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1956-02-21 第24回国会 衆議院 本会議 第11号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十一年二月二十一日(火曜日)     —————————————  議事日程 第十号   昭和三十一年二月二十一日     午後一時開議  第一 検疫法の一部を改正する法律案内閣提出)  第二 未帰還者留守家族等援護法の一部を改正する法律案内閣提出)  第三 奄美群島復興特別措置法の一部を改正する法律案内閣提出)     ————————————— ●本日の会議に付した案件  英国上下両院議長からの招請により、本院から議員植原悦二郎君、小坂善太郎  君、楢橋渡君、河野密君及び横路節雄君を派遣するの件(議長発議)  日程第一検疫法の一部を改正する法律案内閣提出)  日程第二 未帰還者留守家族等援護法の一部を改正する法律案内閣提出)  日程第三 奄美群島復興特別措置法の一部を改正する法律案内閣提出)  航空業務に関する日本国フランスとの間の協定批准について承認を求めるの件  航空業務に関する日本国インドとの間の協定締結について承認を求めるの件  航空業務に関する日本国オーストラリア連邦との間の協定締結について承認を求めるの件  国際民間航空条約改正に関する議定書(第四十五条に関するもの)の批准について承認を求めるの件  国際民間航空条約改正に関する議定書(第四十八条等に関するもの)の批准について承認を求めるの件  国立学校設置法の一部を改正する法律案内閣提出)  日本学士院法案内閣提出)     午後二時二十八分開議
  2. 益谷秀次

    議長益谷秀次君) これより会議を開きます。      ————◇—————
  3. 益谷秀次

    議長益谷秀次君) お諮りいたします。昨年十二月二十九日、英国上下両院議長から、日本国会議員団八名を両国親善のため派遣するよう招請がありましたので、参議院議長と協議の上、本院議員五名を派遣することとし、来たる二十五日から三月三十一日まで、植原悦二郎君、小坂善太郎君、楢橋渡君、河野密君及び横路節雄君を派遣いたしたいと存じます。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」こと呼ぶ者あり〕
  4. 益谷秀次

    議長益谷秀次君) 御異議なしと認めます。よってさよう決定いたしました。(拍手)      ————◇—————
  5. 益谷秀次

    議長益谷秀次君) 日程第一、検疫法の一部を改正する法律案日程第二、未帰還者留守家族等援護法の一部を改正する法律案、右両案を一括して議題といたします。委員長報告を求めます。社会労働委員長佐々木秀世君。     〔佐々木秀世登壇
  6. 佐々木秀世

    佐々木秀世君 ただいま議題となりました検疫法の一部を改正する法律案及び夫帰還者留守家族等援護法の一部を改正する法律案について、社会労働委員会における審査の経過並びに結果の大要を御報告申し上げます。  まず、検疫法の一部を改正する法律案について申し上げます。  検疫法は、昭和二十六年、第十回国会において制定され、第十三回国会において一部改正を見たのでありますが、わが国が加盟している世界保健機関の憲章に基いて制定された国際衛生規則は、現行検疫法が公布された後に制定されたため、現行法との間に若干の相違点が生ずるに至ったのであります。よって、今回、現行制度国際的な検疫制度に即応せしめるためと、また、他面、従来の経験に徴し、検疫の実施上簡易化できる面はできるだけ簡易化し、国際間の交通を円滑にするため、検疫法の一部改正を行おうとするのが、政府の本法案提出理由であります。本改正案要旨は、第一に回帰熱検疫伝染病に加えたことであり、第二は検疫伝染病患者委託収容の範囲を拡大したことであり、第三は検疫港以外の港における検疫制度を設けたことであり、第四は検疫所長の行う衛生措置検疫伝染病予防上必要な調査を加えたことであります。本案は、二月六日本委員会付託せられ、同九日政府より提案理由説明を聴取したのでありますが、同十八日の委員会におきまして審議に入り、質疑を終了した後、討論を省略して採決に入りましたところ、本案全会一致原案の通り可決すべきものと議決いたした次第でございます。次に、夫帰還者留守家族等援護法の一部を改正する法律案について申し上げます。本改正案要旨は法第十三条に規定する、過去七年間に生存資料のない未帰還者留守家族に対する留守家族手当支給打ち切り期日を、三カ年間延長することとしたのであります。現在、未帰還者調査究明とその帰還促進については、あらゆる努力が払われているのでありますが、諸般の事情から、現在なお多数の状況不明の未帰還者を残しておるのであります。しかして、国際情勢現状等より推しまして、昭和三十一年七月末日までにその調査を完了し、それに基いて必要な措置を講ずることがきわめて困難であると考えられるに至りましたので、留守家族手当支給打ち切り期日を、およそ調査最終段階に達するに至るであろうと思われる昭和三十四年七月三十一日まで延長することとしたのであります。  本法案は、去る二月十三日本委員会付託せられ、同十五日厚生大臣より提案理由説明を聴取し、同十八日質疑を終了し、討論に入りましたところ、自由民主党を代表して亘委員日本社会党を代表して長谷川委員より、それぞれ賛成の旨の開陳があり、続いて採決の結果、本案原案の通り全会一致可決すべきものと議決した次第でございます。  以上、御報告を申し上げます。(拍手
  7. 益谷秀次

    議長益谷秀次君) 両案を一括して採決いたします。両案は委員長報告の通り決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  8. 益谷秀次

    議長益谷秀次君) 御異議なしと認めます。よって、両案は委員長報告の通り可決いたしました。      ————◇—————
  9. 益谷秀次

    議長益谷秀次君) 日程第三、奄美群島復興特別措置法の一部を改正する法律案議題といたします委員長報告を求めます。地方行政委員長大矢省三君。     〔大矢省三登壇
  10. 大矢省三

    大矢省三君 ただいま議題となりました奄美群島復興特別措置法の一部を改正する法律案について、地方行政委員会における審議経過並びに結果の御報告を申し上げます。  御承知の通り、去る二十二国会において、本法の一部を改正して、アメリカ合衆国より日本政府に移転されましたガリオア債権等を出資することにより、奄美群島復興信用保証協会を設立し、復興事業等に必要な金融措置円滑化をはかったのでありまするが、先般の名瀬市の大火もあり、資金の需要が著しく増大して参った実情にかんがみ、必要な保証基金を確保するため、国は同協会に対して新たに二千五百万円を出資し、もって同群島復興促進に便ならしめるよう、本法の一部に必要な改正を加えようとするのが、本法案内容であります。  本案は二月十五日太田国務大臣より提案理由説明を聴取し、二十日質疑を終了、討論を省略して採決の結果、全会一致をもって可決すべきものと決しました。  右、御報告を申し上げます。(拍手
  11. 益谷秀次

    議長益谷秀次君) 採決いたします。本案委員長報告の通り決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 益谷秀次

    議長益谷秀次君) 御異議なしと認めます。よって、本案委員長報告の通り可決いたしました。(拍手)      ————◇—————
  13. 長谷川四郎

    長谷川四郎君 議事日程追加緊急動議を提出いたします。すなわち、この際、航空業務に関する日本国フランスとの間の協定批准について承認を求めるの件、航空業務に関する日本国インドとの間の協定締結について承認を求めるの件、航空業務に関する日本国オーストラリア連邦との間の協定締結について承認を求めるの件、国際民間航空条約改正に関する議定書(第四十五条に関するもの)の批准について承認を求めるの件、国際民間航空条約改正に関する議定書(第四十八条等に関するもの)の批准について承認を求めるの件、右五件を一括議題となし、委員長報告を求め、その審議を進められんことを望みます。
  14. 益谷秀次

    議長益谷秀次君) 長谷川君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 益谷秀次

    議長益谷秀次君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加せられました。  航空業務に関する日本国フランスとの間の協定批准について承認を求めるの件、航空業務に関する日本国インドとの間の協定締結について承認を求めるの件、航空業務に関する日本国オーストラリア連邦との間の協定締結について承認を求めるの件、国際民間航空条約改正に関する議定書(第四十五条に関するもの)の批准について承認を求めるの件、国際民間航空条約改正に関する議定書(第四十八条等に関するもの)の批准について承認を求めるの件、右五件を一括して議題といたします。委員長報告を求めます。外務委員長前尾繁三郎君。     〔前尾繁三郎登壇
  16. 前尾繁三郎

    前尾繁三郎君 ただいま議題となりました協定並びに議定書五件につきまして、外務委員会における審議経過及び結果を簡単に御報告申し上げます。  まず、航空業務に関する三協定について御説明申し上げます。  政府は、サンフランシスコ平和条約及びインドとの平和条約規定に基きまして、フランスインド及びオーストラリアとの間に航空に関する協定締結のための交渉を行なって参りましたが、幸いに意見の一致を見ましたので、昨年十一月二十六日にインドと、本年一月十七日にフランスと、同じく一月十九日にオーストラリア航空協定がそれぞれ署名されました。  これらの協定は、さきに本国会承認を得て締結されました米国、英国カナダ等との航空協定と同一の目的及び意義を持ち、その内容にも大差はありません。フランスインド及びオーストラリアは、いずれも、平和条約規定によりまして、平和条約の発効後四年間、すなわち本年四月二十七日までは、わが国への一方的乗り入れの権利を認められておりますが、今回の協定締結されますと、その後はこれらの協定に基く権利に切りかえられ、わが国航空企業も、双務的に、かつ平等の条件で、これらの諸国へ乗り入れる権利を持つこととなるのであります。  次に、国際民間航空条約改正に関する議定書二件につきまして御説明申し上げます。  この二つの議定書、一九五四年モントリオールで開かれました国際民間航空機関、すなわちICAOの第八回総会で採択されたものでありまして、その目的とするところは、ICAOの所在地を、総会の決定によって、一時的でなく、他の場所に移すことができるようにすること、及び、ICAO総会開催回数を、現在の毎年一回から、少くとも三年に一回に改めようとするものであります。  この協定及び議定書五件は、二月十三日国会に提出され、直ちに本委員会付託されましたので、委員会において、政府側提案理由説明を聞き、質疑を行いましたが、その詳細は会議録につき御了承を願います。  次に、討論を省略いたしまして採決の結果、本五件は、二月三十一日、いずれも全会一致をもってこれを承認すべきものと議決いたしました。  以上、御報告申し上げます。(拍手
  17. 益谷秀次

    議長益谷秀次君) 五件を一括して採決いたします。五件は委員長報告の通り承認するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  18. 益谷秀次

    議長益谷秀次君) 御異議なしと認めます。よって、五件とも委員長報告の通り承認するに決しました。      ————◇—————  国立学校設置法の一部を改正する   法律案内閣提出)  日本学士院法案内閣提出
  19. 長谷川四郎

    長谷川四郎君 議事日程追加緊急動議を提出いたします。すなわち、この際、内閣提出国立学校設置法の一部を改正する法律案日本学士院法案、右両案を一括議題となし、委員長報告を求め、その審議を進められんことを望みます。
  20. 益谷秀次

    議長益谷秀次君) 長谷川君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  21. 益谷秀次

    議長益谷秀次君) 御異議なしと認めます。よって日程は追加せられました。  国立学校設置法の一部を改正する法律案日本学士院法案、右両案を一括して議題といたします。委員長報告を求めます。文教委員長佐藤觀次郎君。     〔佐藤觀次郎登壇
  22. 佐藤觀次郎

    佐藤觀次郎君 ただいま議題となりました、内閣提出にかかる国立学校設置法の一部を改正する法律案及び日本学士院法案の両法案について、文教委員会における審議経過及び結果を御報告申し上げます。  まず、国立学校設置法の一部を改正する法律案について簡単に御説明申し上げます。  本法案は、京都大学ヴィールス研究所を付置し、ヴィールスの探究並びにヴィールス病予防と治療に関する学理及びその応用面研究を行うことを目的としております。  本案は、去る一月三十一日当委員会付託となり、二月二日文部大臣より提案理由説明を聴取して以来、慎重に審議を重ねて参りました。その審議過程において、日本社会党河野正君、山崎始男君両君から、ヴィールス研究所設置の主目的医学的研究に重点を置いているか、この種の研究所は将来各大学にも設置する考えがあるか、また、国立大学県立大学を統合する際には、その地方の住民の要望を十分に取り入れる考えがあるかなどについて、熱心な発言がありましたが、その詳細は会議録に譲りたいと存じます。  かくて、二月二十一日、本案の趣旨が時宜に適したものであることを認めまして、討論を省略して採決の結果、全会一致をもって原案の通り可決すべきものと決定いたしました。  次に、日本学士院法案について申し上げます。  本案要旨は、日本学術会議のうちに置かれていた日本学士院日本学術会議から分離独立させようとするものであり、従って、内閣総理大臣所管から文部大臣所管となること、また、会員選定日本学士院自体で行うこと、さらに、その事業として、恩賜賞日本学士院賞の授賞、外国人に対する日本学士院客員の称号の授与、国際学士院連合に加入することができることなどであります。  本案は、去る一月三十一日当委員会付託となり、二月二日文部大臣より提案理由を聴取して以来、慎重に審議を行なって参りました。質疑過程において、日本社会党鈴木義男君、河野正君より、日本学士院会員選定に当っては、私学関係者をも大いに尊重すること、また、年齢の老若を問わず選定すること、年金の支給額については年度ごとに変更されないように措置することなどについて、熱心なる発言がありました。その詳細については会議録に譲りたいと存じます。  かくて二月二十一日質疑を終了し、本案について討論を省略、採決いたしました結果、これまた全会一致をもって原案の通り可決すべきものと決定いたした次第であります。  右、御報告申し上げます。(拍手
  23. 益谷秀次

    議長益谷秀次君) 両案を一括して採決いたします。両案は委員長報告の通り決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  24. 益谷秀次

    議長益谷秀次君) 御異議なしと認めます。よって、両案は委員長報告の通り可決いたしました。      ————◇—————
  25. 益谷秀次

    議長益谷秀次君) 本日はこれにて散会いたします。     午後二時四十八分散会