○
千田正君
一つはこの
漁具の問題でありますが、定置
漁業者が大
部分——ほとんど今度の場合は各県の定置
漁業者ともその網、
施設が全部流されている。この際従来は綿糸網をやっておった小型定置の人もあるのでありますが、この
人たちは零細に近い
方々なんです。この際化繊に切りかえていきたい、こういう希望がどこの県にもあるようであります。私自身
現地を視察して歩いて、至るところからそういう要望を伺って参ったのでありますが、こういう際に際して何らかの方途を
考えておるかどうか。同時に化繊に切りかえてやるという場合に、いわゆる
先ほどお話の
通りの
災害復旧であれば、
原形復旧を主体とすれば、綿糸で定置をやっておった者に対しては綿糸に対する
融資しかできない。そうでなくて、むしろこの際化繊に切りかえるのだ、そうして
漁業経営をもっと効率的に上げていこうという——
災害を契機として禍いを転じて福にしようという、そういう生産意欲に燃えている。こういう
漁民を救う意味においても、この化繊に切りかえる場合の
措置をどういうふうに
考えるか、こういう点どういうふうに
考えておるか。
もう
一つは、この
漁船保険に入っておらない小型の
漁船が今度は非常に多い。一トン、一トン半なり、およそ五トン以下の船の流失は至るところであります。こういう
零細漁民の
漁船に対するところの
対策はどういうふうに
考えておるか。この二点をまず伺いたい。