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西田隆男君(西田隆男)
○
西田
隆男
君 さっき
上原
さんのお尋ねになっておった問題は非常に重要な問題だと思うのですが、この
法案
で
考え
られております
業種別
の大体何パーセントがこの金で
設備
の改善ができるというお見通しなんですか。
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1956-04-03 第24回国会 参議院 商工委員会 第18号
公式Web版
本委員会の運営に関する件 ○計量法の一部を改正する法律案(内 (会議録情報)
0
昭和
三十一年四月三日(火曜日) 午後三時二分開会
—————————————
委員
の異動 本日
委員吉田萬次
君辞任につき、その 補欠として
小野義夫
君を
議長
において 指名した。
—————————————
出席者
は左の
通り
。
委員長
三輪
貞治
君
理事
西川
彌
平治
君
白川
一雄
君
河野
謙三
君
委員
上原
正吉
君
大谷
贇雄
君
古池
信三
君
西田
隆男
君
深水
六郎
君
海野
三朗
君
上林
忠次
君
政府委員
通商産業政務次
官 川野
芳滿
君
通商産業大臣官
房長
岩武 照彦君
通商産業省企業
局長
徳永 久次君
通商産業省重工
業局長
鈴木
義雄
君
通商産業省繊維
局長
小室 恒夫君
事務局側
常任委員会専門
員
山本友太郎
君
説明員
通商産業省重工
業局計量課長
蒲谷
友芳
君
—————————————
本日の
会議
に付した案件 ○本
委員会
の
運営
に関する件 ○
計量法
の一部を改正する
法律案
(内
閣提出
) ○
地方自治法
第百五十六条第六項の規 定に基き、
繊維製品検査所
の
出張所
の
設置
に関し
承認
を求めるの件(内
閣提出
、
衆議院送付
) ○
機械工業振興臨時措置法案
(
内閣提
出) ○
参考人
の
出席要求
に関する件
—————————————
委員長(三輪貞治君)(三輪貞治)
1
○
委員長
(
三輪貞治
君) ただいまより本日の
会議
を開きます。 初めに
前回
の
委員会
の散会後、非公式に開きました
委員長
及び
理事打合会
の結果を申し上げまして
皆様方
の御
了承
を得たいと存じます。当
委員会
に付託されておる
法案
の取扱いについて打ち合せをいたしましたが、結局次のような順序で
審議
をすることを申し合せました。第一
順位
としては、
日本製鉄株式会社法廃止法
の一部を改正する
法律案
、
機械工業振興臨時措置法案
、
計量法
の一部を改正する
法律案等
の本院の
先議法案
であります。第二
順位
といたしましては、
工業用水法案
、
中小企業振興資金助成法案
、
繊維製品検査所
の
出張所
の
設置
に関し
承認
を求めるの件、右三件は
衆議院商工委員会
で
全会一致
で
可決
、本院に送付されたものであります。第三
順位
といたしましては、
原子力関係
の三
法案
、これは
衆議院科学技術特別委員会
で
可決
の
上本院
に送付されたものであります。以下の諸
法案
につきましては、
衆議院
の審査の結果を待って決定することにいたしました。 右御
了承
を得たいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
委員長(三輪貞治君)(三輪貞治)
2
○
委員長
(
三輪貞治
君) それではさよう決定いたします。
—————————————
委員長(三輪貞治君)(三輪貞治)
3
○
委員長
(
三輪貞治
君) 次に
計量法
の一部を改正する
法律案
を
議題
といたします。御
質疑
のある方は御
発言
を願います。
海野三朗君(海野三朗)
4
○
海野三朗
君 私お伺いしたいのは、今日学問上では
世界各国
とも
CGSユニット
、
つまり
センチメートル、グラム、セコンドが根本になっておるのでありますが、この
日本
の現状を見ますと、いろいろな
尺貫法
や
ヤード
、
ポンド法
いろいろありますが、
メートル法
を
通産省
としては将来
統一
されるというお
考え
でも持っていらっしゃるのか、その辺のことはどういうふうにお
考え
になっておりますか。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
5
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) 御承知の
通り計量法
は
メートル法
をもって、わが国の
統一的計量単位
としております。
昭和
三十一年十二月三十一日まで過渡的に
尺貫法
及び
ヤード
、
ポンド法
の併用を認めておりますが、三十四年の一月一日以降は
メートル法
の
完全実施
を
規定
いたしております。従いましてこれに対しまして
通産省
といたしましては、また
政府
といたしましては
全力
をあげてこれの
実施
の準備を進めておる
状況
でございます。
海野三朗君(海野三朗)
6
○
海野三朗
君 そこでもう
一つ
お伺いしたいのですが、
メートル法
にいたしましても
誤差
の
範囲
はどんなふうになっておりますか。
誤差
の
範囲
、
つまり
一メートルと申しましても正確なる一メートルというのは人間の力では知り得ないわけであります。で、それにはプラス、マイナスある
誤差
が加わっておって、それを
一般
が約一メートルであるという観念のもとにやっておるわけであります。重量も従ってそうであるが、その許し得べき
誤差
の
範囲
というのはどんなふうになっておりますか。長きについて、それから重さについて、
ヤード
、
ポンド
そういう
方面
については許容し得る
誤差
の
範囲
はどういうふうになっておりますか。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
7
○
政府委員
(
鈴木義雄
君)
説明員
から答弁いたさせます。
説明員(蒲谷友芳君)(蒲谷友芳)
8
○
説明員
(
蒲谷友芳
君) 御説明申し上げます。現在
計量法
ではその
関係
で
計量器検定令
と、それから
計量器使用公差令
という二つの政令をきめまして、そこでこまかく書いております。その例を簡単にわかりやすく申し上げますと、たとえばはかりにつきましては、大体普通の台ばかりでございますと、
検定公差
が大体二千分の一、
使用公差
がその一・五倍、あるいは
一般
に使われております
自動
ばかり、あるいは棒ばかりのものにつきましては、大体二百分の一、その
使用公差
がその二倍、あるいは
自動
ばかりでも精度のいい
制温装置
というような
器具
をつけましたものにつきましては、八百分の一というふうにそれぞれの
規定
がございまして、もう少しこまかく申し上げますと、たとえばはかりにつきましては、五十キロ以上のものにつきましては二千分の一、あるいはそれがたとえば十グラムのような小さなものでございますと、五十分の一というふうにこまかい
規定
を設けておりまして、その
範囲
で
検定
をし、また使っておる
計量器
のいたんだ場合にその
使用
の
許容範囲
をきめております。
海野三朗君(海野三朗)
9
○
海野三朗
君 この台ばかりやらそういう
方面
のはかりについては、期間をどれくらいおいて検査しておられますか、民間のあれに対しては。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
10
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) 市部につきましては一年に一回、それから郡部におきましては三年に一回
定期検査
をいたしております。そのほかいろいろ取締りは
別個
にやっております。
海野三朗君(海野三朗)
11
○
海野三朗
君 それからこの
電気測定法
、
電気
との
関係
はどうなりますか、この
電気
のメーター、そういうものについては、やはり同じようにこの正確を期しておられるわけでありますか。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
12
○
政府委員
(
鈴木義雄
君)
計量法
のほかに
電気関係
の
器具
につきましては、
電気測定法
というのがございます。現在は
別個
の
法律
として存在しております。しかしながらこれにつきましてはこの前の国会でも御議論がございました
通り
、将来これにつきましてはいろいろ
別個
に違うのでありますけれども、
統一
的な
研究
をいたしたいと、こういうふうなことで
研究
をいたしておる
状況
でございます。
海野三朗君(海野三朗)
13
○
海野三朗
君 ところでこの
電気
ということになりますというと、これはあなたの方からは、今
計量法
から外れるかもしれないのでありますが、この
燭光
といっておりますのは、ほとんどその
燭光
を出しておりませんね。たとえば十
燭光
とか、百ワットということで、百ワット来ていない、こういう
方面
は非常にルーズなように私は思うのですが、そういう点についてはどういうふうにお
考え
になっていらっしゃいますか。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
14
○
政府委員
(
鈴木義雄
君)
計量法
ではただいま申し上げました
通り電気測定法
と違っておりまして、今の問題は
電気測定法
の問題でございますが、私といたしましてはその点の方の責任でございませんので、
別個
にこれは
関係
の
局長
からお答えさしていただいた方がよろしいかと思います。
委員長(三輪貞治君)(三輪貞治)
15
○
委員長
(
三輪貞治
君) ちょっと
速記
をとめて。 〔
速記中止
〕
委員長(三輪貞治君)(三輪貞治)
16
○
委員長
(
三輪貞治
君)
速記
を始めて下さい。 他に御
発言
もなければ
質疑
は尽きたものと認めて御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
委員長(三輪貞治君)(三輪貞治)
17
○
委員長
(
三輪貞治
君) 御
異議
ないと認めます。 これより
討論
に入ります。……別に御
発言
もなければ
討論
は終局したものと認めて御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
委員長(三輪貞治君)(三輪貞治)
18
○
委員長
(
三輪貞治
君) 御
異議
ないと認めます。 これより
採決
に入ります。
計量法
の一部を改正する
法律案
を問題に供します。
本案
を原案
通り
可決
することに
賛成
の方は
挙手
を願います。 〔
賛成者挙手
〕
委員長(三輪貞治君)(三輪貞治)
19
○
委員長
(
三輪貞治
君)
全会一致
でございます。よって
本案
は
全会一致
をもって原案
通り
可決
すべきものと決定いたしました。 なお本
会議
における
口頭報告
の
内容
、
議長
に提出する
報告書
の
作成
、その他自後の
手続
につきましては、
慣例
によりこれを
委員長
に御一任願いたいと思いますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
委員長(三輪貞治君)(三輪貞治)
20
○
委員長
(
三輪貞治
君) 御
異議
ないと認めます。よってさよう決定いたしました。
報告書
には多数
意見者
の
署名
を附することになっていますから、
本案
を可とされた方は順次御
署名
を願います。 多数
意見者署名
西川弥平治
白川
一雄
河野
謙三
上原
正吉
古池
信三
西田
隆男
深水
六郎
大谷
贇雄
海野
三朗
上林
忠次
委員長(三輪貞治君)(三輪貞治)
21
○
委員長
(
三輪貞治
君) 次に、
地方自治法
第百五十六条第六項の
規定
に基き、
繊維製品検査所
の
出張所
の
設置
に関し
承認
を求めるの件を
議題
といたします。御
質疑
のある方は御
発言
を願います。(「
異議
なし」「
質疑
なし」と呼ぶ者あり) 別に御
発言
もなければ
質疑
は尽きたものと認めて御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
委員長(三輪貞治君)(三輪貞治)
22
○
委員長
(
三輪貞治
君) 御
異議
ないと認めます。 これより
討論
に入ります。御
意見
のある方は賛否を明らかにしてお述べを願います。……他に御
意見
もなければ
討論
は終局したものと認めて御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
委員長(三輪貞治君)(三輪貞治)
23
○
委員長
(
三輪貞治
君) 御
異議
ないと認めます。 これより
採決
に入ります。
地方自治法
第百五十六条第六項の
規定
に基き、
繊維製品検査所
の
出張所
の
設置
に関し
承認
を求めるの件を問題に供します。
本案
を原案
通り
承認
すべきものと議決することに
賛成
の方の
挙手
を願います。 〔
賛成者挙手
〕
委員長(三輪貞治君)(三輪貞治)
24
○
委員長
(
三輪貞治
君)
全会一致
でございます。よって
本案
は
全会一致
で原案
通り
承認
すべきものと議決をいたしました。 なお本
会議
における
口頭報告
の
内容
、
議長
に提出する
報告書
の
作成
、その他自後の
手続
につきましては、
慣例
によりこれを
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
委員長(三輪貞治君)(三輪貞治)
25
○
委員長
(
三輪貞治
君) 御
異議
ないと認めます。よってさよう決定いたしました。
報告書
には多数
意見者
の
署名
を附することになっておりますから、
本案
を可とされた方は順次御
署名
を願います。 多数
意見者署名
西川弥平治
白川
一雄
河野
謙三
上原
正吉
古池
信三
西田
隆男
深水
六郎
大谷
贇雄
海野
三朗
上林
忠次
—————————————
委員長(三輪貞治君)(三輪貞治)
26
○
委員長
(
三輪貞治
君) 次に、
機械工業振興臨時措置法案
を
議題
といたします。御
質疑
のある方は順次御
発言
を願います。 ちょっと
速記
をとめて。 〔
速記中止
〕
委員長(三輪貞治君)(三輪貞治)
27
○
委員長
(
三輪貞治
君)
速記
をつけて。
西川彌平治君(西川彌平治)
28
○
西川
彌
平治
君 ちょっと伺いますが、この
法律
は五カ年の
時限立法
であるようでございますが、この五カ年間にどれだけの
一体資金
を御
計画
になっておりますか。それから本
年度
十五億でありますが、
明年度
、
明後年度
というように、要するに五カ年間の各
年別総計
をちょっとわかりましたら伺いたいと思います。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
29
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) これは五カ年間のうち初めの三カ年は大体当初の
計画
では百億
程度
の
設備資金
を予想しております。それで
初年度
は
前回
御説明申し上げましたように十五億でございます。来
年度
、
再来年度
どのくらいの額にするかということは、やはり毎年の
財政投融資
のときの交渉になりますので、その際
通産省
といたしましては、
全力
をあげて
所要
の
資金
を確保したいと、こういうふうに
考え
ておる次第でございます。
西川彌平治君(西川彌平治)
30
○
西川
彌
平治
君 この
資金
は
低利長期
、
担保条件
の
緩和等
特に有利な
条件
で
融資
を行われることになっておりますが、
利率
は大体どのくらい、期日、それから
担保
の
条件
はどのくらいですか伺いたいと思います。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
31
○
政府委員
(
鈴木義雄
君)
利率
は年六分五厘と
予定
しております。それから
償還期限
は個々の
企業
の
内容
により決定いたすことになりますが、
償還期限
十年
程度
、
長期
の
融資
をも認めるというふうに大体取り運ばれる
予定
でございます。また
機械
の代金につきましては
所要
の
機械
の主要な
設備
については
全額貸付
もできるというふうな
考え方
でございます。また
担保
につきましては、
貸付
の
対象
となる
機械
を
担保
に求める以外は
企業
の
運営
に必要な
資金
の借入れを妨げない限度に
担保
を要求する、こういうふうな
緩和措置
を考慮しております。
西川彌平治君(西川彌平治)
32
○
西川
彌
平治
君
共同行為
の
実施
でございますが、私はまことにその
共同行為
の
実施
ということはよいことであると
考え
ておりますのでありまするが、なかなかいいことではあるが、この
実施方法
に対してはかなりの問題があると私は
考え
ておるのでありますが、その
実施方法等
に対する御腹案がありましたら
一つ
伺っておきたいと思います。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
33
○
政府委員
(
鈴木義雄
君)
共同行為
につきましては
法律
で指示によりまして
共同行為
ができることになりますが、大体四
種類
の
共同行為
をあげております。いろいろ各
機械
の品種につきましてどの
共同行為
を行うかどうかは
合理化審議会等
に諮りまして、その結果により具体的に決定いたすことになっております。従いましてその
合理化計画
の策定によりまして、これによって
通商産業大臣
が
共同行為
を指示するようにいたすわけであります。
西川彌平治君(西川彌平治)
34
○
西川
彌
平治
君 これは私の
希望意見
になりますが、この
共同行為
、この四
種類
というのがどんな
内容
であるかわかりませんが、かなりこの点に対しては
一つ
慎重なる御考慮をもって今後のあれをやっていただかないと私は思わざる障害が生ずるのではないかと思うのであります。この点に対してはさらに
一つ
御
意見
を承わっておきたいと思います。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
35
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) 御
指摘
の点は十分注意し慎重にやっていきたいと思っております。特に
共同行為
をやります
業界
にも事前によく打ち合せて、目的に沿うように、しかも十分効果を上げますように慎重な態度で
研究
して
結論
を得ましたものにつきましてやっていきたい、こう
考え
ております。
西川彌平治君(西川彌平治)
36
○
西川
彌
平治
君 これについて
技術公開
というような問題もあるようでありますが、
技術公開
というよりむしろ
技術
を、何といいますか
指導
とでも申しますか、いろいろな面があると私は思いますが、こういう
技術公開
とか、あるいは
技術指導
という、甲の
工場
から乙の
工場
に対して
技術
を
指導
するというような、こういう面に対するお
考え等
はどういうふうになっておりますか。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
37
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) この
共同行為
に「
技術
の制限」とございますのはいろいろの
関係
の
部品
とか、そういうようなものの
規格
の
統一
というふうな点を主としてねらっております。従いまして、
技術
の
公開
とか、そういうような問題に対しましてはこれは非常に慎重に取り扱って
考え
ていかなければならないことであり、
技術
の点で主としてねらっておりますのは
規格
の
統一
、そういうふうな
方面
からやるわけでございます。
西川彌平治君(西川彌平治)
38
○
西川
彌
平治
君 これは前に
重工業局長
から
お話
のあったことでありますが、私念のために伺っておくのでありますが、いわゆる
JIS
、
標準規格
ですな、この
JIS
の問題とこれとはおのずと別であるということの
お話
がございましたのですが、しかしこういうふうにいろいろ
考え
てみますときにおきまして、やはり全然
標準規格
というものとこの
法律
が無
関係
であるとは私
考え
られないのでありますが、むしろ私は
JIS
の
規格
とこの
法律
との間に何らかの
関係
を持たせる方が本質ではないかというような感じがしますが、この点についていかがでございましょう。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
39
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) この前
JIS
と違うと申し上げましたのは、ただいま十二条に掲げております「
生産技術
の
向上
のための
基準
の
公表
」の問題でございます。これは
JIS
でも
一つ
の
基準
がございますけれども、この十二条でねらいました
技術
の
基準
の
公表
は
機械工業
について今後の製造の
向上
、そういうふうな観点から
一つ
の
目標
を示して、
努力目標
を達成するために
JIS
と違った意味の
基準
をきめたい、こういうふうに申し上げましたので、全然無
関係
ではございません。建前は違っておるというふうなことを申し上げたのでございます。
海野三朗君(海野三朗)
40
○
海野三朗
君 この
機械工業振興臨時措置法案
についての
予算
を見ますると、大体この
予算
をお
立て
になるからには
めど
があるわけでありましょう。どことどことどこをやって行こうというお
考え
があって
予算
をお
立て
になったのではないか、こう思うのですが、その目当てはどの辺になっておりますか。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
41
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) 一応
予算
の
ワク
は先ほど申し上げました
通り
十五億でございまして、当初の
計画
が三年間で百億近くというふうで、この前から御説明申し上げておりますが、
機械工業
のうちの
基礎部門
、それから
部品部門
のうちに各
業種別
に
合理化計画
をきめまして、
審議会
によって、これの配分をきめて行く手順になるわけでございます。しかしながら大体の
めど
といたしましてはどの
業種
にどの
程度
という予想は
立て
ております。
海野三朗君(海野三朗)
42
○
海野三朗
君 その
業種
について
予算
をお出しになっておる。この
業種
はここに書いてありますけれども、
つまり
どの
工場
、どの
工場
という
予算
が、
つまり
予定
がおありになりましょう。それをお伺いしたいと思います。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
43
○
政府委員
(
鈴木義雄
君)
工場ごと
の
予定
は
立て
てございません。と申しますのは、これは
合理化審議会
に諮りまして、
業種ごと
にどういうふうな
近代化計画
をやるかということをきめまして、それによってそれがきまりました後に
業種
をどういうふうにするかというふうな問題をきめますので、
業種ごと
に一応の
予定
は
考え
ておりますが、これも
合理化審議会
に諮って最終的にはきめたいと
考え
ておりますが、さらにその
内訳
になります
企業別
につきましては、現在どの
企業
にどうやるということはきめておりません。
海野三朗君(海野三朗)
44
○
海野三朗
君 それではまずさしあたって十五億という大体の見当をお
立て
になったわけで、第一着手としてまずそれだけの
予算
をお
立て
になったわけですか。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
45
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) 大体三カ年間の
計画面
億の
内訳
として
歯車幾ら
、
強靱鋳鉄
は
幾ら
という
計画
はございます。そのうち
初年度
はどれからスタートするかということ、あるいはスタートしたものにつきまして
初年度
どの
程度
に出して、次
年度
にどの
程度
出すというふうなことにつきましては実際
合理化審議会
で論議してきめていきたい、こう
考え
ております。私どもといたしましては当初きめました百億の
内訳
が
歯車
、
強靱鋳鉄
、ネジ、
粉末冶金
というふうなことにつきましては
予定
した数字を持っております。
海野三朗君(海野三朗)
46
○
海野三朗
君 そこで足りない場合にはこれは
開発銀行
のところで
融資
するというふうなこともここに見えておるのでありますが、昨年でありましたか、山形のハッピー・
ミシン
が
開発銀行
に
融資
を申し込んだ、その際には
通産省
が大
へん力
を入れてくれて
開発銀行
に申し込んだのでありますが、
開発銀行
がそれを断わったというのでありますが、私は
開発銀行
の意義から
考え
て、
通産省
がそういうことを言うて来た際には
融資
してもいいじゃないか、どういうわけでハッピー・
ミシン
の
融資
を断わったのであるか、その辺の消息は御承知ありませんか。
開発銀行
は貸さないのです。それでありますから私は
開発銀行総裁
の小林君を呼んではっきりした
意見
をぜひ聞きたいと思っておるのでありますが、これを、ハッピー・
ミシン
の、
つまり
機械
の
設備
の改造、そういうことについて申し込んだ際に、
開発銀行
は
融資
しなかった、そういうことを私は聞いておるのです。それはどういうわけで
融資
しなかったかを
一つ
聞きたいと思うのですが、
通産当局
の知っておられる
範囲
を承わりたい。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
47
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) 私今ここで手元ですぐにどういう
事情
であったと申し上げかねますので、よく
事情
を調べましてお答えさしていただきたいと思います。ただ
一般
の
考え方
といたしましては、
開銀
の
ワク
がございまして、その
ワク
の中で、たとえば
機械
はどのくらいにと、こういうふうにいたしますと、その
機械
の中で
通産省
としては
合理化
に資するものとか、あるいはそういうふうな
標準
から必要なものを推薦するわけでございます。しかしながら
開銀
へのその
推薦そのもの自身
がぴったりと行く場合もございますし、場合によりましてはいろいろの
銀行
、
開銀
という
立場
から見て適当であるかどうかということで、若干それがさらにセレクションされるというふうなこともあるわけでございます。選択されるというふうなこともあり得るわけであります。しかしその間の
事情
につきましては、もう一ぺんよく調べてお答えさしていただきたいと思います。
海野三朗君(海野三朗)
48
○
海野三朗
君
開銀
の
投融資
については私は
質問
を保留いたしまして、次にお伺いいたしたいのは、ここに金型、ダイカスト、
粉末冶金
とか、そういう
方面
の
機械設備
というふうに書いてありますが、
大阪附近
の
鉄板
の
業者
、
つまり
圧延工場
、
小物
の
圧延工場
、そういう
方面
の
業者
が昨今非常に困っている。
つまり
大
企業
に押されて非常に因っている。それは
つまり設備
を改善しないから能率が上らない。従って
製品
も高くつくというので、過日も
大阪
を中心としたこの
圧延工場
の
工員たち
の陳情を私は受けたのでありますが、それは
設備
の改善をして行けば確かに浮き上れる、生きて行かれるのでありますが、そういう
方面
につきましてはどういうふうにお
考え
になっておりますか。あるいは
製針業者
とか、針金の五番線からこれをずっと細いやつに引き延ばして行くというような
設備
、それも非常に旧式な
設備
を使っておるところがたんさんあるのでありますが、そういう
方面
に対してはどういうふうにお
考え
になっていらっしゃいますか。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
49
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) この法が
対象
といたしておりますのは、
機械工業
でございまして、
機械工業
の中には
基礎部門
、
部品部門
がございます。御
指摘
の鉄の
圧延中小工場
、あるいは
鉄板工場
と申しますのは、われわれとしましては
機械工業
でなしに
鉄鋼業
と
考え
ております。従いましてこの
法案
ではその点には触れておりません。しかし御
指摘
の、御
質問
のそういったような業態をどういうふうに今後いたして行くかという問題は、やはり
鉄鋼業
全体の
立場
から見て
結論
を出して行きたい、こう
考え
ております。
日本鉄鋼業
としていかに強く
国際競争力
を持つためには
日本
の
鉄鋼業
にどういう方針を行なって行くか、こういうふうな
考え方
からみて判断をして行くべきものであろうと、こう
考え
ております。
海野三朗君(海野三朗)
50
○
海野三朗
君 それはそういう点が取り残されておるのではないか。ここにあげたところの
部門
だけこれは救われるのは非常にけっこうなことでありますけれども、そういう
方面
、
つまり
鉄鋼
の
部門
については大
会社
があるものですからして、
つまり
小物
の
会社
が皆困っておる。そういうふうなのをどういうふうにして救うて行くかということをお
考え
にならなければいけないのではないかと思うのですが、この辺はどうなのですか。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
51
○
政府委員
(
鈴木義雄
君)
鉄鋼業
全体についてもいろいろ問題があるわけでございます。ことに一昨年、
昭和
二十九年の秋ごろ非常に
鉄鋼業界
が不景気でございましたそのころに、
鉄鋼業
をどういうふうにするかというふうな問題が起りました当時、
通産省
といたしましてはあるいは
鉄鋼業合理化法案
というようなものを用意してやはりカルテルを作り、あるいは
設備
の規制をするというふうなことで、
鉄鋼業
の再編成というふうな
考え方
で立案したこともございました。しかし、その後大体
鉄綱業
の
状況
が相当変って参りまして、世界的に好況を呈し、また輸出もどんどん伸びて、問題の重点がむしろ
原材料対策
というふうなことに移っているというふうな実情で、当時
考え
た
合理化法案
はしばらく
毒検討
を要するというような
状況
になりました。しかしながら、今後まあそれをどういうふうに
考え
ていくかという問題はやはり
研究
を続けていかなくてはならない、こういうふうに
考え
ておるわけであります。そこで、問題の中小のメーカーをどういうふうに持っていくかということについても十分今後
研究
を続けていきたいと思います。しかし一方においては、これらにつきましては、大
企業
の系列化ということも相当進んできておる
状況
でございますので、今後の
状況
を見てよく検討させていただきたい、こういうふうに
考え
ております。
海野三朗君(海野三朗)
52
○
海野三朗
君
基礎部門
と言うていらっしゃるけれども、その
基礎部門
、いわゆる
鉄鋼業
方面
で、あるいは
鉄板
の小さくしたやつを圧延してそしてこのピースのカンのふたですね、こういうふうな薄いものを作るというような工業を見ますと、非常にプリミティブなやり方をやっておる。そういう
方面
を救うことが大事じゃないか。大
企業
といたしましては、ブリキでも亜鉛板でも最新式の
設備
を持っておる。八幡とか富士とか、あるいは
日本
鋼管とか、そういうところの
製品
はどんどん輸出をしておるのです。これは現実にそうだけれども、
小物
の方が非常に困っている。そういう
方面
をも
考え
なければいけないのじゃないか。今ここにおあげになっておるところの
粉末冶金
とか、
強靱鋳鉄
とか、
歯車
とかネジとか、こういうふうなのは相当やっておるけれども、それより一そう能率の悪い、いわゆる
鉄鋼業
者の
小物
の方を見のがしておられてはならないのじゃないかと私は思うのですが、非常に
通産当局
ではそれを甘く見ておられるように思うのです。輸出をしているからいいとおっしゃるが、輸出をしているのは大
企業
だけですよ。中小
鉄鋼業
者のやつは輸出はできていないのです。これはどういうふうにお
考え
になっておりますか。これこそ私は最も重要なる国策ではないかと、こう思うのですが、
重工業局長
はどういうふうにお
考え
になっていらっしゃいますか。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
53
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) 鉄の
関係
の御
質問
で、本
法案
とはちょっとまあ違う面を御
指摘
になっていらっしゃるわけでございますが、大体
お話
の中小の
鉄鋼業
でありましても、たとえば棒鋼のようなものは大
企業
のメーカーでなしに相当中小に依存しておるものもございます。大きな厚板、薄板というふうになりますと、これは大きなメーカーでございますが、棒鋼、あるいは亜鉛
鉄板
というふうなものはまだ中小に依存しておるものが相当にございます。この
法案
で私どものねらっております
鉄鋼業
、
機械
部門
、そのほかにいろいろな
部門
もございますけれども、ここに中小の特別の
機械
だけを取り上げるという意味よりも、むしろ今後非常に
標準
化あるいは基礎を充実するという意味において、特に
対象
として大事なものを選んだわけでございまして、その点は、この
法案
のねらいとするところとは御
指摘
の点はちょっと違っておると存じますが、
鉄鋼業
部門
の
方面
につきましても、先ほど来申し上げておりますように、今後十分
研究
した上で
結論
を出していきたい、こういうふうに
考え
ております。
海野三朗君(海野三朗)
54
○
海野三朗
君 私お伺いしますが、
機械工業
と言うて大きなことを言っておる。
機械工業
……それはあなた特殊
機械工業
としなければいけないのではないですか。
機械工業
というのでは非常に
範囲
が広いのですよ。これはどういうふうにお
考え
になっていますか。この
法案
にあるものは、こればかりが
機械工業
ではございません。ですから、法文から言えば、
機械工業
なんて言わないで、特殊
機械
の
部門
に入るじゃないですか。それはどういうふうにお
考え
になっていますか。
機械工業
とおっしゃるから、私は、
つまり
鉄鋼業
部門
の
機械
をも
考え
て今
質問
したのでありますが、それは違うとおっしゃるならば、なぜこの
法案
に特殊
機械工業
と仰せにならないか、その辺はどうお
考え
になっておりますか。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
55
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) これは
機械工業
全般を一応
対象
としますが、適用を受けますものにつきましては、政令できめることになっております。政令できめますけれども、大体まず特に緊急度の強い、立ちおくれのはなはだしいものを選んでいきたい。それが
基礎部門
であり、
部品部門
である。それをあとで例に引きます場合には、一々特定
機械
という名前で引いていきたい、こういうわけで第二条に
規定
しているわけであります。しかしながら、この特定
機械
が伸びれば
機械工業
全体が振興する、こういう建前から、本法においては、目的に書いてございますように、
機械工業
の振興、こういうふうな名を使ったのであります。
海野三朗君(海野三朗)
56
○
海野三朗
君 そうしますと、大体御説明はわかりましたが、
融資
の場合については、
資金
はいかなる方法で各
企業
に配分するか、その方法なり
基準
なりはあなたの方で原案を持っていらっしゃるわけでありましょうが、それはどうなんです 各
企業
に配分する割合というものについては
予定
をお持ちになっていると思いますが、それはいかがなものですか。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
57
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) これは先ほど御
質問
がございましてお答え申し上げました
通り
、まず、
合理化審議会
に諮りまして、各
業種ごと
の
近代化計画
を
立て
、それに基きまして、
企業
ごとに
通産省
において、どういう
企業
にどう配分するかということをきめて、これを
開発銀行
なりに推薦したい、こういうふうに
考え
ております。
海野三朗君(海野三朗)
58
○
海野三朗
君 そうしますと、
合理化審議会
は各
方面
から人を集めて……。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
59
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) これは、官庁側及び民間の学識経験者、ことにこれらのことについてよく知識経験のある方によって
合理化審議会
を作っていきたい、こういうことであります。
古池信三君(古池信三)
60
○
古池
信三
君 ちょっとそれではお尋ねしたいのですが、この臨時措置法がうまく目的を達して成功するかいなかということは、いろいろの点が重要であると思いますけれども、特に第五条の
資金
の確保、これがうまく
政府
の
考え
ておられる
通り
にいくか、いかぬかによって成否が分れるじゃないかと私は思うのです。そこで、先ほどの
お話
で、
初年度
は
開発銀行
から十五億の
融資
をする、その
条件
等も
お話
しがありましたが、
初年度
だけでなく、二
年度
、三
年度
はどういうふうな
計画
になっておるか、それをちょっとお伺いしたいと思います。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
61
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) それは、われわれといたしましては、三カ年間で百億
程度
の
資金
を
予定
いたしております。しかし二
年度
、三
年度
の類を
幾ら
にしますかということは、やはり年々の
財政投融資
計画
にも
関係
ございます。その際
通産省
としては
全力
をあけて
所要
の
資金
を確保するようにしていく方針でございます。
古池信三君(古池信三)
62
○
古池
信三
君 三年間に百億の
資金
を確保したい、そういうような御
意見
で、その中で
初年度
が十五億円、あと八十五億円を第二
年度
、第三
年度
で充足するということですが、なかなかこれは問題だと思うのです。
初年度
だけできても、あとが続かなければ、これはおそらく
法律
の目的というものは達成できない。いわゆる俗に言うしり切れトンボになっちまう。そういうことがあっては、少くとも、われわれがこうして
法案
を
審議
しても一向そのかいがないということになる。一番その点を心配をしておるわけです。これらについてはあらかじめ二
年度
、三
年度
の
資金
の確保について、あるいは経済
審議
庁なり大蔵省なり、
政府
部内において十分な打ち合わせをしたのかどうか。これについてお伺いしたい。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
63
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) この点は、実は当初
開銀
の
融資
でございませんで、
機械工業
事業団という構想で交渉したわけであります。そのときの思想が生年で百億、そのうち
設備
が約八十億、こういう案になっておったわけであります。その事業団の初めの案は、
初年度
が三十億、その後三十億ないし二十億ということで交渉したわけであります。その結果これが十五億、こういう
事情
でございまして、こういう点については説明をいたしておりますが、ぎりぎりのところ、最後的に来年、再来年については
結論
をみておりません。従いまして、これは今後
通産省
として
全力
をあげて確保するということにいたしたい、こう
考え
ております。
古池信三君(古池信三)
64
○
古池
信三
君
初年度
の十五億円については、これはもうはっきりその
ワク
はひもつきで、この
法律
の目的だけに使う、ほかのものには使わん、その点ははっきりしておるわけですね。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
65
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) はっきりしております。
古池信三君(古池信三)
66
○
古池
信三
君 先ほど来、私が心配をしてお尋ねしておる点は、これは非常に重要な問題だと思いますので、
一つ
政務次官から、どのくらい
政府
はこれに力を入れて、本気になって
考え
ておるか、あるいはこれはむしろ閣議あたりでそういうふうな決定をしておいてもいい問題じゃないかと思うのです。閣議でそういうようなことが問題にされたかどうか、政務次官からお答えを願いたい。
政府委員(川野芳滿君)(川野芳滿)
67
○
政府委員
(川野
芳滿
君) ただいま
政府委員
から御説明申し上げましたように、実はこの
資金
を初め財政
資金
から出していただく、こういうことで
予算
編成当時におきましては
政府
と折衝いたした次第であります。しかし国の財政の
事情
等がございまして、ただいま御説明申し上げましたように
開銀
融資
でこれをやる、こういうことになっておる次第でございます。この問題につきましては、最後の閣議決定ということになっていませんが、閣議におきましても、通産大臣からこの
予算
をぜひ認めてもらいたい、こういう話はいたされまして、折衝いたした経緯があるわけであります。来
年度
幾ら
出すというようなことはきまっていませんが、通商産業省といたしましては
全力
をあげて来
年度
の
予算
獲得に努力いたしたいと
考え
ておりますがゆえに、どうぞ
一つ
皆さんにおいても御後援賜わらんことを切にお願いする次第であります。
古池信三君(古池信三)
68
○
古池
信三
君 われわれの方に協力を求められましたけれども、これはまず
政府
が率先してやらないことには、
幾ら
国会が
賛成
をしても、このイニシアチブは
政府
が持っているわけですから、あくまでもその方針で貫いてもらわなければ困ると思うのです。特に御承知のように、造船であるとか、電力であるとか、これらについては非常に強力に推進されておるように思うのです。先ほど来の説明によれば、この特定の
機械工業
に対する振興方策についても大いに力を入れよう、そして輸出の促進をはかろう、こう言われておるのですから、決して造船や電力に負けないように大いに奮発をしてもらって、ぜひ
予定
通り
の金額を
開銀
から
融資
できるようにがんばっていただきたいと思うのです。これについて、もう一度政務次官から決意をお聞きしたいと思います。
政府委員(川野芳滿君)(川野芳滿)
69
○
政府委員
(川野
芳滿
君) 水
計画
というものは、
業界
からも非常に嘱望されておる問題でもございますから、
全力
をあげて来
年度
の
資金
獲得に努力いたしたいと
考え
る次第であります。
大谷贇雄君(大谷贇雄)
70
○
大谷
贇雄
君 今お尋ねがありまして、政務次官から御回答がありましたから申し上げる必要はないかと思いますが、
古池
委員
の
お話
しになりましたように、最初の法人団体に全額
政府
が出資をしてやるという構想から、これは大へん弱くなってきておる。従って強力に
政府
においてこれを推進をしなければ成果が上らんと思うわけです。そこで今の
お話
ですと、ことしの十五億は話がついた。来年、再来年はまだ何にも話がしてないというようなことですが、これはしかし当初百億を要求されたということであれば、当然この開眼にも最初からその
計画
は
お話
しになり、また相当の言質を得ておられなければならぬ、かように思いますが、この点どうなのですか。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
71
○
政府委員
(
鈴木義雄
君)
開銀
にもこの構想は話をしてございますし、また今
年度
の十五億、あるいは先ほど来の
条件
についてはよく話し合いをいたしております。来
年度
以降の問題につきましても、これはこちらの希望としては伝えたいと思いますけれども、これはやはり
政府
が決定する問題でございますので、その点は政務次官が最初に申し上げました
通り
、
全力
を払いたいと、こういうふうに
考え
ます。
大谷贇雄君(大谷贇雄)
72
○
大谷
贇雄
君 従ってこの話し合いをして見通しがある、また全努力を払う、こういうことに解釈してよいわけですね。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
73
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) さようでございます。
大谷贇雄君(大谷贇雄)
74
○
大谷
贇雄
君 そこでここに示されたいろいろ
政府
が適用
対象
事業を考慮して
考え
ておられるわけですが、この特定
機械工業
にはずれておる適用
対象
外の
機械工業
についてはどういうような対策を持っておられるかということと、それから弱小
企業
についてどういうような育成をなさるか、そういうような、その対策また
資金
についての御考慮はどうなっておるかという点を承わっておきたい。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
75
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) この
法案
でねらっておりますところは、
機械工業
の
基礎部門
、
部品部門
の非常に中堅となるようなところを非常に基礎を充実し強く伸ばしていこう、それによって
機械工業
全体の競争力を伸ばし、さらにひいては
日本
の
機械工業
の輸出を振興しよう、それによって市場開拓をねらおう、こういう
考え方
でございます。そこでこの
対象
となりますものが比較的中規模のものがこの
対象
にも多い。従いましてこの
法案
自体が中小
企業
の振興になる、こういうふうに見てよろしいと思います。 それから御
指摘
の、御
質問
のこの
対象
以外の
業種
につきましては、従来からございます中小
企業
の近代化の補助金、あるいは中小金庫の直接貸しとか、こういうふうなものによってできるだけやはり
合理化
に資するもの、輸出振興に資するもの、こういうふうなものについては
基準
をきめまして、これによってその他の中小
企業
の振興をはかっていきたいと、こういうように
考え
ております。
上原正吉君(上原正吉)
76
○
上原
正吉
君 ちょっとお尋ねいたしますが、第二条の第二項の二、三、四号についてでございますが、ここに定められたことは、新たに
設置
すべき
設備
の
種類
、
資金
の額、それから
合理化
のため必要な
設備
の
設置
等というようなことを、個々の
企業
に対してどの
企業
も新たに
設置
すべきこれこれの
種類
の
設備
を
設置
しなければいけない、
資金
もこれだけもっていなければいけないというふうなことがきめられるわけですか。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
77
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) この
機械工業
審議会
できめます第二項に掲げてあります事項は、その
業種
としてどういうふうな
設備
をすべきかということをきめるわけでございます。個々の
企業別
は、これに基きまして
通産省
で推薦する際きめる、こういうように
考え
ております。
上原正吉君(上原正吉)
78
○
上原
正吉
君 そうしますと、
業種
としましては、こういう
設備
をしなければいかん、
設備
をしなければいかんのは個々の
企業
なのですね。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
79
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) そうです。
上原正吉君(上原正吉)
80
○
上原
正吉
君 そうすると、こういうことを定められて新しい
設備
の
種類
なんかを指定されて、しかも三号においてはこれこれの
設備
はくず化したり、転用したりして廃棄しなければいかん。そうして新しい
設備
をしなければいかん。個々の
企業
がこういう義務を負担しなければならんことになるのでしょうね。そうなのですか。もしそうだとすると、これを
実施
するために新しい
機械
を入れたり、あるいは現在使っておる性能の低い
機械
をくず化したり、転用したりして
設備
を更新するためには
資金
が要ることになります。その
資金
が第五条の通商産業省の努力にもかかわらず調達できなかったという個々の
企業
は廃業か倒産の憂き目をみるということになりはしないかと思うのですが、それはどうですか。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
81
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) 大体、
機械工業
審議会
でやはり一応きめます場合に、
業種ごと
でございますが、ある
程度
、もちろん個々の
企業
のことも予想して決定するわけでございます。そうしまして、それによってきめましてから後に、
通産省
が個々の
企業
ごとに当りまして、推薦すべきものをきめるわけでございますが、これを
日本
開発銀行
に推薦しまして、
開発銀行
が
資金
をつける、こういう順序になるかと存じます。そこで御
質問
の点は、その推薦に漏れたものという意味でございましょうか、あるいは推薦したもので
開銀
が
資金
をつけないことがあろうかという御
質問
でございますか、どちらでございますか。
上原正吉君(上原正吉)
82
○
上原
正吉
君 実は両方とも疑問があるのでございます。推薦に漏れる場合もございましょうし、せっかく推薦されても
開銀
にその十五億という
資金
の
ワク
があれば、それをはみ出す分は
融資
は受けられない。しかも
通産省
の指示によって、そういう
種類
の能率の低い
機械
はくず化したり飲用したりしなければいかんと、こういうことになると、個々の
企業
にとっては壊滅に瀕するということになります。ほかのものは改善されてりっぱなものができるようになるのですが、それを実行し得なかった弱小
企業
は壊滅することになりはしないかと、こういう憂いがあるのですがね。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
83
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) この点は大体この
法案
でねらっておりますように、振興しようという業態につきましての近代化、相当まあ、業態からみましては大きな規模の
設備
になります。従いまして従来の中小金庫とか、そういう制度でなしに、この特別な
開銀
の
融資
という方法を採用したわけでございます。そこで
計画
がきまります。その
内容
でまあ、やり方が出てくるわけでございますけれども、それにつきましては、大体われわれとしましては、こういうふうな
技術
、あるいは
機械
の性能からみまして、それに適当な
企業
を選ぶということになりますので、大体この
考え方
としましては、特にたくさんこういうふうなものを担当する方が出てくることにはならないので、ある
程度
大体現在の実情からみますと、
技術
なり、あるいはそういった精度の点からみて、ある
程度
のほかの、何といいますか、選択
基準
がきまってくるのじゃないか。そこで、そのきまりました方に対して推薦いたします。これはやはり
合理化審議会
できめました
業種別
の
資金
の
範囲
内で推薦いたすわけでございます。そこで
開銀
にできるだけこれを尊重してもらって、
資金
がつくということになると思います。また
資金
が足りなくてどうこうという問題もございます。また、あるいは
企業
が没落しはしないか。そういうような新しくできた
企業
でやはり同じように優秀な
技術
を持つというふうなものにつきましては、かりに
初年度
資金
が足りないという場合につきましては二
年度
に
資金
をつけると、こういうことも
考え
られるかと思います。
上原正吉君(上原正吉)
84
○
上原
正吉
君 どうも懇々たる説明にもかかわらず、これは選に漏れ、あるいは選に入っても
融資
を受けられなかったという場合には、犠牲となる弱小
企業
が生まれる。
局長
は中小
企業
が多いから中小
企業
を救済する方法になるのだという
お話
ですが、どうも私には得心ができなくて、安心ができないのですがね。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
85
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) 弱小
企業
というふうな
お話
でございますが、まあ、非常に、何といいますか、零細
企業
というふうなものになりますと、この
法律
のねらいが、先ほど申し上げましたように、中規模を
対象
としておるという実情でございます。ですから、何と申しますか、資本金といいますと、大体一千万とか二千万の
会社
が三千万円とか四千万円の
設備
をするというふうなことになりますので、中小
企業
の中で選びましても、相当そういうふうな、資格に該当すると申しますか、今後非常にわれわれが
日本
の
機械工業
として、精度のいい
機械
を作ることを期待するという
業種
あるいは
企業
というものは限られてくるわけでございまして、従いましてそういうふうな点を
考え
まして、先ほど
海野
先生からも御
質問
がございましたが、
資金
の点もはじいているわけでございます。そういうふうな意味合いで、われわれとしては、
資金
もそういうふうなものをまかなうことができるであろう、こういうふうに
考え
ておるわけであります。ですからただいま御
指摘
の点は、要するにこれによって零細
企業
がどういうふうな影響を受けるかということでございます。そういうふうな零細
企業
につきましては、やはり従来やっております中小金庫とか、あるいは
設備
近代化の補助金というようなものでできるだけやっていきたい。たとえて言いますと、零細
企業
は、やはり近代化をいたしますにつきましても、金額が比較的少いというふうな場合には、
通産省
から中小金庫の直接貸しの
基準
によりまして
合理化
資金
がつく、それによって
合理化
し得る、こういうふうに
考え
ていただいたらいかがと、こういうふうに
考え
るわけであります。
海野三朗君(海野三朗)
86
○
海野三朗
君 政務次官にお伺いしますが、特定
機械工業
についてでありまするからして、このたびの案は、
機械工業振興臨時措置法案
というのでなしに、これは特定
機械工業振興臨時措置法案
となさった方がほんとうじゃなかったのですか、これはどうなんですか。
一般
の
機械
ではなくて、特定の
機械工業
でありますから、
法案
の上に特定とつけるべきじゃなかったのですか。
政府委員(川野芳滿君)(川野芳滿)
87
○
政府委員
(川野
芳滿
君) この
法案
のねらいは、先ほども御説明がございましたが、中小
企業
のうちでも中堅をねらっている、こういうわけでございますが、しかしその
基礎部門
、あるいは
部品部門
というものが振興いたしますれば、自然に他の
機械工業
も振興する、こういうような
関係
もございますから、
機械工業
振興臨時措置法、こういうふうな名をつけた次第であります。
海野三朗君(海野三朗)
88
○
海野三朗
君 特定
機械
とつけるのがほんとうじゃなかったのですかということを私お伺いしているのです。
機械工業
と言えば、全般にわたることになりますが、内部を見ますというと、特定の
機械工業
だ、そうすれば特定
機械工業振興臨時措置法案
というのがほんとうではないかということを、私はお伺いしておる。この
法案
の名前が大体ぴんとこないのですが、その辺はどういうふうにお
考え
になっていらっしゃいますか。特定
機械工業
ですから……。
政府委員(川野芳滿君)(川野芳滿)
89
○
政府委員
(川野
芳滿
君) この
法案
の
対象
は、ただいま
海野
委員
からも
お話
がございましたように、
基礎部門
あるいは
部品部門
をねらっているわけでございます。しかしそういう
部門
が振興いたしますれば、自然と他の
機械工業
も振興する、こういうふうな意味合いから
機械工業
、こういうふうな名前をつけたような次第であります。
海野三朗君(海野三朗)
90
○
海野三朗
君 それではその点の
質問
はやめますが、さきに
委員
からも
質問
がありましたのですが、特に
政府
が選定した適用
対象
は、中小
企業
でも優良
工場
を
考え
ているようでありますが、
機械工業
でもベースにあるような、いわゆる下積みになっているような弱小
企業
についての育成策ということはどういうふうにお
考え
になっておりますか、すなわちこの間から再三私はこの
開銀
の
融資
問題について
質問
をしておりますのも、これに入るのであります。その
資金
対策について、弱小
企業
、そういうものが救われない。ここにこの
法案
が出て、ある一部のものだけが、
つまり
優良な
工場
は救われるでありましょうが、この選に漏れているような
工場
は救われないというようになるのじゃないかと私は思いますが、その点についてはどういうふうなお
考え
を政務次官はお持ちになっておりますか。
政府委員(川野芳滿君)(川野芳滿)
91
○
政府委員
(川野
芳滿
君) その点につきましても先ほど
重工業局長
から御説明があったと思いまするが、
機械
近代化の補助
資金
、あるいはまた中小
企業
金融公庫の直接貸し、こういう点から
融資
いたしまして、そういう
方面
の振興をはかりたい、こう
考え
ておる次第であります。
西田隆男君(西田隆男)
92
○
西田
隆男
君 さっき
上原
さんのお尋ねになっておった問題は非常に重要な問題だと思うのですが、この
法案
で
考え
られております
業種別
の大体何パーセントがこの金で
設備
の改善ができるというお見通しなんですか。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
93
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) 大体生産額で申し上げますと、
対象
の
業種
のうちの四、五〇%が大体近代化ができる、かように
考え
ております。
西田隆男君(西田隆男)
94
○
西田
隆男
君 生産額でなくて、各
業種別
、
企業別
ですよ。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
95
○
政府委員
(
鈴木義雄
君)
企業
の数は大体最終的にはこれは
合理化審議会
の
業種別
の
資金
額というふうなことからきまってくると思いますが、大体従来の計算しましたべースですと一五%
程度
、こういうふうに
考え
ております。
西田隆男君(西田隆男)
96
○
西田
隆男
君 そうするとあとの八五%、
製品
でいって五〇%、この
工場
はどうなるのですか、そういう優秀な
機械設備
をしたところから出す
機械
ですね、それから旧態依然とした
設備
で作り出す
機械
、需要先がいろいろ国内的にあるいは輸出するものとしても成り立っていく見通しの上に立ってこの
法案
は組まれておりますか。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
97
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) この
法案
としてねらいましたのは、同じネジでありましても精密なネジ、
一般
にはたくさんネジがございますが、全体のネジの数を
考え
てパーセンテージを出しております。この
法案
でねらいますものは、たとえば精密なネジとか、あるいは鋳物というものは非常に数がありますが、しかしその中でもここでねらっておりますものは、鋳物の中でも非常に精度のある、強さの強いものを特にねらうわけであります。従いましてそういうふうな
関係
で、その残ったそういうふうな
設備
をしない普通の鋳物、あるいは普通のネジというふうなものがこれによってどうこうということは、特別に大きく響いてくることはないのじゃないか。要するに精度のいいもの、今後の
機械工業
が要求する精度のいいものを主としてねらって
設備
をして、
合理化計画
を作り専門分野をきめてやっていきたい、こういうふうに
考え
るのです。
西田隆男君(西田隆男)
98
○
西田
隆男
君 私のお尋ねしているのは、
業種別
というのは、今あなたのおっしゃったようないわゆる非常に高度のネジを作っておるという
業種
の何十%が
対象
になるか、あなたが今御答弁されたような
業種別
を聞いておるのではない。同じような
製品
を作り、同じような需要先に向いておる
業種別
、
企業別
のパーセンテージはどうなるか、こういうことをお尋ねしているのです。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
99
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) 大体各
業種
によって若干差はございますけれども、ただいま申し上げましたような精密ネジでありましたら、精密なものを担当するものはほとんど大多数、ダイカストについてはわれわれの要求する精度を作り得るというものはほとんど全部を
考え
ていきたい、こういうふうな
考え方
であります。いずれこういうふうな問題はどの
程度
まで精密と見るかという問題もありますが、そういう具体的な問題は
審議会
でよく検討して、実情に即し間違いないように慎重にやっていきたい、こういうふうに
考え
ております。
西田隆男君(西田隆男)
100
○
西田
隆男
君 今おっしゃったようにほとんど全部のものをこれに包含されておるならばけっこうでございますが、全部でなくてそのうちの何十パーセントかであり、あるいは大部分のものが包含されておるが、残るものが多少でもあるというふうなことになりますと、残存する
企業
というものは経営が成り立たなくなってしまう。そうすると、この
法案
の中で何らかの措置を
考え
ておいてやらないと、そういうものは非常にかわいそうだと私
考え
るんです。今のあなたの説明の
通り
だと、これは大へんけっこうだと思うのですが、あなたの方でお
考え
になっておる、今その
通り
だと言われる資料があったら、資料を一ぺん出していただいて、もしそうでないという結果になれば、この
法案
の中に何らかのことを
考え
てやる必要が私はありはせんかと思うのですよ。一応資料を
一つ
出してみて下さい。
委員長
に要求しておきます。
上原正吉君(上原正吉)
101
○
上原
正吉
君 ただいま
局長
のお答えの中に、全部の弱小
企業
が精度の高いものを作っておるのじゃないというような
お話
がございましたけれども、この
法案
のねらいが
設備
を更新して近代化して能率のよい
機械
を据えつけて
機械
を作るんですから、結局同じ精度のものでもずっと安く、できるわけです。弱小
企業
体が作ったものよりもはるかにもっと安い値段でできるかもしれないという結果になってくると私は思う。そうでなければ
設備
を更新し、
機械
を近代化するという必要はないんです。実際においてもそうなんです。能率の悪い
工場
が粗雑なものを作っても、いい
機械
を持っておる
設備
のいい
工場
で精密なものを作るよりもかえってコストが高くなるという実例はたくさんあるわけですから、やはり精度の高いものの方がどんなに粗雑な
機械
よりもいいわけですから、結局弱小の、
融資
を受けられないで選に漏れたような、あるいは選に入っても
融資
を受けられないような
企業
は非常なうき目を見ると私は思うのですが、その不安はいまだに解消しておらないんですからして、御説明に満足したわけじゃないんですから、その点をもう一ぺん御説明をお願いたいとおもいます。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
102
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) 今の零細
企業
になりますと、比較的
工場
労働者も少いし、資本も少いわけです。ここでねらっております
対象
は、従来の中小
企業
対策の面から見ますれば、中小
企業
対策にプラスして、新しく強い対策をよけいプラスしたい、こういうことでございます。従いまして従来の対策それ自身はやはり行われるわけでございまして、小さい連中につきましてはやはりそれに応じてやる
設備
の近代化といいましても比較的小さいものが多かろう、そうなりますと、中小
企業
金融公庫あたりの面接貸しで十分やって行けるというような
考え方
でございます。この
法案
でねらっております近代化はやはりある
程度
従来の規模に比して相当大幅の規模を投資する、そういうような観点に立ってできておるわけでございます。
海野三朗君(海野三朗)
103
○
海野三朗
君 局、長にお尋ねしますが、
強靱鋳鉄
、
歯車
及び精密工具、こう言いますけれども、この
日本
の
歯車
の劣っておるのは材質なんですね、マテリアルなんです。ところがそういう
方面
についてのことはお考になっていない。ただ
設備
の改善とか、あるいはまた車両生産とかいうようなことだけをお
考え
になっておるのであって、このマテリアル、材質についての十分なるお見通しはどういうふうにお
考え
になっていらっしゃるか。
つまり
何ぼたくさん作っても品物が悪ければだめだ、そういう点から
考え
ると、この
法案
は非常にいいようであるけれども、そういう
方面
の、
つまり
金属材料という点を見のがしておったのでは、仏作って魂入れずというような結果になりはしないか、こういうように私は思うのですが、どうなのですか。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
104
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) 確かに
機械工業
の今後の振興のためには材料の質、あるいはそういうふうなことに対する材料工業の発達ということも非常に大事なことだと思います。そこで
法案
では直接材料には触れておりませんが、たとえば
機械工業
の要求します材料につきましていろいろ問題がございます。そこでたとえて申しますと、ネジにつきましては快削鋼というようなものの
使用
が今後必要である、これは従来やっておりますが、それからベアリングにつきましてもパイプ材というものの需要がございます。そういうふうなものをやはり少量で多
種類
なものでございますから、それを合せて注文するということが必要ではないかというわけで、共同購入につきましては、ベアリングのメーカーがパイプ材を注文することもできる。原材料の共同購入ができる、こういうふうなことができるようにこの
法案
では
考え
ておるわけであります。それから材料工業それ自身の振興については、やはり特殊鋼とかそういうふうなもののあり方についても十分検討し、品質あるいは原材料、そういうふうなものをさらによくするようにしていかなければならない、こう
考え
ております。従って本
年度
、たとえば金属材料
研究
所というようなものの設立等について
予算
で
考え
ましたのも、そういうふうな点からできておるわけでございます。材料
部門
の振興については別に
通産省
としても十分今後
研究
し、強力に進めていきたい、こう
考え
ております。
海野三朗君(海野三朗)
105
○
海野三朗
君 もう
一つ
だけ私は伺っておきたいと思いますが、ところでこのネジの問題ですね、
日本
のは材質が悪いんですよ。国産
自動
車にしましても、四ヵ月使って少しがたぴしゃになってきたというような話を聞く。それは
つまり
材質であって、その材質は金属材料の方の
つまり
研究
に属するのでありますが、この
研究
方面
と、
通産省
とはどういう今まで連絡があるか、また今後はどういうふうに連絡をしていこうとお
考え
になっておりますか。この
法案
をして最も有効に活用せしむるために、この金属材料についての
研究
部門
とは、
つまり
学界の
方面
とはどういうふうに連絡をつけていこうというお
考え
を持っておるか、それを
一つ
承わりたい。
政府委員(鈴木義雄君)(鈴木義雄)
106
○
政府委員
(
鈴木義雄
君) それは材料の問題につきましては、各
機械
業種
の要求する材料についてもまちまちでございますし、従来各
業種別
の物によりましては、たとえば
自動
車につきましては、
自動
車用の特殊鋼をどうするかということで、
鉄鋼
メーカーと
自動
車メーカーの間の連携が行われておりますが、そこで
通産省
といたしましても、そういう会合に出席し、問題の処理について万全を期しておるわけであります。それから
機械
試験所と、あるいは工業
技術
院と
通産省
の重工業局とは常時連絡をいたしまして、そういう問題について
研究
をいたしております。大体いろいろな形で行われておりまして、先ほど申しましたように、今度金属材料
研究
所というようなものが
予算
で認められておりますので、こういうふうなところを中核にさらに推進していただきたいと、こう
考え
ております。
西川彌平治君(西川彌平治)
107
○
西川
彌
平治
君 まだいろいろ御
質問
もあるようでありますけれども、きょうはこの辺で
一つ
閉会いかがですか。
委員長(三輪貞治君)(三輪貞治)
108
○
委員長
(
三輪貞治
君)
西川
彌
平治
君から御
発言
もございますが、本日のこの
法案
についての
質疑
はこの
程度
で終了して御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
委員長(三輪貞治君)(三輪貞治)
109
○
委員長
(
三輪貞治
君) なお御
質問
中にありました、特に
上原
委員
並びに
西田
委員
の御懸念の点は私も非常に重要な点だと思います。特に
西田
委員
から要求のありました資料については、詳細に
一つ
出していただきたいと思うのです。というのは、各
部門
別の資本金別の
企業
数、それから同じ
歯車
におきましても、その
歯車
の全部の資本金別の
企業
数と、それから精密なこの
法律
で
対象
にしようとしておるそのものはどういう状態だと、こういうふうに
一つ
わかりやすく御提出を願いたいと思います。
海野三朗君(海野三朗)
110
○
海野三朗
君 私がこの前から要求しておりました
開銀
の小林総裁に
質問
をしたいのでありますが、ぜひ一度出席するように
委員長
において取り計らいを願いたい。
委員長(三輪貞治君)(三輪貞治)
111
○
委員長
(
三輪貞治
君) 承知しました。 本日吉田萬次君が
委員
を辞任され、その補欠として
小野義夫
君が指名されましたので、報告いたしておきます。 なお先ほど休憩中にお諮りをいたしまして御
了承
をいただきました日鉄廃止法の一部を改正する
法律案
に密接不可分な関連をもっておりまする
企業
担保
法について参考
意見
を求めたいと存じます。
参考人
の人選については
委員長
に御一任願いたいと思いますが、
委員長
としては、産
業界
代表といたしまして経団連
関係
者を一名、金融界代表といたしまして興業
銀行
関係
者を一名、以上二名
程度
をお呼びしたいと思いますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
委員長(三輪貞治君)(三輪貞治)
112
○
委員長
(
三輪貞治
君) なお期日といたしましては、来たる四月六日金曜日の午後一時の定例
委員会
を
考え
ておりますが、それでよろしゅうございますか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
委員長(三輪貞治君)(三輪貞治)
113
○
委員長
(
三輪貞治
君) それではさよう決定いたします。 本日の
委員会
はこれをもって散会いたします。 午後四時二十六分散会 ————・————