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吉田法晴君 そうすると、
先ほど来の
局長の
答弁を交えますと、オネスト・ジョン、ナイキ、マタドールについても同様だと思うのですが、弾頭に原子兵器をつけるならば、それは原子兵器になる、それから先はこれはまあ
説明と私どもの知っておるところと違うのですが、オネスト・ジョンにしても、ナイキにしてもマタドールにしても、あるいは戦略的な用途をなすか、あるいは戦術的な用途として
考えられるかという違いはあるかもしれません。あるいは距離が数千マイル大陸間を飛んでいくというこれはロケットもあります。それから今お話のように二十マイル、三十マイルというオネスト・ジョンもある。あるいは三十キロ前後というナイキもある。しかし今のお話のように、原子兵器の小さくなるのと関連をして、そういうものが今原子兵器として脅えられつつあるということば間違いない事実である。あるいは昨年のネバダの
演習にいたしましても、ことしのSEATOの
演習にいたしましても、それに原子兵器が使われるということは、
演習に使われておるということは、これは間違いない事実だと思うのです。そうするとオネスト・ジョンにしても、ナイキにいたしましても、マタドールにしても、それを、新聞なり
日本の世論が問題にいたしますのは、原子兵器となり得る、あるいは初めは原子弾頭がついてきておらぬかもしれぬけれども、いっでも原子弾頭をつけ得る、そういうものだから、そういうものが
日本に入ってきてはこれはアジアで使われるとしても、あるいは
日本が、
日本の
自衛隊が外地へ行った場合に使うということになり得るであろうし、
日本に原子兵器の持ち込みになるじゃないか。あなたは、その原子弾頭を持ってくることば、重光・アリソン会談で先手を打たれて、了解なしで持ってこぬということになった。だから持ってこぬと言われるけれども、しかしその弾頭はともかくとして、弾頭を迎び得るものは
日本にすでに入ってきておる。あるいはB57にしてもそうです。しかし常識的に見て、原子兵器を迎び得る飛行機が
日本の中へ入ってくるし、もうすでに外堀は埋められたというか、原子兵器を
日本に持ち込むか持ち込まぬかということになるならば、運び得る、あるいはロケット砲弾はきておる、あるいは飛行機がきておるというならば、原子兵器を
日本には絶対に持ち込ませぬ、あるいは持ち込まぬということであるならば、そういう原子兵器持ち込みということも断われるじゃないか、こういう質問をしておるわけであります。入口のところでとにかく
答弁を逃げられて……、まあお急ぎのようですけれども、その点は
一つはっきりして下さい。