○天田勝正君 岡君の
質問に対して、
委員長が
答えられなくて、与党の
理事諸君が引き取っているわけなんだが、私はこの際、十分考えてもらいたいのは、私は
理事会で、ずいぶん言っているから、そこで、ここでは遠慮しているのですが、こういう
事態を頭にすぐ入れなければならんことは、私
どもが多数党になるならないにかかわらず、本院におきましては按分比例で、わが党も、今現在も
委員長を持っておる。この今現在持っている
委員長が、たまたま
国会最終日等の法案錯綜という
事態に立ち至ったときに、
自分の
気持だけで、すでに
公報に掲げた
自分の握っておる
委員会の
開会をば、きょうはやめたと、そういうような
事態に立ち至ったら、あなたたちは一体何と思います。これはむしろ私は、私
どもが今
委員長を責めて、あくまでもこういうことのなきようということを要望することではなくして、議員全体としてこれは真剣に考えなければならん問題だ。もちろん
公報に掲げない問題については、法律的に三分の一の
委員の要求がなければ
開会できないということは私もよく承知しております。けれ
ども、すでに掲げてある
委員会の
開会については、慣行的にも各
会派の
了承を得た上でなければ、取りやめない。たまたま三日の日においても、いろいろな
委員会が、本
会議の関係上取りやめになりましたが、みんなそれは人を派してわが
会派にも連絡に来ておる。そういう手続を踏んでやるところに、その法律を補うところの慣行というものが必要なんでありまして、もしそういうことがなくして、
委員長が勝手気ままに取りやめることになったら、今私が例をあげたように、今現在、私
どもが握っておりまする
委員長、この
委員長が扱っておる重要法案等にいたしましても、きょうもやめた、あすもやめたと
自分勝手に、
公報に掲げながら、どんどん流していくことができるという
事態に立ち至るおそれは、すぐ私は考えなければならんことだと思う。
だから特に慣行を重んずる
議院運営委員会の
委員長といたしましては、与党の剱木さんのかわってのお
言葉もありますけれ
ども、やはり主宰者は
理事でなくして
委員長御自身なんですから、岡君の言われておるごとく、それならばあっさり、下りましょうと、それはそう私は、無理を言っていると思わないので、この際御当人がおられるのだから、かわったんでなくして、御当人がその点だけなんでありますから、言うて下すって当然だと私は思います。
なお、せっかく
発言を許されたから申しますけれ
ども、やはりこれも慣行でありますが、本来この
議長辞任の問題は、三十日の
理事会に私が一番初めに
発言し、当日は新聞には毎日新聞しか出ておりません。それで、すでに
辞任の辞表も出たことも承知し、そのあとの手続については三十一日の
各派の代表者
会議において、かくかくと
議長から
相談し、またその際、声明発表等々のことがみな
説明された。そうしたら、そういうことでありますから、当日は
各派の
話し合いの上こういうスケジュールになっておるならば、当日の
議院運営委員会は、たまたま日切れ法案等もたくさんあることであるから、決してここで時間をかけるようなことをしない。すなわち
質疑などは、私
どもしたいけれ
ども、じゃやめましょう、こういう
話し合いになって、三十日も全然やらない。三十一日になりましても、まだ
議長が
各派の代表を呼んで、そうした昨日
説明されたスケジュールをやっておられない、それじゃ、それをやられるのだそうだから、それまでは何も言わずに黙って日切れ法案をすべてお互いの
話し合いであげましょう。こういうことになってきておる。それで三十一日の日にここで報告された。一旦報告されたことがしり切れとんぼで何もなしで、次には、その点はもうやめるからと、やめるというならやめるで、やはり報告された事柄ですから、
議院運営委員会において締めくくってしかるべきものだ。その締めくくりなしに、直ちに本
会議に持っていくというところに、いわゆる慣行をじゅうりんしたという問題があるのじゃないか。だから、いずれにしても、私は遺憾至極であったことはもう間違いないと思う。ただ一応不満足ながら、弁明されておるんですから私
どもは、これ以上いろいろなことを言って追及するつもりを持っておるのではない。だけれ
ども、今、岡君が何回も何回も繰り返していることは、これは私は当然だと思う。今後やらないというならば、やりませんと言えば、私は片ずくと思うのです。
長く言いましたけれ
ども、こういうことですから、
一つあっさりさしていただきたい。