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1956-05-12 第24回国会 衆議院 本会議 第48号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
三十一年五月十二日(土曜日)
—————————————
議事日程
第四十四号
昭和
三十一年五月十二日 午後一時
開議
第一
会期延長
の件
—————————————
○本日の
会議
に付した
案件
日程
第一
会期延長
の件 午後五時五分
開議
益谷秀次
1
○
議長
(
益谷秀次
君) これより
会議
を開きます。
——
——
◇—
——
——
日程
第一
益谷秀次
2
○
議長
(
益谷秀次
君)
日程
第一、
会期延長
の件につきお諮りいたします。本
国会
の
会期
は来たる十七日をもって
終了
いたすことになっておりますが、五月十八日から六月三日まで十七日間、
会期
を
延長
いたしたいと存じ、これを発議いたします。 本件につき
討論
の通告があります。順次これを許します。
野原覺
君。 〔
野原覺
君
登壇
〕
野原覺
3
○
野原覺
君 私は、
日本社会党
を代表いたしまして、ただいま
議題
となっておりまする、本
国会
の
会期
を、十七日間、六月三日まで
延長
するの件に関しまして、絶対
反対
の
討論
を行わんとするものであります。(
拍手
) 御
承知
のように、本
通常国会
は昨年十二月二十日に召集になりまして、その
会期
は、
国会法
の定むるところによりまして、五ヶ月、百五十日間と決定されておるのであります。しかるに、
政府
は、昨日突如として
会期延長
を通告し来たったのでございますが、われわれは、昨日の
議院運営委員会
におきまして、特に
根本官房長官
の出席を求めまして、その
延長
の
理由
をただしましたところ、
官房長官
は、
政府
の
会期延長
の
理由
として、次の二つをあげて参ったのであります。その
一つ
は、
日比賠償
の
批准
について
国会
の
承認
を求めるというのであります。他の
一つ
は、重要なるたくさんの
法案
が
山積
いたしておりますから、これが
審議
、
成立
をはからなければならぬためだと申すのでございます。 そこで、まず第一の
日比賠償
の
批准
についてでございますが、御
承知
のように、
日比賠償
はすでに締結を見たようでございますけれ
ども
、
全権
はいまだに
帰国
さえなされていないのであります。(
拍手
)しかも、われわれが
議院運営委員会
においてただしたところによりますと、
政府
は、
批准
を求める
内容
につきましても、また
交渉
の
経過等
につきましても、いまだ
全権
より正式の
報告
すら受けていないことが明らかになって参ったのであります。(
拍手
)
交渉
の
経過
も明瞭でなく、しかも
内容
すら十分に把握していない
政府
が、そのために
会期延長
を提案するとは、
一体
何事でございましょうか。(
拍手
)
政府
は、
批准
を求めるために
会期延長
を必要とするというならば、少くとも私
ども議員
に対しで、いかなる点について
批准
を求めんとするのか、その
内容
をまずもって明確に示さなければならぬのであります。しかるに、御
承知
のように、
案件そのもの
すら私
ども
の手元には配られておらないではございませんか。
一体
、
批准承認
を求めると言いながら、いかなる
内容
の
案件
かも不明でございまするし、それの
審議
にどれだけの日数を要するかも明らかにしないでおきながら、ただそのために
会期
を
延長
するというに至りましては、私
ども議員
を侮辱するばかりか、
国会審議
を軽視するもはなはだしいといわなければならぬのであります。(
拍手
) 次に、他の
一つ
の
理由
としてあげられておりまする
重要法案
の
山積
という点について述べたいと思うのであります。この
国会
におきまして、私
ども
は、常に、
政府
に対しまして、今日まで
国会
に提出すべく
予定
されておりまする
法律案
はすみやかに提出してもらいたい、同時に、
審議
の促進をはかるべきであるということを、重ね重ね
要求
し続けて参ったのであります。しかるに、本日ただいま
政府
から出されておりまする
案件
は百七十一件、本日まで百四十五日の間
審議
いたしまして
衆参両院
を通過
成立
いたしたものは九十二件、
審議未了
のものは、驚くなかれ、七十九件という、きわめて遺憾なる
事態
を招来いたしておるのであります。
一体
、このような
審議
の
遅滞
はどういうわけで生じたのでございましょうか。(「何を言ってるんだ」と呼び、その他
発言
する者あり)しばらく御静粛にお聞きを願いたいのであります。どういうわけで
一体
このような
審議
の
遅滞
を生じたのか。 私が申し
上げ
るまでもなく、その
審議遅滞
の
原因
の第一は、
政府
からの
法律案提出
がきわめておそいということであります。しこうして、その
原因
の第二は、
与党内部
の不統一と、
党利党略
による
審議
の渋滞であることは申し
上げ
るまでもないのであります。(
拍手
、「違う、違う」と呼ぶ者あり)そこから違うという
発言
がございまするから、私は具体的に
実例
をもって
皆様方
にお示しいたそうと考えます。 その第一の
実例
は、私
どもさき
の第二十二
国会
において大きく問題といたしました、
婦人団体
を初め
国民世論
が非常に
要求
いたしておりました
売春処罰法
に至りましては、この
国会
に提出することを約束しておきながら、きょうから数えて四日前の五月八日に初めて
委員会付託
という
事態
が起っておるじゃないか。(
拍手
)なお、また、
地方自治法
の一部
改正
が
一体
どういう状態にあるか、
皆さん
御
承知
でございますか。御
承知
のように、
地方自治法
の一部
改正
という
法律案
は、
地方行政委員会
におきまして、先月二十七日満場一致で
質疑
が
終了
いたしておるのであります。しかるに、
与党
は、
質疑
が終りましてから、
修正案
を提出するから
討論
、
採決
は待ってもらいたい、このように称して、
質疑終了
後十六日
——
四月の二十七日から勘定いたしますと、きょうまで十六日間、いまだに
修正案
を出さないで、その
審議
をたな
上げ
にしているではないか。(
拍手
)
教育委員会法
の
審議
におきましては、すでに御
承知
のように、
教育
における
国家統制
と
教育
の
政党支配
、
保守反動
の
正体
を
文教委員会
において暴露されるのがおそろしさの余り、
中間報告
に訴えておるじゃないか。しかも、
公職選挙法
の
改正
に至っては、今日もなお非常な問題を
国会
の
内外
に起しておるのでございますが、
ハト・キシ・マンダリング——
今日、
国民
は、
ハト・キシ・マンダリング
と呼んでおります。私は、遺憾なことでありますけれ
ども
、
皆さん
に申し
上げ
まするが、この
正体暴露
をおそれて、全くおのれの党の
党利党略
によって、
委員会
の十分なる
審議
を尽すことなく
中間報告
を求めたために、この
国会
を空前の混乱に追い込んだのはどなたであったか、思い起していただきたいのであります。このようにいたしまして、
政府
並びに
与党
は、あるときは、
修正案
に籍口いたしまして
委員会審議
をたな
上げ
にしておる。あるときは、
中間報告
によって十分なる
委員会
の
審議
をも尽させないで、まことに党あるを知って国あるを知らないという
やり方
に至っては、どこに天下の公党としての面目があるかと私はお尋ね申し
上げ
たいのであります。(
拍手
) このように、たくさんの
法案
の
山積
は、私
ども
に申させるならば、これことごとく
政府
、
与党
の
責任
によって
法案
は
審議
されていないということを申し
上げ
たいのである。(
拍手
)しかも、
政府
並びに
与党
の
やり方
は、
党利党略
以外の
何もの
でもないのであります。無能と怠慢と申しても言い過ぎではないと断言いたしたいのであります。(
拍手
)きのうの
議院運営委員会
におきまして、私は
根本官房長官
に対しこの点を追究いたしましたところ、
官房長官
の
根本
さんは、この私
ども
の追究に対して、ただ、こうべをたれるだけであったということを申し
上げ
ておきたいと思います。(
拍手
)しかるにもかかわりませず、
政府
、
与党
の
諸君
は、いまだに
反省
の色がないのでございましょうか、ここに小
選挙
区
法案
を初めといたしまする
反動立法
の
成立
をこいねがいまして、
会期延長
の挙に出て参りたことは、全く
国民
、
世論
をじゅうりんするものであって、われわれの断じて承服し得ないところであります。(
拍手
)しかも、御
承知
のように、
会期
末まで約一週間近い日があるのであります。五日、六日懸命にこの
国会
が
審議
をして、どうしても
重要案件
が残って
成立
を見ないというならば、
会期延長
の件を出してもよろしい。なお一週間あるではないか。一週間あるにかかわらず、こういうような
会期延長
の提案をするということは、断じて私
ども
は
承認
できないのであります。(
拍手
)
結論
に入りたいと思いまするが、まことに、十七日間の
会期延長
というものは、一にかかって
党利党略
の小
選挙
区
法案
と、
保守反動
の
立法
を推進する野望の達成以外の
何もの
でもないことを、重ねて申し
上げ
たいのであります。(
拍手
)私は、ここに、
日本社会党
を代表いたしまして、
会期延長
に絶対
反対
を表明いたしますとともに、本第二十四
国会
が、五月十七日、
会期
の
終了
をもって閉会すべきであることを主張いたしまして、私の
反対討論
を終るものであります。(
拍手
)
益谷秀次
4
○
議長
(
益谷秀次
君)
山中貞則
君。 〔
山中貞則
君
登壇
〕
山中貞則
5
○
山中貞則
君 ただいま
議題
となりました
会期延長
の件につき、
自由民主党
を代表して
賛成
の
討論
をいたします。(
拍手
) このたびの
会期延長
は、純粋に
国家的要請
に基くものでありまして、対外的にいうならば、むしろ
国際的要請
にこたえるものであることは申すまでもありませんが、
社会党
の
諸君
が、この間の事情を十分に
承知
しながら、なおかつ
全面反対
の意を表明せられることは、全く
党利党略
の前には
何もの
をも犠牲にして顧みないという
根本性格
を露骨に表明したものというべきでありまして、(
拍手
)二大
政党対立下
における野党の
態度
としてまことに遺憾千万、私は、まず冒頭に、
社会党
のためにこの暴挙を惜しむとともに、その
反省
を促したいのであります。(
拍手
) 多年の懸案でありました
日比賠償
問題が、
両国
の絶えざる努力により、去る九日マニラにおいて妥結、調印を見ましたことは、単に
日比両国
間の
親善友好
を促進するのみでなく、東南アジアの
善隣友好
と
相互発展
に
一大光明
をもたらすものであることは論をまたないところであります。(
拍手
)さればこそ、
フィリピン国
におきましても、
目下開会
中の
同国国会
に本
協定
を急遽上程し、最後の
手続
たる
協定
の
承認
を議了することによって、その
誠意
を示さんといたしておるのであります。
わが国
がこれにこたえるべきであることはもちろんでありますが、
外交
上の慣例と
国際
間の
儀礼
は、
賠償支払い国
が
相手国
より先にすべての
手続
を済ませることを
要求
しているものでありますることも、また各位御
承知
のところであります。ゆえに、
フィリピン上院外交委員会
は、昨十一日、
日比賠償協定
を
承認
した際、
上院
の
批准
は
日本国会
の
批准
が済んだ後とすることを決定しているのであります。わが
全権団
は十三日
帰国
の
予定
ではありますが、以上のような考え方のもとに、高碕
全権
より
政府
に対し、
わが国
も今
国会
においてぜひとも
承認
の運びになるよう、また
比国側
としても同様希望している旨の連絡があったのであります。しかしながら、今
国会
は来たる十七日
開会
の
予定
であり、このままではとうてい
フィリピン
の希望と
国際儀礼
を果すことは不可能であること、あまりにも明瞭であります。従って、われわれは、今
国会
を、
参議院改選議員
の
任期終了日
である六月三日まで、十七日間の
会期延長
を行うことにより、その目的を達しようとするもので、
国民
のたれしもが当然のこととして認めてくれるものであることを確信いたしてやみません。(
拍手
)それであるにもかかわらず、
社会党
が絶対
反対
の立場をとられますることは、全く不可解というほかはないのであります。(
拍手
) もっとも、
社会党全員
がこんなむちゃなことを本気で考えて
行動
しているとは思えませんし、事実、きのう
議長
が招集されました
常任委員長会議
におきましては、
社会党出身
の五人の
常任委員長
のうち、四名は
無条件反対
でありましたが、特に名を秘しまするけれ
ども
、ある
委員長
は、事
国際
的問題であるから、三日間くらいの
会期延長
は
賛成
してもよいという意向を公的に表明されたのでありまして、同君の
国会議員
としての
良識
を再認識いたしますよりも、かかる
良識
も、
社会党
の
党利党略
の前には、しょせん無力であることを見せつけられますることは、返す返すも残念なることであります。(
拍手
) このように、全く根拠のない、
反対
せんがための
反対
でありますがゆえに、
社会党
は、昨日の議運におきましても、ただ
反対
である旨の
結論
のみを繰り返すにすぎず、
反対
の
理由
を述べられたいとのわが党の再三の
要求
の前に、ようやくその
理由
らしいものを表明されたのであります。その
理由
とは、ただ
会期延長
の
要請
があまりにも早過ぎたということだけでありまして、まだ六日間も
会期
を残しているのに、こんなに早く
延長
の
議決
をしなくともよいではないかとか、
全権団
がまだ
帰国
していない今日では、
協定
の
内容
もわからないから、
帰国
後、
正式文書
を見て、それから
会期
を
延長
して
審議
すべきかどうかきめるべきだなどと、くどくどと述べられたにすぎません。これはわが党にとってはまことに意外とするところで、
会期
がせっぱ詰まってから相談するのはけしからぬと、いつも主張される
社会党
が、今度こそは大いに共鳴されるであろうとさえ内心期待いたしていたのでありますが、柄のないところに柄をすげるという
言葉
そのままに、早過ぎるからだめだという
反対論
には、実はあきれ返った次第であります。(
拍手
) さらに、
全権団帰国
後、
正式文書
を見た上で考えるべきだという論は、一応筋の立つような響きもありますが、しからば、その折に
会期延長
に
賛成
するのかといえば、初めから全然その気がないものでありますことは、妥協の余地のない絶対
反対
の
態度
から見て、あまりにも明瞭であります。
会期
末ぎりぎりまで
延長
の
議決
を引き延ばすことによって、あわよくば
社会党
の
暴力行為
によって(
発言
する者あり)
会期延長
を不可能ならしめようとの魂胆ではないかとの疑いさえ持ちたくなるのであります。一昨年六月三日夜の
乱闘国会
が、
国会最終日
であったため、時間切れに追い込むことによって
会期延長
を阻止しようとして惹起された
社会党
の組織的一大
暴力行為
であったことを、
社会党
の
諸君
はお忘れかもしれませんが、われわれ並びに
国民
は、決して忘れていないのであります。(
拍手
)そればかりではなく、
議会政治否認
の
暴力主義
を絶対にこの神聖な
議場
に再現せしめてはならないというわれわれのかたい決意は、
暴力主義
の危険が予想される一切の謀略に対しては断固として未然にこれを防止する策をとるであろうことを、単に今回ばかりでなく、
社会党
の
諸君
は十分認識されたいと思うのであります。(
拍手
) さらに、
会期延長
に
反対
する
社会党
のつけたり的な
理由
の
一つ
として、
法案
の
審議
が遅々として進まず、五月十日現在、
衆議院審査
中の
案件
が三十数件もあるのは、
政府
の怠慢と
与党
の
国会対策
の拙劣に基くもので、
会期
の
延長
によって
成立
をはかるべき性質のものではないとの指摘がなされておりますが、
一体
、
社会党
のどこを押せば、こんな身勝手なことが言えるのでありましょうか、私
ども
は理解に苦しむのであります。(
拍手
)なぜかなれば、今
国会
において
社会党
の
諸君
がこの
議場
においてとった
行動
が、あまりにも雄弁にそれを物語っているからであります。(
拍手
)この
議場
において、われわれの眼前に展開されました、
社会党
の
順法闘争
と称する非常識な動議の連発、あるいは
記名投票
の
要求
、あるいは
牛歩戦術
というばかげた
投票ぶり
は、まだまだ許せるとして、
国会議員
の
基本的権利
の行使である
投票
の
妨害
に至っては、これが
国権
の
最高機関
かと、ただただわが目を疑うばかりであります。(
拍手
)
投票妨害
こそは、多数
決議会政治
の否定であり、
国民
の選良に対する
最大
の侮辱であるばかりでなく、
国権
の
最高機関
としての権威を土足をもってじゅうりんするにひとしいものであり、
国民
に対して弁解する
言葉
を持たないばかりでなく、諸外国に対し肩身の狭い思いさえ覚えられて、情ないことであります。(
拍手
)連日連夜繰り広げられた
社会党
のこれらの
行為
こそ、一切の
法案
の
審議
を
遅滞
せしめた
最大唯一
の
原因
でありますことは論を待たないところでありまして、しかも、
社会党
は、こうも
反省
するところがなく、その
責任
が
政府
、
与党
にあると開き直るに至っては、言いがかりもはなはだしいものであり、まさに顧みて他を言うのはなはだしいものであるといわなければなりません。(
拍手
)
審議
のため
委員会
に入ろうとする
委員長
を、
院内外
の勢力を糾合した
暴力
によって阻止したり、あるいはまた、
委員長席
に着席した
委員長
を、いすごとかつぎ
上げ
て、わっし
ょいわっしょいと廊下
にほうり出すごときは、この光景が
暴力
でなくて何でありましょう。(
拍手
)病身を押して
議場
に着席している老
総理大臣
を包囲して、
脅迫的言辞
を弄してテーブルをたたく
行為
が、
暴力
でないと、だれが
一体
言えるのでありますか。(
拍手
) これらの一連の
国会
内のできごとの中において、
法案審議
のみが順調に進むわけがないのは当然でありまして、
社会党
の
諸君
が、これらの
行為
を
反省
して、堂々と、
言論
の府にふさわしい
言論
をもって
行動
されたならば、
国民
の
世論納得
の上において、
法案審議
は順調に軌道に乗って進むであろうことは、火を見るよりも明らかなところであります。(
拍手
)これらの点を顧みることなく、
法案遅延
に対する
政府
、
与党
の
責任
を指摘して怠慢であるというがごときは、われらの断じて肯定し得ざるところであります。 このたびの
日比賠償交渉
に当った
フィリピン
の某
全権
が、
日本
の
国会
、ことに
社会党
の
反対
はどの程度でしょうかと、
日本側
に心配して聞いたということを知っておるのでありますが、その
比国
某
全権
も、
日本社会党
が、
協定
を
審議
する
議会
を持つことすら拒否しようとしたことを知るならば、おそらく言うべき
言葉
の発見に苦しむことでありましょう。
社会党
の
予算委員
の
諸君
は、
日比賠償
については、ぜひ
予算委員会
を再開して、
協定
をつぶさに論議したいということを、
三浦予算委員長
に公式に申し入れられたのでありますが、
委員長
はこれを了承いたしまして、
日比賠償協定
の
国会審議
の折は
予算委員会再開
の約束すらいたしておるという実情であります。このような
社会党
の一部の
議員諸君
の
良識
は、今日
一体
いずれに消えうせてしまったのでありましょう。(
拍手
) これを要するに、
社会党
の今回の
行動
は、
党利党略
あって国政なく、内攻あって
外交
はないと非難されても、返す
言葉
はないといわなければなりません。(
拍手
)従って、わが党は、
社会党
の
反省
を促し、
国家的見地
よりする
会期
の
延長
への
賛成
を求めるものではありますが、
社会党
に
良識
なしといたしまするならば、われわれは
国民
に訴え、
自由民主党
の
責任
において
会期
を
延長
し、
フィリピン
に対する
日本国
の
誠意
を貫かんとするものであります。(
拍手
)
益谷秀次
6
○
議長
(
益谷秀次
君) ただいまの
山中
君の
発言
中、もし不穏当の
言辞
があれば、
速記録
を取り調べの上、適当の処置をとることといたします。 これにて
討論
は終局いたしました。
採決
いたします。この
採決
は
記名投票
をもって行います。
会期
を五月十八日から六月三日まで十七日間
延長
するに
賛成
の
諸君
は
白票
、
反対
の
諸君
は
青票
を持参せられんことを望みます。
閉鎖
。
氏名点呼
を命じます。 〔
参事氏名
を
点呼
〕 〔各員
投票
〕
益谷秀次
7
○
議長
(
益谷秀次
君)
投票漏れ
はありませんか。
——投票漏れ
なしと認めます。
投票箱閉鎖
。
開匣
。
開鎖
。
投票
を計算いたさせます。 〔
参事投票
を計算〕
益谷秀次
8
○
議長
(
益谷秀次
君)
投票
の結果を
事務総長
より
報告
いたさせます。 〔
事務総長朗読
〕
投票総数
三百五十七 可とするもの(
白票
) 二百十九 〔
拍手
〕 否とするもの(
青票
) 百三十八 〔
拍手
〕
益谷秀次
9
○
議長
(
益谷秀次
君) 右の結果、
会期
は十七日間
延長
するに決しました。(
拍手
)
—————————————
会期
を五月十八日から六月三日まで十七日間
延長
するを可とする
議員
の
氏名
阿左美廣治
君 相川 勝六君 逢澤 寛君 愛知 揆一君 青木 正君 赤城
宗徳
君 秋田 大助君 淺香 忠雄君
荒舩清十郎
君 有田 喜一君 有馬 英治君 安藤 覺君 伊東 隆治君 伊藤
郷一
君 生田 宏一君
池田
清志君
池田正之輔君
石井光次郎
君 石坂 繁君 石橋 湛山君 稻葉 修君
犬養
健君 今井 耕君 今松 治郎君
宇都宮徳馬
君
植木庚
子郎君
植原悦二郎
君 植村
武一
君 臼井 莊一君 内田 常雄君 内海 安吉君 江崎 真澄君 遠藤
三郎
君 小笠
公韶君
小笠原
三九郎君
小笠原八十美
君
小澤佐重喜
君 大麻 唯男君 大石
武一
君
大久保留次郎
君 大倉
三郎
君 大島 秀一君 大坪 保雄君
大野
市郎君
大野
伴睦
君
大橋
武夫
君
大橋
忠一君 大平 正芳君 大村 清一君 大森 玉木君 太田 正孝君 岡崎
英城
君 荻野 豊平君
加藤
精三君
加藤
高藏君
加藤常太郎
君 神田 博君
川崎
末五郎君
川崎
秀二君
川島正次郎
君 川野
芳滿
君
川村善八郎
君 菅
太郎
君 木崎 茂男君 木村 文男君 菊池 義郎君 岸 信介君 北
れい吉
君 北澤 直吉君
北村徳太郎
君 吉川 久衛君 清瀬
一郎
君
楠美
省吾君 熊谷 憲一君 小泉 純也君 小枝
一雄
君
小坂善太郎
君 小島 徹三君 小林 郁君 小山
長規
君 高村
坂彦君
纐纈 彌三君
佐々木秀世
君 齋藤 憲三君 坂田
道太
君 櫻内
義雄
君 笹本
一雄
君
笹山茂太郎
君 薩摩 雄次君
椎熊
三郎
君
椎名悦三郎
君
椎名
隆君 篠田
弘作
君 首藤 新八君
正力松太郎
君 白浜 仁吉君 周東 英雄君 須磨彌
吉郎
君 杉浦 武雄君 助川 良平君
鈴木周次郎
君
鈴木
善幸君
鈴木
直人君 薄田 美朝君 砂田 重政君
世耕
弘一君
瀬戸山二男
君 關谷 勝利君 園田 直君
田口長治郎
君 田子 一民君
田中
龍夫君
田中
正巳君 高木 松吉君 高瀬 傳君
高橋
禎一君
高橋
等君 竹内 俊吉君 竹尾 弌君
竹山祐太郎
君 千葉
三郎
君
塚田十一郎
君 辻 政信君 堤 康次郎君
渡海元三郎
君
徳田與吉郎
君
徳安
實藏
君 床次 徳二君 内藤 友明君 中垣 國男君 中嶋
太郎
君
中曽根康弘
君
中村
梅吉君
中村
寅太
君
中村庸一郎
君
仲川房次郎
君 永田 亮一君 永山 忠則君 長井 源君
灘尾
弘吉君
夏堀源三郎
君 並木 芳雄君 楢橋 渡君 南條 徳男君 二階堂 進君 西村 直己君
根本龍太郎
君
野田
卯一君
野田
武夫
君 野依 秀市君 馬場 元治君
橋本登美三郎
君
長谷川四郎
君 畠山 鶴吉君 花村
四郎
君 濱野 清吾君 早川 崇君 林
讓治
君 林 博君 平野
三郎
君 廣瀬 正雄君
福井
順一君
福井
盛太
君
福田
赳夫君
福田
篤泰君
福永
一臣君
福永
健司君 藤枝
泉介
君 藤本 捨助君
淵上房太郎
君 船田 中君 古井
喜實
君 古川
丈吉
君 古島 義英君 保利 茂君
保科善四郎
君 坊 秀男君
星島
二郎君 堀川 恭平君 本名 武君
眞崎
勝次君
眞鍋
儀十君
前尾繁三郎
君
前田房之助
君
前田
正男君 町村 金五君
松浦周太郎
君
松浦
東介
君 松岡 松平君 松澤 雄藏君
松田竹千代
君
松田
鐵藏
君 松永 東君 松野 頼三君 松本 俊一君 松山
義雄
君
三浦
一雄
君 三木
武夫
君
三田村武夫
君 南 好雄君 村上 勇君 村松 久義君 粟山 博君 森 清君 森下 國雄君 森山 欽司君 山口喜久
一郎
君 山口 好一君 山下 春江君
山中
貞則君 山村新治郎君 山本 勝市君 山本 粂吉君 山本 利壽君 横川 重次君 吉田 重延君 米田 吉盛君 渡邊 良夫君 亘
四郎
君 否とする
議員
の
氏名
阿部 五郎君 青野
武一
君 赤路 友藏君 赤松 勇君 淺沼稻次郎君 飛鳥田
一雄
君 有馬 輝武君 井岡 大治君 井上 良二君 井堀 繁雄君 伊藤卯
四郎
君 伊藤 好道君 猪俣 浩三君
池田
禎治君 石橋 政嗣君 石村 英雄君 石山 權作君 稲富 稜人君 稻村 隆一君 今澄 勇君 今村 等君 受田 新吉君 小川 豊明君 大西 正道君 大矢 省三君 岡 良一君 岡本 隆一君 加賀田 進君
加藤
清二君 風見 章君 春日 一幸君 片島 港君 勝間田清一君 上林與市郎君 神近 市子君 神田 大作君 川俣 清音君 川村 継義君 河上丈
太郎
君 河野 正君 菊地養之輔君 北山 愛郎君 久保田鶴松君 栗原 俊夫君 小平 忠君 小牧 次生君 小松 幹君 五島 虎雄君 河野 密君 佐々木更三君 佐竹 新市君 佐竹 晴記君 佐藤觀次郎君 坂本 泰良君 櫻井 奎夫君 志村 茂治君 島上善五郎君 下川儀
太郎
君 下平 正一君
鈴木
茂
三郎
君
鈴木
義男君
田中
幾
三郎
君
田中
織之進君
田中
武夫
君
田中
利勝君
田中
稔男君 田原 春次君 田万 廣文君 多賀谷真稔君 高津 正道君 滝井 義高君 竹谷源
太郎
君 楯 兼次郎君 辻原 弘市君 戸叶 里子君 堂森 芳夫君 中井徳次郎君 中居英
太郎
君 中島 巖君
中村
高一君
中村
時雄君
中村
英男君 永井勝次郎君 成田 知巳君 西尾 末廣君 西村 榮一君 西村 力弥君 野原 覺君 芳賀 貢君 長谷川 保君 原 茂君 原 彪君 日野 吉夫君 平岡忠次郎君 平田 ヒデ君
福田
昌子君 古屋 貞雄君 帆足 計君 細迫 兼光君 細田 綱吉君
前田
榮之助君 正木 清君 松井 政吉君 松尾トシ子君 松岡 駒吉君 松平 忠久君 松原喜之次君 松前 重義君 松本 七郎君 三鍋 義三君 三宅 正一君 三輪 壽壯君 水谷長
三郎
君 武藤運十郎君 門司 亮君 森 三樹二君 森島 守人君 森本 靖君 八百板 正君 八木 一男君 安平 鹿一君 柳田 秀一君 山口シヅエ君 山口丈
太郎
君 山崎 始男君 山下 榮二君 山田 長司君 山花 秀雄君 山本 幸一君 横錢 重吉君 横路 節雄君 吉田 賢一君 和田 博雄君 渡辺 惣蔵君 久保田 豊君 小山 亮君 志賀
義雄
君 中原 健次君
——
——
◇—
——
——
益谷秀次
10
○
議長
(
益谷秀次
君) 本日はこれにて散会いたします。 午後五時四十六分散会