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野原委員 いずれこの問題は、検察庁の
捜査の発表もまとめてあることでありましようし、なお私
どもは私
どもの
立場から実は関心を持ってその成り行きを注目し、やはりうみは徹底的に手術をして出さなければならぬと
考えておりますので、いずれそれらの時期が参りました場合に、私はあらためてまた御
質問もし、私の
考えも述べたいと思うのでございます。ただここに私の全く老婆心であれば幸いでありますけれ
ども、
大臣は、何回も申し上げますが、
日本学校給食会の監督の地位に立っておられるのであります。しかも全国の父兄、今日は学童、生徒までが、
ミルクを飲むたびにこれは横流しではないかといって、純真な子供までが実は給食の話題に供している。こういう事態を引き起した
文部省当局の責任はきわめて軽視できないものがあろうかと思うのであります。従って
ミルクの問題だけではなく、
学校給食物資が今日まで一体どういう経路でこれが下部に流され、そうして問題点がなかったのかどうか、
大臣みずから——私は
清瀬さんの高潔な人格を信頼いたしますからあえて申し上げますが、
大臣にこの責任が個人的にないことは私も知るのでありますけれ
ども、政治上の責任ということになればおのずから別でありますから、そういう
立場で、あなたとしてはこの
方面に対する究明あるいは対策について万遺憾ない措置をとられんことを私は要請いたしたいのであります。
そこで次にお尋ねしたいことは、先般高知県の紀元節の式典について
質問をいたしまして、あの具体的な事実、それに対する
大臣の所見を私が求めたのでございますが、
委員長から聞くところによりますと、私が本
委員会に出ていない席上で、何でも緒方
局長から報告があったやに承わるのであります。従って私としては、これは私が出ていなかったのがよくないことでありますから、とやかくは申し上げませんけれ
ども、二、三やはり疑点が残っておりますので、重ねて
大臣にお尋ねをしたいと思います。私は紀元節がよいとか、建国祭は悪いとかいう意見をここで持ち出そうと
考えているのではないのであります。今日の憲法とそれから
改正されない今日の
教育基本法のもとにおきましては、いやしくもああいう高知県の紀元節の式典というものは許されるものであるかどうか、今日の法制のもとにおいて、今日の
学校教育の
あり方の上に立って許されるものであるかどうか、このことに大きな疑問を持っているのであります。もちろん帝国憲法時代、戦争前の
日本の
教育からいけば、これを持たなかったら大へんな問題を起すのであります。しかし今日のわが国の初等
教育、今日まで
文部省が指導して参りましたこの
教育から
考えて、あの事態が許されるのかどうか、そのことをお尋ねしたいのであります。
大臣の御所見をお願いしたいと思います。