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内村清次君 この問題につきましては、たとえば決算
委員会でも具体的な問題として
審議されておりますから、その推移を見まして、この問題がその現場の第一線におりまする
職員にどう
影響するかという問題も勘案いたしまして、また
運輸委員会としては取り上げていくということも将来あるかもしれません。まあ私としてはこの
程度にいたしますが、
いま一つの問題は、これは実は非公式には国鉄の総裁にもお耳に入れたことがございます。これは従来、三年前に選挙の際におきまして、部内的に、私たちも当時運輸
委員をしておりましたし、運輸
事情の調査
関係もあわせまして参りましたところ、相当選挙のための運動というものがなされておるというようなことで、その結果におきましても、これが一つの導火線となって、いろいろ世の非難が出てきたということも、これも一つの事実であろうと思うのです。そこで最近選挙が近くなって参りますると、やはりこれは企業体であって、しかも総裁、副総裁のおかわりになって、鋭意
業務に熱心に刷新すべきところは刷新していく、そして
国民の利益のために国鉄の企業をあげて、一つ上げていくということで御努力なさっておる。ところが、たまたま具体的な例としては、退官あいさつと、これも、当時長らくおられたお人としてはこれは当然であろうと思うのです。これも決して非難すべき点ではない。しかしそのやり方ですね、やり方におきまして、たとえば現場の駅長さんたちを一所に寄せる。そうすると、一所に寄せていきますから、やはり私たちは単なる出張
——とどういう名目でいらっしゃるかしれませんけれ
ども、やはりその旅費その他の問題もあわせて
考えられやしないかというような点もあるのがまず第一点。第二の点は、貨物列車に乗って、そうして退官あいさつがなされておる。そしてさらにそれに現職の、何と申しますか、職にある人がついていく。こういうようなことというものは、一体どうこれは御判断なさるものであろうか。こういうことが随時行われておるということになって参りますと、これが一つの慣例になって参りますし、しかも選挙が目当てであるかないかは別といたしまして、そうやったことが退官の際の前例となっていくものであろうか、あるいはまた何かの目的のためにそういうようなことをあえてなさっていらっしゃるのであろうかということで、あるいは
職員の間におきましてもいろいろと摩擦がやっぱり出てきておる様子もありますので、この点に刻するお
考え方は一体どうであるか。
それから第三の点につきましては、最近、これは副総裁に
お尋ねいたしますが、本庁の局長の
方々が現場にずっと御出張になっておる。もちろん局長の
方々でありまするからして、やはり
業務上の、また主管の、自分の管理した問題に対して、現場の様子あるいは示達
事項その他も必要であろうと思うのです。けれ
ども、これがややもすれば何か含みのあるような形でなされておりやしないか。たとえば、私は現にこれは具体的に申し上げますが、こういうことははっきりしておかなくちゃならないと私は思うのです。具体的に申しますと、これは確かに現場長をお寄せになって、この前通過いたしました法律の
説明もけっこうであろうと思うのです。けっこうであろうと思うのですけれ
ども、その
説明のときに、やはりこの選挙に関連するような含みのある言葉というのがなされておる。それはやはり当局側からもたくさん議員が出てもらわなければ困るというような言葉が入っておる。それからまた労組が、せっかく本庁の局長がおいでになるから、まあいろいろの問題に対して
考えておる、たとえば夏期手当の問題について尋ねる、あるいはまたは
勤務時間の問題について尋ねる、あるいは機構改革の問題について尋ねる、こういうことはやはり現場の労組
関係の
方々も、特にまた責任のある執行部の人たちは、やはり副総裁がおいでになっても、総裁がおいでになっても、それは尋ねることですよ。だから、そういうときにやはり選挙を控えて
関心があるから、いろいろな選挙上のことも質問してみるというと、やはりどうもそれらしい言葉が出てくる。こういうことは、私たちは言葉の内容をずっと分解してみますると、あえて事前的な運動にやはり補助を与えておるような印象を与えるものですね。
これでは私たちもその招集の仕方や、あるいはまたは出張の主体というものがどこにあるかということを深く吟味してみれば、ここにまた私は一つこれは
考えてもらわなくちゃならぬことがありはしないと、こう思うのです。たとえば全体的なこの経費の問題に対しましても、極力合理的に
業務を主体としていかなければならないにもかかわらず、何かこういうようなことがある前のようなときにおいては、盛んなる会合が催うされておる。たとえばある所に私行って参りましたところが、これは本庁の局長さんではございまけれ
ども、部長の人たちがたとえばサービスを向上させるための会議を開く、それには駅長や区長や保線区の
あたりが行って、そうしてその話の中に何か、非公式か何か知らぬが、話が上ってくるということを現に証拠とし握っておる人たちがあるのですよ。それからまた各駅に行ってみますと、この施設の
整備機関としての各駅の様子を見て、そうしてここに設備上の欠陥があるからといういうなことで部長さんたちがずっと回っていく。こういうようなことが、表面的には非常に
業務上の
改善その他というりっぱなこれは理由でございますけれ
ども、何かしらん、動き方が不明朗な点がありように私たちは耳にするわけですが、こういう点に対しましてはやはりお互いに注意をして、現職にある
方々はやはり
業務を熱心に送行していただく、ひいては
国民のために輸送の完璧をはかってもらう。こういうことがやはり積み重ねられていって、私は初めて鉄道の信用というものが回復していきはしないかと思うのですが、この点に対して
大臣や副総裁はどうお
考えになられるか。