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1956-04-06 第24回国会 参議院 議院運営委員会 第35号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十一年四月六日(金曜日)    午後零時九分開会     —————————————   委員異動 四月二日委員木島虎藏辞任につき、 その補欠として石川榮一君を議長にお いて指名した。 四月三日委員石川榮一君及び高橋衛辞任につき、その補欠として加藤武徳 君及び大谷贇雄君議長において指名 した。 四月四日委員高野一夫辞任につき、 その補欠として佐野廣君を議長におい て指名した。 四月五日委員加藤武徳辞任につき、 その補欠として木島虎藏君を議長にお いて指名した。 本日委員東隆君及び亀田得治辞任に つき、その補欠として相馬助治君及び 大倉精一君を議長において指名した。     ————————————— 出席者は左の通り。    委員長     石原幹市郎君    理事            剱木 亨弘君            寺本 広作君            天田 勝正君            藤田  進君            森田 義衞君    委員            石井  桂君            齋藤  昇君            榊原  亨君            佐藤清一郎君            宮田 重文君            阿具根 登君            大倉 精一君            岡  三郎君            加瀬  完君            相馬 助治君            上林 忠次君            小林 武治君     —————————————    議     長 松野 鶴平君    副  議  長 重宗 雄三君     —————————————   事務局側    事 務 総 長 芥川  治君    参     事    (事務次長)  河野 義克君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君    参     事    (記録部長)  丹羽 寒月君    参     事    (警務部長)  佐藤 忠雄君    参     事    (庶務部長)  渡辺  猛君   法制局側    法 制 局 長 奧野 健一君     —————————————   本日の会議に付した案件議長就任あいさつ ○本委員会運営に関する件 ○原子力研究所敷地選定に関する緊急  質問の件     —————————————
  2. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) これより議院運営委員会開会いたします。  まず本委員会委員異動がありましたので、御報告いたします。
  3. 宮坂完孝

    ○参事(宮坂完孝君) 四月二日付をもちまして、木島虎藏君が辞任されまして、石川榮一君が補欠として選任されました。  三日付をもちまして、石川榮一君、高橋衛君が辞任されまして、加藤武徳君、大谷贇雄君補欠として選任されました。  四日付をもちまして、高野一夫君が辞任をされまして、佐野廣君が補欠として選任されました。  五日付をもちまして、加藤武徳君が辞任をされまして、木島虎藏君が補欠として選任されました。  六日付をもちまして、東隆君、亀田得治君が辞任をされまして、相馬助治君、大倉精一君が補欠として選任せられました。  以上であります。     —————————————
  4. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 次に、新議長から就任のごあいさつがございます。
  5. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) 私、今回議長選任されましたが、議会生活は相当長いわけでありますけれども、こういう会議には、すべて不なれであります。私は議長としては、全く参議院議長として皆様とともに、参議院責任と面目にかけては、もうできる限り、一つ話し合いのもとに、間違いないように努めたいと、こう考えております。しかし私の不なれのために、議長としてのあるいは手落ちはあるかもわかりませんが、そのときは、仲間として遠慮なく私に御注意下され、それから私の責任に対しましては、いかなるときも、私は絶対に回避いたしません。私の足らないことに対しては、皆さんのまた御注意によって、できる限り円滑に努めたいと思います。  どうぞよろしくお願い申し上げます。
  6. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 次に、私より一言釈明を申し上げたいと思います。  去る三日の議長辞任の件を議する本会議開会に先立ちまして、議院運営委員会を開かなかったことについて疑惑を受けましたことは、まことに残念なことでございまして、私の不徳のいたすところと、深く遺憾の意を表します。私は今日まで議院運営については、公正に、できる限り各位の御希望に沿うように努めて参ったつもりでありまするが、今回のごとき事態に遭遇したことは、実に残念であります。  顧みまするに、今度の事件は、まず三十一日の議運で、事務総長より、河井議長より辞任の願い出でが出ておるとの報告がございました。そして二日の本会議議事日程に記載されたのであります。その後本問題の取扱いは、各会派の間で直接種々折衝が行われ、あるいは議長、副議長じきじき会談を行なった会派もあったのであります。議運理事会も、三十日以来、連日にわたって行われて参ったのであります。一方、議長辞任の問題は、すでに三十日朝より一部に報道せられ、また同日、各派の代表にその旨を表明されたのであります。そこで長く院の構成が不完全な状態にあることは、議会運営上、まことに憂慮すべき事態と思っていたのであります。三日の日は、一刻も早く本会議を開くべく焦慮したのでありますが、各派折衝後も話し合いがつかず、議運理事会も終日論議するも、容易に妥結点を見出し得なかったのであります。やむなく自後の運営につきまして、各派にはかりましたところ、自由民主党緑風会も、すでに本会議議事日程に上っておる議案であるので、直ちに本会議を開くべしとの主張であったのであります。そこで私は多数の意見は、議院運営委員会を開く必要がないという考えであると判断したのであります。また、すでに日程に上っている議案につきましては、議院運営小委員会議事進行順序や手続を話し合うのが建前になっておりましたので、事態を焦慮し、解決を急ぎましたあまり、ここに案件議院運営小委員会に移すを適当と考え、理事会の閉会を宣したのであります。急ぎ過ぎましたため、運営上疑惑を受けるような事態を生じましたことは不徳のいたすところと、重ねて遺憾の意を表する次第であります。  最後に、四月三日、本会議を開くまでの議院運営委員長としてとりました措置は、適当でなかったような点もあったことをここに認めまして、今後はかかることのないよう努めたいと思います。
  7. 藤田進

    藤田進君 ただいま委員長としての考え方経過を含めてのお話でありますが、若干質疑をいたしたいと思います。  去る三日は、ずっと三十日以来の議長辞任に関すること、また新議長選任に関すること、これらに相関連して、一つルールを定めて、参議院としての運営に支障をなからしめようという、広範な、かつ、重要な問題がここにからんで話し合いが進んでおりました。これらを考慮されて、当旦二日に、委員長は各会派了承の上で議院運営委員会を、公報を通じて招集せられていたと私は思うのであります。で、この議院運営委員会を招集し、これを公報に載せて各位周知徹底方をはかられたその考え方が、自後において変更せられたような遺憾な事態になったわけでありますが、この心境変化について、まずお尋ねをいたしたいと思います。
  8. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) ただいま藤田理事からお話があったのでありますが、従来本会議のありまする日は、その慣例といいまするか、委員長理事懇談会、それから議院運営委員会、小委員会、これは必ずずっと開いてやっておったのであります。それで今、藤田君からルールの問題やいろいろなお話がございましたが、その点にちょっと若干の食い違いというか、考え違いがあったと思うのでありますが、私はこのルールの問題であるとか、ただいま言われたかどうかわかりませんが、あのときいろいろ問題になっておりました副議長をどうするかとかいういろいろの問題は、これは私は、これを論議するために議院運営委員会を開くというようなつもりではなかったのでございまして、その点ちょっと藤田君とは当初から考え違いがあったと思うのであります。  そこで、ただいま申し上げましたように、理事会でなかなか話がまとまらないし、多数会派意見は、もう小委員会議事順序その他をきめて開くべきじゃないか、こういう意見が多数であったように思うのでありまして、それはただいま申し上げましたように、非常に急いでおりましたので、小委員会を開いた、こういうことで、別にそのとき直ちに、最初考えておったことと心境変化があったという、こういうことでは私はなかった。若干私の考え方食い違いがあったんじゃないかと思います。
  9. 藤田進

    藤田進君 しかし、本来公報に載せ、招集した以上は、理事会などにおいて、本日は議運を開かないまま散会ということは、これは全会一致という特定の状況下においてのみ、かような措置をとって参ったのであって、公報において招集しながら、委員長独断の多数ということでこれを流すということは、これはあり得ないことであったわけであります。これをあえてなされたということが、重ねて聞きたい点であります。  それから、しからば当日の議運を開くについては、公報をごらんいただくまでもなく御承知だと思うのですが、議院運営に関する件というのが招集の題目です。議院運営に関する内容は、それぞれ慣例によって各会派から持ち寄ることになるし、その会議の必要があれば、そのときにいろいろな議題ども出し得ることに国会規則は定めている。そういう場を独断でこれを開かなかった、流してしまうという点については、これはどうしても今の説明では納得できない。なお加えておきますが、当時自由民主党並びに緑風会も、理事会において、議院運営委員会を開くことなく、直ちに本会議を開くことの御主張があったかのように言われておりますが、これは事実と違うのであって、当時緑風会におかれては、議院運営委員会を開くことに御反対ではなかった。そうではなくて、議院運営委員会を開いて、河井議長に対してとかく批判めいた質疑なり何なりということは御遠慮をいただきたいという主張があったことは事実ですが、それ以外に私ども提案したのは、議院運営委員会を開いて、今後のかような任期迫った場合における辞任なり選任の問題あるいは選任された自後のルールについてどうするか、こういう点も議院運営委員会において話い合いを進めて、これが結論を出しておきたいという点も、議院運営委員会議題にあった。それが緑風会も加えて多数が開かなくてもよいという御主張であったかのような点は、これは事実に誤まりがあります。  また同時に私ども考え方から言えば、国会法も示しているように、多数であれば、たとえば過半数、単にそれだけで流し得るものではない。あるいは三分の一の意思があれば、これは当然開かなきゃならぬという、逆に、委員会開会要求の道が開かれているということでありますが、これらの関連において、どのようにこれがこの議院運営委員会を開かなかったことが正当であるか、あるいは合法であるか、こういう点の説明を私は求めているわけでありますから、この点について御答弁をいただきたい。
  10. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 重ねて同じことを繰り返すようになるかと思いまするが、なぜあえて議運を開かなかったかという点につきましては、先ほど申し上げましたように、実はこの問題の解決を急ぎ過ぎておりましたので、これは開かなかったかと思うのでありまして、この点は、私が先ほど釈明申し上げましたので、これ以上御追及なく御了承を願いたいと思います。  それから議院運営委員会をあそこに掲げておりました趣旨については、この点は先ほど申し上げましたように、本会議のある日には必ず議院運営委員会というものを開く、これはどういう緊急質問が出るか、議院運営委員会というものは本会議のある日には、その他いろいろな問題があるかも知れないから、必ず開いておく、こういう意味の議院運営委員会、それから、多数会派意見が、議院運営委員会を開く必要なしという判断をしたことにつきましては、私から申し上げてもいいのでありますが、またいろいろ私から申しておると、いろいろなこともあるかと思いまするので、これは、私がそう判断したことが至当かどうかということは、それぞれの会派の人からも話していただくとして、私はあのときはそういうふうに判断をしてしまったのであります。  それから全会一致でない場合に、必ず議運を開くべきものかどうかという法律上の問題につきましては、これは法制局なりあるいは事務局の方からお答えをいただきたいと思います。
  11. 阿具根登

    ○阿具根登君 ただいま委員長釈明の中に、疑惑という言葉が二回強調されたと私は思っているのですが、疑惑ということは、どういうことか御説明を願いたい。
  12. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) これは疑惑という言葉、あるいは誤解というようないろいろな言葉、どっちでもいいかと思うのでありますが、とにかく議院運営委員会を開かないで、さっと本会議に持っていった、これは何か謀略というか策略があったのじゃないかという、そういうようなことを懸念しまして、あの言葉を使ったのでありますが、私は決して、そういう計画的にどうとか、謀略的にどうとかいうことではなかったのであります。そういう一応でも疑いを持たれるということになれば、私の不徳のいたすところであると思いまして、深く遺憾の意を表した次第であります。
  13. 阿具根登

    ○阿具根登君 先までお答えを願っておるようでありますが、私は、疑惑言葉をお聞きしましたのは、そういう先までのことでなくて、議院運営委員会を開かなかったことに対して、そういうような言葉をお使いになっておるが、私がお聞きしたいのは、あの場合に議院運営委員会は開くべきであったはずだと思うのです。たとえば理事会において決裂しましょうとも、あるいは話し合いがつきましょうとも、理事会は何の権限もないものだと私は思う、法的には。それはこの議運に諮ってこそ、初めて私は法的に認められるものである。そうするならば、開かなかったということは、それ自身委員長の大きな手落ちであったと私は思う。それに対して、疑惑とか、何とかでなくて、私は釈然とした釈明があるべきだ、私はこう思う。  開かなかったことについて、この点を御説明願いたい。
  14. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) その点には、私にあるいは若干の誤解があったかもしれぬと思うのですが、私は先ほど釈明で申し上げましたように、三十一日の議運辞任願が出ておるというので、二日の本会議議事日程にも掲載しました。議事日程に掲載された案件を本会議でどう議するかということについては、大体議院運営小委員会で、議事順序進行を諮ることになっておりましたので、その議運理事会で、どうもなかなか結論が出ない。そこに私があせるというか、急ぎ過ぎておりましたために、若干急ぎ過ぎて適当でなかったことがあったということについては、これは先ほど釈明申し上げたのですから、この点は一つ、この程度にごかんべん願いたいと思うのでありますが、そこの考え方に、私は議事日程に載っていることについては、それだけの問題なら、もう大体議院運営小委員会でやったらいいじゃないかということが頭に一ぱいになっておりました。この急ぎ過ぎて、皆様方の御納得のいきかねた措置があったということについては、深く遺憾の意を表し、今後あやまちのないようにいたしたいと思います。
  15. 阿具根登

    ○阿具根登君 ただいま急ぎ過ぎたということを再々言われておりますけれども議院運営委員会を開いて、しかも野党の質問を十分に聞かずに打ち切ったような場合に、私は、この釈明があるべきじゃないかと思う。今まで言われておるのは、私はその以前のことを言っておるわけです。議院運営委員会を開いて十分な審議もせずに、まあ急ぎ過ぎてこれを打ち切って、いろいろな誤解を生じた、あるいは疑惑を生じたということなら、私は今の釈明で十分わかると思うのですが、ところがそうでなくて、開かなかったそのものは、私はこれは無効に類するものだと、こう思うのです。仮りにほかの委員会でも、いかに重要な法案がかかっておっても、こういうことをやられて、委員会を開かずに本会議に持ってくるようなことがあったなら、私は、国会法も何もかもこれは無視されてしまった行為だと思う。私は、そこをお聞きしているわけなんです。
  16. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) どうも、あまり言っているとまた問題になると思うのでありますが、私の気持では、国会法であるとか、参議院規則でも、法を無視してやったという気持というようなことは、これはもう全然なかったのでありまして、法をじゅうりんしたと、そういうことは、私としては全然ない。法の限界は心得てやっておったと思うのであります。ただ、また同じことになりますが、あせり、急ぎ過ぎて、いわゆる適当でなかったというような措置があるいはあったのではないかということは、私もこれを認めて、先ほど釈明したのですから、この問題はこの程度で同じことを繰り返して、また失言でもすると困りますから。どうぞその点を……。
  17. 岡三郎

    岡三郎君 この程度ではとても済まされぬのです。私は当日、まあ重宗議長がいて、委員長はしゃあしゃあとしてこの横にいて、われわれは議院運営委員会の一人で、小委員ではないのだ。しかし公報議院運営委員会と、こういうふうにきちっと載っておるわけです。理事会でおやりになったということも了承しておりますが、これは法的とか何とかということじゃなくて、議院運営委員会は開くんだと、そのために、あらかじめ相談を少ししておかなきゃならぬということで、理事会というものは開会されていると思うのです。ですから議院運営委員会を開くべき委員長がそこにいて、小委員でないわれわれの発言を封じた。だからたまりかねて、小委員でない私は重宗議長に、発言を許してもらいたいというふうに、おずおずとですね(笑声)われわれに発言をさせるようなことをした委員長は、これは何としても了承できないですよ。そこにいながら、自分委員会を開くということを公報に載せていながら、しかも理事会でやったということによって、小委員でない議院運営委員発言を封じた。たまりかねて、われわれはお許しを得て、しゃべってもよろしゅうございますかと言って、しゃべらせるようなことを、そういうことをした委員長が、われわれに向ってこの程度釈明では、私は何としても済まされぬ。病気とか、あるいは天災地変とか、真にやむを得ない場合は別としても、とにかく公報というものを尊重する建前から、議員は公報にあれば、必ずあると思って来るわけです。公報にみずから今日やるということを掲載しておきながら、それを委員長みずから、われわれに一言も言わないで、無視して、しかも横っちょのところにしゃあしゃあとした顔をしている。それで、まことに遺憾だと言われますか。その点の心境を私は聞きたいと思うのです。その心境答えが率直に、まことに遺憾であるから、こうしたことは、今の発言にかんがみて、今後しないと、それだけ言ってくれれば、私も男ですから、もうさっぱりと、じゃあ委員長、今後そういうふうにやってもらいたいと、私の方でもさがります。その点一つ委員長、言って下さいよ。その点を言われなきゃ、なんぼでも簡単には引きさがりません。とにかく人権じゃないけれども、無視したのだからね。それはそうですよ。
  18. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) これは、そこへ私が入っておったあのときの事態は、議院運営小委員会であったのでありまして、やはり議院運営小委員会には、私は小委員ではございませんが、議運委員長としていつもそこにいるのが慣例になっておりますので、おったのでありまして、まあその議運を開かないで、運営小委員会になったということについての経過、私の気持、その他については、先ほど繰り返し釈明しましたので、その点は、それでお許しを願いたい。  先ほど来、まあ、適当でなかった点もあったということを認めまして、今後そういうことのないように努めます。こう私申し上げておるのですから、岡さんどうもこれ以上言えないのですが。
  19. 岡三郎

    岡三郎君 ちょっと委員長待って……。  それは委員長として言えないなら、じゃ私の方の気持もおさまらぬですよ。ここは話は、一つ、これはものは相談ということがありますが、これは小委員会にすぐ移した委員長措置について、少しは議院運営委員会委員の身になって考えてみたかどうかということを言っているんですよ。委員長は、法的に自分は間違ったことをしておらんと言っても、与えた精神的打撃というものは、これは甚大なものです。そこの脇にいて、そうして小委員会方々はしゃべる権利がありますが、われわれには議院運営委員会を開くということを言っておきながら、これを流すという相談も何も一言も言わないで、しかも小委員会に移したことについては、当然のようなことを言っていることについては、これは私は、その点について石原委員長が、今後はそういうことはやらぬと、どういうことがあっても、少くとも、とにかく委員会を開いて、君たちの趣旨に沿わぬようなことがあるけれども、とにかく委員会は開くということは、やはり一応ここで確立してもらわぬと、今後ルーズになると私は思うんですよ。だから天災地変や、御病気のときは別だけれども、そうでない限り、公報に掲載した限りについては、仮に短時間においても、とにかく議院運営委員会というものは、そのときの事情によって時間の長短はあろうとも開くと、そのことだけ一言おっしゃってもらえば、私はきれいさっぱりもうさがる。  これは私は当然のことだと思うんです。それを言ってもらいたい、明確に……。
  20. 阿具根登

    ○阿具根登君 関連して……。
  21. 岡三郎

    岡三郎君 ちょっと待って……。いやこれは、関連じゃなく、今の答えを聞いてから、やってもらいたい。その答えだけ……。
  22. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) どうも同じことになってしまって……。(岡三郎君「同じことを聞くんじゃない。今言ったことを率直に言ってもらいたい」と述ぶ)あの経過については、先ほど来深く遺憾の意を表したわけでございまして、今後議運にかけなければならぬような事態につきましては、議運を開くように努めたいと思います。
  23. 岡三郎

    岡三郎君 委員長、そんな、ちょっとその点もっと男らしくさっぱりと……。その当時、議院運営委員会を招集してないときには、三分の一の開会要求ということの法規に従わなければならぬと思うのですが、少くとも日取りをきめて、本日議運をやるんだと決定していた限りにおいては、委員の承認、委員に諮って、今日はお互いやるまいというときは別ですよ、そうでない限りは、時間の長短は別だ。しかしとにかく、そういう場合においては、議運は必ず開くことが正しいと私は思うので、さっぱりと、こういう場合においては議運を開きますと、それだけ言ってくれれば私はいいと思う。むずかしいことじゃないと思う。何も私の方には、からんで、いいかげんに委員長を困らせるようなことはないと思う。それだけ言ってもらわぬと、われわれは落着いて議運の仕事ができない。  こういうことが公報に掲載されても、委員長の都合によっては、あるかないかわからない場合があるというふうになったら、これはまことに困るから、そういう場合は、とにかく率直に、やりますと、これだけ言ってもらいたいと思うんです。それだけ言って下さいよ。あと雑事を入れないで、それだけ……。
  24. 剱木亨弘

    剱木亨弘君 ちょっと……。
  25. 岡三郎

    岡三郎君 今私は、委員長の返答を求めているんです。
  26. 剱木亨弘

    剱木亨弘君 まあ、議運公報に載ってそしてそれを取り上げます場合には、委員会各派方々の御了承を得てやるというのが、まあ慣行でありますし、またそうであるべきだということにつきましては、私どもも当然だと思いますが、当日の状態としまして、私与党の理事としておりまして、その点につきまして、皆さんの完全なる御了承を得ないで議運を開きませんでしたことにつきましては、私与党の理事としまして、委員長を補佐する責任において非常に欠けるところがあったと思います。今後はそのことにつきましては慣行を破るというようなことがないように私ども全力を尽していきたいと思います。  なおその点につきましては、委員長も明確に、適当でなかった部分があったということを言われておるのでありますから、まあ本日のところは、この程度で御了承願いまして……。
  27. 岡三郎

    岡三郎君 剱木さんの言われることについては了承します。しかし剱木さすが言われることについて了承するとともに、それならば、委員長よりやはり率直に言ってもらいたい。その点委員長から、一つ言葉を出してもらいたい。
  28. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 私、何回も申し上げておりますように、剱木理事からも、御意見があったのでありますから、それでいかがなものでございましようか。
  29. 岡三郎

    岡三郎君 はっきり言って下さいよ。委員長が何をちゅうちょしているのか私はわからない。  これは慣行であるし、これは、いかなる時代になっても、かりに社会党が将来多数を占めるようになっても、こういうことは守られていくべきよき慣行だと私は思っておるわけです。だから石原委員長、たまたま委員長であらせられるわけだから、率直に、委員長みずから、やはり議運を招集しなかったわけですから、その点について、今後そういうことがないようにいたしましょうということを言ってもらいたい。それだけ頼みますよ。
  30. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 寺本君。
  31. 岡三郎

    岡三郎君 おかしいよ、それは、寺本さんに聞いているのじゃないのだよ。委員長が言えばいいのじゃないか。それをちゅうちょしているところに私は釈然としないところがある。委員長、それを言っているのだから、率直に言ったらいいじゃないですか。
  32. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 今日までの経過について適当でなかった点があったということについては、先ほど来認めまして、今後こういうことのないように努めますと、私ははっきり申し上げているのですから、それは。
  33. 岡三郎

    岡三郎君 くどいようですが、今後こういうふうなことはいたしません、やりません、それを言ってもらいたい。努力するというのじゃわからん。言葉が不明瞭だ。
  34. 寺本廣作

    ○寺本広作君 先ほどから岡委員発言されておるのに対して、剱木理事意見を申しておられる。その剱木理事発言を岡委員了承されたように私は聞いている。  それで委員長におかれて、剱木理事発言されたことを、全くその通りだということで御確認になれば、この岡委員の言っておられることは確認されると、こういうことになるのじゃないですか。どうでしょう。
  35. 岡三郎

    岡三郎君 なぜそういうふうに回りくどくやらなければならんか、私はそれがわからん。今寺本さんが言ったようなことでもいいのです。いいのですけれども委員長がいるのだから委員長みずからそれを、今言ったことを、だれだれさんの言葉を借りて、私はその通りいたします、こんなことは不見識です。だから委員長から、今後そのようなことをいたしません、それだけ言ってもらえばいいのです。
  36. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 天田君。
  37. 岡三郎

    岡三郎君 いや委員長の……。
  38. 天田勝正

    ○天田勝正君 岡君の質問に対して、委員長答えられなくて、与党の理事諸君が引き取っているわけなんだが、私はこの際、十分考えてもらいたいのは、私は理事会で、ずいぶん言っているから、そこで、ここでは遠慮しているのですが、こういう事態を頭にすぐ入れなければならんことは、私どもが多数党になるならないにかかわらず、本院におきましては按分比例で、わが党も、今現在も委員長を持っておる。この今現在持っている委員長が、たまたま国会最終日等の法案錯綜という事態に立ち至ったときに、自分気持だけで、すでに公報に掲げた自分の握っておる委員会開会をば、きょうはやめたと、そういうような事態に立ち至ったら、あなたたちは一体何と思います。これはむしろ私は、私どもが今委員長を責めて、あくまでもこういうことのなきようということを要望することではなくして、議員全体としてこれは真剣に考えなければならん問題だ。もちろん公報に掲げない問題については、法律的に三分の一の委員の要求がなければ開会できないということは私もよく承知しております。けれども、すでに掲げてある委員会開会については、慣行的にも各会派了承を得た上でなければ、取りやめない。たまたま三日の日においても、いろいろな委員会が、本会議の関係上取りやめになりましたが、みんなそれは人を派してわが会派にも連絡に来ておる。そういう手続を踏んでやるところに、その法律を補うところの慣行というものが必要なんでありまして、もしそういうことがなくして、委員長が勝手気ままに取りやめることになったら、今私が例をあげたように、今現在、私どもが握っておりまする委員長、この委員長が扱っておる重要法案等にいたしましても、きょうもやめた、あすもやめたと自分勝手に、公報に掲げながら、どんどん流していくことができるという事態に立ち至るおそれは、すぐ私は考えなければならんことだと思う。  だから特に慣行を重んずる議院運営委員会委員長といたしましては、与党の剱木さんのかわってのお言葉もありますけれども、やはり主宰者は理事でなくして委員長御自身なんですから、岡君の言われておるごとく、それならばあっさり、下りましょうと、それはそう私は、無理を言っていると思わないので、この際御当人がおられるのだから、かわったんでなくして、御当人がその点だけなんでありますから、言うて下すって当然だと私は思います。  なお、せっかく発言を許されたから申しますけれども、やはりこれも慣行でありますが、本来この議長辞任の問題は、三十日の理事会に私が一番初めに発言し、当日は新聞には毎日新聞しか出ておりません。それで、すでに辞任の辞表も出たことも承知し、そのあとの手続については三十一日の各派の代表者会議において、かくかくと議長から相談し、またその際、声明発表等々のことがみな説明された。そうしたら、そういうことでありますから、当日は各派話し合いの上こういうスケジュールになっておるならば、当日の議院運営委員会は、たまたま日切れ法案等もたくさんあることであるから、決してここで時間をかけるようなことをしない。すなわち質疑などは、私どもしたいけれども、じゃやめましょう、こういう話し合いになって、三十日も全然やらない。三十一日になりましても、まだ議長各派の代表を呼んで、そうした昨日説明されたスケジュールをやっておられない、それじゃ、それをやられるのだそうだから、それまでは何も言わずに黙って日切れ法案をすべてお互いの話し合いであげましょう。こういうことになってきておる。それで三十一日の日にここで報告された。一旦報告されたことがしり切れとんぼで何もなしで、次には、その点はもうやめるからと、やめるというならやめるで、やはり報告された事柄ですから、議院運営委員会において締めくくってしかるべきものだ。その締めくくりなしに、直ちに本会議に持っていくというところに、いわゆる慣行をじゅうりんしたという問題があるのじゃないか。だから、いずれにしても、私は遺憾至極であったことはもう間違いないと思う。ただ一応不満足ながら、弁明されておるんですから私どもは、これ以上いろいろなことを言って追及するつもりを持っておるのではない。だけれども、今、岡君が何回も何回も繰り返していることは、これは私は当然だと思う。今後やらないというならば、やりませんと言えば、私は片ずくと思うのです。  長く言いましたけれども、こういうことですから、一つあっさりさしていただきたい。
  39. 阿具根登

    ○阿具根登君 同じことだけれども、岡君の言っていることは、三十一日の日に理事会議長辞任の問題を議する場合には、お互いきょうは質問はしません。この次に質問しますという約束でやったことです。だからだれも質問しておらない。それをやらなかったのを、疑惑だとか誤解だということでなくして、あれは間違いだから、間違いです。今後こういうことはやりませんということを言えと言っておるのだから、それを言ってもらったらいい。
  40. 相馬助治

    相馬助治君 私この際発言を求めて、岡君の説を援助したいと思います。  というのは、岡君が追及しておりますことは、そのことを聞いて、何か材料を求めて、次に議運委員長をどうこうしようというようなことでなくて、私どもは、やはり党議に諮って、両理事の報告を聞いておって、この辺の事情をよく承知しておるのです。あなたの責任を追及するとかしないということよりも、今後こういう議事手続が無視されないことを期待しておる。この議事手続というのは形式ですけれども、本院の議事手続なるものは実質を伴っております。従って、この問は、おそらく議運を開いても、あれと同じ結果になったでしょう。しかし破防法であんなに荒れたときですら、議運を開いて、議運の説まとまらずとして、一方的であったけれども、宣言をそこで委員長はされて、そうして議長に渡されて、社会党はほとんど聞く耳を持たぬというような立場にあったけれども、一方的に小委員会を開いて、与党の立場から、また院の立場から宣言をされて、そうしてあの議場に入った。従って、そういう形から、岡君の言っていることは、この間のあれは間違いだった、とにかく議運を開いて、そうしてその結果はどうなろうと一応開いて、そうして議まとまらざるときには、まとまらずということを宣言して、委員長の職権によってでも何でもやるべきであったと、こういうことを含んで、この間は間違いだった、こういうことは今後しないつもりです、こう言うならば、おれも男だから話はわかったと、こう申しているんですから、そこは一つ、あっさりとおっしゃった方がいいと思います。あとは発言はわれわれにはないのです。われわれには裏もないのです。  ただわれわれは、今後この院の運営をうまくするために、その議事手続が成規に守られることを期待しているだけなのです。  ただわれわれは、これを問題にすれば、堪能なあなたがそういうことをしたということについては、いろいろわれわれは、不審の点があるのです。党からネジが巻かれたのだろう、だれかちょこちょこ来て、何か言うたんだろうとか、いろいろ話が出ておりますけれども、そういうことに、あえて私たちは触れていないのです。従って緑風会、自民党が、本会議を開こうと強行したことはわかります。あの段階では、そうやるべきでしょう。しかしそのことは、何も議運を開かなくてもいいのだという積極的な意思はないのだ、やはり議運を開き、そうして野党が言うことを聞かなければ、一方的ででも強行してやれという意思であって、議運を開かなくてもいいから、略式にやっつけてしまえ、こういう意思では、少くとも緑風会はなかったと思うのです。  どうか岡君の申しておることに対して、大胆率直に、明瞭に一つおっしゃって下さい。
  41. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) それでは、私の言い方がまだ悪いかしれませんが、私は、まあ率直に私の気持を申し上げます。  今回の措置については、私に若干の誤解があって、それから適当でなかった点があった。これは先ほどから申し上げておる通りであります。今後議運にかけなければならぬことについては、必ず議運にかけてやります。こう申し上げまして……。
  42. 岡三郎

    岡三郎君 それでは、委員長だめだ。何て歯切れの悪い答弁だ。私は委員長に率直に言っておる。三日の議運を開かなかったことについては、これは遺憾である、今後このようなことは絶対にいたしませんと、こういうようにやってもらいたい。簡単です。何の含みも何もないのですよ。これだけ言ってもらえばいい。裏も表も何もないのです。その通り言ってもらいたい。招集しておるのだから……。
  43. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) ちょっと速記をとめて下さい。   〔速記中止〕
  44. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 速記を始めて。  重ねて申し上げます。  今回の措置については遺憾の点がございました。今後は慣行に従いまして議運を開きます。
  45. 藤田進

    藤田進君 この際、委員長に特に要請をいたしたいのでありますが、過般の委員長措置、態度について考えてみますると、自民党の党議の線で何らかの連絡が委員長にあり、その直後かような強行突破というか事態が出たわけであります。しかし党の代表という場合と、院の役員という立場とは、おのずからその職責が違うわけであります。議運委員長は申し上げるまでもなく、院の役員であって、党議にのみ拘束されて動くということは許されないと思います。これはどの常任委員会委員長その他役員についても同様だと思います。議長、副議長もとよりでありますが、やはり院の役員として今後公正な運営に当っていただきたいことを、これは特に今回かような事態があったのでありますから要請いたしておきたいと思います。
  46. 相馬助治

    相馬助治君 私は内容的にはいささか言いづらいことになるのですが、特に石原委員長が率直に心境を吐露されたあとですから。理事会に対して、私は一つ意見があります。それは理事会において大いにもまれ、そうして、どうしても結論に達しなかった、従って実は石原委員長の言う誤解というのは、あれで石原委員長にすれば、言い分があると思う。あれだけのことについてあれだけの時間をかけて、しかも結論が出なかったから、それはやむを得ずやったのだ、こういうふうにおっしゃる……裸にして言わせますれば、石原委員長は言いたいところだと私は思う。それはやはり、どうしても重要な議事の肝心なところは、今後やはり理事会において議論されたところでも、しかも結論が出ないなら出ないという形にして、議運においてこれを諮られて、記録に載せて、そうして結論を出して、ある意味では、理事議運委員長に協力していく。与野党の立場を別として、そういう意味では協力していく。こういうことになれば、今後は非常にうまくいくのじゃないかということを私どもは考えるのであります。  従いましてこの間、実はここではっきり解明いたしますと、藤田理事も天田理事も、議運委員長に対して、戒告する、どうこうするという意思を持っていなかったのです。理事会において十分意見を出していたら。しかも党においては、必ずしもそういうふうなことが率直に議員各位の胸に響いてこないから、ああいう不幸なことにもなったのであります。従いましてそういうものの取り扱いも含めて、やはり最高の権威を持ったものは理事会でなく、この議運委員会そのものであるということを御確認願って運営されることを期待いたします。     —————————————
  47. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) それでは、次に緊急質問に関する件を議題にいたします。
  48. 芥川治

    事務総長(芥川治君) 日本社会党曾祢益君から、原子力研究所敷地選定に関する緊急質問の御要求が出ております。  所要時間は十五分、要求大臣は総理大臣、正力国務相、防衛庁長官、大蔵大臣、外務大臣であります。  これは五日に出しておりまして、本日の本会議に取り上げることになります。
  49. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 本緊急質問を行うことに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  50. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) 御異議ないと認めます。  これにて運営委員会は一応休憩いたしまして、本会議の散会とともに休憩のまま散会にいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  51. 石原幹市郎

    委員長石原幹市郎君) これにて休憩いたします。    午後一時三分休憩   〔休憩後開会に至らなかった〕