○吉田
法晴君 基地問題についての
政府の今の
方針を承わりたいのですが、これは隣りに坐っておられます
船田長官にむしろ承わった方がいいかと思うのですが、先ほど来労働
大臣が説明をされたように、米軍の基地とそれから
日本の自衛隊の基地というものとが
防衛ということで関連をしておる、こういう御説明、これは
政府の
方針でしょう。そうしますと、
日本の基地が米軍の基地を中心にいたしましてだんだん変って参っております。一番大きいところでは、かっては沈まない航空母艦ということで、大陸に対するこれは
防衛の基地という説明がありました。ところが最近では戦闘あるいは
防衛というものと、原子兵器というものとが切り離せなくなって、基地は原水爆攻撃の基地となり、その次の瞬間には原水爆の攻撃を吸収する吸収的機能を持つに至っておる。従ってむしろ固定した陸上の基地よりも、四万トン、五万トンの航空母艦と、それから爆撃機も出るしあるいはロケットの攻撃もできる、こういう航空母艦等が、大型の航空母艦等がさらに重要な
意味を持ってきておる。かりに
日本の基地から攻撃がされるならば、アメリカの空軍その他は退逃をするであろうということが言われております。そういうように、
日本の持っております基地の戦術的、戦略的な価値の変更がございます。そうして小さいところは整理をして、大型の飛行基地を中心とする、こういう段階に、先ほど
日本の自衛隊と、それから駐留軍とは、
防衛ということでこれは関連がある。なお実際の例でありますけれども、米軍基地を教育、訓練という目的で
日本の自衛隊がやや使いかけているという実態等もございますが、そこでこれは
防衛庁担当の
船田大臣にこういう基地問題に対して、この米軍基地に対してあるいは自衡隊の基地についてどういう
方針であるのか、なお依然として従来のように大型のジェット爆撃機が発着し得るような基地を是が非でも拡充をして参りたい・こういう従来の米軍の戦略的な方向について強力に推進をする、こういう御
方針なのか、それとも河野農林
大臣は、まあこれは日ソ国交の問題に関連してでありますけれども、必ずしてアメリカの言うなりばっかりになっているのではない、こういう御
意見等もございましたが、あらためてここでお二人そろっておるときに一つ
政府の所見を承わりたいと思います。