○
政府委員(
谷垣專一君) この苗しろ
対策の問題でございますが、これはちょっと私の
説明が誤まっておりましたので御訂正願いたいと思います。
種もみの
補助は入っておりません。苗しろの苗の
輸送費だけを入れてございます。それに対する分だけを入れております。なお
種もみがなくて困るというような問題につきましては、食糧庁の方で保管いたしておりまする
種もみをそちらの方へ出すように手配をいたしたいと思います。先ほどの
説明が誤まっておりましたので御訂正申し上げます。
それからいわゆるこういうふうに
ワクがはめられました場合の
補助が
末端へ参りまして、また二十八年と同様にいろいろな後ほどの
批難事項になるかならぬかという問題、それに対する
対策はどうであるかというふうにお聞きいたしたわけでございますが、これはこの前の
委員会でもたしか御
指摘になったことかと思いますが、できるだけ
末端におきまして、相互の運用というと語弊がございますが、いわゆる
末端における
総合対策が可能なようにいたして、今申しますような
批難事項等に該当することを極力避けたい、かように考えております。それの
具体案につきましては、まだ現在
協議をいたしておりまして、はっきりいたしませんが、物の
考え方といたしましては、そのようにいたしたいと考えております。従いまして今御
説明いたしましたのは、
予算を作ります場合の少くとも積算の
基礎であることに間違いございません。ただこれをそのまま
末端に落すようにするかどうかという点につきましては、なるたけ余裕を持った形でやっていきたいと考えております。たとえて申しますと、
肥料等の問題に対しましても、非常に
激甚地と
激甚地でないところとは、でき得べくんばある程度の差をつけた方がいいかと思います。実際問題としてなかなか
末端でむずかしい
状況で、村長さん等が非常に非難されることが多い実は
案件になっておりますが、それらのものをできれば反当
施肥料等の
最高限、
最下限、まあ
最下限は別といたしまして、
最高限みたいなものを作りまして、その
ワク内でやっていくというような方式をとるとかいうようなことを考えたいと思っております。できるだけこの前のような
批難事項等を厳格にいたしまして、
批難事項がないように、いわゆる善意の
違反を起されるようなことのないようにいたして参りたいと考えております。
それから
連年災害の借りかえの問題でございますが、これは一応借りかえと申しますが、借りかえということは実際はないことになっておりますが、新しく借りるわけでありますが、その限度は
連年災害を受けておりますものは十万が限度でございます。それから新しく
災害を受けたものは五万の限度で貸していきたい、かように考えております。これについては、当
委員会でございましたか、問題があったと思います。あるいは間違っておったかもしれませんが、損失補償の問題をこの際むしろ借りかえしないでやったらいいではないかという御意見が、たしかこの前あったかと思います。この問題は当然制度の問題といたしましては損失を打ち切って、もうそこで損失補償ということでやっていってもいいわけであります。借りかえできるものは借りかえをする、こういうことで進んで参りたいと思いますが、あまり実は開拓者——その他損失補償も便宜でやった方がいいと思って、開拓者
諸君の意見を聞いてみましたが、やはりここで打ち切って損失補償の手よりも、借りかえの形でやっていった方が信用の問題等があるからいいというような意見がありまして、制度としては損失補償が当然あるわけでございますから、損失補償の線も動かしたいと思いますが、借りかえによる期間
延長の申し込みが多いだろうと期待いたしております。
それから共済の
査定の責任の問題でございますが、これは実は私まだ不勉強で十分にその実情がわかりかねるのでありますが、やはり今の建前といたしましては、
末端の
組合、あるいは県の
連合会というふうないわゆる上級機関と申しますか、そういうものがあるわけです。
災害の
査定はやはりそれぞれの上級の機関の判定に従うということに現在のところ建前は相なっておるように思います。