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久保等君 非常に、
大臣、極力この問題についても真剣にお考えになって努力はしておられるのだと思うのですが、先ほど来、繰り返して言うようですが、とにかく数年来の懸案ですが、いつも
委員会で
質問いたしますと、大体そういったような御答弁で、出たそうでなかなか出てこないという状況がここ一両年にわたって実は続いておった。私は決して、出そうで出ないけれ
ども、無理して出してもらう必要はないと思うのです。また、そういう程度に扱かわれる
性格じゃこれはないと思う。非常に重要な問題だし、それから
法律の対象そのものが非常に最近、これは他の
事業部門にあまり見られないほど、非常にどんどん目まぐるしい発展と膨張を実はしておりまして、そういう
実情にありまする、新時代に対する根本的に考え直さなければならない状態に置かれている
電波関係の
法律であり、しかも一般の
国民の認識なり、常識からいきますと、
電波関係の
法律というと、これは何かとっつきにくい、比較的、あるいは理解がつかないのじゃないかと思うのですが、非常にしかしこの問題をめぐって直接利害
関係のある
人たち、これはまた非常にやかましく賛否両論相呼応していろいろな
意見が交錯していると思うのですよ。従ってこれに対する扱い方というものは、よほど私は冷静に考えて参らなければならない面もありますし、それからまた非常に事は慎重に運ばなければならない問題を含んでいることは、これはもう申し上げるまでもないわけなんです。従ってそこで今言った検討するにしても、検討の仕方が私はあるのじゃないかと思うのですよ。そこで今省議云々と言われたのですが、これはまあ省議といっても、
郵政省の
機構は、
大臣が一番よく御存じなんですが、とにかくいろいろな
事業関係の部
局長がおられるわけですが、そういう
方々が省議で参画せられて論議せられることは、これは非常に必要だし、やらなければならん過程だと思うのです。しかし問題の、特に十分慎重に検討を加えていただかなければならないのは、この
法律を、少くとも、何といいますか、専門的な
立場から見られる方、あるいはまた、これに対して非常に重大な
関係を持っておられる方、その方面に対して非常に経験なり、学識なりを持っている方、そういうあるいは
国民の代表的な
方々の御参集を願ったそういう
機関で専門的に扱って、ある
一定期間を、
ほんとうに必要な大半の努力をそういった方面に注いでいただくための
機関を持って、そこで検討しないと、単なる郵政
関係の
法律案を
国会に出すという形の程度の論議では、
結論の出る問題では私はないと思う。大事なのは、今こういった私は十分に各界代表の審議なり、
意見というものを
一つ十分に戦わすということが必要じゃないかと思うのです。でそうしない限り、一体どういうことについて何を一体検討しているのか、これは全然今のところ極端は言葉の表現でいえば
国民はつんぼさじきに上げられているという形に私は置かれていると思う。もちろんそれぞれのやかましく言っておられる
方々は、それぞれの腹案は一応お持ちだと思うのですが、それは私はそれぞれの腹案は、
法案審議に当って参考にしなければならないと思うけれ
ども、実はそういうことをあまり知らされていない
国民全体からの
意見というものをこの
法案に盛り込んでいかなければならない、重要な、広範な利審
関係を、
国民自体が持っていろ
法律じゃないかと思う。従ってその扱い方が、どうももうすぐにでも、松田
大臣等によると、ここ一カ月以内には何か日の日を見るように言われておった
経過もあるのです。あれっと思うようなことを旅先で言われて、われわれも意外に思ったりなんかしたのですが、
大臣がかわってみると、ちんとしているというような印象を客観的に見ますと受けるのですが、そういうことがあってはならない
法律だと私は思うのですが、ぜひ私は十分
一つ検討を加えていただくためにも、その
方法もぜひ
一つ考えていただかなければならないのじゃないかというようにも考えているのですが、そういう
意味で、拙速主義でやれという
意味で私は申し上げるのではさらさらないのでありますが、数年の懸案の問題でありまするだけに、しかも非常に重大でありまするだけに、
大臣としては
一つぜひただ単にその行きがかりとかいう気持で出される
法律案では絶対ならんと思うのですが、ぜひ
一つそういう経緯をお考えになって事務当局を鞭撻をして、急がなくてはならん問題についてはもちろん急ぐし、急がなければならぬと思うのですが、ただもう
一つ堂々と論議のされる……、
国会に出てからの話じゃないのですが、
国会に出る前ですが、堂々と論議される、批判せられるという場を何とか
大臣としてはお考えになる必要があるのじゃないかということですが、これは新
大臣には初めて申し上げることかもしれませんが、前々から私はそのことを申しておるのですが、ぜひそういう手続がとられなければならぬのじゃないか。そうしてすみやかに
国会に出されることを私は希望するわけなのですが、ただ、どこにどういう問題があって混迷といいますか、停頓しておられるのか、
結論が出しかねるのかわかりませんけれ
ども、十分
一つそういう
経過のあることをお考えになって、そうして私はある程度はっきりした見通しをお伺いいたしたいと思うのです。本日でなくてもけっこうですから、見通しをお立て願いたい。その場限りといっては失礼ですが、
委員会でやかましく言われるから、その場で何とか極力早急に出します、出しますという御答弁でなくて、どういう
方法で、どういう形で、どういう
結論を出して、いつごろには必ず出すということを
一つ前松田
郵政大臣の轍を踏まないで、放言的な御答弁を願うのじゃなくて、ぜひ
一つ事務当局の
実情も十分にらんでいただいて、しかも
政府としての
立場から、あるいは
国民の
立場に立って、構想をどうするかという問題をもう少しはっきりした態度と見通しを、私
一つきわめて近い将来において当
委員会に御表明願いたいと思うのですが、それでただ単にできもしない約束を、抽象的にやるなんということを言われても、はなはだこれは迷惑だと思うのですが、
一つその点
大臣からもう一ぺん御所見を伺いたいと思います。