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参考人(
川上和吉君) いや、国民健康保険は支払
基金では取り扱っておりません。入っておりません。ですから、この一般
社会保険の
合計というのは、政府管掌と船員保険と、それから
基金で取り扱いまする共済組合と健康保険組合、この左に出ております四種類の
合計であります。
第二ページは、同じ様式の表でございまして、これは第一ページにあげました全部の取扱いの分を、便宜医科診療と、それから第三ページが歯科診療……、歯科診療を除きまする一般医科の診療を第二ページに、歯科診療を第三ページに、二ページと三ページの
合計が第一ページということに相なるのであります。これは朗読を省略いたしますが、今の一般
社会保険合計の欄におきまして件数、
金額の前
年度との比例だけを申しますると、三十
年度は前年に比べまして、件数において一〇%七の
増加、
金額におきましてやはり一〇%〇の
増加ということになっております。医科診療はさような
数字であります。第三ページは歯科診療でございまして、これも対応いたしまする一般
社会保険合計欄の前
年度対比の
数字を申しますると、件数におきまして七%六の
増加、
金額におきまして二%三の
増加という
数字に相なっておるのであります。この二ページと三ページの
合計が第一ページの
数字、こういうことに相なります。
次に四ページ、五ページでありまするが、四ページ、五ページは、三十
年度との対比の意味におきまして、二十九
年度のただいま申しました三十
年度に対応する
数字がどうなっておるか、これは便宜医科、歯科
合計三十
年度で申しますると、第一ページに対応する
数字だけを上げました。それから五ページは、二十八
年度の同様の
数字を上げておるのであります。二十九
年度の一般
社会保険合計欄で申しまして、
基金の総取扱い件数が八千二百三十一万二千九百件、これが二十九年の前年に対比をいたしまして一六%九の
増加、
金額が六百八十三億六千六百六十六万円でありまして、前年に対比いたしまして三二%二の
増加という
数字になっております。五ページが二十八
年度の同様の
数字でありまして、これも一般
社会保険合計で申しまして、件数が七千三十八万九千九百八十一件、
金額が五百十七億二千三十八万九千円、件数が一八%一の前年に対する
増加、
金額が二七%五の
増加という
数字に相なっております。政府管掌、船員保険、共済組合、それぞれの
区分月別の
数字、ごらんの
通りでありまするが、一々朗読することを省略さしていただきたいと思います。
次に六ページに移りまして、六ページは、これは以上五ページまでに申しました二十八
年度から三十
年度までの一般
社会保険合計分の件数、
金額、五ページまでに出ておりまする
数字を便宜グラフにして現わしまして、御理解いただきやすいようにいたしたつもりであります。で、左のグラフが件数のグラフであります。それから右のグラフが
金額のグラフであります。二十八
年度が一番下の線、二十九
年度がまん中の線、三十
年度が一番上にある線——というのは、この幅をもちまして毎年ふえてきておるという状況がこのグラフでおわかりやすいと思います。なお、先ほど申しましたように、これも全部診療月によりまする月別のグラフでありまするから、
年度初めの三月診療分から始まりまして、毎年同じような傾向で、春から夏にかけて漸次件数、
金額ともふえて参ります。八月が一番ピークになりまして、八月診療分がどの
年度をつかまえましても最高になります。九月診療分以降漸次また下って参ります。
年度末から次の
年度に全体の傾向としてはやはり漸次
増加しながら、しかし波は、春から夏にかけてふえて、冬になって下るという状況をたどりまして、これが
金額につきましても、件数につきましても、同様な格好で現われております。ことに件数におきましては、各
年度の波もほとんど同じようなことになっておるのであります。
金額におきまして、二十八
年度のカーブがややただいま申しました状況と違いまするのは、二十八
年度に入院料の引き上げでありましたか、そういった事情の変更がございまして、少し違って参っておりまするが、大体八月をピークとして、春から夏にかけて上っていく、冬にかけてまた下っていくというのが、まずこの三カ
年度を見ましても、その以前から見ましても、大体毎年こういうような例だというようにごらんをいただけると存ずるのであります。それが六ページであります。
次に七ページに移りまして、六ぺージのグラフは一般
社会保険、先ほど申しました四種類の取扱いの種別につきまして
合計を上げたのでありまするが、七ページの
数字は、四種類を
区分をいたしまして、三十
年度だけにつきましての四種類を
区分した
数字を上げたのであります。一番件数の多い政府管掌が一番上のグラフに出ております。それからずっと下りまして健康保険組合の分、それから共済組合の分、それから船員保険、それから日雇健康保険、それだけのものが——七ページに出ておりまするのは件数であります。どの種別を見ましても、総
合計とほぼ同じように、八月をピークとしたグラフが現われておるのであります。本日の主題と少し違うかもしれませんが、グラフが出ておりまするので、日雇健康保険につきましての点線が少し違いまするのは、これは昨年日雇
健康保険法の改正がありまして、これによって実勢が変っておるということが出ておるかと存じます。さような意味でごらんを願いたいと思います。
次の八ページが、ただいま申しました件数に大体対応する
金額の
数字でありまして、これがやはり政府管掌の健康保険、それから健康保険組合、共済組合、日雇健康保険、船員保険ということで現われております。やはり同様なカーブがごらんの
通り出ておるわけであります。いずれも初めに申しました
数字をグラフに現わしたにすぎないのであります。
次に九ページに移りますが、これは少し角度を変えまして、
基金で取り扱っておりまする支払いの実情がどうかという点を、九ページに現わしておるのでありますが、九ページの表は、表題にありまするように、
昭和三十
年度社会保険分の支払完了日調ということになっております。これは備考に現わしておりまするが、概況をごらんを願う
程度のものでありまして、非常に的確な
数字といいますか——ものというわけには参りません。なぜかと申しますると、厳密な意味の支払い完了というものは、いろいろな事情で若干、たとえば国立病院等は特別な手続がございまして、先方からの手続によって払い込みをするというようなことになっておりますので、そういう
関係一で、特殊な場合、ごくわずかな
金額でありますが、それだけは別の日に払う場合がございます。そういう意味で、厳密な意味の完了は、それらを含んだものになるのでありますが、これは主として一般の開業医を中心にいたしまして、各都道府県の支部別に、大多数の完了をいたした日付というようにごらんを願いたいのであります。で、一番上の北海道……、これは四十六の都道府県支部別に現われております。実際の支払いが支部別に行われておりまするので、支部別の
数字を現わしたのでありますが、一番上の北海道支部の
数字でたとえて申しますると、三十年二月分——これはやはり二月診療分でありますが——の一番最後に払ったものは、五月の十日という
数字が出ております。以下一々何月何日ということを申し上げることはわずらわしいので省略をいたしますが、大体これでごらんを願えると思いますが、現在診療いたしました月の翌々月の末までには終りたいということで、努力をいたしておるのでありまするが、ちょうどこの三十
年度の表で現われておるところでは、完全にそこまで参っておりません。中には翌々月の末、たとえば二月診療分で申しますと、四月三十日までで終っておるところが、ごらんのようにございますが、それで払い切れないで五月に延びるというところも出て参っております。この辺がいわゆる
赤字問題の影響が出ておるわけでありますが、しかしそれでも、延びましても、ごらんのように、五月十日には大体払っておる。特殊なところが、それよりも少し延びたところが出ておりますが、大体の傾向は翌々月の末までに払い切らぬでも、そのもう一つ次の月の上旬には支払いをしているというような状況になっておるのが、この
数字であります。
各月別に申し上げるのは省略をいたしますが、そこの三十年十月分というのが中ごろにございますが、これは、十月診療分がちょうど年末に
当りますので、いろいろ
保険者側の方にもお願いをいたしまして、年末だけはせめて支払いを完了いたしたいということで、十月診療分につきましては、全部十二月末までに支払いを完了いたしておるというような状況になっておりまするが、その他の月につきましては、先ほど申しましたように、翌々月の末までに払い切れないで、若干そのもう一つ次の月の上旬に延びておる。これが現在の支払いの実態だと、かように申し上げてよろしいと存じます。それが九ページの表でございます。
次に十ページの表は、ただいまの支払いの状況を、角度を変えまして、これは実際の金の取扱いにおきまして、どういう
数字が現われておるかということを現わしましたので、左の方に扱月ということになっております。これは非常に便宜ごらんになりやすいために現わしましたので、扱月四月、その次に診療月二月、これは先ほど申しました二月診療分につきましては、四月末までに払うことを
目標にして、どの
程度実際金の取扱いの面で支払いが行われておるかということでありまするが、全国を集計しました資金の動きから見まして、二月診療分の支払確定額は五十七億二千九百八十二万一千円でありまするが、そのうちで四月末までに——月末までというのは、その欄は四月末とお取りを願うのでありますが、四月末までの支払額が四十二億四千七百三十二万四千円でありまして、その支払率が七四%、月末までの支払額が十四億八千二百万円という
数字になっております。以下さような意味でこの表をごらんを願いたいのであります。しかしこれも全国の取扱いの実際の資金の動きから押えました
数字でありまして、どの診療担当者に対しましても七四%を支払うという趣旨ではございません。御承知かと存じますが、地域別
当りに順次払っておりまするので、まあ大勢から申せば、七四%
程度のものには払ったということになるかもしれませんが、これが先ほど申しました実際の支払は各支部別で行われておりまするので、ある支部におきましては、言いかえれば、ある都道府県におきましては、ほとんど一〇〇%に近い支払いが行われている、ある都道府県におきましては、資金の事情で、それよりズレておるというようなのが実情でありまするが、これは金の取扱いの面から、ただ全国を集計すれば、かような
数字になるということをごらんを願いたいのであります。
で、この状況が、これは三十
年度を現わしておりまするが、二十九
年度の夏ごろまで、二十七年、八年、九年、あるいは六年ごろもそうだったかもしれませんが、二十七
年度、八
年度、九
年度の中ごろまでは、ここに現われまする支払率というのは、一〇〇%に近い。特殊の事情で若干ズレておるのがありまするが、少くとも九八、九%というような
数字がずっと出ておったのでありますが、二十九年の夏ごろから率が下って参っております。ちょうどこれが政府管掌の資金事情等の影響が多いのでありまして、政府管掌の
赤字問題とうらはらをなして現われておる
数字に相なるわけであります。さようなことでごらんを願いたいと思います。
次に十一ページに移りまするが、これは
昭和三十
年度月別管掌別一件
当りの点数でありまして、これは第一ページの表からいきまして、その各月分の支払件数
金額におきまして、これが一件
当りでどういう
数字になって現われておるかということを、政府管掌健康保険、船員保険、共済組合につきまして現わしたのが十一ページであります。で、これを政府管掌健康保険の例で申しますると、医科診療と歯科診療に分けまして、歯科診療につきまして、入院と入院外に分れております。それがさらにそれぞれ本人と家族、被
保険者本人とその被扶養者に分れております。歯科診療についても同様ということで、入院、入院外、本人、家族別、各月別に表われているのであります。
入院の本人の分で申しますると、三月診療分につきましては、一〇四六・七、四月分は一〇一八・六というように、若干月によって異同はございます。家族の分につきましては、三月が七七三・三、四月が七四五・二というような状況でありまして、入院外につきましては、三月が六〇・六、四月が六〇・八、五月が六一・五。家族は四月が四七・二、五月がやはり四七・二、たまたまこれは一致をいたしておりますが、必ずしも毎月同じとは申せません。
歯科診療もごらんのような
数字が出ているのであります。
以下般員保険共済組合、それからその続きが十二ページに出ております。十二ページは健康保険組合の
数字で、以上四種類の
合計の一般
社会保険の
合計の
数字。それから日雇労働者健康保険の
数字というのが、それぞれ一件
当りの点数がここに出ているのであります。これも一々の朗読は省略させていただきたいと存じます。
十三ページでありますが、十三ページは、ただいまの十一ページ、十二ページの表をグラフに表わしたものでありまして、
数字が非常にこまかくなっておりますので、月別にどの
程度の動きになるかということをグラフでごらんをいただくように表わしたのであります。
入院等につきましてはあまり大きな開きのカーブは出ておりませんが、若干毎月異同はあるという
程度はわかるのであります。以下十一ページ、十二ページの表をグラフでごらんになりやすく表わしたにすぎません。かような意味で一つごらんを願いたいと思います。