運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1956-05-30 第24回国会 参議院 本会議 第56号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十一年五月三十日(水曜日)    午後二時二分開議     ━━━━━━━━━━━━━  議事日程 第五十六号   昭和三十一年五月三十日    午前十時開議  第一 国務大臣河野一郎戒告決議   案(東隆君外二名発議)(委員会   審査省略要求事件)            (前会の続)  第二 余剰農産物資金融通特別会計   法の一部を改正する法律案内閣   提出衆議院送付)           (委員長報告)  第三 国際金融公社への加盟に伴う   措置に関する法律案内閣提   出、衆議院送付)(委員長報告)  第四 特定物資納付金処理特別会計   法案内閣提出衆議院送付)           (委員長報告)  第五 金融制度調査会設置法案(内   閣提出衆議院送付)           (委員長報告)  第六 税理士法の一部を改正する法   律案内閣提出衆議院送付)           (委員長報告)  第七 気象業務法の一部を改正する   法律案内閣提出衆議院送付)           (委員長報告)  第八 地方自治法の一部を改正する   法律案内閣提出衆議院送付)           (委員長報告)  第九 地方自治法の一部を改正する   法律の施行に伴う関係法律の整理   に関する法律案内閣提出、衆議   院送付)    (委員長報告)  第一〇 千島歯舞諸島返還等に関す   る請願     (委員長報告)  第一一 千島列島返還等に関する請   願       (委員長報告)  第一二 李承晩ラインによるだ捕抑   留漁船乗組員釈放等請願           (委員長報告)  第二二 韓国抑留漁船乗組員の送還   に関する請願(二件)           (委員長報告)  第一四 京都植物園接収解除促進   に関する請願  (委員長報告)  第一五 名古屋市内駐留軍家族住宅   移転促進に関する請願           (委員長報告)  第一六 駐留軍使用の大津水耕農園   等の用地を地元被害農民に払下げ   するの請願   (委員長報告)  第一七 福岡地方簡易保険局大濠庁   舎返還促進に関する請願           (委員長報告)  第一八 名古屋白川接収地域の   返還に関する請願           (委員長報告)  第一九 長崎県鳥島区域駐留軍爆   撃演習廃止に関する請願           (委員長報告)  第二〇 奄美大島知名町に米軍飛行   場基地設定反対請願           (委員長報告)  第二一 日ソ日中国交回復促進に   関する請願(二件)           (委員長報告)  第二二 オットセイ保護条約締結促   進等に関する請願           (委員長報告)  第二三 太平洋水域における水爆実   験中止請願(十件)           (委員長報告)  第二四 太平洋水域における水爆実   験中止等請願(四件)           (委員長報告)  第二五 原水爆実験禁止に関する請   願(六件)   (委員長報告)  第二六 原水爆実験禁止等に関する   請願(七件)  (委員長報告)  第二七 公海における水爆実験禁止   の請願    (委員長報告)     ━━━━━━━━━━━━━
  2. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) 諸般の報告 は、朗読を省略いたします。      ——————————
  3. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) これより本日の会議を開きます。(「議事規則を守れ」「議事進行」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)  天田勝正君外一名から、賛成者を得て、直ちに休憩することの動議提出されました。  これより本動議採決をいたします。表決記名投票をもって行います。動議賛成諸君白色票を、反対諸君青色票を、御登壇の上、御投票を願います。   氏名点呼を行います。議場閉鎖を命じます。   〔議場閉鎖〕   〔参事氏名点呼〕   〔投票執行
  4. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) すみやかに御投票を願います。(「わかった」「急いでゆっくり」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「あわてるな」「まだ日が長いぞ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「議長わかった」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「あわてるな」「議長制限したらいい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「あわてるな」「時間制限」「大物がんばれ」と呼ぶ者あり)  ただいま行われております投票については、自後三分間に制限いたします。(「十分とか二十分とか言うんだ」「大物議長が三分とは何事だ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「二分ある」「もう三分ふやせ」と呼ぶ者あり)  時間が参りますれば、投票箱閉鎖いたします。(「うまいじゃないか、芝居が」「あわてるな、まだ早いぞ」と呼ぶ者あり)制限時間に達しました。投票箱閉鎖。   〔投票箱閉鎖
  5. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) これより開票いたします。投票参事計算させます。議場開鎖を命じます。   〔議場開鎖〕   〔参事投票計算
  6. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) 投票の結果を報告いたします。  投票総数 百五十六票  白色票   四十六票  青色票    百十票  よって本動議は否決せられた。      ——————————   〔参照〕  賛成者白色票氏名      四十六名       高田なほ子君    清澤 俊英君       山本 經勝君    山口 重彦君       岡  三郎君    東   隆君       荒木正三郎君    三橋八次郎君       小笠原二三男君    竹中 勝男君       内村 清次君    赤松 常子君       山下 義信君    山田 節男君       藤原 道子君    佐多 忠隆君       須藤 五郎君    石川 清一君       鈴木  一君    成瀬 幡治君       若木 勝藏君    千田  正君       江田 三郎君    亀田 得治君       小林 孝平君    矢嶋 三義君       菊川 孝夫君    吉田 法晴君       大和 与一君    加瀬  完君       藤田  進君    湯山  勇君       近藤 信一君    田畑 金光君       大倉 精一君    永岡 光治君       天田 勝正君    棚橋 小虎君       羽生 三七君    曾禰  益君       森下 政一君    岡田 宗司君       小酒井義男君    戸叶  武君       松本治一郎君    三木 治朗君     —————————————  反対者青色票氏名      百十名       上林 忠次君    加賀山之雄君       梶原 茂嘉君    柏木 庫治君       森田 義衞君    森 八三一君       村上 義一君    宮城タマヨ君       溝口 三郎君    八木 秀次君       三浦 辰雄君    廣瀬 久忠君       早川 愼一君    野田 俊作君       中山 福藏君    豊田 雅孝君       常岡 一郎君    土田國太郎君       田村 文吉君    竹下 豐次君       高瀬荘太郎君    杉山 昌作君       島村 軍次君    佐藤 尚武君       小林 武治君    後藤 文夫君       伊能繁次郎君    武藤 常介君       大谷 瑩潤君    松原 一彦君       西岡 ハル君    井上 清一君       伊能 芳雄君    小沢久太郎君       青柳 秀夫君    佐藤清一郎君       酒井 利雄君    有馬 英二君       滝井治三郎君    関根 久藏君       吉田 萬次君    菊田 七平君       岡田 信次君    中川 幸平君       田中 啓一君    榊原  亨君       大矢半次郎君    藤野 繁雄君       木島 虎藏君    宮田 重文君       谷口弥三郎君    三浦 義男君       館  哲二君    石原幹市郎君       中川 以良君    中山 壽彦君       鶴見 祐輔君    青木 一男君       野村吉三郎君    大野木秀次郎君       斎藤  昇君    佐野  廣君       小幡 治和君    宮澤 喜一君       大谷 贇雄君    石井  桂君       雨森 常夫君    平林 太一君       白井  勇君    横山 フク君       松平 勇雄君    深川タマヱ君       長島 銀藏君    最上 英子君       寺本 廣作君    小滝  彬君       青山 正一君    紅露 みつ君       山本 米治君    秋山俊一郎君       石川 榮一君    剱木 亨弘君       加藤 武徳君    高野 一夫君       横川 信夫君    松岡 平市君       野本 品吉君    平井 太郎君       川村 松助君    堀末  治君       西郷吉之助君    堀木 鎌三君       郡  祐一君    寺尾  豊君       吉野 信次君    笹森 順造君       一松 定吉君    木村篤太郎君       石坂 豊一君    三木與吉郎君       新谷寅三郎君    井村 徳二君       岡崎 真一君    重政 庸徳君       小柳 牧衞君    川口爲之助君       木内 四郎君    岩沢 忠恭君       井上 知治君    八木 幸吉君      ——————————
  7. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) 日程第一、国務大臣河野一郎戒告決議案東隆君外二名発議)(委員会審査省略要求案件)(前会の続)  発議者要求通り委員会審査を省略し、日程に追加して、直ちに本案審議に入ることについて、あらためて採決をいたします。  表決記名投票をもって行います。発議者要求通り委員会審査を省略し、日程に追加して、直ちに本案審議に入ることに賛成諸君白色票を、反対諸君青色票を、御登壇の上、御投票を願います。  氏名点呼を行います。議場閉鎖を命じます。   〔議場閉鎖〕   〔参事氏名点呼〕   〔投票執行〕   〔「こうやって歩くのも楽じゃない   よ」と呼ぶ者あり〕
  8. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) すみやかに御投票を願います。(「急ぐ道は回れ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「早いぞ」「まだ夜にならないぞ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「はーい」「制限々々」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「はーい」「反対々々」「議長整理しなさい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。  投票漏れはございませんか。(「まだあるよ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「あわてるな」「議長はあわてる必要はないよ」と呼ぶ者あり)  投票漏れはございませんか……。投票漏れないと認めます。  これより開票いたします。投票参事計算させます。議場開鎖を命じます。   〔議場開鎖〕   〔参事投票計算
  9. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) 投票の結果を報告いたします。   投票総数 百九十三票   白色票  百九十三票   青色票  なし  よって発議者要求通り委員会審査を省略し、日程に追加して、直ちに本案審議に入ることに決しました。      ——————————   〔参照〕  賛成者白色票氏名     百九十三名       上林 忠次君    加賀山之雄君       梶原 茂嘉君    柏木 庫治君       森田 義衞君    森 八三一君       村上 義一君    溝口 三郎君       八木 秀次君    三浦 辰雄君       廣瀬 久忠君    早川 愼一君       野田 俊作君    中山 福藏君       豊田 雅孝君    常岡 一郎君       土田國太郎君    田村 文吉君       竹下 豐次君    高瀬荘太郎君       杉山 昌作君    島村 軍次君       佐藤 尚武君    小林 武治君       後藤 文夫君    伊能繁次郎君       武藤 常介君    大谷 瑩潤君       松原 一彦君    西岡 ハル君       井上 清一君    伊能 芳雄君       小沢久太郎君    青柳 秀夫君       佐藤清一郎君    酒井 利雄君       有馬 英二君    仁田 竹一君       滝井治三郎君    関根 久藏君       吉田 萬次君    白川 一雄君       菊田 七平君    岡田 信次君       中川 幸平君    田中 啓一君       榊原  亨君    上原 正吉君       大矢半次郎君    藤野 繁雄君       木島 虎藏君    宮田 重文君       植竹 春彦君    谷口弥三郎君       三浦 義男君    左藤 義詮君       館  哲二君    石原幹市郎君       中川 以良君    中山 壽彦君       池田宇右衞門君    鶴見 祐輔君       青木 一男君    西田 隆男君       野村吉三郎君    泉山 三六君       津島 壽一君    苫米地義三君       大野木秀次郎君    斎藤  昇君       佐野  廣君    小幡 治和君       宮澤 喜一君    大谷 贇雄君       石井  桂君    雨森 常夫君       平林 太一君    西川弥平治君       白井  勇君    横山 フク君       高橋  衛君    松平 勇雄君       深川タマヱ君    長島 銀藏君       最上 英子君    寺本 廣作君       小滝  彬君    青山 正一君       紅露 みつ君    山本 米治君       秋山俊一郎君    石川 榮一君       石村 幸作君    剱木 亨弘君       加藤 武徳君    高野 一夫君       横川 信夫君    松岡 平市君       野本 品吉君    平井 太郎君       川村 松助君    堀末  治君       西郷吉之助君    堀木 鎌三君       郡  祐一君    寺尾  豊君       吉野 信次君    笹森 順造君       小林 英三君    一松 定吉君       木村篤太郎君    石坂 豊一君       高田なほ子君    久保  等君       清澤 俊英君    山本 經勝君       山口 重彦君    安部キミ子君       岡  三郎君    海野 三朗君       河合 義一君    三木與吉郎君       新谷寅三郎君    田中  一君       上條 愛一君    井村 徳二君       島津 忠彦君    岡崎 真一君       重政 庸徳君    東   隆君       荒木正三郎君    三橋八次郎君       小笠原二三男君    入交 太藏君       小柳 牧衞君    川口爲之助君       竹中 勝男君    内村 清次君       赤松 常子君    木内 四郎君       深水 六郎君    古池 信三君       岩沢 忠恭君    山下 義信君       山田 節男君    藤原 道子君       井上 知治君    野溝  勝君       村尾 重雄君    相馬 助治君       佐多 忠隆君    市川 房枝君       八木 幸吉君    須藤 五郎君       堀  眞琴君    木村禧八郎君       石川 清一君    鈴木  一君       成瀬 幡治君    若木 勝藏君       千田  正君    江田 三郎君       亀田 得治君    小林 孝平君       矢嶋 三義君    菊川 孝夫君       片岡 文重君    小松 正雄君       重盛 壽治君    吉田 法晴君       大和 与一君    加瀬  完君       藤田  進君    湯山  勇君       千葉  信君    近藤 信一君       田畑 金光君    大倉 精一君       永岡 光治君    阿具根 登君       天田 勝正君    秋山 長造君       棚橋 小虎君    羽生 三七君       曾禰  益君    松澤 兼人君       中田 吉雄君    森下 政一君       岡田 宗司君    小酒井義男君       戸叶  武君    松本治一郎君       三木 治朗君      ——————————
  10. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) 川村松助君ほか五名から、賛成者を得て、本日の議事における発言時間は、趣旨説明については十分、質疑討論その他の発言については一人五分に制限することの動議提出されております。  これより本動議採決をいたします。   表決記名投票をもって行います。本動議賛成諸君白色票を、反対諸君青色票を、御登壇の上、御投票を願います。  氏名点呼を行います。議場閉鎖を命じます。   〔議場閉鎖〕   〔参事氏名点呼〕   〔投票執行
  11. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) すみやかに御投票を願います。(「反対々々」「こんな機械的な動議を取り上げてどうしたのだ、全部じゃないか」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)すみやかに御投票願います。(「反対々々、早いぞ、もっとゆっくり歩け」と呼ぶ者あわ)すみやかに御投票願います。(「一切の審議権を制約する動議賛成できるか」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「たった十分で趣旨説明ができるか」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)すみやかに御投票を願います。(「二十八年にあんた方が教えたのだよ」「まだ時間早いじゃないか」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)すみやかに御投票を願います。(「はーい」「わかった、わかった」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)すみやかに御投票を願います。(「承知した「進みつつあるぞ」「きのう十時間待たしたのはだれだ」「こういう政治のあり方はどうかと思う「死んだ尾崎咢堂翁に聞いてみなさい」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)すみやかに御投票を願います。(「それは答弁になっておらぬ」「参議院から言論を抜いて何がある」と呼ぶ者あり)  投票漏れはございませんか。(「おる」「あるぞ」「あわてるな。あわてると糸が切れるぞ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)投票漏れはございませんか。(「あるぞ」「まだあるぞ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。……。すみやかに御投票願います。(「まだあるぞ、こっちに」「言論を封ずるからいけない」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)  ただいま行われております投票については、自後三分間に制限いたします。すみやかに御投票願います。(「まだ二分ある」「がんばれ、がんばれ」と呼ぶ者あり)  時間が参りますれば投票箱閉鎖いたします。……制限時間に達しました。投票箱閉鎖。   〔投票箱閉鎖
  12. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) これより開票いたします。投票参事計算させます。議場開鎖を命じます。   〔議場開頭〕   〔参事投票計算
  13. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) 投票の結果を報告いたします。  投票総数 二百一票  白色票  百三十一票  青色票    七十票  よって本日の議事における発言時間は、趣旨説明については十分、質疑討論その他の発言については一人五分に制限することに決しました。(拍手、「反対々々」「何が五分だ」「無効だ」と呼ぶ者あり)      ——————————   〔参照〕  賛成者白色票氏名      百三十一名       上林 忠次君    河井 彌八君       加賀山之雄君    梶原 茂嘉君       柏木 庫治君    山川 良一君       森田 義衞君    森 八三一君       村上 義一君    溝口 三郎君       三浦 辰雄君    廣瀬 久忠君       早川 愼一君    野田 俊作君       中山 福藏君    豊田 雅孝君       常岡 一郎君    土田國太郎君       田村 文吉君    竹下 豐次君       高橋 道男君    高瀬荘太郎君       杉山 昌作君    島村 軍次君       佐藤 尚武君    小林 武治君       後藤 文夫君    伊能繁次郎君       武藤 常介君    大谷 瑩潤君       松原 一彦君    西岡 ハル君       井上 清一君    伊能 芳雄君       小沢久太郎君    青柳 秀夫君       佐藤清一郎君    酒井 利雄君       有馬 英二君    仁田 竹一君       滝井治三郎君    関根 久藏君       吉田 萬次君    白川 一雄君       菊田 七平君    岡田 信次君       中川 幸平君    田中 啓一君       榊原  亨君    高橋進太郎君       上原 正吉君    大矢半次郎君       藤野 繁雄君    木島 虎藏君       宮田 重文君    植竹 春彦君       谷口弥三郎君    三浦 義男君       左藤 義詮君    館  哲二君       石原幹市郎君    中川 以良君       中山 壽彦君    池田宇右衞門君       鶴見 祐輔君    青木 一男君       西田 隆男君    野村吉三郎君       泉山 三六君    津島 壽一君       苫米地義三君    大野木秀次郎君       斎藤  昇君    佐野  廣君       小幡 治和君    宮澤 喜一君       大谷 贇雄君    石井  桂君       雨森 常夫君    平林 太一君       西川弥平治君    白井  勇君       横山 フク君    高橋  衛君       松平 勇雄君    深川タマヱ君       長島 銀藏君    最上 英子君       寺本 廣作君    小滝  彬君       紅露 みつ君    山本 米治君       秋山俊一郎君    石川 榮一君       石村 幸作君    剱木 亨弘君       加藤 武徳君    高野 一夫君       横川 信夫君    松岡 平市君       鈴木 強平君    野本 品吉君       平井 太郎君    川村 松助君       堀末  治君    西郷吉之助君       堀木 鎌三君    郡  祐一君       遠藤 柳作君    寺尾  豊君       吉野 信次君    笹森 順造君       黒川 武雄君    小林 英三君       一松 定吉君    木村篤太郎君       石坂 豊一君    三木與吉郎君       新谷寅三郎君    井村 徳二君       島津 忠彦君    岡崎 真一君       重政 庸徳君    入交 太藏君       小柳 牧衞君    川口爲之助君       木内 四郎君    古池 信三君       岩沢 忠恭君    井上 知治君       重宗 雄三君     —————————————  反対者青色票氏名      七十名       高田なほ子君    久保  等君       清澤 俊英君    山本 經勝君       山口 重彦君    安部キミ子君       岡  三郎君    海野 三朗君       河合 義一君    田中  一君       永井純一郎君    上條 愛一君       東   隆君    荒木正三郎君       三橋八次郎君    小笠原二三男君       竹中 勝男君    内村 清次君       赤松 常子君    山下 義信君       木下 源吾君    山田 節男君       藤原 道子君    野溝  勝君       栗山 良夫君    村尾 重雄君       相馬 助治君    佐多 忠隆君       市川 房枝君    八木 幸吉君       須藤 五郎君    堀  眞琴君       木村禧八郎君    石川 清一君       鈴木  一君    成瀬 幡治君       若木 勝藏君    千田  正君       江田 三郎君    亀田 得治君       小林 孝平君    矢嶋 三義君       菊川 孝夫君    片岡 文重君       小松 正雄君    重盛 壽治君       吉田 法晴君    大和 与一君       加瀬  完君    藤田  進君       湯山  勇君    千葉  信君       近藤 信一君    田畑 金光君       大倉 精一君    永岡 光治君       阿具根 登君    天田 勝正君       秋山 長造君    棚橋 小虎君       羽生 三七君    曾禰  益君       松澤 兼人君    中田 吉雄君       森下 政一君    岡田 宗司君       小酒井義男君    戸叶  武君       松本治一郎君    三木 治朗君      ─────・─────
  14. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) 国務大臣河野一郎戒告決議案東隆君外二名発議)を議題といたします。まず、発議者の趣旨説明を求めます。東隆君。     —————————————   〔東隆登壇、拍手〕
  15. 東隆

    東隆君 私は、提案理由の説明に先立って決議案を朗読いたします。    決議案   本院は、国務大臣河野一郎君を戒  告する。  右決議する。(拍手)  非常に重要な案件でありまするから、もう一度決議案を朗読いたします。    決議案   本院は、国務大臣河野一郎君を戒  告する。  右決議する。  私は、あえて二度決議案を朗読いたしたのでありまするが、この問題は、きわめて重要な問題であり、一人の人、人格を持った人に対するところの問題でありまするから、詳細にわたって説明をすることが、御本人にとって当然のことであろうと思うのであります。しかるに、先ほど動議を出されまして、十分間、こういうような制限をせられたのであります。これははなはだしい、戒告を受けるところの人に対するところの非礼であり、議会としてこれは許すことのできないことであろうと思うのであります。(「その通りだ」と呼ぶ者あり、拍手)  昔、十銭均一という店がございました。その中には大へん品物のいいものもございました。しかし、きょうの、十分にすべて均一にしてしまうというこのやり方は、これは、はなはだしいものであります。提案をされました、動議を出されました川村松助君は呉服屋さんでありまするから、私は布について、御商売をやっておるところの品物についてお話を申しましょう。御商売をなすっておるところの反物、これを十センチずつに切って、そうしてものの役に立ちましょうか。こういう明々白々なことを、国家の最高機関であるところのこの国会に動議として出されておる。これは私は、後世歴史をひもとく者に、はなはだしいその当時におけるところの政治的な意識の低い者がおったということを証明するものであろう、こう考えるのであります。(拍手)私はそういうような意味において、きわめて卑近な例をとりました硬あるいは川村君に非礼かもしれませんけれども、私はこのことを最初に申し上げて、私の趣旨弁明を進めようと思うのであります。  河野農林大臣に対する戒告に際して、非常に心配をされて鳩山首相が見えております。目の中に入れても(「痛くない」と呼ぶ者あり)痛くない、こういうような河野農林大臣、これに対して戒告の決議をするというのでありまするから、御出席は当然でありましょう。また、河野農林大臣は、外交方面のことを、これは商売違いではありますけれども、非常におやりになりました。そして外務大臣河野一郎、こういうふうに世間の人は言うのであります。(「外務大臣いない」と呼ぶ者あり)従ってきょうは外務大臣も出席をされるはずであろうと思いますが、本物の外務大臣を横に置いて、私はこれを、趣旨を弁明いたしたいのであります。しかし、ただいま議席におらぬようでありますが、即刻出席をするように、私は議長に要請をするものであります。  そこで説明をいたしますが、昨今の河野農林大臣の行動は、私は奇怪きわまるものがあると思うのであります。二十六日のアメリカからの帰国に際して、万に余る人々のお迎えを受けたため逆上しておったようでございます。この国の国務大臣であることを忘れて、ラジオの声優、テレビのスター、新聞の寵児になったがごとききらいがあります。昨晩の河野農相のラジオの声優ぶりは、遺憾ながら、国会が深更に至ってついに延会するという状況であったため、私は聞き漏らしてしまいました。また、テレビのスターぶりも見ることができませんでした。新聞の寵児ぶりは、俗な言葉で申しますると、売れっ子でありますが、その売れっ子ぶりは、けさの各紙の朝刊を見るに及んで、私はあきれてしまったわけであります。さすがはその昔、朝日新聞の記者をやられたためだと、つくづく思わせられたのであります。記者くずれとは申しませんが、記者上りの農林大臣は大切なことが抜けてしまいました。よくもぬけぬけと座談会に出演されたものだと思わざるを得ません。議員諸君は、本日の朝刊に目を通されたと思いますが、本日の日本経済新聞は、二面を全部使って、「モスクワ交渉の疑点を衝く」と題しまして、河野農相と佐藤榮作氏の対談を掲げています。佐藤榮作氏のことについては、諸君はもう十分に御承知の方であります。かつて汚職に非常に関係をされた人と、二人相まみえて、そうして座談会をされておるのでありまするが、これは、きわめて大きな活字で書かれておるのであります。六段抜きというような大きな活字でもって書かれておるのであります。また、本日の毎日新聞は、その一面に、「河野農相日ソ交渉を語る」と、こう題して、毎日の松岡政治部長、滝本経済部長を聞き手として農林大臣が答えている。この方式でもって、一面全部を使って座談会の記事を編集をいたしておるのであります。また読売新聞は、「日ソ交渉の新情勢」と題して、河野農相と淺沼社会党書記長の対談を掲げております。これは三十日に上の部が出ているのでありまするから、二十九日以前にこの対談をやったに相違ないのであります。朝日新聞は、三十日の朝刊の一面に「日ソ関係の出発点」の4として、モスクワ交渉結果を一問一答の形式でもって編集をいたしております。こういうような記事を見ましたときに、新聞の売れっ子河野農相、こういうことがはっきりと皆さんはおわかりになるであろうと思います。しかしながら、一国の国務大臣が、国会で報告することをやめて、新聞を優先したことの奇怪な行動の中に、これこそ私は糾弾しなければならぬ。ことに本院は、このことによって大いなる権威を汚されたものであると考えざるを得ないのであります。(拍手)国民に私は放送することも、これはよろしいと思います。テレビに出演することも私はよいと思います。新聞に出ることも私はよいと思います。しかし、前後をわきまえない行動は許すべきものではないと思います。国会に報告することをせず、報道機関を優先せしめたことについては報道関係者も驚いておるのであります。東京新聞の二十九日の夕刊を見ますると、すでに二十九日に河野農林大臣は、明らかに参議院で報告をしたように新聞では編集をされておるのであります。これが少くとも報道人の常識なのであります。この常識をはずれた行動を、ここに私は実に嘆かわしい、当然戒告をしなければならぬところの明らかな原因があると、こう考えるのであります。(拍手)  昨日、本院の本会議において、農林大臣は日ソ交渉の経過報告を行うことを通告し、その発言を求められたにかかわらず、定刻に至るも登院いたしません。この河野農相の行動に対し、与党の自民党はろうばいをし、緑風会はあぜんとし、わが社会党は、本院の議事日程に支障を与えたこの行動は、立法府の権威に対する非礼きわまる行為であるとし、わが党の諸君は、私をして国務大臣河野一郎君を戒告するの決議案を上程せしめたのであります。(拍手)  しこうして、事のここに至るまでには次のごとき経緯があるのでもります。河野農林大臣の報告を聞くことについては、河野君が、なおアメリカに滞在していた本月の二十四日に決定をみていたのであります。その日時は、昨二十九日に予定されておりました。衆議院は与野党一致して、本会議で報告を聴取するとの約束を政府といたしていましたし、本院においても、当時すでに政府に申し入れ、衆参、相前後して報告を聞くべきであるとの了承を得ていたはずであります。このことは、政府もよく承知し、河野農林大臣も十分承知しているはずであります。しかるに、河野農林大臣は、本月二十六日に帰朝しましたが、政府からは何ら国会に報告するとの申し出がありません。よってわが党は、河野農林大臣の報告方を督促をいたしました。しかしこれに対し、報告の準備ができないとの理由で昨二十九日に至ったのであります。昨日の午後一時半過ぎの議院運営委員会の理事会で、十一時五十九分、政府より文書をもって、河野農林大臣による日ソ漁業交渉経過報告を本日の本会議にいたす旨の通告に接したとの報告がありました。しかし、当時わが党の議運理事の諸君は、報道関係者から、河野農林大臣は本日の午後三時以降、引き続き新聞、ラジオ、テレビ等の座談会に出席を約束していることを知らされておりました。従ってわが党は、河野農相は衆議院の本会議のあとに本院の本会議に臨むことは事実上不可能であり、本院において報告する意思は全くないものと判断しました。そこで、二十九日を指定した本会議報告は、本院に対するゼスチュアのみであることを、議会運営委員会において与党の理事諸君に指摘したのであります。これに対して与党理事諸君は、必ず本院においても報告させると確約したので、議会運営委員会に臨んだのであります。同委員会においては、人事承認案件等について慎重に審議しておりますその途中において、政府は松本官房副長官をして、河野農相の報告はできるだけすみやかに本会議において行い得るよう配慮されたい旨の申し出があったのであります。そこで、わが党は、他の案件の審議を打ち切り、本会議に臨むこととし、すでに日程に掲げられた案件の前に河野農相の報告を聴取することをやむなく承認し、政府与党の理事に協力したのであります。しかるところ、即座に開かるべき本会議は開かれず、午後四時がら五時三十分の一時間半、むなしく議員は待機のまま放置されたの、であります。しこうして五時三十分に本会議は開催されましたが、河野農林大臣は、衆議院の報告をするや、われわれの指摘したごとく、他の会合、すなわち新聞社やラジオやテレビの座談会等に出席してしまったのであります。従って本会議は、人事関係の案件のみを議了して休憩に入り、河野農林大臣の帰院を待つかのようでありました。その後十時ごろかと思います、河野農林大臣が登院されたのでありましょう、議会運営委員会が再開されました。この議運においては、私の提案した河野農林大臣戒告決議案を、委員会審議を省略して上程するための案件でありましたが、この議会運営委員会において、われわれ社会党は、河野農林大臣戒告の決議案を本会議に上程する前に、河野農林大臣がすでに登院しているのであるから、議会運営委員会に河野農林大臣の出席を求め、河野農林大臣みずからの当日の行動について、弁明せしめる機会を与えようとしたのでありますが、石原議会運営委員長は、与党委員の多数を頼んで、本戒告決議案上程を喧騒裏にきめたかのごとくでございました。参議院において、一国の国務大臣を戒告するというがごときは、不信任案を出し得ない参議院としては重大なことであります。従ってわれわれは、本会議前に河野農林大臣を招致して、その行動をただし、その理由を明らかにすることは、河野農林大臣に対するわれわれの武士の情ともいうべきことであって、石原委員長が、招致する事由があれば招致すると言いながら、与党の委員に引きずられて無理に委員会を閉じ、その後の議運小委員会にはついに出席せず、これまた議長職権をもって本会議を進めるという不円滑さを示したのであります。  以上が戒告決議案が上程されるまでの経緯であります。これによってみましても、一人の無法者が現われて、無軌道な行動をとると、混乱につぐに混乱をもってするということが明らかにされたと思います。議員各位、河野農林大臣の昨日の行動は、以上のごとく、閣議を無視し、雲隠れしたのであります。与党の内閣を無視したことは、河野一郎君のお家芸のようであります。自民党の諸君は河野君のお家芸を賛嘆し、鳩山一郎首相は、河野一郎君を目に入れても、よだれは出ても、涙を出さぬほどのかわいがりようであります。つまり、目に入れても痛くないのでありましょう。これでは河野一郎君のごとき人は、いよいよ無軌道ぶりを発揮するものでありまして、自民党では、すでにもてあましているはずであります。いろはかるたの「憎まれっこ世にはびこる」、まさにこの状態ではないかと思うのであります。自民党の内部において、河野農相のくつわをしっかりはめておかなければ、国会全体が迷惑し、国民全般を苦しめることになるので、まず自民党内部で村八分でも何でもやって、河野農相の無軌道ぶりを是正すべきであります。しからざれば、自民党は内部崩壊を免れないでありましょう。自民党のために惜しむ次第であります。この忠告をあえてするわけであります。河野君の昨日の行動は、本院を侮辱したものであって、このままに放置してはならぬ問題であります。国会軽視、これほど危険な行動はないのであります。事の起るのには必ずよって起る理由があります。少しく最近の河野農相の行動を見ることにいたします。
  16. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) 東君、時間が過ぎました。
  17. 東隆

    東隆君(続) 昨日、衆議院で河野農林大臣の報告があり、各紙の夕刊がその大要を記しているのでありますが、私どもはこれを見て、河野農林大臣が本院において報告をしなかったことを、いま一そうに残念に思うのであります。なぜかと申しますと、各紙は河野農林大臣の演説を如是我聞式に記載していることであります。その新聞の聞き方が異なるのでありまして、おそらく河野農相があまり強調していない点を大きく取り上げたり、またその反対に、強調している点を無視したりしておると思うのであります。(「議長議長」と呼ぶ者あり、その他発言する者多く、議場騒然)
  18. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) 東君、時間が過ぎましたから、発言を……。
  19. 東隆

    東隆君(続) これは、各人各様に耳を持っているが、顔の違うように違っているからであります。従って、その現われはトピックの出し方であります。
  20. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) 東君、発言をおやめ下さい。……降壇を命じます。(発言をする者多く、議場騒然)
  21. 東隆

    東隆君(続) おそらくこれらは、新聞の編集局あるいは整理部における理解の度合いにもよるのでありましょうし、その新聞が経済面に重点を置くか、政治面に重点を置くかによっても異なってくるのであります。従って、これを見る新聞の購読者は、違った先入観を持ってこれを見るということとなり、はなはだしき過誤を……。
  22. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) 東君、発言をとめて下さい。(発言する者多し)
  23. 東隆

    東隆君(続) 起さぬとも限りません。これらの点は、日常われわれの注意すべきことであり、とりわけ国民環視のうちに行われた河野農林大臣の報告を、国民の代表である二院制の国会の一院である参議院にしないことは、完全に二分の一の報告をしたにすぎぬのであって、この点はいかに弁明するも、弁明の余地はないはずであります。  河野君の報告を、各誌は如是我観の上に記載した大要あるいは概要を見まするのに、一つ不思議なことを発見いたしました。それは、河野君がモスクワに使いして、直ちに帰国せず、アメリカを経由して帰ったということであります。何を河野君はアメリカでダレス氏と話したか、それらのことは、アメリカに行ったとも報告にはなされていないのであります。  そこで、私は河野君のアメリカ経由の理由をいろいろ想像してみたのであります。なぜ河野君はアメリカを経由したか。河野君を目の中に入れても、たとえよだれを出しても、涙は出さないほど痛くないと考えていられる鳩山首相は、河野君の帰国を一日千秋の思いで待っておりました。また、河野氏がモスクワに行っている間、農林大臣を代行した高崎経審長官も、また経審長官が日比賠償でフィリピンに行っておる間農相を代行した一萬田大蔵大臣も、河野農林大臣の帰国を恋人を待つように待っていたはずであります。しかるに、鳩山首相の愛児河野一郎は、モスクワより一路、帰らないでアメリカに行ったのであります。代行農林大臣では審議は一つも進まないのであります。衆参農林水産委員会が、特にどういうふうに進まれたかをお考えになるならば、よくこの間の事情はわかると思うのであります。特に河野農政に対して大いなる疑問を持っておるところのわが社会党は、これを究明する機会がなかったのであります。代行の農林大臣では、決して正しいところの批判、審議はなされなかったのであります。このように、河野農林大臣は容易にお帰りにならなかったのであります。なぜ河野農林大臣は、このような重要な問題をかかえておるにかかわらず帰らなかったか、ここに私は非常な大きな疑問があるのであります。  諸君、私は河野農林大臣は、外国に使いして、帰路米国に立ち寄り、会期未の去る二十六日に帰国をしたのでありますが、先ほど申し上げましたように、待つ人がたくさんおるにもかかわらず、このようにおそく帰ってきた。しかも、政府が非常に重要な法案として提案をしておる、これは、われわれにとっては逆行した法案であると、このように考えておる法案でありますのに、これが審議が参議院で錯綜いたしております。このような重大な段階のときに、河野農林大臣は帰って参りました。なぜ河野農林大臣は、早く帰って、政府が重要法案としておるところのものをなぜ整理しなかったのでありましょう。これを促進しなかったのでありましょう。私はこのことを考えたときに、きわめて乱暴なことを言うようでありますけれども、その奥に、私は河野農林大臣の考えがあったろうと思うのであります。  私は、河野農林大臣が北洋問題のことについてモスクワに行かれまするときに、河野農林大臣の身辺には幾多の問題があったのであります。(拍手)あるいは競走馬の輸入というような問題は、これはよく皆さんの御承知のことであります。そのほかにいろいろの問題もございます。砂糖の問題もありました。まだたくさん問題が伏在しておりまして……。
  24. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) 東君、時間が来ましたから発言をおとめ下さい。
  25. 東隆

    東隆君(続) まさしく河野農林大臣の身辺には、暗雲低迷いたしておったと言って過言ではないのであります。このように私は感じました。国民一同も、そのように感じたのではないかと思います。しかもこの問題、これを私は、河野農林大臣はこの会期末の、しかも政府が重要な問題として解決をしなければならぬことを考えておったときに、突如として帰ってきた。しかも通常の形でもってこの国会において報告をするのならば、これはあるいはなお考うべきところがあったでありましょう。余地があったでありましょう。しかるに、一方においては報告をし、他院であるところの参議院においては報告しない。しかもテレビ、あるいはラジオ、あるいは新聞の座談会等には出席をしておる。そしてわが参議院の権威を失墜せしむるようなことをしたのであります。この行為そのものは私は知能犯ではないかと思うのであります。河野農林大臣自身は、おそらくヨソの交渉その池には、憲法調査会法案も、また国防会議法案も、あまりにいいものでなかった……。
  26. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) 東君、時間が過ぎましたので、発言をとめて下さい。
  27. 東隆

    東隆君(続) しかも、こういうような考え方から、自己に降りかかっているところの火の粉を巧妙に避けるために、この会期末の忙しいときに、わざわざアメリカでもって道草を食ってお帰りになった、こう私は断ぜざるを得ないのであります。私はこの河野農林大臣がアメリカ回りをして帰った理由、これこそ私は究明をしなければならぬところの問題であろうと思います。しかも、河野農林大臣は、衆議院におけるところの二十九日の報告には、この問題については一切触れておりません。私は衆議院においてこのような報告、しかも最も重要な形でもって私はいったろうと、河野農林大臣については、アメリカに行かなければならぬ重大な理由があったろうと、こう考えるそのことが報告をされておらないということは、そこに先ほど来私が申し上げましたような事由がそこに私はあると、このように私は心理描写をするのであります。(拍手)  私はこのようなことをここに申し上げまするのは、昨日の議院運営委員会における場合に、河野農林大臣の出席を求めました場合に、河野農林大臣の弁明それ自体を聞くことができません、はばまれて聞くことがてきませんでした。従いまして、いろいろな問題が、たくさんここから出てくるのであります。私はこういうような運営をするのは、きょう私のこの趣旨弁明に対して時間を制限したと同じように、きわめて人権を尊重しない非民主主義的なやり方であると、こう断ぜざるを得ないのであります。河野農林大臣の帰ってくることについては、われわれは非常に待っておりました。米の問題を一つ取り上げてみましても、米の価格は、河野農林大臣は田植え前に決定をする、こう申しておりました。
  28. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) 東君、時間が過ぎましたから発言をおやめ下さい。
  29. 東隆

    東隆君(続) 決して、河野農林大臣は解決しません。そうして河野農林大臣を代行いたしておりますところの一萬田大蔵大臣、また、高碕経審長官も、河野農林大臣が帰らなければきめることはできないと、こう申しておりました。すでに六月には田植えはもう相当進んでいるのであります。こういうようなときに、なおかつ帰って参らないのであります。こういうようなときに帰って、約束をいたしたことを一向果さないのであります。こういうようなやり方、これこそ、私はまさにこの米の問題一つを取り上げても、戒告に値するところのことであろうと、こう考えるのであります。(拍手)  河野農林大臣は、前に日魯の社長をされておりました。北洋漁業その他については、私は相当の経験を持たれていると思うのであります。終戦後、北洋漁業の進出その他について、これは国民待望のものであったでありましょう。しかし、河野農林大臣が一たび農林大臣に就任されて、北洋漁業の問題を解決するに当りましては、きわめて不自然な形で行われたのであります。二十八年であったでありましょうか、十二月の二十一日に母船あるいは独航船の割当がきまったのであります。十二月の三十日、三十一日、これはもうすでに役所では御用じまいをして、そうして何も仕事がないときであります。そのときに決定をして、これは北洋漁業に関係をしておる者をして、みなあぜんたらしめたのであります。その次の年には、母船並びに独航船を非常にふやしました。その次もまたふやしたのであります。この母船をふやし、独航船をふやしたこのやり方、これが今次のソ連において、北洋におけるところのサケ、マスの制限をやるところの動機になったのであります。河野農林大臣が打ったところのやり方、これこそ北洋の、あの寒風吹きすざぶ北洋のあの海で働くところの人々を不安のどん底に陥れるような、そういう動機を作ったのであります。私は、これを皆さんがお考えになったときに、河野農林大臣がモスクワに使いして、そうしてこれの解決をはかろうとするのは、これは自分がまいたところの種を、それがはえて成長したのを刈るのでありまして、従って、この結果がどういうものであったかということも、私は、ある程度は想像がつくのであります。   〔議長退席、副議長着席〕  すなわち自分でまいたところのものを、ここに刈り取らなければならないような事態になった……。
  30. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 東君、時間がだいぶ過ぎました。(発言する者多く、議場騒然)
  31. 東隆

    東隆君(続) そのことが、私は北洋漁業をこの混乱に陥れたもとである。これが日本の水産業の発展その他において大いなるところのじゃまをしたのであります。ソ連の問題を解決するに当って、自民党諸君が考えておったような考え方でもって外交の調整ができるはずはございません。従ってロンドンにおけるところのあの会議がデッド・ロックにぶつかったことは、これは当然でありましょう。しかし、ほんとうに日本の水産業を発達させ、北洋におけるところの問題を解決しようとするならば、ソ連との外交調整ができなければ、決して満足に行くものではございません。
  32. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 東君、時間が参りましたから……。
  33. 東隆

    東隆君(続) この問題を実際に起したところの、私は、言葉は強いようでありますけれども、元凶が……(「議長議長、その通り」と呼ぶ者あり、その他発言する者多く、議場騒然)私は、使いしまして、そうして、どんな解決の仕方ができるか、私はこのことを……。
  34. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 東君、時間がはるかに超過しております。
  35. 東隆

    東隆君(続) このことを、あえて皆さんに大きく言わなければなりません。さらに私は……。
  36. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 東君、時間が来ました。
  37. 東隆

    東隆君(続) このときに、私はこの問題を考えたときに、北洋漁業そのものを考えたときに……。
  38. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 東君、時間が参りました。時間が超過をいたしております。東君、おやめ下さい。東君。
  39. 東隆

    東隆君(続) 沿岸の漁民その他に対して、いかなる影響を与えるか、このことを私は……。
  40. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 東君、時間が参りました。
  41. 東隆

    東隆君(続) 私は諸君に申し上げたい。決して日本の水産業というものは発達しないと、このように考えるものであります。
  42. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 東君、おやめ下さい。
  43. 東隆

    東隆君(続) 私はこの点を考えたときに、この大企業家によるところのやり方、こういうようなものによって、決して沿岸の漁民の生活というものは安定するものではありません。沿岸漁民の生活を安定さすためには、どうしても私は日本のこの漁業協同組合を強化拡充して……。
  44. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 東君、発言をおやめ下さい。
  45. 東隆

    東隆君(続) そうしてこれによってどんどんと沿岸の漁業を発達させる……。
  46. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 時間がはるかに超過いたしております。東君、発言をおやめ下さい。
  47. 東隆

    東隆君(続) これをすることをしなければならぬと思うのであります。しかも私は……(発言する者多く、議場騒然)市場を見まして、その市場にありますところの冷蔵庫は、これはどういうふうな冷蔵庫かと申しますと、平素は沿岸でとれたところの水産物を冷蔵するのであります。
  48. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 東君。おやめ下さい、おやめ下さい。
  49. 東隆

    東隆君(続) ところが、北洋漁業が始まりますと同時に、どういうふうなことになったかと申しますと、この冷蔵庫の中は、北洋のサケ、マスが……。
  50. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 東君、発言をおやめ下さい。
  51. 東隆

    東隆君(続) 満庫されておったのであります。従ってこの北洋漁業によって満庫されておるところの冷蔵庫は、これは私は市場におけるところのものを……。
  52. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 時間がはるかに超過しております。東君、発言をおやめ下さい。
  53. 東隆

    東隆君(続) 市場に近い所の調整する機関であります。市場その他について……。
  54. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 東君、東君、議長の注意をきかないのですか。
  55. 東隆

    東隆君(続) もう少し、結論、もう少しでありますから。
  56. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 東君、発言をおやめ下さい。
  57. 東隆

    東隆君(続) この問題を解決をするためには、どうしても冷蔵庫をこの形でもって……。
  58. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 時間がはるかに超過をいたしております。東君、発言をおやめ下さい。
  59. 東隆

    東隆君(続) 解決をしなければならぬと私は考えるのであります。
  60. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 東君、時間がはるかに超過しております。おやめ下さい、東君、議長の注意をきかないのですか。
  61. 東隆

    東隆君(続) この冷蔵庫、これを解決をしなければ、私はほんとうの日本の水産業というものは発展しないと思うのであります。それで私は、この重大な問題に対して、議場の皆さんの御注意を私は……(発言する者多く、議場騒然)……する必要があると思うのであります。私は諸君に……。
  62. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 東君、東君、時間がはるかに超過をいたしております。東君、あなたは議長の注意をきかないのですか。
  63. 東隆

    東隆君(続) 議長……。
  64. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) もうおやめ下さい。時間がはるかに超過をいたしております。
  65. 東隆

    東隆君(続) 私は、議長から再々の注意を受けましたが、先ほど初めに申し上げましたように、十分の制限を受けることは、これは私自身も不満でありますと同時に、河野農林大臣も不満だろうと思うのであります。従って、こういうような人権無視をするようなやり方をすることは、これははなはだしい問題で、諸君は十分にこの点をお考えになって、そうしてこの提案理由その他について、私は時間が制限をされましたので不満足な形になりました。しかし十分に……(発言する者多し)
  66. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 御静粛に……。
  67. 東隆

    東隆君(続) 皆さんがこの問題についてお考えになり、そうして正しい結論を下されるように私はお願いを申し上げます。(発言する者多し)
  68. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 御静粛に願います。
  69. 東隆

    東隆君(続) そうしてこの戒告の決議に対して、自民党の紳士諸君に、私は大いなる反省の上に戒告に賛成をされることを私は要請して、私のこの趣旨弁明を終えることにいたします。(拍手)
  70. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 本案に対し討論の通告がございます。順次発言を許します。天田勝正君。
  71. 天田勝正

    天田勝正君 私は、ただいま東君の提案にかかりまする国務大臣河野一郎戒告決議案に対し、いささか所見を述べて賛成の意を表わしたいと思うのであります(拍手)  しかしながら、その賛成をいたしまする前に、まず諸君に申し上げなければならないことは、先ほど政府の与党である自由民主党の諸君は、本院におきまして、きわめて異例でありまする趣旨説明の時間を制限し、また、ここにその討論の時間も制限をいたしたと勝手に称しておるのであります。一体諸君、昨日、本院の本会議が十時間の長きにわたって開かれなかったその原因がどこにあったかと申すならば、申すまでもなく、ここにおられる国務大臣河野一郎君が、本院に固く約束いたしました本会議に出席をいたさないというところからきておるのでありまして、実に昨日は、本院二百五十名の参議院議員をば十時間の長きにわたって、その貴重なる時間を空費せしめて、今日に至りますや、われわれの発言をば、わずか五分に制限したなどというに至りましたことは、奇怪しごくと言わなければなりません。これを称して多数の暴力というのでありまして、かような措置は、国民の名において断じて許し得ない暴挙であります。私は、かかる慣例にもない一方的心処置と一うものは、当然に無効なりと信じまして、ここに賛成の討論を行うものであります。(拍手)  ただいま同僚東隆君から、昨日、河野農相報告の件が上程されるまでの経過について、若干説明があったのでございまするけれども、私は当院五名の議院運営委員の理事として、直接この問題の発端から承知いたしておりまするので、ここにその経過を申し上げまするならば、直ちにその戒告決議案趣旨にもなり、また賛成の意思にもはっきりなると思うのであります。  そもそも河野報告の問題は、まだ河野国務大臣がアメリカにおりました当時、すなわち二十四日、二十五日の両日にわたりまして、衆議院におきましては、すでに、帰朝の上は二十九日にこれを衆議院の本会議の議題として取り上げる旨が、社会党、自由民主党の中で固く約束されまして、すでに予定に上っておったのであります。そこで、私ども社会党の議運理事は、衆議院においてさような処置をとっておるのであるから、当然本院におきましても、両院の建前上、同日においてこの報告を聴取するのが当然なりと主張いたし、この正当なる理由の前には与党の理事諸君も同調せざるを得なかったのであります。ところが、その後におきまして、河野農相二十六日帰朝以来、幾たびかその実施方について、理事会において督促いたしましたけれども、与党の理事諸君は、何ら具体的な政府からの申し出を受けない旨を毎日毎日繰り返して、これが何日に本院の本会議に報告されるやはぼかして参ったのであります。かようにいたしまして、いよいよ昨日になりましたが、御承知のごとくに本院の本会議は定刻十時開会であります。従って、昨日においても議院運営委員会はその前に持たれたのでございまするけれども、この理事会が十二時近くになって一応休憩に入りましたが、その間においても、何ら政府から通告がないと、こう称しておったのであります。ところがあとになりますると、すでに十一時五十九分には政府から、本日、すなわち昨日であります。昨日の本会議において河野農相の報告を聴取してもらいたい、日を切りまして通告があったということを承知いたしたのであります。そこで一時四十五分になりまして再び議運の理事会が開かれ、そこに初めて政府側から正式な通告に接した旨が披露されました。ところが、すでにその際、私は新聞社の諸君等から聞き知ったことは、同日、すなわち昨日三時以降におきましては、新聞、ラジオ、テレビ、これらにすべて河野農林大臣は引き続いて約束いたしまして、とうてい、午後九時半ごろにならなければ登院はできないという状況をば承知いたしておったのであります。そこで私といたしましては、政府は、昨日の本会議でこの報告を聞いてくれと言うてきてはおるけれども、河野国務大臣においては、決して昨日本院に報告する意思はない、ただ、衆議院の本会議を済ませまするならば、そのままよそに行くであろう、かような状況になっておるけれども、ただ参議院軽視の問題が起ることをば憂えまして、ゼスチュアに、同日に衆参ともに報告をいたしたい旨をば、いわゆる欺瞞的に申し込んだに過ぎないのであろうということをば指摘いたしたのであります。ところが、さようなことは断じてない旨の言葉が繰り返し与党の理事諸君から伝えられました。そこで、私どもも何か変な気持でありましたけれども、そこに至って、まさかだますまいという考えから、議院運営の本委員会に臨み、そこで当日のもろもろの案件、すなわち人事承認案件等、たくさんございましたが、これらの審議は、ほとんどあと回しにいたしまして、最先議案件であります当院の常任委員長その他の人事案件を付議したならば、すべての日程に先んじまして河野農相の報告を聞くと決定いたしたのであります。
  72. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 天田君に申し上げます。時間が参りました。
  73. 天田勝正

    天田勝正君(続) この間には、言うまでもなく政府側から幾たびも松木官房副長官を通じまして、ぜひなるべくすみやかに河野農相の報告を聞いてもらいたいとお願いがあったのであります。これらの政府及び与党の希望をいれまして、先に申しましたような異例な日程を組んだにかかわらず……。
  74. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 天田君、時間が参りました。
  75. 天田勝正

    天田勝正君(続) その後におきまして、私が指摘した通りの状態が現われて参りました。まことにわれわれをして一ぱい食わせた形で、昨日夜になって本会議を開くという状態に追い込んだのであります。どこに……。
  76. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 天田君、時間が参りました。
  77. 天田勝正

    天田勝正君(続) どこに、その目的があったかと言うならば、申すまでもなく、自治法あるいは教育法等の緊急上程を行うこの時間かせぎに、通常ならば与党の方で議事進行をはかるのが当然でありまするけれども、あえて議事の引き延ばしを与党みずからがやったことは歴然たる事実でございます。
  78. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 天田君、時間が参りました。
  79. 天田勝正

    天田勝正君(続) そもそも私が、河野農林大臣報告を一時間もすみやかに聞きたいということは、単に日ソ漁業の結果を日本全漁民が待ちに待っておりまするこの問題だけを聞きたいからだけではないのである。河野さんが外国に行ったと言いますならば、またもや無為替で競馬馬を輸入に行ったのじゃないか、あるいはまたバナナ輸入に行ったのじゃないか、この疑惑もともに国民は持っているのであって、実にこれらの国民待望の朗報と、国民の究明したい汚職的問題もあわせ聞きたいがゆえに、首を長くして待っておったのであり、アメリカに寄り道するなぞということは、この忙がしい場合に、まことにもってけしからぬ処置でありまするけれども、いずれにしても、一たん日本の土を踏んだ以上は、国民の代表の府である唯一の立法機関たる国会に、直ちに参って報告することは、全国民に対する義務なりと私は信ずるものでありまして……。(拍手)
  80. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 天田君、時間が参りました。
  81. 天田勝正

    天田勝正君(続) かような当然の措置を怠った河野農林大臣を戒告いたすことは当然であり、またそれをば……(発言する者多し)
  82. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 天田君、時間が参りました。
  83. 天田勝正

    天田勝正君(続) また、それをば、黙って見過している与党の諸君の責任は、重かつ大であると言わなければなりません。(拍手)  諸君、静かに聞いていただきたい。昨日の議院運営委員会におきまして、私はこの戒告決議案に全員、全会派が御賛成願いたい、このことを口をすっぱくしてお願いしたのであります。ところが趣旨はまことに賛成である、けれども、われわれは反対せざるを得ないと言うから、それならば事態を明らかにするために、私は賛成討論をいたすであろう、諸君の方は堂々と反対討論をしなさいと言うたのでありまするけれども、反対討論をさせることはあまりに過酷ではないかと言うておるのでありまして、この事実からいたしまして、実に与党の諸君といえども、中身は賛成である心を蔵し、河野農林大臣の威力に押されて、やむなく反対をいたすのでありましょうが、かく良心の分裂した状態では、まことに国民諸君から見れば見苦しいと言わなければならないのであって、どうか良心を持った同僚議員各位は、ぜひともこの戒告決議案に御賛成あらんことをお願いいたし、私の反対討論を終るものであります。(拍手)     —————————————
  84. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 菊川孝夫君。   〔菊川孝夫登壇、拍手〕
  85. 菊川孝夫

    菊川孝夫君 私は、ただいま議題となりました河野国務大臣に対する戒告決議案に対しまして、政治的な立場から、政治的見地から、一つ賛成の意見を述べたいと存じます。  二大政党時代を迎えまして初めてのこの国会に当りまして、国民が二大政党の成長と、国政の円満なる運営を期待しておったと思います。しかし、いよいよ会期末になりまして、この姿、多数党は、何も多数であるから自己の主張をそのまま押し切るというのであったならば、選挙の終ったときに、すでに勝負はきまっておるのでありまして、もう国会を開く必要がないと思います。従って、少数党の意見にも十分耳を傾け、かつは院外の世論にも耳を傾けまして政治をするところに意義があると思うのであります。(拍手)ところが、残念ながら今日の状態は、まさに多数にものを言わせまして、院外の世論を無視して、無理な政治をやろうとしているところに問題があると存じます。しかもこの自由党と民主党は、総選挙の際に、絶対に合同しない、こう言って選挙に臨んだのであります。だから、不自然なこれは第一党であり、多数党であるわけであります。選挙の際に、明らかに諸君反対党として猛烈なる論争をやったのであります。自由党と民主党はものすごい論争をやったのであり、本日問題になっておりまする河野一郎君のごときは、われわれ野党連合と申しますか、野党は話し合って、吉田内閣に向っておる、当時のあのものすごい迫りようといったら、また吉田さんが河野さんに向っての反発の仕方というものは、とてもこれは普通の状態ではなかったと思います。しかもその自民党の中には、まだ吉田派もたくさんおられるわけであります。こういう状態でありますから、河野さんも先般行政管理岸の長官に就任されまして、あの行政管理庁法の一部を改正する法律案を出されまして、吉田派の牙城でありまする開発銀行や輸出入銀行に一つメスを加えようとしたときも、肝心の自民党の諸君によって、これを一蹴されてしまったのであります。そういう状態でありまするから、まず私の今日申し上げたいのは、選挙の洗礼を経ない多数党が、無理に院外の世論を無視いたしまして、反動的諸立法を押し切ろうとするところに、今日の参議院の混乱があると思うのであります。(拍手)その点に対して自民党諸君に反省を求めたいと思うのであります。選挙の際に、これを公約してやったのであれば、私はいいと思うのであります。選挙のときには、まさに自由党と民主党はものすごい対立した状態にあったのであります。今日、鳩山政権下における執権職の筆頭と言われておりまする三木武吉老人が、かつて岐阜の、次席で執権の大野伴睦氏の地盤に乗り込まれまして、どういうことを言われたか。大野の大義とは、大臣の大であり、議長の議である。こういう酷評を下されたのであります。そういう雰囲気の中に、民主党と自由党が総選挙に臨まれたのであります。それが選挙が終りましてから、にわかに合同をされたのでありまするから、国民としては、この多数は決してほんとうの意味の民主的な多数党とは認めがたいのであります。(「社会党はどうか」と呼ぶ者あり)社会党は、選挙に臨むに当りまして、この選挙を終れば、必ず統一するということを天下に公約をいたしまして選挙に臨んだのであります。従って、われわれの統一は公約の履行であったわけであります。そこにおのずから趣きの異なるところを見てもらわなければならぬと思うのであります。  さて、この二大政党の対立時代の初めての国会に当りましては、両党とも、両党の将来、国政の将来、議会主義の将来に思いをいたしまして、互いに謙虚でなければなりません。相手の立場を認め、かつは院外の世論に耳をかす雅量を持たなければならぬと思います。そこで、何と申しましても、いろいろと批判の余地がございまするけれども、現在の自由民主党について最も嘱望をいたしておりまするところは、反対党から、また反対党を尊敬するところに、私は二大政党の成長があると思います。従って、もっとも尊敬する河野一郎氏に対しまして、今日この戒告決議案提出され、これに賛成の意見を申し述べなければならぬことを最も悲しむものであります。しかし政敵を愛するがゆえに、ここにあえて河野さんの傲慢増長ぶりに対しまして、やはり反省を求めるという意味におきまして、戒告決議案賛成をする次第なのであります。(拍手)  鳩山内閣の外交方針が二元的であるということが、かねがね言われて参りました。本来ならば、日ソ漁業交渉には、足が御不自由ではございまするけれども、とにかく重光外務大臣がモスクワにおもむかれまして、この難局を処理するという態度が正しい行き方だと存じます。それにもかかわりませず、河野さんがここにこの難局を背負って、とにかく日ソ漁業交渉に乗り出されましたことに対しまして、私は私なりに、河野さんの成功を期待し、その勇気に対しまして敬意を表しておりました。と申しますのは、日本を滅ぼした三つの元凶は、軍閥であり、次は官僚であり、さらに財閥であったわけであります。その軍閥は完全に払拭されました。また財閥も解体させられたのであります。ただ残ったものは官僚だけであります。官僚のみは依然としてうまく占領軍に迎合をいたしまして、余命を保ち、最近いよいよその猛威をたくましゅういたして参りまして、自由民主党の指導権も、この官僚陣営によって牛耳られようとしているのであります。その総本山、外交官僚の総本山とも言うべきなのは重光さんなのであります。しかし、ここで振り返って考えてみなければならぬのは、明治初年におきまする官僚は、とにかく野人育ちでありました。外交官もまた野人育ちでありましたので、日本の難局を背負って立つ気概がありました。陸奥宗光しかり、あるいは小村寿太郎しかりであります。大隈重信しかりであります。ところが最近の外務省、特に大正、昭和時代の外交官は、東大を銀時計で卒業して、これが見込まれまして財閥の女婿となり、あるいは大実業家の女婿となることを好み、さもなければ外務省において優位な地位を占められないというのが不文律になっておったわけであります。そういう温室育ちの外交官が、外交交渉において最も粘りを見せるといわれるソビエトの外交官を向うに回して取引するには、とても重光さんや旧式な外交官僚を派遣したのではだめだと、こう考えておりました。そのときに、たまたま野人育ちでありまする河野氏が派遣されるということを聞きましたときに、心から、やったなということを感じました。これを買って出られました河野氏の勇気に対しても、私どもは敬意を表しておったのであります。さすがに自民党の次期幹事長だとうわさをされており、さらに鳩山一家の寵児であるとうわさされております河野さんだけが、見通しのきくことにおいては、やはり現代保守陣営下における一、二の人間だと思うのであります。すでに出発に当りましては、狸穴のドムニツキー氏とちゃんと連絡をとって、この交渉が成功するかしないかは、ちゃんと打診をしておいて、そしてまず高碕氏を推薦してみた。高碕氏ではちょっとこれは時代がずれておるので、私はごめんをこうむりたいと、こう出るのを、待っていましたとばかりに、だれも行き手がなかろう、よし、この河野一郎行ってやろうと言って飛び立ったのであります。しかし羽田を飛び立つとき、すでに河野氏の腹の中には、これくらいの程度の妥協はできるくらいのものをちゃんと持っておった。そのやり方、ずるさにおいては確かにずるいけれども、国民をなめた態度、そういう度胸ということに対しては、なかなか大したものだ。
  86. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 菊川君、時間か参りました。
  87. 菊川孝夫

    菊川孝夫君(続) 旧式な政治家として星亨という男がありましたが、星亨の再来のような気がするのであります。従って、星亨氏のように暴走しては困るのであります。尊敬するこの反対党の領袖が、すくすくと伸びまして、保守陣営をほんとうに率いて立たれるようになることを念願して、ここに一つおきゅうをすえておかなければならぬという意味から、この戒告決議案賛成をするのであります。一萬田さんが横にちみににらまれまして、にやにや笑っておりますが、一萬田さんも、最初自民党内で非常な人気が出たのであります。一萬田株、一時は鳩山さんを圧倒するくらいで、次期総裁は一萬田だというくらいな呼び声もあったのでありまするけれども、最近における……。
  88. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 菊川君、時間が参りました。
  89. 菊川孝夫

    菊川孝夫君(続) 一萬田株の下落ぶりというのは、これは日銀総裁として財界に植えつけました威力、あの金融逼迫当時に方々のめんどうを見てあるから、おそらくは自民党に入って、いよいよこれから政界に第一歩を踏み出すのだというので、手を差し伸べたときには、各方面から巨額の政治資金が集まるだろうという期待のもとに、非常に一萬田株が高騰しておったのでありますけれども、存外にこれも集まらないというところに、今日、一萬田株下落の第一の原因があると言われておるのであります。
  90. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 菊川君、時間が参りました。
  91. 菊川孝夫

    菊川孝夫君(続) そういう中に、保守党においてほんとうに期待できるのは、何といってもこれは河野一郎君だと思うのであります。その河野君が、とにかくいろいろ申し上げましたような経過は、私の邪推であるかもしれませんけれども、一応国民がほっとしたことは事実であります。一体日ソの漁業交渉はどうなるだろうかということに対して、あげて心配をしておる中に、一応妥結をして帰って来たということは、こうして、何だか不安な気持でおる国民に安堵感を与えたというところに一応の成功があるわけであります。しかし河野さんがこの成功におごって、そうして先ほど天田君が賛成討論の際に述べられましたような、国会軽視を犯してしまったのであります。河野さんが、真に国を思い、国民を思って、この交渉に当られ、そうして成功して帰られましたならば、まず第一番に、国会に対しまして経過を十分に説明し、それから後に報道陣、ラジオでも、テレビでも、新聞でも、どしどし出て、国民の前に現われるのが順当だと思うのであります。
  92. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 菊川君、時間でございます。
  93. 菊川孝夫

    菊川孝夫君(続) 約束をしておきながら、その約束の時間をけちらかしまして、平気で他の方面に出て名前を売ろう、河野株を上げようとする、このときこそ河野株を上げる絶好のチャンスであるからというので、ねらわれて、あらゆるラジオでも、テレビでも顔を出して、一つ売り出されたいというお気持はわかりますけれども、ここで、はやってはだめだと思う。ここぞ自重されてこそ、将来の大河野になり得ると思うのであります。それをついに第一歩を誤まられたところに、今日、戒告決議案を出して、あなたにおきゅうをすえなければならぬことを、心から悲しむものであります。しかし再びこのようなあやまちを犯されないように、心からあなたに申し上げておる次第なんでありまして、悪意にこれをとられないなうにお願いしたいと思うのであります。
  94. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 菊川君、時間が参りました。
  95. 菊川孝夫

    菊川孝夫君(続) 第二に、この際河野さんに、ちょうど長い間、議運の委員長として私ども御指導にあずかりました寺尾議長のもとに、注意を受けながら、こうして発言をしなければならぬことは残念でありますけれども、いましばらく御猶予を願いまして、河野さんに御忠告を申し上げておきたいのであります。
  96. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 菊川君、時間が参りました。時間でございます。
  97. 菊川孝夫

    菊川孝夫君(続) 次に河野さん、まず、非常に現代の保守政党の中で見通しのきかれる河野さんが、最初に農林大臣に就任されるや、砂糖会社はもうけ過ぎているということにねらいを定めまして、砂糖専売制のアドバルーンをお揚げになったこと、まさにそのねらいは的中しておったと思います。当時三白産業と言われましたその三白産業の筆頭である砂糖産業に対しまして、何分の支援方を要請された河野さんに対しても、砂糖会社には、まだそれだけに政治性を把握するだけの目がなかったと見えまして、いわゆる旧吉田派の某氏とつながっておりまする砂糖産業からは、色よい返事がされなかったというところから、第一弾を特殊物資のいわゆる砂糖法案としてお出しになった。実にその明敏なやり方に対しましては、常に尊敬をいたしており、かつこの河野さんのお出しになりました砂糖法案に対しましては、私どもも党派を超越いたしまして御賛成申し上げる態勢を整えておったのであります。また硫安の値下げ、肥料の値下げにつきましては、全国の農民、ひとしくこれを望むところであります。従って硫安値下げという態度を表明せられた場合には、きゅう然として世論の支持を受けるのは当りまえであります。河野さんはその第二弾として、硫安値下げの問題を殺げ投げ工業会から、これはある雑誌に載っておったことで偽りますので、真偽のほどはわかりませんけれども、ある硫安工業会から、河野さんの手もとに金一封、十万円が届けられたというのであります。ところが、ばかにするなというので、これをはねつけた。これはうそかと思うと、捏造ではなくて……。
  98. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 菊川君、時間であります。すみやかに結論をお述べ下さい。
  99. 菊川孝夫

    菊川孝夫君(続) 私の持っております雑誌に載っておるのであります。
  100. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 菊川君、時間がはるかに経過いたしました。
  101. 菊川孝夫

    菊川孝夫君(続) しかもこの硫安工業会から、けたを二つふやして、河野さんのところへ届けた場合には、快く御受納にあずかって、硫安が値下げをされるのが、たった一かます五円におさまったということが、これは堂々たる雑誌に載っておるのでありまするが、そういうところも、私はあるのではないか、火のないところに俗に煙は立たずと申します。従って大物河野さんのために、こういった評判が立つことを悲しむのであります。事態が事態だけに悲しむのであります。しかも……。
  102. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 菊川君、時間が非常に経過をいたしました。注意をいたします。菊川君、時間が非常に経過いたしました。(「降壇、降壇」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)菊川君、すみやかに結論をお出し下さい。
  103. 菊川孝夫

    菊川孝夫君(続) 今日、国民が血税をいかに使われているかということに対しまして、非常に猜疑心を持って参ったのであります。残念ながら次々に忌まわしい事件が暴露されて参ります。防衛庁におけるパッカード・エシジンの問題、右足と左足と大きさの違うくつが納入されて、それが平然として検査を通っておる。しかも検査官の検査に当りまして、自由民主党の執権職の某氏が、名刺を持って防衛庁を訪れて、工場長とともに検査官連中を恐喝をいたしたということさえ、暗に表現をされておるのであります。やりそうなことであります。このような状態が繰り返されておりまするときに、将来の大物、すなわち自民党を背負って立たれるであろうところの河野さんに、忌まわしい風評の立つことは好ましいことではございません。河野さんごらんなさい、今ごろの時間にお帰りになりまして、あなた方のよくお行きつけになるような赤坂方面をお通りになりますると、料亭の前には三万台の自動車が列をなして並んでおります。亭内においては一席数万円、数十万円というぜいたくきわまる宴会が、連日連夜繰り広げられておりまするが、今とき赤坂や柳橋において、自分のポケット・マネーでもって、このような豪華な宴会をやるような間抜けはほとんどないと言われているのであります。これらはみんな回り回って、国民の血税を消費している社用族、公用族なのであります。翻って同じ東京の屋根の下で、上野駅あるいは新橋駅頭をお通りになってごらんなさい。戦争のために夫を失い、親を失った気の毒な婦人の方々は、実に気の毒な商売に出ている方々が、だんだんとふえてきているのであります。政治というのは、こういう日の当らないところへ光を差し込むのが政治の要諦でなければならぬと思うのであります。(拍手)にもかかわらず、時の与党の大幹部、執権職といわれるような連中が、はけないくつを強制的に売り込むために、名刺を持って防衛庁をおどし回ったり、時の有力な国務大臣が、私が今申し上げましたような風評を立てられ、現に去年、あなたが外遊されるときにも、鳩山総理の夫人に対しまして、当座のお小づかいにと言って、一億円をぽんと投げ与えて行ったということさえ言われているのであります。
  104. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 菊川君、時間が参りましたよ。
  105. 菊川孝夫

    菊川孝夫君(続) まさにこのような、あなたも、今日鳩山内閣における第一の寵児といわれておるのに……。
  106. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 時間が参りました。菊川君、時間が経過をいたしました。
  107. 菊川孝夫

    菊川孝夫君(続) これは、そういう……(「降壇しろ」「時間だ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)荒かせぎをされられるあなたの腕前に対する自由民主党内の勢力、あるいは鳩山さんの寵愛というようなこと、これは私が捏造して申し上げるのではなくして、もしも誣告罪で訴えられるのであったら、証拠書類をもって、こういう起事がある、方々に……。これが一つの新聞や雑誌ではないのでありますから、この雑誌にもある、この新聞にもある、火のないところに煙は立たないのだということを申し上げているのであります。(拍手)だから、こういうことの起るのをあなたは自粛なさいませ。従って思いとどまって……。
  108. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 菊川君、時間が非常に経過いたしました。
  109. 菊川孝夫

    菊川孝夫君(続) 日ソ交渉において多少の成功をしたからというので、お帰りになって参議院へ出ることを無視いたしまして、そうして河野株引き上げのために活躍されようということは、これは好漢河野氏のために惜しむものであります。
  110. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 菊川君、結論をお出し下さい。
  111. 菊川孝夫

    菊川孝夫君(続) せっかくあなたは一応妥結をされましてお帰りになって、私はあなたの歓迎会で、御苦労でございましたと言って、今日お迎えすることができないのを、まことに残念に思うのでありますけれども……。
  112. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 時間がはるかに経過をいたしました。
  113. 菊川孝夫

    菊川孝夫君(続) 実は反対党の代表といえども、こういう問題を円満に解決されてお帰りになったときには、私は河野さん御苦労さんでございましたと言ってお迎えし、また党内においても、この報告をゆっくりとお聞きする機会を持ちたいのであります。そういう程度まで、二大政党時代になったのだから成長しなければならぬのであります。
  114. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 菊川君、時間が非常に経過いたしました。注意いたします。
  115. 菊川孝夫

    菊川孝夫君(続) しかるに、こういう零囲気の中に反動立法を押し切られようとする。しかも、きのうのような状態の中において、せっかく約束した時間に、あなたはテレビやらラジオには出る時間があっても、参議院にお出ましにならないというところに、おいでにならぬというところに、今日このような悪たれ口を吐かなければならぬということは私は悲しむのであります。
  116. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 時間が参りました。菊川君、再度注意をいたします。
  117. 菊川孝夫

    菊川孝夫君(続) 人間はやはり時流に乗らなければならないと思うのであります。(「もうやめろ」、「ゆっくりやれ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)何と言われましても、もう一言だけ一つ、せっかく機会を得ましたので、河野さんに申し上げておきたいと思うのであります。いずれおそくなりついででありますので、(「人を責めるんじゃない」、「いいかげんにしろ」と呼ぶ者あり)そう言わぬで……。責めているのではないのであります。決して責める態度ではないのでありまして、尊敬を表しつつ私は申し上げておるのでありますから、しばらくの間、自民党の諸君もお聞き願いたいと思います。
  118. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 菊川君、時間が非常に経過いたしております。
  119. 菊川孝夫

    菊川孝夫君(続) 非常に尊敬をいたしまする、今日まで長い間尊敬いたして参りました名議運委員長であって、現在の副議長である寺尾さんから、再三の御忠告でありますので、私もこれをもって降壇いたしますけれども、河野さんに最後に申し上げておきますが、思い上ってもらっては困るということ、それから汚職や疑獄の風評の立たないように、一つ清廉なる政治家として、真の保守党というものは、決してあとへ下るのが保守党ではないのであります。最近の保守党の状態は、保守党だといっても、実は守る方は、保ち守るのは社会党であります。憲法は保ち守る、教育委員会法は保ち守るといって、私たちの方は守るのであります。あなたの方はそれをうしろへ引き下げようとするのであります。河野さん、ほんとうに近代的な保守党であるならば、これをせめて守るようにして下さい。私どもは前進をさせるようにしましよう。そういうところに今日の日本の悲劇がある。二大政党時代の発足に当りまして、このような国会をわれわれは現出しなければならぬというところを、保守、革新たるを問わず、悲しむのであります。これを数にものを言わせまして、あなたの統制は、きかぬのかもしれぬけれども、しかしあなたが将来修練されることによって、どうかこの参議院に対しましても統制のきくように、りっぱな政治家として成長されるように、今日この戒告決議案を快く受けられんことを、心から忠告を申し上げまして、私の賛成討論といたします。(拍手)
  120. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 川村松助君外五名から、成規の賛成者を得で、討論終局の動議提出されております。  これより本動議採決をいたします。  本動議表決は、記名投票をもって行います。本動議賛成諸君白色票を、反対諸君青色票を、御登壇の上、御投票を願います。  氏名点呼を行います。議場閉鎖を命じます。   〔議場閉鎖〕   〔参事氏名点呼〕   〔投票執行〕   〔「議長、わからぬじゃないか」「何の投票だ、はっきり言え」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し〕
  121. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 念のために申し上げます。ただいま川村松助君外五名から、成規の賛成者を得て、討論終局の動議提出され、それを採決中であります。御登壇の上、すみやかに御投票を願います。……すみやかに御投票を願います。(「もう一ぺんやり直せ、聞、えなかったぞ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)すみやかに御投票を願います。(「わからぬぞ」「ゆっくり早くやれよ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)すみやかに御投票願います。(「休憩動議を出せよ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(一党議をまとめるために休憩を願います」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)すみやかに御投票を願います。(「休憩をして下さい」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)すみやかに御投票を願います。(「党議をまとめるために役員会を開いてくれ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)すみやかに投票を願います。(「初めの宣言がわからぬよ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)すみやかに御投票を願います。(「はい」「わからぬ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「だめだよ」「何の投票だかわからぬ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「議長交代」「すみやかに御反省を願います」と、呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。  ただいま行われております投票の時間は、自後、十分間に制限いたします。すみやかに御投票願います。……すみやかに御投票願います。(「わからん、初めからやり直さなくちゃだめだ」と呼ぶ者あり)  時間が参りますれば、投票箱閉鎖いたします。(「そういうわけにいかぬ」「やってみろ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)すみやかに御投票願います。(「あわてるな」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「何を言っているんだ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「どういうことをやるんだ」「わからないぞ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)すみやかに御投票願います。(「何であわてるんだ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「青か白かわからん」「議長に聞いてから入れろ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「やっているよ」と呼ぶ者あり)、すみやかに御投票を願います。(「やっている、あわてるな」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「議長、どんなことでも動議が出ればあなたは採用しますか」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「理事会をやれ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「議長、休憩しろ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「やっている」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「正しい運営をして下さい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「堂々と、戦うなら堂々とやればいい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「議運で話し合え」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)すみやかに御投票を願います。(「議長がこんな無理な国会の運営をやるからだよ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「投票中だ、あせるな」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)すみやかに御投票願います。(「冷静になって軌道に戻せ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)すみやかに御投票願います。(「すみやかに軌道に乗せて下さい」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)すみやかに御投票願います。(「すみやかに御反省を願います」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)すみやかに御投票願います。(「早い、早い」「事務総長、どうするのだ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)すみやかに御投票願います。(「ぼつぼつゆっくり歩いてくれ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)すみやかに御投票願います。(「休憩して議運を開け」と呼ぶ者あり、その他発言するもの多し)すみやかに御投票願います。  投票漏れはございませんか。……投票漏れないと認めます。  これより開票いたします。投票参事計算させます。議場開鎖を命じます。   〔議場開鎖〕   〔参事投票計算
  122. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 投票の結果を報告いたします。  投票総数 百九十八票  白色票  百五十二票  青色票   四十六票  よって討論は終局することに決しました。(拍手)      ——————————   〔参照〕  賛成者白色票氏名      百五十二名       河井 彌八君    加賀山之雄君       梶原 茂嘉君    赤木 正雄君       村上 義一君    溝口 三郎君       三浦 辰雄君    廣瀬 久忠君       野田 俊作君    中山 福藏君       豊田 雅孝君    常岡 一郎君       土田國太郎君    田村 文吉君       竹下 豐次君    高橋 道男君       杉山 昌作君    佐藤 尚武君       後藤 文夫君    伊能繁次郎君       武藤 常介君    大谷 瑩潤君       白波瀬米吉君    松原 一彦君       西岡 ハル君    井上 清一君       伊能 芳雄君    小沢久太郎君       青柳 秀夫君    佐藤清一郎君       酒井 利雄君    有馬 英二君       仁田 竹一君    滝井治三郎君       関根 久藏君    吉田 萬次君       白川 一雄君    菊田 七平君       岡田 信次君    中川 幸平君       田中 啓一君    榊原  亨君       高橋進太郎君    上原 正吉君       大矢半次郎君    藤野 繁雄君       木島 虎藏君    西川甚五郎君       宮田 重文君    植竹 春彦君       谷口弥三郎君    三浦 義男君       左藤 義詮君    館  哲二君       石原幹市郎君    中川 以良君       中山 壽彦君    池田宇右衞門君       鶴見 祐輔君    青木 一男君       西田 隆男君    野村吉三郎君       泉山 三六君    津島 壽一君       苫米地義三君    大野木秀次郎君       斎藤  昇君    佐野  廣君       小幡 治和君    宮澤 喜一君       大谷 贇雄君    石井  桂君       雨森 常夫君    平林 太一君       西川弥平治君    白井  勇君       横山 フク君    高橋  衛君       松平 勇雄君    深川タマヱ君       長島 銀藏君    宮本 邦彦君       最上 英子君    寺本 廣作君       小滝  彬君    青山 正一君       紅露 みつ君    山本 米治君       秋山俊一郎君    石川 榮一君       石村 幸作君    剱木 亨弘君       加藤 武徳君    高野 一夫君       横川 信夫君    松岡 平市君       鈴木 強平君    野本 品吉君       平井 太郎君    川村 松助君       堀末  治君    西郷吉之助君       堀木 鎌三君    郡  祐一君       遠藤 柳作君    吉野 信次君       笹森 順造君    黒川 武雄君       小林 英三君    木村篤太郎君       石坂 豊一君    清澤 俊英君       山本 經勝君    山口 重彦君       加藤シヅエ君    岡  三郎君       三木與吉郎君    新谷寅三郎君       永井純一郎君    井村 徳二君       島津 忠彦君    岡崎 真一君       重政 庸徳君    東   隆君       三橋八次郎君    小笠原二三男君       安井  謙君    入交 太藏君       小柳 牧衞君    川口爲之助君       竹中 勝男君    木内 四郎君       深水 六郎君    古池 信三君       岩沢 忠恭君    山下 義信君       井上 知治君    重宗 雄三君       草葉 隆圓君    若木 勝藏君       千田  正君    江田 三郎君       亀田 得治君    菊川 孝夫君       吉田 法晴君    大和 与一君       加瀬  完君    千葉  信君       近藤 信一君    田畑 金光君       天田 勝正君    松浦 清一君     —————————————  反対者青色票氏名      四十六名       高田なほ子君    久保  等君       安部キミ子君    海野 三朗君       河合 義一君    三輪 貞治君       上條 愛一君    荒木正三郎君       内村 清次君    赤松 常子君       木下 源吾君    山田 節男君       藤原 道子君    野溝  勝君       栗山 良夫君    村尾 重雄君       相馬 助治君    佐多 忠隆君       市川 房枝君    八木 幸吉君       須藤 五郎君    堀  眞琴君       鈴木  一君    成瀬 幡治君       小林 孝平君    矢嶋 三義君       片岡 文重君    小松 正雄君       重盛 壽治君    藤田  進君       湯山  勇君    大倉 精一君       永岡 光治君    阿具根 登君       秋山 長造君    棚橋 小虎君       羽生 三七君    曾禰  益君       松澤 兼人君    中田 吉雄君       森下 政一君    岡田 宗司君       小酒井義男君    戸叶  武君       松本治一郎君    三木 治朗君      ——————————
  123. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) これより本案採決をいたします。本案表決記名投票をもって行います。本案賛成諸君白色票を、反対諸君青色票を、御登壇の上、御投票を願います。  氏名点呼を行います。議場閉鎖を命じます。   〔議場閉鎖〕   〔参事氏名点呼〕   〔投票執行
  124. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) すみやかに御投票を願います。……すみやかに御投票を願います。(「副議長、きょうの張本人はお前だ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「はあい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。……すみやかに御投票願います。……すみやかに御投票願います。(「慎重に投票して下さい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「はあい」「慎重に」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「はあい」「慎重に御投票下さい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「はあい」「慎重に御投票下さい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「はあい」「慎重に御投票下さい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「慎重に御投票を願います」と呼ぶ者あり)御投票を願います。(「慎重に、間違わないように」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「はあい」「慎重に間違わないように投票して下さい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「はあい」「はい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「はあい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「はい」「あります」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「はい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「はい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。……すみやかに御投票を願います。……すみやかに御投票を願います。(「はい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。……すみやかに御投票を願います。(「はい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「はい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。……すみやかに御投票願います。(「はい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。……すみやかに御投票を願います。(「だんだん発音が不明瞭になってきたぞ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。……すみやかに御投票を願います。(「聞えない」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「はい」「札を落しちゃった、拾ってくれ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「別のやつ取りに行って、)い」「議長、拾ってくれ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「札を落しました」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「ちょっと待って下さい」「ここに札を落したのはどうなるのだ」「これは参議院規則でどうなっておりますか」「暫時休憩」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「はい」「議長、かわりを持ってきていいですか」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「この札を何とかせい」「困ったね、これは」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「参議院規則に書いてあるのを調べてからでないといかぬ」「いや、その投票は無効になるぞ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。「それは議長の許可を得なければだめだ」「議長いいですか」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「今度は気をつけろよ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。……すみやかに御投票を願います。……すみやかに御投票を願います。(「落すとめんどうだから、あまり落さないようにして下さい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。……すみやかに御投票を願います。(「少し回ろうか」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「あわてるな、まだ夜は長い」「きのう十一時まで待った」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「時間を制限して下さい」「短気を起しなさんな」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「間違ってはいかぬぞ、投票は」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。……すみやかに御投票願います。  ただいま行われております投票については、自後五分間に制限いたします。……すみやかに御投票願います。(「はい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「あと四分」「さあ行こうか」と呼ぶ者あり)お急ぎ下さい。(「はい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。お急ぎ下さい。(「はい」「まだ五分たってない」と呼ぶ者あり)お急き下さい。(「ずいぶん早くなったじゃないか」と呼ぶ者あり)  投票漏れはございませんか。……投票漏れないと認めます。  これより開票いたします。投票参事計算させます。議場開鎖を命じます。   〔議場開鎖〕   〔参事投票計算
  125. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 投票の結果を報告いたします。  投票総数  百九十票  白色票   六十七票  青色票  百二十三票  よって本案は否決せられました。(拍手)      ——————————   〔参照〕  賛成者白色票氏名      六十七名       高田なほ子君    久保  等君       清澤 俊英君    山本 經勝君       山口 重彦君    加藤シヅエ君       安部キミ子君    岡  三郎君       海野 三朗君    河合 義一君       三輪 貞治君    田中  一君       永井純一郎君    東   隆君       荒木正三郎君    三橋八次郎君       小笠原二三男君    竹中 勝男君       内村 清次君    赤松 常子君       山下 義信君    木下 源吾君       山田 節男君    藤原 道子君       栗山 良夫君    相馬 助治君       佐多 忠隆君    市川 房枝君       八木 幸吉君    羽仁 五郎君       堀  眞琴君    鈴木  一君       成瀬 幡治君    若木 勝藏君       千田  正君    江田 三郎君       亀田 得治君    小林 孝平君       矢嶋 三義君    菊川 孝夫君       片岡 文重君    小松 正雄君       重盛 壽治君    吉田 法晴君       大和 与一君    加瀬  完君       藤田  進君    湯山  勇君       千葉  信君    近藤 信一君       田畑 金光君    大倉 精一君       永岡 光治君    阿具根 登君       天田 勝正君    松浦 清一君       秋山 長造君    棚橋 小虎君       曾禰  益君    松澤 兼人君       中田 吉雄君    森下 政一君       岡田 宗司君    小酒井義男君       戸叶  武君    松本治一郎君       三木 治朗君     —————————————  反対者青色票氏名      百二十三名       河井 彌八君    加賀山之雄君       梶原 茂嘉君    赤木 正雄君       村上 義一君    溝口 三郎君       廣瀬 久忠君    野田 俊作君       中山 福藏君    常岡 一郎君       土田國太郎君    田村 文吉君       竹下 豐次君    高橋 道男君       杉山 昌作君    佐藤 尚武君       後藤 文夫君    伊能繁次郎君       武藤 常介君    大谷 瑩潤君       白波瀬米吉君    松原 一彦君       西岡 ハル君    井上 清一君       伊能 芳雄君    小沢久太郎君       青柳 秀夫君    佐藤清一郎君       酒井 利雄君    有馬 英二君       仁田 竹一君    滝井治三郎君       関根 久藏君    吉田 萬次君       白川 一雄君    菊田 七平君       岡田 信次君    中川 幸平君       田中 啓一君    榊原  亨君       高橋進太郎君    上原 正吉君       大矢半次郎君    藤野 繁雄君       木島 虎藏君    西川甚五郎君       宮田 重文君    植竹 春彦君       谷口弥三郎君    三浦 義男君       左藤 義詮君    館  哲二君       石原幹市郎君    中川 以良君       池田宇右衞門君    鶴見 祐輔君       青木 一男君    野村吉三郎君       泉山 三六君    津島 壽一君       苫米地義三君    大野木秀次郎君       斎藤  昇君    佐野  廣君       小幡 治和君    宮澤 喜一君       大谷 贇雄君    石井  桂君       雨森 常夫君    平林 太一君       西川弥平治君    白井  勇君       横山 フク君    高橋  衛君       松平 勇雄君    深川タマヱ君       長島 銀藏君    宮本 邦彦君       最上 英子君    寺本 廣作君       小滝  彬君    青山 正一君       紅露 みつ君    山本 米治君       秋山俊一郎君    石川 榮一君       石村 幸作君    剱木 亨弘君       加藤 武徳君    高野 一夫君       横川 信夫君    松岡 平市君       鈴木 強平君    野本 品吉君       平井 太郎君    川村 松助君       西郷吉之助君    堀木 鎌三君       郡  祐一君    遠藤 柳作君       吉野 信次君    笹森 順造君       黒川 武雄君    小林 英三君       木村篤太郎君    石坂 豊一君       三木與吉郎君    新谷寅三郎君       井村 徳二君    島津 忠彦君       岡崎 真一君    重政 庸徳君       安井  謙君    入交 太藏君       小柳 牧衞君    川口爲之助君       木内 四郎君    深水 六郎君       古池 信三君    岩沢 忠恭君       井上 知治君    重宗 雄三君       草葉 隆圓君      ——————————
  126. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) これにて、暫時休憩いたします。    午後六時四十五分休憩      ——————————    午後九時四十一分開議
  127. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 休憩前に引き続き、これより会議を開きます。  天田勝正君外一名から、賛成者を得て、直ちに休憩することの動議提出されました。  これより本動議採決をいたします。表決記名投票をもって行います。本動議賛成諸君白色票を、反対諸君青色票を、御登壇の上、御投票を願います。  氏名点呼を行います。議場閉鎖を命じます。   〔議場閉鎖〕   〔参事氏名点呼〕   〔投票執行
  128. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) すみやかに御投票願います。(「あわてるな」「早いぞ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。……すみやかに御投票願います。……お早く願います。(「早過ぎる」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。  傍聴席の諸君は、御静粛に願います。……すみやかに御投票願います。……すみやかに御投票を願います。  傍聴席の諸君は、御静粛に願います。……御静粛に……。(「だましうちをやるから、こういうことになるのだ」と呼ぶ者あり)  傍聴席の諸君は、御静粛に願います。すみやかに御投票願います。……すみやかに御投票願います。……お早く御投票願います。(「やっておる、やっておる」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います……お早く御投票願います。(「副議長席は御清粛に願います」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「はあい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。……お早く御投票願います。  傍聴席の方は、御静粛に願います。すみやかに御投票願います。……お早く御投票願います。(「はあい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「議長やかましいぞ」と呼ぶ者あり)お早く御投票願います。……すみやかに御投票願います。(「うるさいな」「議長せっかちに言うなよ」と呼ぶ者あり)お早く御投票願います。……すみやかに御投票願います。……お早く御投票を願います。……すみやかに御投票を願います。……お早く御投票を願います。(「議長、やかましいぞ]と呼ぶ者あり)  ただいま行われております投票については……。(発言する者多く聴取不能)ただいま行われております投票については……。(発言する者多く聴取不能、「議長、わからぬぞ」と呼ぶ者あわ)お早く御投票を願います。(「急ぐな」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。……お早く御投票願います。……お早く御投票願います。(「はい」と呼ぶ者あり)お早く御投票願います。(「はい」と呼ぶ者あり)お早く御投票願います。(「はい」と呼ぶ者あり)お早く御投票願います。(「はい」と呼ぶ者あり)お早く御投票を願います。(「はい」「そう急ぐことはないじゃないかと呼ぶ者あり)  五分間経過いたしました。お早く御投票願います。(「五分というのはなんです、二時間と言ったろう、五分というのは何を基礎にそんなことを言うのか」と呼ぶ者あり)お早く御投票願います。(「はい」と呼ぶ者あり)お早く御投票願います。(「まあ、そうせきなさんな」と呼ぶ者あり)お早く御投票願います。……お早く御投票願います。(「はい」「早くゆっくり行け」と呼ぶ者あり)お早く御投票願います。(「はい」と呼ぶ者あり)お早く御投票願います。(「はい」と呼ぶ者あり)お早く御投票を願います。(「はい」「議長、何にもせぬのに、何するんだ、じっと座って水ばかり飲んで」と呼ぶ者あり)お早く御投票願います。(「はい」と呼ぶ者あり)お早く御投票を願います。(「はい」と呼ぶ者あり)お早く御投票願います。(「はい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「はい」「本日はこのくらいでいいじゃないか、もう散会しなさい」と呼ぶ者あり)お早く御投票を願います。(「はい」と呼ぶ者あり)お早く御投票を願います。(「はい」と呼ぶ者あり)お早く御投票下さいませ。(「はい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「はい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「はあい」「すみやかに投票願います」「なかなかこれは順番が回ってこないな」と呼ぶ者あり)投票をお急ぎ下さい。(「はい」「まあ議長そんなに急ぐなよ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「はい」と呼ぶ者あり)お早く投票を願います。(「はい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票を願います。(「はい」と呼ぶ者あり)お早く御投票願います。(「承知しました」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「はい」と呼ぶ者あり)お早く御投票願います。(「はい」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「はい」と呼ぶ者あり)お早く御投票願います。(「はい」と呼ぶ者あり)お早く御投票願います。……お早く御投票願います。……お早く御投票願います。……すみやかに御投票願います。(「はい」と呼ぶ者あり)お早く御投票願います。……お早く御投票願います。(「あわてるな」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。(「早いぞ、早いぞ」「がんばれ、がんばれ」と呼ぶ者あり)お早く御投票願います。お早く御投票願います。  投票漏れはございませんか。……投票漏れはございませんか。……投票漏れないと認めます。  これより開票いたします。投票参事計算させます。議場開鎖を命じます。   〔議場開鎖〕   〔参事投票計算
  129. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 投票の結果を報告いたします。  投票総数  百九十票  白色票   六十二票  青色票  百二十八票 よって本動議は否決せられました。(拍手)      ——————————   〔参照〕  賛成者白色票氏名      六十二名       高田なほ子君    久保  等君       清澤 俊英君    山本 經勝君       山口 重彦君    加藤シヅエ君       安部キミ子君    岡  三郎君       海野 三朗君    河合 義一君       三輪 貞治君    田中  一君       永井純一郎君    上條 愛一君       東   隆君    荒木正三郎君       三橋八次郎君    小笠原二三男君       竹中 勝男君    内村 清次君       赤松 常子君    山下 義信君       山田 節男君    藤原 道子君       栗山 良夫君    相馬 助治君       佐多 忠隆君    羽仁 五郎君       鈴木  一君    成瀬 幡治君       若木 勝藏君    千田  正君       江田 三郎君    亀田 得治君       小林 孝平君    矢嶋 三義君       菊川 孝夫君    片岡 文重君       小林 亦治君    小松 正雄君       重盛 壽治君    吉田 法晴君       大和 与一君    加瀬  完君       藤田  進君    湯山  勇君       千葉  信君    近藤 信一君       田畑 金光君    大倉 精一君       阿具根 登君    天田 勝正君       松浦 清一君    秋山 長造君       棚橋 小虎君    羽生 三七君       曾禰  益君    松澤 兼人君       中田 吉雄君    岡田 宗司君       小酒井義男君    戸叶  武君     —————————————  反対者青色票氏名      百二十八名       上林 忠次君    河井 彌八君       加賀山之雄君    梶原 茂嘉君       柏木 庫治君    飯島連次郎君       山川 良一君    森田 義衞君       森 八三一君    村上 義一君       溝口 三郎君    三浦 辰雄君       廣瀬 久忠君    早川 愼一君       中山 福藏君    常岡 一郎君       土田國太郎君    田村 文吉君       竹下 豐次君    高橋 道男君       高瀬荘太郎君    杉山 昌作君       島村 軍次君    佐藤 尚武君       河野 謙三君    小林 武治君       伊能繁次郎君    武藤 常介君       大谷 瑩潤君    白波瀬米吉君       西岡 ハル君    井上 清一君       伊能 芳雄君    小沢久太郎君       青柳 秀夫君    佐藤清一郎君       酒井 利雄君    有馬 英二君       仁田 竹一君    滝井治三郎君       関根 久藏君    吉田 萬次君       白川 一雄君    菊田 七平君       岡田 信次君    中川 幸平君       田中 啓一君    榊原  亨君       高橋進太郎君    上原 正吉君       大矢半次郎君    藤野 繁雄君       木島 虎藏君    西川甚五郎君       宮田 重文君    植竹 春彦君       谷口弥三郎君    三浦 義男君       左藤 義詮君    館  哲二君       石原幹市郎君    中川 以良君       中山 壽彦君    池田宇右衞門君       鶴見 祐輔君    青木 一男君       野村吉三郎君    泉山 三六君       津島 壽一君    苫米地義三君       大野木秀次郎君    斎藤  昇君       佐野  廣君    小幡 治和君       宮澤 喜一君    大谷 贇雄君       石井  桂君    雨森 常夫君       西川弥平治君    白井  勇君       横山 フク君    高橋  衛君       松平 勇雄君    深川タマヱ君       長島 銀藏君    宮本 邦彦君       最上 英子君    寺本 廣作君       小滝  彬君    青山 正一君       紅露 みつ君    秋山俊一郎君       石川 榮一君    石村 幸作君       剱木 亨弘君    加藤 武徳君       高野 一夫君    横川 信夫君       松岡 平市君    鈴木 強平君       野本 品吉君    平井 太郎君       川村 松助君    堀末  治君       西郷吉之助君    堀木 鎌三君       郡  祐一君    遠藤 柳作君       吉野 信次君    笹森 順造君       黒川 武雄君    小林 英三君       木村篤太郎君    石坂 豊一君       三木與吉郎君    新谷寅三郎君       井村 徳二君    島津 忠彦君       岡崎 真一君    重政 庸徳君       安井  謙君    小柳 牧衞君       川口爲之助君    木内 四郎君       深水 六郎君    岩沢 忠恭君       井上 知治君    草葉 隆圓君      ——————————
  130. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) ただいま相馬助治君から、副議長不信任決議案が提出されました。  本案は、直ちに審議を要するものでありますが、私の一身上に関するものでありますが、なお、議長にも事故がありますので、このまま議事を進めまするためには、まず仮議長の選挙を行わなければなりません。よって国会法第二十二条第二項の規定により、この席を事務総長に譲ります。   〔副議長退席、事務総長着席〕
  131. 芥川治

    ○事務総長(芥川治君) 議長及び副議長に、ともに事故が生じましたので、これより仮議長の選挙を行います。  念のために申し上げますが、投票は無名投票でございます。議席に配付してございます白色の単記無名投票用紙に被選挙人の氏名を記入して、白色の木札の名刺とともに、御登壇の上、御投票願います。  氏名点呼を行います。   〔参事氏名点呼〕   〔投票執行
  132. 芥川治

    ○事務総長(芥川治君) 投票漏れはございませんか。……(「なし」と呼ぶ者あり)投票漏れないと認めます。投票箱閉鎖。   〔投票箱閉鎖
  133. 芥川治

    ○事務総長(芥川治君) これより開票いたします。投票参事に点検させます。   〔参事投票及び名刺を計算投票   を点検〕
  134. 芥川治

    ○事務総長(芥川治君) 投票の結果を報告いたします。  投票総数二百一票、名刺の数もこれと符号いたしております。  本投票の過半数は、百一票でございます。  中川似良君 百三十三票   〔拍手〕  岡田宗司君  六十八票   〔拍手〕  よって中川以良君が仮議長に当選せられました。(拍手)      ——————————   〔参照〕  仮議長選挙投票氏名       上林 忠次君    河井 彌八君       加賀山之雄君    柏木 庫治君       飯島連次郎君    森田 義衞君       森 八三一君    村上 義一君       溝口 三郎君    三浦 辰雄君       廣瀬 久忠君    早川 愼一君       野田 俊作君    中山 福藏君       常岡 一郎君    土田國太郎君       田村 文吉君    竹下 豐次君       高橋 道男君    高瀬荘太郎君       杉山 昌作君    島村 軍次君       佐藤 尚武君    河野 謙三君       小林 武治君    後藤 文夫君       伊能繁次郎君    武藤 常介君       大谷 瑩潤君    白波瀬米吉君       松原 一彦君    西岡 ハル君       井上 清一君    伊能 芳雄君       小沢久太郎君    青柳 秀夫君       佐藤清一郎君    酒井 利雄君       有馬 英二君    仁田 竹一君       滝井治三郎君    関根 久藏君       吉田 萬次君    白川 一雄君       菊田 七平君    岡田 信次君       中川 幸平君    田中 啓一君       榊原  亨君    上原 正吉君       大矢半次郎君    藤野 繁雄君       木島 虎藏君    西川甚五郎君       宮田 重文君    植竹 春彦君       谷口弥三郎君    三浦 義男君       左藤 義詮君    館  哲二君       石原幹市郎君    中川 以良君       中山 壽彦君    池田宇右衞門君       鶴見 祐輔君    青木 一男君       野村吉三郎君    泉山 三六君       津島 壽一君    苫米地義三君       大野木秀次郎君    斎藤  昇君       佐野  廣君    小幡 治和君       宮澤 喜一君    大谷 贇雄君       石井  桂君    雨森 常夫君       西川弥平治君    白井  勇君       横山 フク君    高橋  衛君       松平 勇雄君    深川タマヱ君       長島 銀藏君    宮本 邦彦君       最上 英子君    寺本 廣作君       小滝  彬君    青山 正一君       山本 米治君    秋山俊一郎君       石川 榮一君    石村 幸作君       剱木 亨弘君    加藤 武徳君       横川 信夫君    松岡 平市君       鈴木 強平君    野本 品吉君       平井 太郎君    川村 松助君       堀末  治君    西郷吉之助君       堀木 鎌三君    郡  祐一君       遠藤 柳作君    寺尾  豊君       吉野 信次君    笹森 順造君       黒川 武雄君    小林 英三君       木村篤太郎君    石坂 豊一君       高田なほ子君    久保  等君       清澤 俊英君    山本 經勝君       山口 重彦君    加藤シヅエ君       安部キミ子君    岡  三郎君       海野 三朗君    河合 義一君       三輪 貞治君    三木與吉郎君       新谷寅三郎君    田中  一君       永井純一郎君    上條 愛一君       井村 徳二君    島津 忠彦君       岡崎 真一君    重政 庸徳君       東   隆君    荒木正三郎君       三橋八次郎君    小笠原二三男君       安井  謙君    入交 太藏君       小柳 牧衞君    川口爲之助君       竹中 勝男君    内村 清次君       赤松 常子君    木内 四郎君       深水 六郎君    古池 信三君       岩沢 忠恭君    山下 義信君       木下 源吾君    山田 節男君       藤原 道子君    小野 義夫君       井上 知治君    山縣 勝見君       重宗 雄三君    草葉 隆圓君       野溝  勝君    栗山 良夫君       村尾 重雄君    相馬 助治君       佐多 忠隆君    須藤 五郎君       堀  眞琴君    鈴木  一君       成瀬 幡治君    若木 勝藏君       千田  正君    江田 三郎君       亀田 得治君    小林 孝平君       矢嶋 三義君    菊川 孝夫君       片岡 文重君    小松 正雄君       重盛 壽治君    吉田 法晴君       大和 与一君    加瀬  完君       藤田  進君    湯山  勇君       千葉  信君    近藤 信一君       田畑 金光君    大倉 精一君       永岡 光治君    阿具根 登君       天田 勝正君    松浦 清一君       秋山 長造君    棚橋 小虎君       羽生 三七君    曾禰  益君       松澤 兼人君    中田 吉雄君       森下 政一君    岡田 宗司君       小酒井義男君    松本治一郎君       三木 治朗君      ——————————   〔事務総長退席、仮議長着席、拍手〕
  135. 中川以良

    ○仮議長中川以良君) 仮議長に当選いたしましたので、私が議長の職務を行います。よろしくお願いを申し上げます。(拍手)      ——————————
  136. 中川以良

    ○仮議長中川以良君) この際、お諮りいたします。副議長不信任決議案(相馬助治君発議)  本案は、発議者から委員会審査省略の要求書が提出されております。発議者要求通り委員会審査を省略し、日程に追加して、直ちに本案審議に入ることについて採決をいたします。表決記名投票をもって行います。  発議者要求通り委員会審査を省略し、日程に追加して、直ちに本案審議に入ることに賛成諸君白色票を、反対諸君青色票を、御登壇の上、御投票を願います。  氏名点呼を行います。議場閉鎖を命じます。   〔議場閉鎖〕   〔参事氏名点呼〕   〔投票執行
  137. 中川以良

    ○仮議長中川以良君) 投票漏れはございませんか……(「なし」と呼ぶ者あり)投票漏れないと認めます。  これより開票いたします。投票参事計算させます。議場開鎖を命じます。   〔議場開鎖〕   〔参事投票計算
  138. 中川以良

    ○仮議長中川以良君) 投票の結果を報告いたします。  投票総数  百八十八票  白色票   百八十八票  青色票      なし  よって、発議者の要求の通り委員会審査を省略し、日程に追加して、直ちに本案審議に入ることに決しました。      ——————————   〔参照〕  賛成者白色票氏名      百八十八名       上林 忠次君    河井 彌八君       加賀山之雄君    柏木 庫治君       飯島連次郎君    森田 義衞君       森 八三一君    村上 義一君       溝口 三郎君    三浦 辰雄君       廣瀬 久忠君    早川 愼一君       野田 俊作君    中山 福藏君       常岡 一郎君    土田國太郎君       田村 文吉君    高橋 道男君       高瀬荘太郎君    杉山 昌作君       島村 軍次君    佐藤 尚武君       後藤 文夫君    伊能繁次郎君       武藤 常介君    大谷 瑩潤君       白波瀬米吉君    松原 一彦君       西岡 ハル君    井上 清一君       伊能 芳雄君    小沢久太郎君       青柳 秀夫君    佐藤清一郎君       酒井 利雄君    有馬 英二君       仁田 竹一君    滝井治三郎君       関根 久藏君    吉田 萬次君       白川 一雄君    菊田 七平君       岡田 信次君    中川 幸平君       田中 啓一君    榊原  亨君       上原 正吉君    大矢半次郎君       藤野 繁雄君    木島 虎藏君       西川甚五郎君    宮田 重文君       植竹 春彦君    谷口弥三郎君       三浦 義男君    左藤 義詮君       館  哲二君    石原幹市郎君       中山 壽彦君    池田宇右衞門君       鶴見 祐輔君    青木 一男君       野村吉三郎君    泉山 三六君       津島 壽一君    苫米地義三君       大野木秀次郎君    斎藤  昇君       佐野  廣君    小幡 治和君       宮澤 喜一君    大谷 贇雄君       石井  桂君    雨森 常夫君       西川弥平治君    白井  勇君       横山 フク君    高橋  衛君       松平 勇雄君    深川タマヱ君       長島 銀藏君    宮本 邦彦君       最上 英子君    寺本 廣作君       小滝  彬君    青山 正一君       紅露 みつ君    山本 米治君       秋山俊一郎君    石川 榮一君       石村 幸作君    剱木 亨弘君       加藤 武徳君    横川 信夫君       松岡 平市君    鈴木 強平君       野本 品吉君    平井 太郎君       川村 松助君    堀末  治君       西郷吉之助君    堀木 鎌三君       郡  祐一君    遠藤 柳作君       寺尾  豊君    吉野 信次君       笹森 順造君    黒川 武雄君       小林 英三君    木村篤太郎君       石坂 豊一君    高田なほ子君       久保  等君    清澤 俊英君       山本 經勝君    山口 重彦君       加藤シヅエ君    安部キミ子君       岡  三郎君    海野 三朗君       河合 義一君    三輪 貞治君       三木與吉郎君    新谷寅三郎君       田中  一君    永井純一薗君       上條 愛一君    井村 徳二君       島津 忠彦君    岡崎 真一君       重政 庸徳君    東   隆君       三橋八次郎君    小笠原二三男君       安井  謙君    入交 太藏君       小柳 牧衞君    川口爲之助君       竹中 勝男君    内村 清次君       赤松 常子君    木内 四郎君       深水 六郎君    古池 信三君       岩沢 忠恭君    山下 義信君       木下 源吾君    山田 節男君       藤原 道子君    小野 義夫君       井上 知治君    山縣 勝見君       重宗 雄三君    草葉 隆圓君       野溝  勝君    栗山 良夫君       村尾 重雄君    相馬 助治君       須藤 五郎君    堀  眞琴君       鈴木  一君    成瀬 幡治君       若木 勝藏君    江田 三郎君       亀田 得治君    矢嶋 三義君       菊川 孝夫君    片岡 文重君       小林 亦治君    重盛 壽治君       吉田 法晴君    大和 与一君       加瀬  完君    湯山  勇君       千葉  信君    近藤 信一君       田畑 金光君    永岡 光治君       阿具根 登君    松浦 清一君       秋山 長造君    棚橋 小虎君       曾禰  益君    中田 吉雄君       森下 政一君    小酒井義男君       戸叶  武君    三木 治朗君      ——————————
  139. 中川以良

    ○仮議長中川以良君) 副議長不信任決議案(相馬助治君発議)を議題といたします。  まず、発議者の趣旨説明を求めます。相馬助治君。   〔相馬助治君登壇、拍手〕
  140. 相馬助治

    ○相馬助治君 ただいま議題となりました本院副議長寺尾豊君不信任決議案に対しまして、その提案の理由を御説明申し上げ、諸君の賛同を賜わらむことを期待するものでございます。(拍手)  御承知のように、日本憲法が示しまする通り、国会は国権の最高機関でありまして、国のただ一つの立法機関でございます。国会法第十九条が示しておりまするように、「議長は、その議院の秩序を保持し、議事を整理し、議院の事務を監督し、議院を代表する。」ものでありまして、副議長は、国会法第二十一条が示すごとく、議長事故あるとき、これにかわるところのまことに重要なる責務を持つものでございます。しかも副議長寺尾豊君は、かつて衆議院にその議席を有し、本院にまた当選すること三回の輝かしき系譜を有するのであります。しかもまた、かつては本院の議運委員長といたしまして、党の内外にその名声がうたわれた当時を私は思い起すのでございます。しかるところ、今日、私はこの壇上において、寺尾豊君を糾弾し、不信任せざるを得ないことを、本院のためにもまことに悲しみにたえずとするものでございます。(拍手)  御承知のように、議長事故あるときに副議長がかわると申しておりまするが、わが党の長老松本治一郎君、野溝勝君、三木治朗君を初めといたしまして、今日置かれておる本院のこの混乱の状態に対し、心痛いたしまして、議長室に松野君を訪ね、混乱の収拾方を懇談中であったのでございます。しかるところ、いまだ会談中に、主事が議長室に参りまして、ただいま副議長寺尾豊君をもって開会したと報告をいたし、その瞬間、議長松野君は意外の顔つきをしたと野溝勝氏が報じておるのでございます。この事実は一体何を物語るものでございましょうか。しかも、これによって議場閉鎖され、懇談中の自民党におきましては宮田君、剱木君、わが党における、さきの三君のごときは、議場を締め出され、しかもまた議長は、この副議長によって開会されたることを一方的に承知するというこの事態は、明らかに、寺尾豊君は、自民党の一方的なる要請に屈したるものとして遺憾にたえないのでございます。(拍手)しかも松野議長は、野溝勝君に対しまして、この状態は、私のさだかに了解しているところではない、まことに申しわけなしと言いわけをされたやに承わっております。(拍手)事はきわめて重大であると言わざるを得ない。しかも、先ほど副議長がここに登壇する場合には、自民党の幹事長平井太郎君は、腕力にものをいわせて引きずり上げたではないか。しかもまた諸君は、先ほど社会党のとった牛歩戦術に対して、ある者は沈痛な面持をしたであろう。私は諸君に訴えたい。わが党の議員、頭髪すでに薄き者、小びんにしらがをまじえたる者、一人前の男子が児戯に類するあのごとき行動を喜んでしていると諸君は予解するか、今やまさに反動法案が続々として本院に上程され、これを許すならば、日本の民主主義は根底からくつがえされ、日本民族はやがてふたたび破滅への道を歩ませられるであろうことを思いまするときに、われわれは合法の限りを尽して戦うことは、この際選良として国民に選任され、立法府に籍を有するわれわれの当然なすべき義務なりと、われわれは感ずるものであると同時に、新聞、ラジオあるいは町の声が、わが党がとる牛歩戦術に対して非難を浴びせるものありとするならば、いかなる道をもってわれわれに戦えと命ずるのであるか。その具体策を承わりたいと私は訴えざるを得ません。(拍手)しかも今日のこの混乱は、何に起因すると思いまするか、すなわち国務大臣河野一郎君は、前後をわきまえず、国務大臣の重責を忘れ、本院を侮辱し、軽視し、昨日は、われわれに十時間近い間便々として待たせたではないか。(「その通り」と呼ぶ者あり)しかもまた、これに対していささかの反省の色もなく、しかもまた、この河野君の参議院軽視の念は、超党派的に是々非々をもって鳴る緑風会のゼントルマン諸君と自民党の諸君とわが党の議員とを含めて、すべからく糾弾すべき性質のものであったことをわれわれは思うのであります。この国会混乱の直接の原因は、国務大臣河野一郎君にあることをわれわれは銘記しなければならない。しかも議長は、成規のルールをとることなく、議院運営委員会における委員長理事会議を無視し、議長職権をもって本会議を強行し、今日幾多の非難のあるところの教育委員会法案その他問題となっておりまするところのそれぞれの重要法案を、常任委員会の制度を忘れ、一挙に本会議に取り上げて、これを強行突破せんとする野望に諸君は燃えておるのであります。(拍手)われわれは、この恐るべき、この狂暴なる与党の国会常任委員会無視の挙に対しましては、心からなる憤激を感ぜずにはおられないのであります。しかも副議長は、何ゆえに好んでこの際あの席に着かなくてはならなかったのであるか。かつては議運委員会の名委員長とうたわれたる寺尾君、今日、副議長の職につくや、自民党の意を迎えるに急にして、みずからもって国会の成規のルールを破るというがごときことは、同君のために惜しむばかりでなく、本院の権威保持のために、激しく私は糾弾し、心からなる反省を求め、一挙に不信任をもって同君にはなむけすることこそ、最も本院の権威を守る通なることを確信するに至ったのでございます。(拍手)  今日、国会において問題になっておりますところの小選挙区法案、健康保険法改悪の法案、教育委員会法案、なかんずく教育委員会法案は、次代の日本を背負うべきところの青年、少年の教育の基本を定むべきところの重大なる法案であると言わざるを得ません。しかも先ほどから、この議会の運営を見るに、芥川事務総長また議事運営に暗く、拙劣にして、しばしば混乱を起すところの議長、副議長を補佐するところの能力を欠くやに見えることは、まことに残念なのでございまするけれども、私は、ここにおいて、この問題に対して、とやかくの言説を弄せんとするものではありません。問題は、副議長寺尾豊君は、日本憲法の示すところの最高機関の中心となるべき重大なるその任務を忘れ、みずから進んで自由民主党の意を迎え、議長をして公平無私なるべき国会の運営を誤まらせたことは、すでに明白なる事実でございます。  よって私は、副議長寺尾豊君を信任ぜずとの決議をここに上程いたし、願わくば諸君の賛同を得て、寺尾豊君不信任決議案の満場一致をもって通過することを、心より期待いたしまして趣旨弁明を終るものであります。(拍手)
  141. 中川以良

    ○仮議長中川以良君) 本案に対し討論の通告がございます。発言を許します。三輪貞治君。   〔三輪貞治君登壇、拍手〕
  142. 三輪貞治

    ○三輪貞治君 ただいま議題となっております副議長寺尾豊君の不信任決議案に対しまして、私は遺憾ながら、日本社会党を代表して賛成の意見を述べたいと存ずる次第でございます。  ただいま提案者が趣旨弁明に申しましたように、寺尾豊君は、皆認めておるところの本院における最古参議員であり、しかも議運の委員長として、あるいは与党の国会対策の責任者として、議事の円満な運営に協力をして参られまして、その識見、人徳、議会運営の手腕、ひとしく与党、野党を問わず認めておるところであります。私は本来不信任案の趣旨弁明、あるいはその賛成討論を好みません。かつて四年前に破防法が本院において非常に混乱いたしました際に、不幸にして時の法務委員長でありました小野義夫君の懲罰動議をわが党は出しまして、その趣旨弁明をいたしたことがございまして、まことにあと味の悪い経験を持っておりますから、あと数日残されている任期の間で、こんないやな思いをする意見の開陳は差し控えたいと、かように思っておりましたが、今、相馬君の趣旨弁明を聞くに及んで、私もこれは、本院を近く去るに当って、一言本院の名誉保持のために申し上げておきたいと存じて、実は涙をのんで登壇をいたした次第でございます。(拍手)  ただいま相馬君の述べました、またわれわれが見ておりました寺尾君の本日の行動は、おそらく寺尾君の本心に出たものでないことを私は信じたいのであります。(「そうだ」と呼ぶ者あり)おそらく、けさ、うちを出るとき、寺尾君はまさか夫婦げんかはしなかっただろうが、(笑声)みそ汁の味が悪かったか、たくあんの味が悪かったんじゃないかと思うんです。(笑声)直木三十五さんが「荒木又右衛門」という小説を書いておりますが、この一番初めに、冒頭に、この物語は、河合又五郎と、もう一人の相手はだれでしたか、(笑声)渡辺数馬、この両士が、もし、うちを出るとき、みそ汁の味がよかったならば、私は書かなくてもよかった物語であると書き出しております。これは、私は非常に含蓄に富んだ言葉であると実は常に考えておるのでありますが、この直木三十五の名文を、本日、はしなくも私は想起いたしました。おそらく寺尾君も、何か、魔がさしておるという普通の言葉がありますが、魔がさしておるか、それとも、出るとき、みそ汁の味でも悪かったのだろうと、こう、ほんとうは個人的には見捨てにしたい、見のがしにしたいのであります。しかし本院の名誉という公けの立場に立ちますると、必ずしもそういうことでこれを看過すべきではないと思うのであります。今、相馬君の話を聞いておりますと、議長議長室において野党の幹部と会議の収拾について相談をしておる。議長から、自分が事故があるために君がかわって開会をしてくれという何らの要請がないのに、寺尾君は与党の一部の諸君の非常にあせった気持に押されて、ついにこの議長を補佐するという職を忘れて専横の限りを尽したのであります。(拍手)私はこの目であの情景を見ましたが、平井太郎君のあの取り乱した姿、全く彼は顔面蒼白になって引きずるがごとく寺尾君を議長席に据えて、この本院にとって最も不名誉なことを寺尾君にさせてしまったのである。これは決して笑いごとではない。(「ほんとうだ」と呼ぶ者あり)議長が厳として存在をしておって、しかも院の運営について相談をしておるさなかに、副議長が勝手にやって、議長に、事後においてそれを承認させる。こんなばかな議会運営というものがあっていいものでありましょうか。一体何のためにこういう無理をしようとするかということです。これはまことに重大であります。今、相馬君が申しましたように、われわれは決して好きこのんで、この議会運営でいろいろと皆さん方のお気に召さない行動をしているのじゃない。決してこの議会のいろいろな引き延ばしというようなことをば好んでやっているのではない。(「そこをはっきり言ってくれ」と呼ぶ者あり)今は、私たちには食べものは必要です。料理は必要です。しかしその料理は、栽培され、市場に運ばれ、あるいは炊事場に持って来られて、料理をされる過程においては必ずしもきれいな場面だけではありません。しかし、そのいろいろな過程をうまく通り抜けて、初めて食膳に上せられて、われわれの栄養に供することができる。われわれは今いろいろな法律審議しておるけれども、これはきょうから、あすから、国民のあるいは国家の非常に大きな進路を決定するということを忘れてはならぬのであります。(拍手)われわれはそのことに対する戦いをしておるのであって、ここで十分の演説が五分になることをば、必ずしも眼前の目標にしていない。これをもって日本の教育が後退をし、これをもって日本の憲法が事実上踏みにじられ、これをもってわれわれが多くの命と、あの忌まわしい原爆の犠牲を受けてかち得た民主主義というものを守ろうとしておるのであります。それを諸君は、あのような形において強行し、しかも社会党の暴力によってこれをなしたと、あるいは宣伝するかもしれません。しかしわれわれは、後世の史家あるいは正しくものを眺めるところの国民諸君は、必ずや正しい批判を下してくれることをば信じて疑わないのでございます。(拍手)  私はただいま相馬君が申し、また私が申しましたような、まことに遺憾な議会運営を議会運営のベテランである寺尾君が行うことによって、彼の九仭の功を一に欠かれることをまことに同僚として遺憾にたえません。しかし寺尾君は有能な議員であり、さらに任期も相当まだ残されておるのでありますから、(笑声)よく反省をされて、将来において、かようなあやまちのないことを望むがゆえに、あえてここにかようなことを申し上げておるのであります。  どうか一つ寺尾君は、君の郷里におるところのあの有名な土佐犬のごとく何らの思慮と、そうして前後左右を顧みて事を慎重に決するという態度を忘れて、ヤジといろいろな圧力に屈従をして、議会のいろいろな手続規則を破ってまで、それらの勢力にこびようとする態度を改められて、りっぱな名犬と申してはまことに失礼でありますが、(笑声)名議長としての職責を、将来ともに尽して行かれるように切に私は望むものであります。  以上申し上げまして、遺憾ながら寺尾豊君の本日の行動が、本院副議長としてまことに不適当であることを指摘し、ここに不信任決議案に対する賛成の討論を終る次第であります。(拍手)
  143. 中川以良

    ○仮議長中川以良君) これにて討論の通告者の発言は終了いたしました。討論は終局したものと認めます。  これより本案採決をいたします。  本案表決記名投票をもって行います。本案賛成諸君白色票を、反対諸君青色票を、御登壇の上、御投票を願います。  氏名点呼を行います。議場閉鎖を命じます。   〔議場閉鎖〕   〔参事氏名点呼〕   〔投票執行
  144. 中川以良

    ○仮議長中川以良君) すみやかに御投票を願います。(「まねしちゃいけませんよ」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。……すみやかに御投票を願います。(「まだあるぞ」「仮議長の命を長くさせようじゃないか」と呼ぶ者あり)すみやかに御投票願います。  投票漏れはございませんか。……投票漏れないと認めます。  これより開票いたします。投票参事計算させます。議場開鎖を命じます。   〔議場開鎖〕   〔参事投票計算
  145. 中川以良

    ○仮議長中川以良君) 投票の結果を報告いたします。  投票総数  百九十票  白色票   六十八票  青色票  百二十二票  よって副議長不信任決議案は否決せられました (拍手)      ——————————   〔参照〕  賛成者白色票氏名      六十八名       高田なほ子君    久保  等君       清澤 俊英君    山本 經勝君       山口 重彦君    加藤シヅエ君       安部キミ子君    岡  三郎君       海野 三朗君    河合 義一君       三輪 貞治君    田中  一君       永井純一郎君    上條 愛一君       東   隆君    荒木正三郎君       三橋八次郎君    小笠原二三男君       竹中 勝男君    内村 清次君       赤松 常子君    山下 義信君       木下 源吾君    山田 節男君       藤原 道子君    野溝  勝君       栗山 良夫君    村尾 重雄君       相馬 助治君    佐多 忠隆君       須藤 五郎君    堀  眞琴君       鈴木  一君    成瀬 幡治君       若木 勝藏君    江田 三郎君       亀田 得治君    小林 孝平君       矢嶋 三義君    菊川 孝夫君       片岡 文重君    小林 亦治君       小松 正雄君    重盛 壽治君       吉田 法晴君    大和 与一君       加瀬  完君    藤田  進君       湯山  勇君    千葉  信君       近藤 信一君    田畑 金光君       大倉 精一君    永岡 光治君       阿具根 登君    天田 勝正君       松浦 清一君    秋山 長造君       棚橋 小虎君    羽生 三七君       曾禰  益君    松澤 兼人君       中田 吉雄君    森下 政一君       岡田 宗司君    小酒井義男君       戸叶  武君    三木 治朗君     —————————————  反対者青色票氏名      百二十二名       上林 忠次君    河井 彌八君       梶原 茂嘉君    飯島連次郎君       森田 義衞君    森 八三一君       村上 義一君    溝口 三郎君       三浦 辰雄君    廣瀬 久忠君       野田 俊作君    中山 福藏君       常岡 一郎君    土田國太郎君       田村 文吉君    竹下 豐次君       高橋 道男君    杉山 昌作君       島村 軍次君    佐藤 尚武君       河野 謙三君    小林 武治君       後藤 文夫君    伊能繁次郎君       武藤 常介君    大谷 瑩潤君       白波瀬米吉君    松原 一彦君       西岡 ハル君    井上 清一君       伊能 芳雄君    小沢久太郎君       青柳 秀夫君    酒井 利雄君       有馬 英二君    仁田 竹一君       滝井治三郎君    吉田 萬次君       白川 一雄君    菊田 七平君       岡田 信次君    中川 幸平君       田中 啓一君    榊原  亨君       上原 正吉君    大矢半次郎君       藤野 繁雄君    木島 虎藏君       西川甚五郎君    宮田 重文君       植竹 春彦君    谷口弥三郎君       三浦 義男君    左藤 義詮君       館  哲二君    石原幹市郎君       中山 壽彦君    池田宇右衞門君       鶴見 祐輔君    青木 一男君       野村吉三郎君    泉山 三六君       津島 壽一君    苫米地義三君       大野木秀次郎君    佐野  廣君       小幡 治和君    宮澤 喜一君       大谷 贇雄君    石井  桂君       雨森 常夫君    西川弥平治君       白井  勇君    横山 フク君       高橋  衛君    松平 勇雄君       深川タマヱ君    長島 銀藏君       最上 英子君    寺本 廣作君       小滝  彬君    青山 正一君       紅露 みつ君    山本 米治君       石川 榮一君    石村 幸作君       剱木 亨弘君    加藤 武徳君       高野 一夫君    横川 信夫君       松岡 平市君    鈴木 強平君       野本 品吉君    平井 太郎君       堀末  治君    西郷吉之助君       堀木 鎌三君    郡  祐一君       遠藤 柳作君    吉野 信次君       笹森 順造君    黒川 武雄君       小林 英三君    木村篤太郎君       石坂 豊一君    三木與吉郎君       新谷寅三郎君    井村 徳二君       島津 忠彦君    重政 庸徳君       安井  謙君    入交 太藏君       小柳 牧衞君    川口爲之助君       深水 六郎君    古池 信三君       岩沢 忠恭君    小野 義夫君       井上 知治君    山縣 勝見君       重宗 雄三君    草葉 隆圓君      ——————————   〔仮議長退席、副議長着席〕
  146. 寺尾豊

    ○副議長寺尾豊君) 本日は、これにて延会いたします。  次会は、明日午前十時より開会いたします。議事日程は、決定次第公報をもりて御通知いたします。  本日は、これにて散会いたします。    午後十一時四十九分散会      —————————— ○本日の会議に付した案件  一、日程第一 国務大臣河野一郎君   戒告決議案(前会の続)  一、仮議長の選挙  一、副議長不信任決議案      ——————————