○木下
委員 このことにつきまして重ねて不なれな私がいろいろ申し上げても、果てしがないように
考えますし、了解は毛頭いたしておりません。了解の逆に劈頭申し上げて心配したように、やはりのらりくらりした御
答弁をなさるということで、りっぱな理論がそこにあるということは毛頭
考えませんが、これを打ち切りまして
質問を次に進めます。私は
質問をいたしますときに、感情を加えてははなはだ御迷惑だと思いますし、自分でも差し控えたいと思いますが、また一方感情的に
考えても、どういうものの
考え方をお持ちになる方かということを判断したり、また御人格についてどういう御人格の方かというようなことをはかり知る場合、あるいは感情というようなものに幾らかこだわることがあるかと存じますが、この点を御了承いただきたいのでございます。
ここで大
へん私事を申し上げまして恐縮に存じます。この点幾重にも申訳なく思っておるのでありますが、御
説明いたさなければ了解がいただけないと思うのでありまして、私事をほんの二、三分申し上げますことをお許しを願いたいのであります。私は終戦以来現在まで県におりまして、御存じのように各
学校にPTAがあるし、郡連があり、市達があり、県連があり、
日本PTAがありますが、県連のPTAの会長という役職を七カ年続けてやってきたのでございます。自分が
子供たちに教えたという経験は毛頭ございませんが、PTAのPとしての資格は、
子供も多く持っておりますし、十分わきまえておると思うのでありまして、そのことに関連して御
質問を申し上げますことは、私が七カ年の県連のPTAの会長をやっておったと同時に、お見かけのようなからだをしておりますために、体育協会の世話もずっと続いてやっております。そのために若い青年男女と非常に
関係が深いのでありまして、これはまた余談にわたって恐縮の上にも恐縮でありますが、
日本が戦争に負けたこの
責任は、今から
考えれば、今年が四十より上の人にあることで、今二十以下はもちろん二十から三十になるような青年男女にはこれっぽっちも戦争に負けた
責任はないと思うのでありますが、彼らもそう
考えておると同時に、逆にこの
日本を再建させる
責任はおれたちに重大なものがるということを自覚して、それぞれ勉強もし、勤労しておるのであります。その純真な青年男女が私に会うごとに非常に
質問をすることがある。私にすると同時に、近ごろのこの
国会の様子を見まして、日夜聞いてくることは、総理
大臣がいろいろとごまかしの御
答弁をなさる、それに関連して私どもが何よりもたよりにすることは
教育だと思う。その結果として
文部大臣のお人柄はどういう方だろうか、
一つどういうお
考えをなさっておる方か、どういう人かよく
大臣に聞いてくれということがあるのでありまして、それをお伺いするわけであります。前置きが長くなりまして恐縮でありますが、これは
文部大臣にお尋ねするのに、今さら自衛隊が憲法違反かどうかというようなことをお伺いするのじゃ毛頭ございませんが、総理
大臣の自衛隊に関する御
答弁の中に、自衛のために最小限度の戦力を持ち得る、最小限度の武力を持ち得るという言葉をお使いになっておるのであります。最小限度の戦力、最小限度の武力というような言葉は、これは
日本語で字に書けばちゃんとございますが、最小限度の武力とか最小限度の戦力とかいうようなことは、純真な中学の二年くらいの者ならば、これはすっと聞きのがすかもしれませんが、今の祖国再建に燃えておる純真な
子供たち、青年男女は、こういうごまかしの
答弁をする総理
大臣ということで、もう力も何も落しておるのであります。続いて次のたよりにしておる
教育の最高の
責任者の文相は、総理
大臣のその最小限度の武力というような字句に関して、いかようにお
考えになっておるかを聞いてくれという注文で、私もまた承わりたく思います。これが後ほどただいま提案されております
教育法案に
関係もございますので、御
答弁を願いたいと思います。