○大倉精一君 私はこれ以上聞いても、あなたうまいことを言って逃げてしまうのですが、これは国民はそう思わないんです。だから、私はずうっと申し上げたように、運賃値上げをするんだ、値上げをしないんだ、いや運賃体系を作るんだ、何だかんだといって、一転、二転、三転をしている今日においては、国民は今度の運賃値上げというものは
予算措置をしていないというのは、やはり何か政治的考慮からいっているのじゃないか、参議院選挙をねらっているのじゃないかという疑惑も出ている。参議院選挙が済んでしまうと、そういうふうなことはどこかに行ってしまって、事情やむを得ないというようなことで補正
予算によって値上げをやるのじゃないか、こういうことを国民は思っておりますので、それがあらゆる方面に心理的な影響がうようよ出てきていると思いますので、そういうことに対して
大臣としての一つの
見通しをお伺いしたい。
それを、かりにこの一年間経済変動が起るかもわからない、景気の変動がどうなるかわからない、わからないのに今からどうするわけにもいかぬというふうにおっしゃるかもしれませんけれ
ども、しかしながら三十一年度
予算をお組みになった場合には、この一年間はこうこうこういう政策をとって、こういう工合に景気を持っていくんだという
見通しと自信がなければならぬわけだ。それが、今はわからぬが、半年先の景気によっては、あるいは経済界の動向によってはというようなことは、
政府としては私は言えないことだと思うんです。この三十一年度
予算において一年間の政策は確かにやっていくんだ、しかも経済の基礎なんだから運賃はこうするんだという、やはり一つの三十一年度
予算からくるところの政策の中に、その運賃の問題もしっかりした自信を持ってやっていかなければならぬと思う。だから、ここで
大臣としては、三十一年度の来年の三月三十一日までは、運賃の値上げの必要はありませんと、
政府はちゃんとそういう政策をとっておりますと、こういう
予算を組んでおりますと、こういう工合に御答弁になった方がほんとうだと思うのですが、いかがでしょうか。