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政府委員(徳永久次君) ただいま阿
具根先生からおしかりを受けましたわけでございますが、これは前にも申し上げましたわけでございますけれ
ども、実はこの前の約二カ年前のときに、ただいま阿
具根先生からおっしゃられましたように、二カ年間延ばすことにしたいという
法案は、実は私重工
業局長をいたしておりました際に責任
局長としてただいまありましたようなことを申し上げておりましたのですが、にもかかわりませず二年間にできなかったということ、これはまあ私の不明と申しますか、観測を誤まりましたことをおわび申し上げるよりいたし方ないわけでございます。ただ言いわけを申し上げるわけではございませんけれ
ども、二年間ではできそうにもないにもかかわらず二年くらいでできるということは実は申し上げたつもりはないのでございますが、大法典ではございまするけれ
ども、
法務省ではずいぶん御熱心な御検討をいただいたことでありまするし、まあ原案が、私
どもから見ましても多少修正の余地があるといいますか、というような気もいたしましたけれ
ども、その辺
経済界の要請にも即し、ある
程度の調整もできて、
法案ができるもの、だろうと実は思っておりましたような
関係から二年おひまをいただければというふうに実は思っておりましたわけでございます。その辺私の不明のいたすところでございますが、今回当分の間というようにお願いいたしました
意味も長々と延ばすという
意味ではございませんけれ
ども、
法案作成に
法務省が当られ、それに対する
経済界の反応というものの状況から見まして私
ども調整の余地はあるものとは思いますものの、しかし問題を決定しますかぎが、次に
法務省におきましてどの種の修正をなさいますかということのほかに、
経済界それ自体のある
程度の変化といいますか、改善といいますか、というようなこと、そこから
金融機関等の感覚、
考え方ということもある
程度のほぐれる道もある、そういう要素も含んでおりますので、また今度二年とか三年とお願い申し上げまして、万が一その
期限がわずかでありましても超過するというようなことになりましては
国会にも申しわけないということになりますので、そういう事情というものをとくと御了承いただきましてお願い申し上げたいということで実はただいま当分の間というふうに御提案申し上げたような次第であります。その辺の経緯の詳細というものは先般お配り申し上げました資料でもその気持は実は
出したつもりでございます。私
どもそれ以上何ものもないのでございまして、
企業担保法が先ほど来御議論が出ておりますように、従来
一般担保の
制度が
日本では電力
会社とか、電源開発とか、
日本航空とか、石油資源開発
会社とか、帝都高速度交通営団とか、その他ありますが、いずれも特別法によりまする
会社だけにその道が開かれております。これは便利だからそうしてあるということもあるわけでございますけれ
ども、しかしこの
制度というものは先ほど来議論になっておりますように、特別法によりまする、あるいは事業法のありまする
会社というだけでなしに、広く
適用するということ、これが
わが国の産業、
金融を円滑にし、
金融界、
産業界両方が無用の手間、ひまをかけない、しこうして
信用の確保はできるという、いわば世の中の前進になる道でありますので、そういう道をぜひ開いていただきたい。これはいつか申し上げたと思いますが、実は
企業担保法というような
法制は
通産省でももしできたら提案申し上げたいと思って、実は研究も始めたわけでありますけれ
ども、ところがあまりにもむずかしい専門的な
法律でございますので、もちはもち屋でございますので、
法務省にお願いしたというようなことでございますので、私
どもこの種
制度を少しでも幅広く
日本の
産業界、
金融界に利用されることを実は切望いたしておりますし、しこうして
法務省もそれに本腰を入れてお立ち上りいただいておりますので、一日も早くできることを実は期待はいたしておりますが、今後私
どもといたしましても、まあ一番便益を受けるといいますか、
日本の
産業界が便益を受けることにも相なりまするので、今後の
法案の進捗を早めるお手伝いは及ばずながら申し上げて、
金融界、
産業界との歩み寄りで利用調整ができますように、漸進主義でもできるように私
ども切望いたしておりますような次第であります。従いましてそう長くというわけでもありませんし、さりとて前例にもこりておりますし、また世の中に、先にどういう変化があるということもわかりませんし、そこらのところで一応問題の性質をおくみ取りいただきまして、当分の間ということにさしていただいたことを御了承いただければ幸いかと思っております。さような次第であります。なお今御注文がございましたような資料につきましては、現在ある
程度、たとえば
富士、
八幡両社がどの
程度の
社債を
出しておるか、あるいは借入金があるかというようなデータは、若干のデータも持っておりますわけでありまして、なお項目に応じまして調製いたしましてお示し申し上げたいと思います。