心的な人でありますが、あなたはこの間まで主計局におられて、今度主税局に来た。取ることを今度考えなければならぬ。あなたはまだ主税局の当時の気分が半分残っておる。道路を作らなければならぬ、その金を出すことばかりがあなたの頭にあるものだから、何でもかんでも
ガソリン税を取ってしまおう、こういう気持になっておるのであって、あなたはほんとうの
主税局長におなりなさい。あなたはまだ主計局当時のくさみが半分残っておる。出すことにとらわれて、これを出さなければならぬ、目的税でこれを取るのだから、どうでもこれを取らなかったら大へんだと、主計局の方にまだ比重が多いようであります。そういうふうな考え方からあなたはやっておられるので、しきりにあなたはまだ決定しておらないというふうに言われておりますが、あなたの服の下からはよろいの片りんといいますか、ひたたれくらいのところが、ぼつぼつ見えておるようであります。どうしても取らなければならぬというふうな気持があるようでありまするが、決してこれはあなたが期待しておられるように取れるものではない。またあなたがいかに主計局を助けてやろう、
自分の古巣であるというふうに考えられても、それは不可能なことである。
主税局長として、ほんとうにこれを
業界が負担できるか、またこれを取れるかということをあなたはお考えおき願いたいのであります。今
社会党はもちろん反対いたしております。与党にもそれぞれ調印をとっておるのが相当数寄っておるのであります。交通部会ではすでに反対の決議をいたしております。政調あたりにおきましても、反対の方が多いというふうな状態でありまするので、その議会と何ら
関係のないような税制審議会と、あなた方が事務局を手伝ってやられたその案がそのまま通る、こういうふうなお考えを持ちましたならば、それこそ大へんであります。この道路計画その他については、通らないのだという前提であなた方はよくお考えにならぬと、大きな誤まりが出てくるのだということを私は申し上げておきたいのでありまして、私
たちこれからきょういただいた資料につきまして
内容を検討いたしまして、あなた方がこの案を出すまでに、私
たちはそれを阻止するような方法を講じます。そうして案を出させない。出して後ではあなた方も面子があるでしょうから、そういうふうにならないように、私
たちが先にとめてあげましょう。その方があなた方が楽でありましょうから、そういうふうにいたしたいと思いますので、その点よくあなた方はそのお心がまえで、野党だけの反対ではない、与党にも反対があるのだということをよくあなたは心にとめておいて、これは取れないのだ、こういうふうにお考えおきを願いたいと思うのであります。
最後に私は
道路局長に資料を要求いたしておきたいと思います。第一番が道路法の道路について、
昭和三十年の三月末日までに整備せられておる道路の状況、第二番が道路整備五カ年計画の実施状況、第三番が
大蔵省に三十二年度
予算を要求しようといたしておりまする、まだ要求はしておられぬと思いまするが、要求せられようといたしておりまする道路整備十カ年計画、第四番が
昭和三十一年度末及び道路整備十カ年計画実施後のわが国の道路の状況、これは全般的なものになりますが、概略のものでけっこうでありまするので、御提出を願いたいと思います。
私、きょうは
質問はいたしません。資料の要求と、皆さん方にこの問題を取り扱う上についての心がまえ、見通しがどうなるかということで、御参考までに申し上げて、お心がまえだけをしていただきたいと思いまして、それだけ申し上げておきます。