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青柳秀夫君 繰り返してお尋ねするのはまことに失礼かとも思いますけれ
ども、私はこの問題はきわめて重要だと思いまするので、さらに付け加えて申し上げたいのでありますが、由来、
大蔵省といえば、国の
各省の中でも一番これは中心の省でございまして、そこにおいでになるすべてのお
方々は、大学を出て最も秀才な、りっぱな方がおい空になる。こういう意味におきまして、すべての人が
大蔵省を信頼しております。たとい誤まりがありましても、それは善意の誤まりであって、悪意のものは
一つもない。かように信頼を持って私
どもが望んでおりましたのにかかわらず、今回の事件は、もちろん今、取調べ中でございまするから、あまり先走ったことを申し上げることは差し控えたいのでございまするが、しかし、とにかくあまりいいような印象は受けておりません。もし頭のいい方が、公私混同して、悪い方に力を向けられるというならば、非常にこれは私は大きなマイナスになってくる、かように憂えるのでございます。ゆえに綱紀の粛正の点につきましても、温情は温情で進むことが必要でございまするけれ
ども、今、官房長のおっしゃったような
理由では私は納得できない。何か大蔵大臣とされましては、また、官房長とされましては、その間、印刷
局長をやめても、他の適当な、何といいますか、休職とか待命、あるいは局付なり何かの手段があるのじゃないか、それくらいのことはまたおやりになっていいのじゃないか。依願免官ということは、全くこれは私
どもとしては納得できない。それではいかに綱紀粛正の訓示を大臣がおやりになっても、私は綱紀が粛正しないと自分では思います。もし私の
意見が間違っていたとするならば、これは私の何といいますか、気持だけでありまして、実際その
大蔵省の規則なり法規との関連上できないことかもしれませんが、しかし私はそれはできると思います。また検察庁等の
関係からいいましても、一応ああいう問題が起った場合においては、免職にするということは違法の処置である。
大蔵省でおとりになった措置は、私は不当あるいは違法の措置である、かように思うのでございますが、重ねてその点についての御答弁を願いたいと思います。