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千葉信君 その面目が……、これから入っていきますが、面目がちっとも一新されていない。ただ名前だけの話です。それはこれから入っていきます。
そこで、その次にお尋ねしたいことは、先刻吉野さんは、今度は気象庁になる、そうして次々とこれから
長期計画を立て、設備の整備を拡充、もしくは庁舎の改善ということも出てくるでしょう、これからそういう
計画をされる。しかし今度の法律の提案に際しては、びた一文もこれは
予算を伴っていない。全くその
通り、むしろ削られている。一体こういう
法律案が成立したとしてですよ。あなたがさっき言われたように、成立したとして、今度中央気象台が気象庁になるんだが、気象庁になった場合とならない場合とでは、一体あなたの言う
長期計画なるものが違うのかどうか、気象台時代のままではそういう
長期計画は立てないし、やらぬというのか、おそらくそんなことはないと思う。当然気象業務の重要性から
考えると、
国民の要望としても、そういう
長期計画は今日ほんとうはできていなければならぬ、しかしまだできていない。これから作る。これから作るという場合に、気象庁になった場合と中央気象台のまんま置かれた場合は違うのかどうか。それからもう
一つは、今の
予算折衝の
関係です。
予算折衝の
関係、あなたの言われたような格好では、私はどうも釈然としない。中央気象台よりは気象庁になった方が有利だろうということは、これは、一応漫談めいた
答弁としてはわかる。しかし、なるほどこれは気象庁になった方が
予算の獲得等においても有利になるだろうという私どもの見解はあなたの
答弁からは出てこない。つまり私の
結論から言えばですよ、
予算の獲得の問題にしても、従って人員の獲得の問題にしても、
内容の整備拡充という問題等にしても、何も変らぬじゃないか、同じことじゃないか。もし
予算を計上して、設備の改善をはかろうとすれば、気象台だってできる。人員をふやさなければならぬとすれば、何も気象庁にならなくたって人員はふやせるんです。しかも、今回の
法律案が庁にするという、
一つのエポックでしょう。形の上だけならば一応跳躍台という格好でしょう。一時期を画するという格好でしょう。そういう時期にさえも、
予算も全然今までのまま、定員もそのまま、こんな事実からしても、私どもどうも庁になったから有利になるということは、そう簡単にははいそうですかと肯定できない。どうでしょうね、これ。